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2017/05/31
【軽井沢町現調レポ】ウッドパネルに防腐剤を塗る方法と注意点|長持ちさせるための正しい塗布手順と選び方

せっかく取り付けたウッドパネルが、気づいたらシミや黒ずみだらけ…。
塗装をしていなかった部分だけ腐ってしまって、結局全部やり直しに。
キレイな木目を保ちたいのに、雨に濡れた後の黒いシミがなかなか消えなくて困ってる…。
ウッドパネルは屋外で使われることが多く、雨風や紫外線の影響を直接受けやすい素材です。
そのため、防腐剤の塗布によるメンテナンスが不可欠。
本記事では、ウッドパネルを長持ちさせ、美しく保つための正しい防腐剤の塗り方、下地処理のポイント、防腐剤の種類や選び方まで、詳しく解説していきます。
DIY初心者でも実践できる方法なので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ウッドパネルに防腐剤を塗るべき理由

木材は雨と紫外線で劣化しやすい

ウッドパネルに使用される木材は、天然木や合板などが主流です。これらの素材は見た目こそ美しくナチュラルですが、屋外や湿気の多い場所では水分を吸収しやすく、雨風や紫外線にさらされることで急速に劣化が進行します。表面にカビが生えたり、内部で腐朽菌が増殖したりすると、見た目の問題だけでなく構造的な強度も低下し、放置すればシロアリの被害に発展することもあります。防腐剤を塗ることで薬剤が木材内部に浸透し、こうした湿気・紫外線・害虫からしっかりと保護する効果が得られます。パネル本来の美しさと強度を保つためには、防腐処理は欠かせない工程なのです。

防腐処理しないと数年で交換が必要に

屋外設置されたウッドパネルは、日々の風雨や温湿度変化にさらされ、何も対策をしていないと2~5年ほどで表面が割れたり、変色したり、部分的に腐食が始まってしまう可能性があります。いざ交換となると、材料費だけでなく解体・再設置の手間やコストもかかり、トータルで見るとかなりの負担になるケースも少なくありません。一方で、防腐剤を定期的に塗布しておけば、木材の耐用年数を10年以上に延ばすことも可能です。初期にしっかり手をかけることで、将来的なメンテナンスコストを大幅に抑えることができるのです。

美観の維持にも効果的

木材は経年とともに色あせたり、黒ずんだりして風合いが損なわれがちですが、それを防ぐのも防腐剤の大きな役割です。特にクリアタイプの防腐塗料であれば、木の自然な色合いや木目を損なわず、あくまで「見えないバリア」として機能します。また、着色タイプの塗料を使えば、好みの色調に整えながら保護機能を持たせることもでき、デザイン性と実用性を両立できます。防腐処理は単なる劣化対策ではなく、“見た目も良く、長く使える”木材を維持するための重要なステップなのです。

ウッドパネルへの防腐剤塗布|正しい手順とポイント

Step1:作業前に周囲を養生する

防腐剤の塗布は液体状であるため、意外と周囲に飛び散りやすい作業です。塗装前には必ず、作業エリア全体をしっかりと養生しましょう。特にウッドパネルが外壁近くや庭の植栽、タイル床と隣接している場合は要注意。防腐剤が植物に付着すると枯れる恐れがあり、塗料が外壁や床に染みつくと、落とすのが困難になります。養生にはビニールマスカー・ブルーシート・新聞紙などを活用し、養生テープでしっかり固定します。また、風が強い日は作業を避けるのがベターです。飛散防止は、美観と安全を守るうえでの第一歩です。

・養生テープ・マスカー・新聞紙などを活用
・作業前に風の強さも確認(飛散防止のため)

Step2:表面の汚れや古い塗膜を取り除く

木材の表面に汚れや古い塗膜が残ったままだと、防腐剤が均一に浸透せず、効果を十分に発揮できません。まずは乾いた雑巾で表面のホコリや軽い汚れを取り除きます。カビやシミがある場合は、薄めた中性洗剤で洗浄し、しっかりと水拭き・乾燥を行いましょう。過去に塗料を塗布している場合は、#120〜#180程度のサンドペーパーを使用し、古い塗膜を研磨して剥がす必要があります。この下処理こそが、仕上がりと耐久性を左右する最重要工程の一つです。

・軽度の汚れは乾いた布で拭き取り
・頑固な汚れは水で薄めた中性洗剤で洗浄
・古い塗膜はサンドペーパーで削り落とす(#120〜#180)

