しろくまペイントの日々の活動日記。

tel.0120-460-461

無料外壁・屋根診断

タップをして電話をかける

メニューを開く

STAFF BLOG

2025年5月
« 4月  
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

CONTRIBUTOR

日々の活動日記

STAFF BLOG

2020/01/17
坂城町坂城でモルタル外壁の現調を行いました

坂城町坂城でモルタル外壁の現調を行いました

現調地域長野県坂城町坂城
現調場所外壁
現調内容塗装工事
現調経緯ホームページから問い合わせをいただきました
左:既存塗膜の浮き   右:外壁のクラック

ホームページからお問い合わせをいただき、坂城町坂城にある住宅の外壁現地調査に伺いました。

今回のお客様は、セカンドハウスとして購入した住宅について、今後の塗装工事を検討している段階で、しろくまペイントにご相談をくださいました。

外壁はモルタル仕上げ 

この建物の外壁は、モルタルに吹付タイル仕上げが施されていました。

モルタル外壁は、仕上げ方法によって建物の印象が大きく変わるのが特徴です。
例えば…

モルタル仕上げ方法特徴
吹付タイル仕上げ凹凸のある高級感ある表情が出せる
リシン仕上げザラザラした素朴な風合い。コストも比較的安価
スタッコ仕上げ厚みのある重厚感を演出できる

それぞれに特徴がありますが、モルタル外壁には共通する注意点もあります。

現調で確認できた劣化症状とその特徴

現地調査の結果、以下のような劣化症状が確認できました。

劣化症状状況
ひび割れ(クラック)特にサッシ周辺に発生
チョーキング現象外壁表面を触ると白い粉が手に付着

モルタル外壁は建物の揺れに弱い性質があり、
特に荷重が集中するサッシ周りは、地震や気温差によって小さなひび割れが起きやすくなります。

また、チョーキングは塗膜劣化の代表的なサインです。
塗装直後は、

  • 防水効果

  • 防藻・防カビ効果
    がしっかり働いていますが、年数の経過とともにこれらの機能は徐々に低下していきます。

その結果、

  • 雨を弾かなくなる(吸水)

  • コケやカビが発生しやすくなる

といった現象が発生するのです。

日当たりによる劣化進行の違い

モルタル外壁では、建物の方角によって劣化の進み方が異なります。

方角劣化しやすい症状
北側湿気によるコケ・カビの発生
南側・西側紫外線による塗膜劣化の進行

北側は日当たりが悪く、湿気がこもりやすいため、コケやカビが生えやすい傾向があります。
一方、南側や西側は紫外線量が多く、塗膜の劣化が早く進みやすいのです。

これらを踏まえても、建物を長持ちさせるためには、定期的な塗装メンテナンスが欠かせません。

外壁のひび割れをコントロールする技術「誘発目地」

ここで少し専門的なお話になりますが、
今回調査した住宅でも、外壁に誘発目地が施工されているのが確認できました。

誘発目地とは何か?

簡単にいうと、
自然に発生するひび割れを、意図的に発生させる場所を作る技術」です。

モルタルやコンクリートは、

  • 温度変化(暑い・寒い)

  • 乾燥収縮
    によって微細なひび割れが起こりやすい性質を持っています。

こうした不可避なひび割れを、

  • 見た目が悪くなる場所

  • 雨漏りリスクの高い場所
    で発生させないために、あらかじめ「ここに割れを誘導する」という目地(すき間)を設けるのです。

項目内容
誘発目地の目的ひび割れを意図的な位置に誘導する
主な設置箇所サッシ周り、外壁の広い面
メリット雨漏りリスクを減らし、外観を維持できる
デメリットメンテナンス時に目地補修が必要な場合がある

この誘発目地がきちんと施工されていないと、
想定外の場所にランダムなひび割れが入ってしまい、
せっかくの外観が台無しになったり、最悪の場合雨漏りの原因にもなります。

モルタルの誘発目地とは?

