しろくまペイントの日々の活動日記。

tel.0120-460-461

無料外壁・屋根診断

タップをして電話をかける

メニューを開く

STAFF BLOG

2025年5月
« 4月  
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

CONTRIBUTOR

日々の活動日記

STAFF BLOG

2018/05/02
コーキングの劣化が、外壁に大きな影響を及ぼす!?

目次

信濃町にて戸建て住宅の現調をおこないました

現調地域長野県上水内郡信濃町
現調場所戸建て住宅
現調内容屋根、外壁、破風板、雨どい、水切り等
現調経緯お客様からのご依頼

夕方から天気が急変?「メイストーム」に注意を

今日の夕方から天候が崩れるという予報が出ています。
ここ数日、テレビなどの天気予報を見ていると「メイストーム」という言葉をよく耳にするようになりました。
聞き慣れないこの言葉、実は和製英語なのだそうです。

「メイストーム」とは?

「メイ」は5月、「ストーム」は嵐や風を意味します。つまり「メイストーム」とは、4月後半から5月にかけて発生する強風を伴う気象現象のこと。
風だけでなく、大雨をともなうことも多いため注意が必要です。

今夜から各地で大荒れの天気に

今晩以降、特にお出かけ予定のある方は天候に十分ご注意ください。沖縄を除く全国各地で悪天候が予想されています。
一瞬の強風で屋根が飛ばされるケースや、飛来物による被害も考えられます。事前に雨戸を閉めるなど、しっかりと対策をしておきましょう。

ちなみに長野市内も、今日の夕方から明日のお昼頃まで天気が崩れる見通しとのこと。
できればその後は天気が回復してくれるといいですね。

昨日は快晴の車山高原へ

ちなみに昨日は、茅野市の車山高原にあるテニスコートの現地調査に行ってきました。天気は快晴で、空気も涼しくとても過ごしやすかったです。
他県ナンバーの車やバイクも多く、ツーリングやドライブには最適なスポットだと感じました。

白樺湖のある癒しのエリア

車山高原の周辺にはペンションも多数あり、白樺湖もすぐ近く。
自然の中でゆっくりと過ごしたい人にはぴったりのエリアです。天気の良い日は、訪れてみては?

サイディングで重要なコーキング対策。塗装工事とセットが理想です。

コーキング劣化
左:コーキングの劣化   右:サイディングの剥離

信濃町での外壁現調にて「劣化したコーキングのご相談」

本日は信濃町のお客様からのご依頼で、外壁塗装の現地調査にお伺いしました。
きっかけは「サイディングの防水に重要なコーキングの劣化が進んでいるので、一度見てほしい」というご相談です。

築年数の影響か、コーキングに大きな劣化が

お宅は金属屋根の一文字葺き、外壁はサイディングボード仕様。長年メンテナンスをしていなかったとのことで、コーキングの割れや痩せが随所に見られ、外壁のボード同士にも隙間ができている状態でした。

隙間からのリスクである揺れ・雨漏り・凍害

サイディングに隙間があると、地震や強風などで建物が揺れたときに、サイディングボード同士がぶつかり、破損してしまうことがあります。
また、目地の隙間から雨水が侵入し、雨漏りや凍害を引き起こすリスクも。
最悪の場合、サイディングボードだけでなく、その内側の躯体にまでダメージが及ぶ恐れがあります。

実際、今回の現場でも部分的なサイディング破損が確認されました。

サイディングにとって「コーキング」は命綱

サイディング外壁では、コーキング(シーリング)の状態が非常に重要です。
これが劣化すれば、建物全体の防水性が一気に低下してしまいます。

コーキングの打ち替えは、塗装工事とセットで行うのが一般的です。
中には「今回はコーキングだけで」と希望される方もいますが、コーキングは紫外線に弱く、露出状態だと劣化が早く進んでしまいます。
一方、塗装と一緒に施工することで、塗膜がコーキングを保護し、耐久性が格段に上がります。

費用面から見た最適な選択は?