Step3:サンディングで表面を整える

下地がきれいになったら、全体にサンディング(研磨)を行います。この工程により、木材の表面に微細な凹凸をつけて塗料の密着性を高め、塗りムラの少ない仕上がりになります。サンドペーパーは木目に沿って一定方向に動かすのが基本で、力任せに円を描くような研磨はNGです。粉塵が残っていると塗膜の浮きやムラの原因となるため、作業後はブロワーや乾いた布で表面の粉を完全に取り除きましょう。見た目の美しさと塗膜の密着力、この両方を手に入れる大切な準備作業です。

・木目に沿って一定方向にサンディング
・粉塵は乾いた布やブロワーでしっかり除去

Step4:防腐剤を1回目塗布する

下地処理が完了したら、いよいよ防腐剤の塗布作業に入ります。ハケやローラーを使い、木目の流れに合わせて塗ることで、ムラのない自然な仕上がりになります。防腐剤は液体なので、木材内部まで浸透しやすいのが特徴。特に水分が侵入しやすい「切断面」や「角の部分」は念入りに塗るのが鉄則です。塗料が垂れたり溜まった部分は、乾く前に布で軽く拭き取ることで、後のムラやテカリを防げます。粘度が高くて塗りにくい場合は、製品の説明書に従って適度に希釈することも可能です。

・腐りやすい「切断面」や「角」は念入りに
・防腐剤が垂れた場合はすぐに拭き取る

補足:塗りにくい場合は、防腐剤を水で少し希釈すると塗りやすくなります(説明書の指示を確認)

Step5:乾燥させてから2度目を塗布

1回目の塗布後は、防腐剤をしっかり乾燥させる時間が必要です。目安としては2~3時間以上、湿度が高い日はそれ以上かかる場合もあります。完全に乾いてから、同じように2回目の塗布を行います。1度塗りだけでも効果はありますが、2度塗りすることで木材内部の含浸がより安定し、防腐効果が格段に向上します。特に屋外に設置するウッドパネルでは、2回塗りが“長持ちさせるか・早く劣化するか”の分かれ道になります。少し手間をかけるだけで、メンテナンスサイクルが大きく変わるのです。

防腐剤の種類と選び方|用途・特徴別に比較

防腐剤の種類特徴向いている用途塗布方法
油性系防腐剤浸透性・耐久性が高いが臭いあり屋外ウッドデッキ、濡縁刷毛・ローラー
水性防腐剤ニオイ少・速乾・DIY向き室内パネルや雨の当たらない屋外刷毛・スプレー
天然系オイル(亜麻仁油など)木の呼吸を活かす・安全性高ナチュラルな仕上がり希望刷毛・布

ポイント:防腐剤は「防虫」「防カビ」「撥水」「UVカット」など複合機能のある製品を選ぶとメンテナンスが楽になります。

油性タイプ vs 水性タイプ|屋外使用なら“油性”が基本

防腐剤は大きく分けて「油性」と「水性」があります。
屋外のウッドパネルやデッキなど、常に風雨や紫外線にさらされる場所では、浸透力と耐水性に優れる油性タイプが基本です。
油性防腐剤は木の内部までしっかり浸透し、防腐・防虫・防カビ効果を長期間発揮します。
一方、水性タイプは臭いが少なく、室内やベランダまわりで使用しやすいですが、耐久年数はやや短め。
特に天然木の表面保護を目的とする場合は、油性タイプを優先して選ぶことをおすすめします。
なお、下地がすでに水性塗料で塗られている場合は、重ね塗りの相性に注意しましょう。

クリア・着色タイプ|木目を活かすなら“クリア”、デザイン性重視なら“着色”

防腐剤には無色透明な「クリアタイプ」と、色付きの「着色タイプ」があります。
木の自然な風合いを活かしたいならクリアタイプが適していますが、紫外線による変色を防ぐ効果はやや限定的です。
そのため、屋外使用で色持ちを重視する場合には、ナチュラルブラウン・ダークオーク・グリーンなどの着色タイプがおすすめ。
色付きの塗膜が紫外線の侵入を防ぎ、退色やひび割れを抑えてくれます。
デザイン性と耐久性を両立させたいなら、「半透明タイプ(ステイン)」を選ぶと、木目が見えつつ着色もできるため、仕上がりが自然で美しい印象になります。

おすすめの市販防腐剤製品|DIYにもプロにも使いやすい定番

・キシラデコール(大阪ガスケミカル)

プロ御用達の高性能防腐・防虫・防カビ塗料。油性タイプで、抜群の浸透性と持続力を誇ります。
カラーバリエーションも豊富で、屋外木部に幅広く対応。仕上がりと耐久性は抜群です。

・ウッドステインプロテクター(オスモ)

