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2021/02/23
【須坂市現調レポ】劣化が進行してからでは手遅れに|スレート屋根のメンテナンス重要ポイント

スレート屋根の現場調査

左:コケの発生   右:カビの発生

戸建て住宅の屋根材は主に「金属」「瓦」「スレート」の3種類が多く使われます。
スレート屋根は、セメントに繊維状の素材を混ぜて薄い板状に成型したもので、厚さはおよそ5mm程度。
工場であらかじめ塗装された状態で出荷されます。
その一方、塗装による保護膜が劣化すると、素地のセメント部分がむき出しになり、雨水を吸収しては乾燥を繰り返すことで屋根材そのものがもろく劣化していきます。

左:屋根材の破損   右:屋根材の色あせ

劣化を加速させる要因

■紫外線と熱

屋根や外壁の塗膜は、日光に含まれる紫外線や熱の影響を常に受けています。
特に南面は日射量が多いため、塗膜の色あせやひび割れが他の面よりも早く進行しがちです。
紫外線は塗料の樹脂を分解し、表面を脆くして防水力を低下させます。
こうした紫外線ダメージが毎日蓄積されることで、屋根の美観と防水性能が大きく損なわれるのです。

■湿気とコケ・カビ

北面は日光が当たりにくく、湿気がこもりやすい環境です。
そのため、コケやカビが繁殖しやすく、屋根材の表面を徐々に浸食していきます。
コケやカビは見た目の汚れだけでなく、根が屋根材に侵入して強度をさらに低下させる原因にもなります。
湿気と日陰の組み合わせが、屋根の“見えない劣化”を加速させる要注意ポイントです。

■衝撃による破損

スレート屋根は薄くて軽量な反面、劣化が進んだ状態では衝撃に弱くなる性質があります。
例えば、強風で飛ばされた枝や飛来物が屋根に当たると、ひび割れや破損が一気に進行することも。
このような衝撃は、劣化が進んだ屋根材ほど被害が大きくなるため、早めの点検とメンテナンスが重要です。

メンテナンス方法3種類

屋根材の状態(築年数・色あせ・コケの繁殖・ひび割れの有無など)を正しく把握したうえで、次の3つから最適な補修方法を選びます。

方法特徴メリット・デメリット
①塗装工事既存のスレート上に塗料を重ねる・コストが最も低い・耐候年数は塗料次第で変動
②カバー工法新しい金属屋根を二重に重ねる・断熱・防音性が向上・既存屋根を撤去せず施工
③葺き替え既存屋根材を撤去し、新材を全面交換・下地の劣化も点検・補修可能・荷重増加なし

■塗装工事

屋根メンテナンスの中で最も一般的な方法が塗装工事です。
既存の屋根に塗料を塗り直すことで、防水性や美観を回復させます。
塗装は工期が短く、費用も抑えやすいのがメリットですが、下地が著しく劣化している場合は塗膜の密着が悪くなり、早期に剥がれるリスクが出てくる点には注意が必要です。

■カバー工法

カバー工法(重ね葺き)は、既存の屋根の上に新しい金属屋根を重ねる工法です。
既存屋根を撤去せずに済むため、工期短縮・廃材抑制が可能で、耐候性の高い金属屋根に更新することで長期的な耐久性が期待できます。
ただし、もし内部で雨漏りが起きた場合は、原因箇所を特定するのが難しくなるケースもあるため、事前の診断をしっかり行うことが重要です。

■葺き替え

葺き替えは、既存の屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材に取り替える方法です。
下地の劣化状況を目視で確認し、必要な補修を行えるのが最大のメリット。
その分、廃材の処分費や工期がかかるため、トータルのコストは最も高くなります。
しかし、根本的に屋根をリフレッシュしたい場合には最適な選択肢です。

適切な業者選びのポイント

■現状調査の丁寧さ

優良な業者は、色あせや塗膜のひび割れ、コケ・カビの繁殖状況まで丁寧に診断します。
なぜなら、塗装の仕上がりや耐久性は、下地の状態に大きく左右されるからです。
「外から見ただけでササっと見積もり」ではなく、屋根や外壁をしっかり点検する姿勢が、信頼できる業者の基本です。

■メンテナンス提案の幅広さ

単に「塗装しましょう!」と決めつけるのではなく、カバー工法・葺き替えなど幅広い選択肢を説明し、建物に最適なプランを提案できるかも重要なポイントです。
一つの方法しか提示しない業者は、コストや建物寿命のバランスを無視している可能性も。
将来の修繕サイクルまで視野に入れた提案ができる業者こそ信頼に値します。

■施工後の保証とアフターフォロー

工事後に「思っていたより早く剥がれた…」なんてことにならないように、塗膜や防水処理の耐久年数に応じた保証内容を確認しましょう。
また、施工後の定期点検やメンテナンス提案があるかどうかも、長期的な安心を左右します。
「やりっぱなし」ではなく、工事後も責任を持って見守る体制がある業者が理想的です。

塗装が可能な状態かどうかの見極めが甘いまま施工すると、剥がれや雨漏りのトラブルを招く恐れがあります。
実績豊富な専門業者に依頼し、必ず現地調査をしてもらったうえで、最適なメンテナンス方法を選びましょう。

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