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2017/01/11
自然塗料を安全に使うための注意点と正しい使い方|木材ごとの仕上がりや塗装環境も解説

環境や身体にやさしい自然塗料は、近年DIY愛好家やナチュラル志向の住宅で注目されています。
しかし、「自然だから安全」と油断すると、仕上がりの失敗や事故を招くことも。
この記事では、自然塗料を使用する際の注意点から、木の種類による色の違い、作業時の環境、そして施工後のメンテナンスやウエス処理まで、しっかりと解説します。

目次

自然塗料とは?|植物由来の原料でできた環境にやさしい塗料

自然塗料とは、亜麻仁油、桐油、ひまわり油などの植物性オイルを主成分とする塗料で、ホルムアルデヒドなどの有害物質が少ないのが特徴です。
赤ちゃんやペットがいる家庭でも安心して使えることから、無垢材フローリングや家具、壁面などに使用されることが増えています。

ただし、自然素材であっても「万能」ではありません。揮発成分や吸収量、乾燥性などが化学塗料と異なるため、正しい使い方が求められます。

【使用前に知っておきたい】自然塗料を使うときの重要な注意点

自然塗料は「使いやすさ」「安全性」「自然な仕上がり」などメリットが多い一方で、正しい使い方をしなければ事故や失敗の原因にもなります。
以下に、使用前・使用中に必ず守るべき注意点をまとめました。

容器をよく振って撹拌する

自然塗料は成分が分離しやすいため、使う前には必ず容器をしっかり振って中身を撹拌しましょう。
撹拌が不十分だと、色ムラや乾燥不良の原因になります。

木材の種類によって仕上がりが変わるため、試し塗りをする

杉やヒノキなど木材によって塗料の吸い込み方が異なり、同じ塗料でも濃淡が大きく変わります。
事前に小さな範囲で試し塗りをして、仕上がりを確認しましょう。

塗装前に、表面の汚れ・油分を落とし、乾燥させておく

表面が湿っていたり、ホコリや油分が残っていると、塗料の密着が悪くなりはがれやシミの原因になります。

マスキング処理は丁寧に

自然塗料は木材に浸透しやすいため、不要な部分に染み込むと落とせません。
塗らない部分や境界は、しっかりマスキングテープや古新聞で保護しましょう。

十分な換気をする

自然塗料にも揮発成分は含まれており、密閉空間では気分が悪くなることも。
塗装中・乾燥中ともに風通しのよい環境を保ちましょう。

火気厳禁!使用後のウエスや刷毛にも注意

自然塗料に含まれる油分は空気中で酸化し、自然発火の危険があります。
使用後の布や刷毛は必ず水に浸ける、または焼却処分しましょう。

【手順解説】自然塗料を使った木材塗装の正しいやり方

ここでは、DIY初心者でも失敗しない自然塗料の塗装手順を紹介します。塗装のポイントは「薄く伸ばして、拭き取る」ことです。

1. 表面をサンドペーパーで研磨(素地調整)

塗装前に、木の表面をサンドペーパーで滑らかにしておくと、塗料の吸い込みが均一になり、仕上がりが美しくなります。

2. 木目に沿って薄く塗る

刷毛やコテバケで、木目の方向に沿って、塗料を薄く伸ばすように塗布します。
厚塗りは乾燥不良やべたつきの原因になります。

3. すぐにウエスで余分な塗料を拭き取る

塗ったら放置せず、表面の余分な塗料はすぐに拭き取りましょう。
これにより、しっとりとした自然な仕上がりになります。

4. 風通しの良い場所でしっかり乾燥させる

乾燥には数時間〜1日程度かかります。
直射日光は避け、温度10~30℃・湿度80%以下の場所で乾かすのが理想です。

【塗装回数と場所別のポイント】自然塗料は「塗りすぎない」ことが大切

自然塗料は、化学塗料のように厚塗りや重ね塗りを前提としていません。
使う場所や目的によって、適切な塗布回数があります。

屋外・水回り:2回塗り+拭き取り

雨や湿気の影響を受けやすい場所では、撥水性を高めるために2回塗りが推奨されます。
1回目の塗布後、しっかり乾燥させてから2回目を行いましょう。

室内や家具:1回塗りで十分なことも

汚れや摩耗の少ない室内用途であれば、1回塗り+拭き取りでも問題ないケースが多いです。

規制のある場所:塗布量に注意

ホルムアルデヒドの放散量に規制がある場所(例:幼稚園・学校)では、製品表示どおりの使用量を厳守する必要があります。

【施工環境のポイント】気温・湿度・風通しが仕上がりを左右する

自然塗料は揮発や乾燥のタイミングに影響を受けやすく、施工時の環境条件が非常に重要です。

理想的な条件:10~30℃、湿度80%以下

低温では塗料が乾きにくく、高湿度では吸着不良が起こることがあります。梅雨や真冬は避けるのが無難です。

直射日光は避ける

直射日光が当たると塗料の表面だけが急激に乾き、中が乾燥しない状態(表面硬化)になりやすくなります。

【メンテナンスの注意点】自然塗料は塗って終わりではありません

自然塗料は、定期的なメンテナンスが必要です。これは、天然素材由来であり、化学塗料ほどの対候性がないためです。

屋外の場合:2~3年ごとの再塗装が必要

外壁やデッキなど、風雨にさらされる場所では、塗膜の劣化が早く進行します。2~3年ごとに再塗装することで美しさと保護性能を維持できます。

室内の場合:こまめな掃除・ワックスがけ

床や家具の場合、乾拭きや自然由来のワックスでのメンテナンスをすることで、風合いを保ちつつ、傷や汚れから守れます。

【使用後の処理】ウエスやシートの自然発火に注意!

自然塗料は使い終わった後の「ゴミ」にも注意が必要です。特に油を含んだウエスは空気中で酸化し、発火する恐れがあります。

ウエスや刷毛は必ず水に浸けてから処分

使用後のウエス・布・紙・段ボールなどは、すぐに水を張った容器に入れて酸化を防ぎましょう。

まとめて捨てない

塗料が染み込んだ廃材を山積みにしたり、密閉袋に入れて放置するのは非常に危険です。完全に乾かすか、焼却処分が安全です。

まとめ|自然塗料は正しく使えば、安全で美しく、長く愛せる塗装に

自然塗料は、「自然=安全」ではなく、「自然=注意が必要」という意識で扱うことが大切です。
特に木材の種類や施工環境、塗布後の処理方法を守らなければ、期待した美しさや耐久性は得られません。

ただし、適切に使用すれば、化学塗料にはない温もりある質感や、安心感が得られるのも自然塗料ならではの魅力です。
DIYやエコ志向の住宅、自然素材にこだわる空間にこそぴったりの塗料なので、正しい知識を身につけて、安全に活用していきましょう。

家族が皆が安心して暮らせるように

自然塗料の原料

ドイツ

 

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