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日々の活動日記
【須坂市現調レポ】庇(ひさし)は後付けできる?メリット・デメリットと設置の注意点

窓際に陽がジリジリ差し込んで網戸越しでも眩しい日よけが欲しい。
玄関に雨が吹き込みやすくてドアの下が濡れて困る。
外壁の汚れが窓上から伝わって黒ずんできた…後から庇を取り付けられたらいいのに、と思ったことはありませんか?
家を建てるときに付け忘れたり、新築後に間取りを変えたりすると「庇を後付けできるの?」と悩みがち。
本記事では、庇の後付け可否から機能・メリット・デメリット、注意点、さらに代替案まで一挙に解説。
自宅に最適な日よけ・雨よけプランが見つかります。
目次
庇(ひさし)とは?後付けの基本と役割
庇は窓や玄関などの上部に設置する屋根状の部材で、外壁からせり出して取り付けることで雨よけ・日よけ・外壁保護の役割を果たします。
家のデザインアクセントにもなる後付け庇は、設置位置や素材によって施工方法や効果が変わります。
雨や雪の侵入を防ぐ「雨よけ」
玄関先や掃き出し窓の上に庇を後付けすると、まず実感するのは“雨の日のストレス激減”です。
夕立に追われながら鍵を探す場面を想像してください。
庇がないと、もたつく数秒で肩やバッグがびしょ濡れになり、玄関框には水たまり、これが毎回の小さなストレスと劣化の原因です。
庇が30~40 cm張り出すだけで、雨筋は一歩手前で切れ、手元も照明も確保されます。
結果として玄関ドアやサッシ下部への雨掛かりが減り、シリンダー錠の内部腐食やパッキンの早期劣化も抑制できます。
わずかな施工で「濡れずに入れる」という利便性と長期的な耐久性が同時に手に入る!
これこそ後付け庇の最大のメリットです。
直射日光を遮る「日よけ」
夏場の午後、室内にじりじり入り込む西日の熱量は想像以上です。
庇を設けると、この直射成分を窓面で約6~割カットでき、ガラス面の表面温度が10 ℃近く低下するケースもあります。
結果、室内の温度上昇が抑えられ、エアコンの設定温度を1~2 ℃高めても同じ体感を得られるため、年間の冷房電力を5~12 %節約できる試算も珍しくありません。
しかも冬は太陽高度が低くなるため、暖房に欲しい日射熱は庇の下から自然に取り込めます。
日射遮蔽と採光を季節で自動的に切り替えられる!取り付け方にもよりますが、庇は最もシンプルで信頼性の高い“暑さ寒さ対策”と言えます。
外壁や窓周りの劣化を抑える保護機能
外壁塗装やコーキングの寿命は、直射を浴びず、水分と紫外線をどれだけ遠ざけられるかでも大きく変わります。
その点、庇は日陰をつくります。
また、庇が出るので雨水が当たるのをブロック、流れる水筋も壁際から50 mmほど外側へ移動します。
窓上で雨だれが切れるため、サッシまわりに溜まる土埃が減り、清掃の手間も減ります。
メンテナンス頻度を減らし建物の美観を長く保てます。
他にも、軒が無い家より雨漏りなどの心配がなくなります。(サッシ廻りの雨漏りなど)
庇を後付けするメリット
後付け庇は、以下のような具体的メリットをもたらします。
1雨風をシャットアウトし建物を長持ちさせる
庇を後付けすることで、風雨による外壁や窓まわりへのダメージを大幅に軽減できます。
特に窓下のシーリング部分やサッシまわりは、雨が集中しやすく劣化が早まる箇所です。
庇があれば、雨筋が直接当たらず、水の流れを建物から離してくれるため、塗膜の剥がれやコーキングの劣化スピードも緩やかになります。
見えないところで“家の耐久力”を底上げしてくれる、それが庇の真価です。
2日差しを遮り室内の快適性アップ
夏場に日差しが差し込むと、室内の気温は急激に上昇します。窓の外に庇を設けておけば、この直射光を遮り、ガラス越しに入る熱を抑制できます。
体感温度が下がることで冷房の効きがよくなり、設定温度を上げても快適に過ごせるため、電気代の節約にもつながります。
さらに、日差しによるフローリングや家具の色あせも防止できるので、美観の維持にも効果的。
外に何かを取り付けるだけで、室内の快適さがこんなに変わるのかと実感いただける、暮らしの質を高める外装パーツです。
3雨の日の傘の開閉や雨宿りができる
玄関まわりに庇があると、雨の日の出入りが劇的に楽になります。
特に、傘を開いたり閉じたりするタイミングで立ち止まる場所に屋根があると、髪やカバンが濡れる心配がありません。
また、手元が濡れずに鍵を取り出せるため、防犯面でも安心感が増します。
家族はもちろん、来客が訪れたときにも庇のありがたさを実感できるはずです。
さりげない気遣いのようでいて、実は“雨の日にはありがたい場所”
それが玄関の庇。暮らしの中の「小さな不便」を、確実に減らしてくれる存在です。
4外観デザインのアクセントに
庇は単なる機能部材ではなく、外観デザインにおいても重要な役割を果たします。
