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SHIROKUMA COLUMN

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コラム

SHIROKUMA COLUMN

2017/02/05
遮熱塗料が省エネに向かないのってなんでなの?

遮熱塗料が省エネに向かないのってなんでなの?

暖房と省エネ

遮熱塗料にすることによって
「夏に室温が10℃涼しくなったり・・・」
「電気代が40%節約できたり・・・」
なんてこと思っていませんか?

遮熱塗料と聞いていろいろな評判があり、中には「遮熱塗料にしてからエアコンがいらなくなった。」というような、一見すごそうな意見をいう人もおられます。

ただ、注意しておきたいことが一年全体を見ると遮熱塗料が省エネ効果を十分に発揮しているとは言えないことです。

ではなぜなのでしょうか?
今回は遮熱塗料が省エネにあまり向いていない要因について紹介します。

遮熱塗料による体感温度の差がある

遮熱塗料の効果と言っても、家の造りや屋根の造りによって異なってくるので一概には言えません。
そこでJIS規格の遮熱塗料のデータを紹介します。

データによると、気温が30℃を超える室内では気温との差が1.7〜2.2℃の差があるようです。約2℃の差があると人によってはかなり涼しく感じる人も
おられますが、個人の差があるので、直接省エネ効果が期待できるとは言えません。

遮熱ではあるが断熱ではない

先に挙げた例の通り、遮熱塗料は夏場に熱を遮断し、室内を外よりも涼しくしてくれます。

そのため冷房費が抑えられることも出てくるでしょう。
しかし、遮熱塗料に断熱機能はありません。

断熱機能がないということは、冬場の室温を保ってくれる機能がないということです。

冬場の熱まで反射して室内が冷たくなるわけではありませんが、暖房費はその他の塗料同様削減することができません。

遮熱塗料の効果を発揮しやすい家とでは差がある

発揮しやすい家の条件

遮熱塗料の効果が発揮しやすい家は、金属屋根の家、吹き抜けの天井の家、3階建ての家が一般的な例として挙げられます。

これらの特徴としては熱伝導が良かったり、熱気がこもりやすかったりなど屋根から受ける熱の影響が大きい点です。
このような室内が熱くなりやすい家では遮熱塗料による室内の温度を下げる効果は大きいと言えますが、対して全部の家がそうであるわけではないので、省エネ=遮熱塗料という認識を持つことは危険であると思います。

最後に

いかがでしたか?
省エネの効果としては上記のように挙げてきましたが、遮熱塗料の効果としては、太陽光を反射するため塗膜が劣化しにくい特徴もあります。

省エネに固執するのではなく、その他の効果がどのようなものかも含めて判断してみてください。

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