外壁のひび割れ、気になりますよね。

せっかくきれいに塗装したばかりなのに、数年後には細かなヒビが入ってしまい、
「こんなはずじゃなかったのに…」と落胆した経験を持つ方も多いと思います。

見た目だけでなく、

  • 雨漏りリスク

  • 壁内部の劣化
    にも直結しかねないため、ひび割れは決して放置できない問題です。

そんな外壁のひび割れを事前にコントロールするための技術が、「誘発目地」です。

誘発目地とは?なぜ必要なのか

モルタルは乾燥する過程で収縮し、さらに気温の変化や地震などの外力を受けると、どうしてもひび割れが生じやすくなります。誘発目地とは、こうしたひび割れをあらかじめ発生しやすい場所に誘導し、意図的にコントロールするために設けられる構造です。

例えば、大きな一枚壁に対して、目地を挟むことで緊張を分散させ、ひび割れを目立ちにくい形でコントロールできます。言い換えれば、ひび割れを防ぐのではなく、起こる場所を意図的に設定しているという考え方です。

誘発目地の構造と設ける場所

誘発目地は、壁面に溝を設けてそこに柔軟性のある目地材(シーリング材や樹脂モルタルなど)を充填して作られます。この柔らかい部分が伸縮を吸収して、他の部分へのひび割れを防ぐのです。

設ける場所としては、以下のような構造上ストレスが集中しやすい箇所に設けられます:

  • 柱と壁の境目
  • 梁と壁の取り合い
  • 大面積の壁面
  • サッシ周囲やコーナー部分

目地幅や間隔は、モルタルの仕様や面積によって変動しますが、意匠と構造の両面から計画的に配置されることが重要です。

誘発目地を設けるメリットと建物への効果

誘発目地を設ける最大のメリットは、ひび割れを目立たないようにコントロールできる点にあります。それにより、以下のような利点が得られます:

  1. ひび割れの集中によって補修しやすくなる
  2. 壁面全体の劣化を防ぎ、建物全体の耐久性が向上する
  3. 雨水や湿気の浸入を防ぎ、カビや腐食の発生を抑えられる
  4. 美観の維持にもつながる

特に、左官仕上げや吹付仕上げの場合には、誘発目地の配置とデザインの工夫により、目地そのものが目立たないように仕上げる技術も重要となります。

誘発目地の補修方法とメンテナンス

誘発目地は基本的に劣化しにくい構造ですが、経年劣化や地震の影響などで、目地材が割れたり剥がれたりすることもあります。そうした場合には、次のような補修が行われます。

  • 既存の目地材を撤去
  • 下地を清掃・補修
  • 新しい目地材(シーリングなど)を充填

目地材には耐候性・耐久性に優れた材料を使用することが大切で、できるだけ建物全体の防水性能を長く保てるよう計画的に補修します。

誘発目地と仕上げとの関係:美観への配慮も忘れずに

目地は構造的に必要なものですが、外観にも影響を与えます。そのため、外壁塗装や仕上げの際には、目地位置とデザインの調和が重要です。

たとえば、目地の位置に合わせて塗装の区切りを設けたり、塗装の色分けやパターンで自然に目地を隠すなど、設計段階での工夫が美観を保つポイントになります。

誘発目地はモルタル外壁に不可欠な工夫

モルタル外壁における誘発目地は、ひび割れを避けるのではなく、あえてコントロールすることで建物全体の美しさと耐久性を両立させる重要な仕組みです。計画的に設置し、適切なメンテナンスを行うことで、長く安心して住める住宅づくりが可能になります。

これから外壁リフォームや新築を検討している方は、ぜひ誘発目地の有無や配置にも注目してみてください。

しろくまペイントは見積もりまで無料で行っています。
訪問販売や電話営業、しつこい営業も一切行っていないので安心してください。
その他にも他の業者からもらった見積もりが適正価格なのか、塗料の事など気になる事があればお問い合わせいただければと思います。

ページの先頭へ戻る

0120-460-461

無料外壁 屋根診断