直線的なシャープな形状を選べばモダンな印象に、木調の素材や曲線フォルムを取り入れればナチュラルで柔らかな印象に。
カラーや材質の選び方次第で、建物のファサードに奥行きと表情が加わり、同じ家でもグッと洗練された佇まいになります。
「ちょっと無機質だった正面が、ぐっと締まった」「玄関が引き立つようになった」そんな、実用と美観、その両立を叶えるのが後付け庇の魅力です。
補足:メリットを最大化するには、庇の長さや傾斜角度を地域の気候や日射角に合わせることが重要です。
庇を後付けするデメリット
後付けにはコスト・施工条件・デザインなど注意すべきポイントもあります。
1採光が減り室内が暗くなる
庇は日差しを遮るという意味では非常に有効ですが、逆に「必要な採光」まで妨げてしまうケースもあります。
特に北向きや日照時間の短い立地では、庇の影が長時間にわたって窓にかかることで、自然光が取り込めず、部屋が薄暗く感じられることがあります。
LDKや子ども部屋など、明るさを重視したい空間では特に注意が必要です。
日除け性能と採光のバランスをどう取るかは、設置場所の方角や窓サイズ、近隣建物との距離などを踏まえて検討しなければなりません。
2イニシャルコストがかさむ
庇の後付けは、材料費だけでなく、取り付けに必要な下地補強やシーリング処理、場合によっては足場設置などが必要になるため、施工全体のコストが高めになります。
特に高所や斜壁、複雑な構造のファサードに設置する場合は、工事難易度が上がり、施工単価も上昇します。
また、後付けの場合は現状の壁に合わせた加工が必要になるため、既製品では対応できずオーダーメイド対応になるケースも。
そのため、新築時よりもコストがかさみやすい点は事前に把握しておくべきです。
3建ぺい率への影響
意外と見落とされがちなのが、建ぺい率への影響です。
庇といえども、一定の大きさや構造によっては“建築面積”に含まれると判断されることがあり、敷地いっぱいに建てられている建物では、後付けによって建ぺい率を超えてしまう可能性も出てきます。
特に市街地や防火地域では規制が厳しく、自治体の条例により細かいルールが設定されていることもあります。
計画の段階で、事前に自治体や建築士に確認を取ることで、思わぬトラブルを防ぐことができます。
後付け庇の設置時に注意すべき5つのポイント
失敗しないために、設置前後の手続きと施工要件を押さえましょう。
1隣家との境界線に配慮する
後付け庇を設置する際、意外と見落とされがちなのが「隣家との距離」です。
庇の張り出し部分が隣地境界を越えると、法律上の越境とみなされ、トラブルに発展する可能性があります。
特に都市部や住宅密集地では境界が数十センチ単位でシビアなケースもあるため、最低でも60cm程度の余裕を持たせるのが理想です。
施工前に敷地境界の確認と、可能であれば隣家への一言の挨拶があると、後々のトラブル防止につながります。
境界線の配慮は、地域との信頼関係を守るためにも欠かせません。
2防火地域・準防火地域での確認申請
火災の延焼リスクを抑えるため、都市部や駅周辺などは「防火地域」「準防火地域」に指定されていることが多く、ここでは後付け庇の材料にも厳格な制限があります。
庇といえども、延焼ラインにかかる構造物として、不燃材料や準不燃材料でなければ設置できない場合もあります。
また、一定サイズ以上になると建築確認申請や変更届が必要になるケースもあるため、施工前に自治体の建築指導課などに事前相談することをおすすめします。
知らずに取り付けた結果、違反建築扱いとなれば撤去指導の対象になる可能性もあるため要注意です。
3建ぺい率と容積率の再計算
建物は敷地に対してどれだけの面積まで建てられるかを示す「建ぺい率」「容積率」という法的制限があります。
後付け庇のような張り出し部材も、サイズや構造によっては“建築面積”に含まれるため、これを追加することで基準をオーバーしてしまうケースが稀にあります。
とくに敷地いっぱいに建てられた住宅や、以前の増築・リフォームで数値がギリギリの建物では注意が必要です。
業者に依頼して現在の図面をもとに再計算を行い、法令を順守しているか確認することが、トラブルを未然に防ぐ鍵となります。
4素材と耐久性を吟味する
後付け庇に使用される素材には、アルミ・ステンレス・ポリカーボネート・木材・FRPなどがありますが、どれが最適かは立地条件によって大きく異なります。
たとえば沿岸部では潮風による塩害が想定されるため、アルミやFRPでは腐食の進行が早くなる可能性があります。
逆に、紫外線の強い地域では、長期間の耐候性が求められるため、UVカット性能や劣化変色しにくい素材選びが重要になります。
後々の再施工やメンテナンスコストを抑えるためにも、見た目だけでなく「環境耐性」の観点から素材を選ぶことが大切です。
5DIYは避けプロに依頼
