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コラム

SHIROKUMA COLUMN

2017/03/08
凍害対策の決定版!外壁・コンクリートの長寿命化と補修方法を完全ガイド

冬の時期になると、外壁のヒビ割れやコンクリートの崩れが目立ってくるという経験をされた方も多いのではないでしょうか?
その原因のひとつが「凍害(とうがい)」です。
凍害は一度発生すると建物の耐久性を著しく低下させ、放置すれば大規模な修繕が必要になることもあります。
この記事では、凍害を未然に防ぐための対策や、発生後の補修方法について、具体例や素材の選び方を交えて分かりやすく解説します。

凍害を防ぐために知っておきたい基本の考え方

凍害とは、建材に染み込んだ水分が凍結・膨張することで起こる劣化現象です。
繰り返しの凍結と融解によって素材内部が破壊され、ひび割れや剥がれが生じます。
寒冷地だけでなく、朝晩の気温差が大きい地域や北向きの壁などでも発生する可能性があるため、全国どこでも対策が必要です。

凍害を未然に防ぐ3つの基本的なアプローチ

  • 吸水を防ぐ:建材に水が染み込まないようにする
  • 凍結に強い建材を選ぶ:耐久性の高い素材を使う
  • 劣化を早期に発見し、適切に補修する

どれかひとつではなく、複数の対策を組み合わせることが、凍害から住まいを守るための鍵になります。

外壁材の選び方で凍害リスクを大幅に軽減

凍害は、水を吸いやすい外壁材に特に起こりやすいため、素材選びは非常に重要です。
初期コストは多少かかっても、耐久性の高い素材を選べば長期的な補修費用を抑えることができます。

凍害に強い外壁材の特徴とおすすめ素材

  • 吸水性が低い:水を吸いにくいほど、凍害のリスクが下がります。
  • 耐候性が高い:風雨や紫外線の影響を受けにくい素材が長持ちします。

おすすめ素材:

  • 金属系サイディング:アルミやガルバリウム鋼板など。吸水しないため凍害に非常に強い。補足:メンテナンスの手間が少なく、軽量で建物に負荷をかけにくいのもメリット。寒冷地に特におすすめ。
  • フッ素塗装が施されたサイディング:耐候性が非常に高く、塗膜が長持ちし、水の侵入を防ぎます。耐用年数が長いため、初期費用はやや高めでも長期的にはコスパ良好。

定期メンテナンスこそ最大の凍害予防!

いくら高性能な外壁材を使っていても、経年劣化によって塗膜やシーリング材が劣化すれば、そこから水が入り込んでしまいます。
したがって、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。

外壁メンテナンスの適切なタイミングと確認ポイント

  • 窯業系サイディング:新築から7〜8年程度で塗装のメンテナンスが推奨されます。
  • その他の素材でも10年に1回程度が目安。

確認すべきポイント:

  • 塗装の色あせ、チョーキング現象(白い粉が手につく)
  • 外壁のヒビ、浮き、剥がれ
  • サイディングの継ぎ目(目地)のシーリング材の劣化やひび割れ
  • 建物の角や日当たりの悪い場所の状態雨水が溜まりやすい場所や、北面など乾きにくい部分は凍害リスクが特に高いため、重点的に点検するようにしましょう。

コンクリート構造の凍害対策

コンクリートも凍害の影響を受ける素材のひとつです。
新築時や補修時にしっかりとした品質管理が行われていれば、凍害リスクは大きく下げることができます。

凍害に強いコンクリートを作るための具体的な対策

  • 減水剤などの混和剤を使用し、単位水量を少なくする
  • 施工時の締固めと適切な養生を徹底する
  • 吸水率の小さい骨材を使用する
  • 圧縮強度が5.0N/mm²以上になるように配合を管理する
  • 耐寒促進剤の使用で早期に強度を確保する現場でのコンクリートの練り混ぜや打設にムラがあると、凍害に弱い部分が生まれてしまいます。プロの技術が試されるポイントです。

凍害が発生したときの補修方法

もし凍害が発生してしまった場合でも、進行度に応じた正しい補修を行えば被害を食い止めることができます。
放置せず、早めに補修を行うことが建物を長持ちさせる秘訣です。

凍害の補修方法を症状別に解説

  • 表層部のみの軽度な凍害の場合
    1. 脆くなった部分を丁寧に削り落とす
    2. 浸透強化剤を塗布し、セメント系補修材で仕上げる

    早期の対応であればこの方法で十分。DIYでの補修も可能な場合があります。

  • 脆弱部分が深部にまで達している重度の凍害の場合
    1. 劣化部分をすべてはつり落とす(完全撤去)
    2. 浸透強化剤を塗布し、ポリマーセメントモルタルなどでしっかりと補修

    深部まで達していると構造的な強度にも影響するため、専門業者による対応が必要です。再発防止のための防水処理も必須。

まとめ

凍害は、見逃しがちな小さなひび割れや塗膜の劣化から始まり、最終的には構造体にまで深刻なダメージを与える可能性があります。
しかし、素材選びや定期的なメンテナンス、品質の高い施工、早期の補修を行うことで、凍害リスクは大きく軽減できます。
建物を長く美しく保つためにも、凍害対策を「冬だけの問題」ではなく、通年を通じたメンテナンス計画として取り入れていきましょう。

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