短期的には「コーキングだけ」の方が安く見えます。

・仮設足場+コーキングのみ:約60万円
・仮設足場+コーキング+塗装:約100万円

しかし、将来的に塗装を検討しているのであれば、再び仮設足場を組む必要が出てきます。
その場合、トータルの費用は100万円を超えてしまうことも少なくありません。

長い目で見て「塗装+コーキング」が賢い選択

目先の費用にとらわれず、今後のメンテナンススケジュールを踏まえて、「いつ、どのように建物を守るか」を考えることが大切です。
サイディング住宅の耐久性を保つには、計画的な塗装と、適切なコーキング処理が欠かせません。

コーキングの劣化が引き起こす問題と対策

コーキングの劣化は、築年数が5年を過ぎたあたりからじわじわ進行し始めます。
一見目立たない変化でも、実は住まいの耐久性や快適性に直結する大切な問題なのです。

コーキングとは何か?建物に欠かせない役割

コーキングとは、外壁の目地(つなぎ目)やサッシのまわりなどに使われる充填材のことです。
素材と素材のすき間を埋め、雨水や風の侵入を防ぐと同時に、地震や温度変化などによる建物の動きに追従してひび割れを防ぐ、いわば「クッション」のような存在です。
新築時には当然のように施工されているこのコーキングも、時間の経過とともに硬くなったり、剥がれたりして、その機能を失っていきます。
劣化に気づかずに放置すると、建物の内部まで雨水が侵入し、腐食やカビの発生、最悪の場合は大規模なリフォームが必要になることもあります。

コーキングの主な劣化症状とその原因

コーキングの劣化は段階的に進行していきます。目に見える症状としては以下のようなものがあります。

硬化

施工当初は柔らかく、ゴムのように弾力があったコーキング材も、数年を経ると徐々に硬くなり、次第に「指で押しても戻らない」「弾力がゼロ」といった状態になります。
これは紫外線や気温差、経年変化によりコーキング内部の可塑剤(柔軟性を保つ成分)が失われることで、素材全体が脆くなる現象です。
硬化が進むと外部からの衝撃や振動に追従できなくなり、次の段階であるひび割れや剥がれへと進行していきます。

ひび割れ

コーキングの表面にクモの巣のような細い割れ目が入り始めたら、それは明らかに劣化の兆候です。
これらのひび割れは表面だけにとどまらず、時間の経過とともに深く大きなクラックへと広がっていきます。
特に縦目地やサッシ廻りなどの動きが多い箇所では顕著に現れ、割れた隙間からは雨水が浸入しやすくなります。
放置すれば、建物内部への水の侵入を許してしまう可能性もあるため、早期補修が重要です。

剥離

コーキングは、建材同士の隙間を埋めて水や空気の侵入を防ぐための接着性が命です。
しかし、経年によって接着面の密着力が落ちると、コーキングが外壁材や窓枠から「ペリペリ」とめくれるように剥がれてきます。
これが剥離の状態です。
剥離が起きると、たとえコーキング材自体が弾力を保っていても、その防水性能は事実上ゼロに近づきます。
特に上下の端部に剥がれが見られる場合、雨水の毛細管現象によって奥深くまで浸水が進む危険があります。

肉痩せ

目地に充填されたコーキングが、時間の経過とともに痩せて、くぼんだように見える状態を「肉痩せ」と呼びます。
これは紫外線や温度変化、風雨などの影響で素材そのものが収縮し、初期の厚みを保てなくなっている状態です。
見た目に違和感が出るだけでなく、充填量が減ることで動きへの追従力も落ち、防水性が急激に下がるため、早めの打ち替えが必要です。

黒ずみ・ブリード

コーキングの表面が黒ずんできたり、ベタベタとした油っぽい感触が残るようになってきたら、「ブリード現象」が起きている可能性が高いです。
これは内部の可塑剤が表面ににじみ出てきて、空気中のホコリや排気ガス、油分と結びついて黒ずみを発生させるものです。
見た目が悪くなるだけでなく、コーキング材の柔軟性や耐候性が失われていることを意味し、雨水をはじく力も弱まってしまいます。