庇は一見、簡単に取り付けられそうに見えるかもしれませんが、実は構造物としての強度・勾配調整・防水処理など、高度な知識と技術が求められます。
特に壁面と庇の取り合い部は、隙間からの漏水リスクが高く、止水処理を誤ると外壁内部へ雨水が浸入し、数年後に大きな被害につながることも。
また、重量物であれば、下地の補強や専用金具の取り付けも必要です。
結果として「DIYでやったのに結局業者にやり直してもらった」という声も少なくありません。
長く安心して使うためにも、信頼できる施工業者への依頼が鉄則です。
庇後付け以外の代替案5選
「後付け庇が難しい」「コストを抑えたい」場合に検討したい代替手段を比較します。
方法 | 特長 | コスト | メンテナンス | 備考 |
---|---|---|---|---|
オーニング | 布製で開閉自在 | 中 | 布の張替え要 | 見た目に軽やか |
シェード(ロール式) | 壁面に取り付け昇降 | 中~高 | 機構グリスアップ | 日よけ特化 |
バー(ホームセンター品) | 簡易的な木製庇 | 低 | 防腐塗装必要 | DIY可 |
窓ガラス交換(Low-E) | ガラス自体の断熱性向上 | 高 | ガラス清掃のみ | 採光維持 |
スリットシャッター | 可動式ブラインド | 高 | 駆動部点検要 | 雨風も遮断 |
開閉自在で軽やかに日差しを遮る「オーニング」
後付け庇の代替案として最もポピュラーなのがオーニングです。
布製の開閉式屋根で、必要なときに日差しを遮り、不要なときには巻き取って収納できるのが最大の特徴。
見た目も軽やかで、洋風建築との相性が良好です。ただし、強風時は破損リスクがあるため都度の開閉が必要であり、経年劣化により布の張替えやメンテナンスも定期的に必要です。
設置費用は庇よりやや安価ですが、耐久性・運用の手間を含めて検討する必要があります。
ピンポイントで日差しを遮る「ロール式サンシェード」
サッシや外壁に直接取り付けられる「ロール式のシェード」は、日よけに特化した代替案です。
スダレのように窓外に垂らして日差しを遮る構造で、施工性も高く比較的安価に導入できます。
季節や天候に応じて昇降操作ができ、使わないときはすっきり収納可能。ただし雨よけ効果はほぼ期待できず、風の強い日は破損しやすい点に注意。
昇降機構には定期的なグリスアップが必要になるため、メンテナンス性も考慮が必要です。
簡易DIY向けの「木製バー型ひさし」も選択肢に
最小限のコストで外観にアクセントを加えたい場合、ホームセンターなどで販売されている木製バータイプの簡易庇も一つの手段です。
DIYでも設置可能で、ナチュラルな雰囲気が魅力。
軽量な構造で取り付けも簡単ですが、防腐処理を施さないと数年で腐食・反りが起きる可能性があります。
また、雨の吹き込み防止や耐風性についてはあくまで限定的。
見た目のアクセントや最低限の日差し対策が目的の場合には、コスト面で有効な選択肢です。
根本から熱を防ぐ「Low-Eガラスへの交換」
日射遮蔽と断熱性能を高める手段として、窓ガラスそのものを高機能なLow-E複層ガラスに交換する方法もあります。
庇のように外側から遮るのではなく、ガラス面で熱の侵入を反射・抑制することで、室内温度の上昇を緩和できます。
設置場所を選ばず外観も変わらないため、意匠を損ねたくない方にもおすすめ。
ただし施工費は高めで、1窓数十万の費用が発生します。
掃除などの維持は楽ですが、庇のような雨よけ機能はありません。
多機能型の「スリットシャッター」で遮熱+防犯対策
日よけ・雨よけ・風よけ・防犯といった複数の役割を一手に担うのが、スリット付きの可動シャッターです。
通風用のスリットを持ち、必要に応じて完全遮閉や部分開放も可能。
近年は外観を損なわないデザインも登場しており、利便性は高まっています。
特に防犯意識の高いエリアや、台風対策を同時に考えたいケースでは非常に有効です。
ただし、本体価格や電動タイプの駆動部メンテナンス費用など、初期・維持費ともに高額になりがちなのが難点です。
補足:ご予算・デザイン性・耐久性・DIY可否を総合的に判断し、自宅に最適な方法を選びましょう。
後付け庇で「快適&長持ち」を実現しよう
◆庇を後付けできる:雨除け・日除け・外壁保護の効果大
◆メリット:建物寿命延長、快適性向上、外観アクセント
◆デメリット:採光減少、初期コスト増、建ぺい率注意
◆要注意事項:境界線・防火規制・建ぺい率・素材選定・DIY禁止
◆代替案も検討:オーニング、シェード、断熱ガラスなど
後付け庇は、暮らしの快適性を格段にアップさせる一方で、法規制や設置条件に配慮が必要です。
まずはご自宅の図面や建ぺい率を確認のうえ、信頼できるリフォーム会社に相談し、最適なプランを立てましょう。
夏の日差しも雨の日も、安心・快適な住まいを手に入れてください。
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