ヨーロッパの気候風土が育んだ色調で、都市部の木造建築から自然豊かな環境の建物まで幅広くマッチ。
ウッドデッキ、木部外壁、ガーデン家具、木窓、外部建具などあらゆる外装木部に最適です。

ナフタデコール(ロックペイント)

キシラデコールと似たような塗料。
比較的安価ながら、屋外使用に対応した油性防腐剤。耐久性とコスパのバランスが良く、部分補修などにおすすめです。

選び方のポイント|使用環境・仕上がり・施工性で総合判断を
どの防腐剤を選ぶかは、「使用場所」「求める効果」「塗りやすさ」で判断するのが基本です。
たとえば、雨ざらしで直射日光が強く当たる場所なら、油性×着色タイプを選び、年に1度のメンテナンスで済むよう耐久性を優先しましょう。
一方、室内や屋根のある場所なら、水性やクリアタイプでも十分対応可能です。
また、塗料の伸びや乾燥時間、臭いの強さなども施工時のストレスを左右するため、実際の作業時間や使用頻度に応じて選ぶと満足度が高くなります。
初めて使う場合は、テスト塗りをしてから本塗りに入るのもポイントです。

防腐処理の方法は塗布以外にもある

現場での「塗布処理」

防腐処理の中でも最も一般的で、個人でも扱いやすいのが刷毛やローラーを使った「塗布処理」です。
市販の防腐剤を木材表面に塗り込むことで、雨や湿気、紫外線から木を守ります。
施工が比較的簡単で、必要な道具もホームセンターで手に入るため、DIY用途に非常に適しています。
ただし、薬剤が染み込むのは表面層までのため、定期的な塗り直しが必要です。
屋外設置なら1~2年に一度の再塗装が推奨されており、継続的なメンテナンスによって効果を維持する必要があります。

薬剤含浸処理(工場処理)

「薬剤含浸処理」とは、木材を防腐液に一定時間浸し、自然に薬剤を内部まで浸透させる方法です。
表面だけでなく繊維の奥深くまで防腐成分が行き渡るため、耐久性が高く、数年単位でのメンテナンス不要というメリットがあります。
この方法は、ウッドデッキ材や外構用木材、杭などに使われることが多く、製材所や加工場で事前に処理された状態で納品されます。
現場で施工することは難しく、DIYには不向きですが、設計段階で高耐久を求める場合には検討する価値があります。

加圧注入処理

「加圧注入処理」は、専用の設備を使って木材に高圧をかけ、防腐剤を内部深くまで強制的に注入する方法です。
薬剤の浸透率は極めて高く、地面に埋まる杭や、常時雨水にさらされるデッキの土台部材、橋梁の木構造など、極めて厳しい条件下でも長期間の耐久性を確保できます。
DIYや一般住宅での使用にはオーバースペックになる場合もありますが、防腐性能を重視する公共施設や産業用木材では標準的に採用されています。
施工には専門の設備と業者が必要で、コストは他の処理方法よりも高めです。

処理方法耐久性DIY向き特徴
塗布△〜○手軽に対応可能、定期塗り直し必要
含浸○〜◎×工場処理のみ
加圧注入×高コスト、業者施工限定

ウッドパネルの防腐メンテナンスQ&A

Q. 防腐剤の塗り直しはどのくらいの頻度?

A. 屋外で使用する場合は1〜2年に1回が目安です。
特に南側や直射日光・雨がよく当たる場所は、1年に1回の再塗装が推奨されます。

Q. 塗料の色が変わることはある?

A. 着色タイプの防腐剤では徐々に退色する場合があります。
定期的な塗り直しで色味をキープできます。

Q. 防腐剤の塗布後にニオイが残る?

A. 油性タイプは塗布後数日ニオイが残ることがありますが、しっかり乾燥させれば徐々に消えます。
屋外作業を推奨します。

ウッドパネルを長持ちさせるには、正しい防腐処理がカギ

・ウッドパネルは雨・紫外線・湿気に弱いため、定期的な防腐処理が必要
・防腐剤の塗布は「養生」「洗浄」「研磨」「2回塗り」が基本ステップ
・防腐剤は水性・油性・天然系などから使用目的に合ったものを選ぶ
・屋外では1〜2年に1回の再塗布が推奨され、耐久性と美観を維持できる

ウッドパネルをいつまでも美しく、安全に使い続けるために、防腐剤によるケアは欠かせません。
今のうちから正しいメンテナンスを習慣化しておけば、10年先でも安心して使えるエクステリアになります。
DIYでの塗布も十分可能ですので、ぜひチャレンジしてみてください。

ウッドデッキの補修や木部塗装のことお気軽にご相談ください

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