紫外線の影響

太陽光に長期間さらされることは、コーキング劣化の大きな原因です。
とくに紫外線は、コーキング内部の化学結合を破壊し、弾力性や接着性を著しく低下させます。
南面や西面の外壁は1年を通じて紫外線を多く受けるため、劣化スピードも速く、同じ建物内でも面ごとに差が生じます。
コーキングの耐久年数は一般的に10年とされますが、こうした方角の影響を考慮し、7年程度での点検をおすすめします。

雨風の浸食

風雨に直接さらされる外壁や屋根のコーキングは、雨粒の衝突や風圧によって表面が摩耗し、徐々に防水性を失っていきます。
特にサッシ周りや開口部付近では、風の巻き込みによる浸水リスクも高く、表面がわずかに削られるだけでも内部への水の浸入が進行する場合があります。
新築時の防水性能を保つには、外気に触れる部分ほど、定期的な目視と打ち替えの検討が重要です。

寒暖差による負荷

建物は日中の熱で膨張し、夜間に冷えて収縮するサイクルを毎日繰り返しています。
これにより目地部分にも繰り返しの物理的ストレスが加わり、コーキングが徐々に疲労していきます。
とくに昼夜の寒暖差が大きい地域や、冬の凍結・解凍の繰り返しが起こる地域では、目地にひび割れが生じやすくなります。
素材の柔軟性が失われていると、この動きに耐えられず一気に亀裂が入ることもあります。

可塑剤の流出

可塑剤はコーキングに柔軟性を与えるための成分ですが、紫外線や雨水、経年劣化により徐々に外部に流出してしまいます。
この現象は「ブリード」や「硬化」などあらゆる劣化の引き金となり、一度流出が進んでしまうと補修で元の状態に戻すことはできません。
流出が始まる前の早期メンテナンスが、コーキングの機能を長く保つカギとなります。

劣化を放置することで起こるリスクと深刻な影響

「ちょっとのひびだからまだ大丈夫」と思って放置していると、コーキングの劣化は静かに、しかし確実に建物へダメージを与えていきます。

雨漏り

小さなコーキングのひび割れや剥離でも、「見えないところ」で起きる雨漏りの入り口になり得ます。
特に窓まわりや目地部の切れ目から侵入した雨水は、壁の内部や天井裏を伝って広がり、住まい全体の断熱材や内装材をじわじわと濡らしていきます。
雨染みや天井のたわみなど、目に見える症状が出る頃にはすでに内部で腐敗が進行していることがほとんどです。
「まだ大丈夫」は、雨漏りにおいては通用しません。
小さな異変を見逃さず、初期段階での対処が極めて重要です。

腐食

一度侵入した雨水は、コーキングの周辺から壁体内へと浸透していきます。
防水層を越えて構造材にまで及ぶと、木材は腐朽し、金属部は錆びて腐食していきます。
とくに木造住宅では、柱や梁といった耐震構造部が劣化しても表面からは気付きにくく、発見が遅れると補強工事が必要になるケースもあります。
構造部分の腐食は「見た目」では判断できないため、少しのコーキング不良も「内部の腐りにつながる可能性がある」と捉えて点検すべきです。

カビやシロアリの発生

雨漏りによって湿気が溜まりやすくなった場所は、カビやシロアリにとって格好の棲み処となります。
カビは室内空気の質を悪化させるだけでなく、喘息やアレルギーを引き起こす原因にもなります。
また深刻なのはシロアリの侵入です。
湿った木材を好む彼らは、床下や壁の中に巣を作り、気付かぬうちに柱や土台をボロボロにしていきます。
これらはコーキングの小さな劣化が発端となって起こるため、早期の補修が健康被害や構造劣化の抑止になります。

大規模リフォームの必要性

放置されたコーキングの劣化が雨漏りや構造腐食を招くと、もはや部分的な補修では済まなくなります。
断熱材の入れ替え、内壁材の全面交換、構造材の補強など、工期も費用も大きくなるリフォームが必要になるケースも少なくありません。
たとえば「50万円程度で済んだはずの打ち替え工事」が、「数百万円単位の内部改修」に発展することもあるのです。
コーキングは一見すると地味な存在ですが、家の防水・耐久性を守る要の役割を果たしています。
その重要性を理解し、早めの点検と手入れを心がけることで、余計な出費や手間を未然に防ぐことができます。

コーキング劣化を防ぐための具体的な対策

では、こうしたリスクを避けるためには、どのような対策を取ればよいのでしょうか。

定期的な点検を行う

コーキング材の劣化は、目視で確認できるほど進んでからでは遅いケースもあります。
そのため、最低でも5~10年に一度は、専門業者による点検を受けることが大切です。
とくに南面・西面など日差しの強い箇所は、紫外線の影響で劣化が早まるため、築年数に関わらず早めの確認が必要です。
外観がきれいに見えても、内部で弾力が失われていたり、密着力が低下していることは珍しくありません。
プロの診断は、住まいを長く守るための最初の一手です。

打ち替え工事

すでにひび割れや硬化、剥離といった明確な劣化症状が見られる場合は、既存のコーキングをすべて撤去し、新たに打ち直す「打ち替え工事」が必要になります。
これは単なる補修ではなく、コーキング本来の防水・気密性能を完全に取り戻すための確実な手法です。
部分的な補修に頼って放置すると、見えない部分で水の侵入が進行するリスクがあるため、「劣化が明確なら、打ち替える」という判断が住まいを守る鉄則です。

増し打ち工法

目地の奥まで傷んでいない場合や、既存のコーキングにまだ柔軟性が残っている場合は、その上から新しいコーキングを重ねる「増し打ち工法」で対応できるケースもあります。
ただしこれは、既存材の状態が健全であることが前提です。
劣化が進んでいる箇所に重ねても、かえって剥がれやすくなったり、内部での水分の滞留を引き起こすことがあります。
そのため、増し打ちが適用できるかどうかの判断は、必ず専門業者による現場確認を経て行うことが重要です。

ノンブリードタイプの使用

コーキング材に含まれる可塑剤は、長年の使用で表面に滲み出て「ブリード現象」を引き起こし、黒ずみやベタつきを生じる原因となります。
これを避けるには、初めから「ノンブリードタイプ」と呼ばれる可塑剤の流出を抑えた製品を選ぶのが有効です。
とくに意匠性の高い外壁や、白系の壁材など美観が重要な部位では、このタイプの採用が推奨されます。
製品選びの段階で一歩先を見据えることで、見た目のきれいさと性能の両立が図れます。

コーキング材の種類を比較しよう

種類特徴耐用年数の目安用途例
シリコン系防水性・耐熱性に優れる約10~20年窓まわり、浴室、キッチンなど
ウレタン系弾力性と塗装性がある約7~15年外壁の目地、サイディング部
変成シリコン系塗装が可能で外壁にも使用可約10~20年外壁、サッシまわり
アクリル系安価だが耐久性は劣る約3~5年室内の簡易補修

それぞれの特性を理解し、使用場所や目的に応じた適材適所のコーキング選びが重要です。

コーキングのメンテナンスは家を守る第一歩

コーキングの劣化は決して他人事ではなく、誰の家にも起こりうる問題です。日頃の点検と、劣化に応じた適切な対応を行うことで、大切な住まいを長く快適に保つことができます。もし気になる症状があれば、早めに専門業者に相談することをおすすめします。

コーキングの状態をチェックすること。それは建物全体を見直すきっかけにもなり、暮らしの安心を支える大切な一歩となります。

このシーリングはノンブリート 詳しくはこちら

シーリングとは?その目的 詳しくはこちら

シーリングの必要性 詳しくはこちら

ページの先頭へ戻る

0120-460-461

無料外壁 屋根診断