日々の活動日記 STAFF BLOG
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日々の活動日記
そんな時どうする?台所のしっくいが剥がれてしまった!!

目次
長野市内で内装工事の現調にお伺いしました
現調地域 | 長野県長野市 |
現調場所 | 戸建て住宅室内 |
現調内容 | 漆喰壁の補修・換気扇の故障 |
現調経緯 | ホームページから問い合わせをいただきました |
オリンピックでは日本人のメダルラッシュが続いております。
長野県にゆかりのある選手も大活躍しており同じ県民としては喜ばしい限りではないでしょうか?
そんなオリンピックもあと一週間で終わってしまいますが、メダルの総数も20年前の長野オリンピックと同数という事でメダル数の更新にもかなりの期待が持てそうですね。
テレビをみて興味を持った少年や少女がその競技に興味を持つ事はスポーツ人口を底上げするだけでなく、日本国内での競技のレベルを向上させることにもつながります。
将来の日本代表や金メダル候補になる可能性をスポーツしている少年・少女が持っているのです。
話は変わりますが、最低気温は相変わらず低いですが、日中は今までに比べると多少は過ごしやすくなったのではないでしょうか?
ただ、あまりにも寒暖差がありますので流行っているインフルエンザへの予防と、急に雪が降った時の運転には気を付けなければいけませんね!!
壁紙クロスにはない、漆喰の魅力があります。

ホームページより問い合わせをいただき、長野市内のお宅にお伺いしました。
お問い合わせ内容は台所の換気扇の故障と漆喰の剥がれになります。
内装に漆喰が使われているお宅は少ないですが、漆喰には漆喰の魅力があります。
ただ漆喰の場合、本物の漆喰と漆喰風の塗料もあります。
・漆喰の魅力
VOCと呼ばれる揮発性有機化合物の吸着や分解
漆喰の微細な多孔質構造は、建材や家具、日常生活から発生するホルムアルデヒドやトルエンなどのVOC(揮発性有機化合物)を絶え間なく吸着・分解します。
壁紙が「閉じ込める」だけなのに対し、漆喰は化学反応によって有害成分を別物質へ変質させるため、放置しても再放散の心配がありません。
部屋に入ると匂いや刺激で頭が痛くなる。
そんな悩みを根本から断つ力が、何十年経っても効果を落とさない無機素材の漆喰には備わっています。
漆喰には脱臭効果があるので臭いを取り除く
ペットや料理、タバコの残り香が居座る部屋でも、漆喰仕上げの壁は天然の消臭フィルターとして働き続けます。
石灰石を焼成して得られる水酸化カルシウムは弱アルカリ性水溶液を作り、臭気成分を中和・吸着して無臭化。壁紙の場合、表面に付着した臭いは素材に染み込み、時間が経つほど落としにくくなりますが、
漆喰は呼吸する素材ゆえ内部で成分を固定し、空気中に戻さない点が決定的に異なります。
帰宅した瞬間の「こもった臭いがしない快適さ」は、施主さまが最も驚かれる変化の一つです。
漆喰は強アルカリ性の為、菌を寄せ付けず抗菌作用に優れる
住まいの衛生環境を守るもう一つの鍵が、漆喰の強アルカリ性(pH12~13)による抗菌性能です。
インフルエンザウイルスや大腸菌、カビ胞子に至るまで、漆喰表面に触れた微生物は瞬時に不活化・死滅します。
ビニールクロスは表面に湿気が溜まりやすく、繁殖したカビが目地から広がるリスクがありますが、漆喰は水分を吸放出しつつ高いpHを保つため、根本的に発生を許しません。
薬剤に頼らず壁そのものが「抗菌材」として機能する!
それが小さなお子さまやペットと共に暮らすご家庭から選ばれ続ける理由です。
その他にもメリットがありますが上記3つが代表的ではないでしょうか?
一方デメリットもあり、代表的なものとしてヒビが発生しやすい事です。
最初は軽微なヒビもそのまま放置してしまうとヒビが大きくなります。
そこから湿気が入り込んだり建物の揺れがあったりすると剥がれてしまう事があります。
今回は築年数の影響もありますが剥がれてしまっているケースです。
見た目は剥がれていなくても軽く剥がれている箇所の周辺を打診してみると浮いている事が確認できました。
今後剥がれる可能性が高い場所になります。
しっかり補修をする事で剥がれの被害が拡大する事は少なくなるでしょう。
その他には換気扇の故障になりますが、電化製品ですのでいつかは寿命が来るものですが、料理時にはとても不便だと思います。
お客様が快適に生活を送れるようなお手伝いをさせていただきます。
今回お問い合わせをくださった、長野市S様ありがとうございました。
部屋の漆喰はどうして劣化する?
漆喰の部屋にいると、なんだか部屋全体がぼやっとして見えるときありませんか?
汚れや黒ずみが気になりつつも、どこから手をつければいいかわからなくてためらってしまう。
同じような人も多いはずです。
漆喰が劣化する主な原因
竣工直後の漆喰は強い白さと滑らかな肌理で空間を引き締めますが、石灰が空気中の二酸化炭素と反応し続けることで徐々に硬化し、下地の木材や石膏ボードがわずかに伸縮した際に追従できなくなります。
硬い殻のようになった漆喰表面にはミクロのクラックが発生し、光の乱反射のせいで壁全体がぼやけて見える原因に。
年月とともに「硬く脆くなる」という性質が、漆喰劣化の出発点です。
乾燥と湿度の調和が合わない場合
漆喰の調湿力は室内環境を快適に保つ一方、空気が極端に乾燥した状態では内部の水分が急激に奪われ、表層と内部で収縮率が変わります。
その結果、細かなひび割れが縦横に広がり、そこから粉じんが落ちることも。
逆に湿度が高すぎると水分を抱え込み過ぎ、乾湿を繰り返すうちに層状剥離が進行します。
乾燥も湿潤もどちらか一方に偏った環境が、漆喰に最もダメージを与えるのです。
雨漏り
雨漏りが生じると、毛細管現象で漆喰内部に水が浸透し、まず表面がスポンジ状に膨れ、その後収縮時に網目状のクラックを生みます。
さらに進行すると裏側の土壁や下地材にまで浸水し、躯体の木材を腐朽させるリスクが跳ね上がります。
見た目のシミや変色は序章に過ぎず、内部で構造的弱点を作りかねないのが雨漏りの怖さです。
カビやコケの発生
室内でも結露が発生しやすい北面や水まわりでは、漆喰表面に長時間湿り気が停滞し、カビ・コケが根を張りやすくなります。
彼らが放つ色素や酸はアルカリ性の漆喰を中和し、表層を化学的に脆弱化させてしまうため、単なる汚れでは済まず材質の劣化が同時進行。
黒ずみや緑色の斑点が見え始めたら、内部で菌糸が広がっているサインと捉えるべきです。
直射日光や比較的大きな温差も原因
大きな掃き出し窓や吹抜けなど日射が強く入る部分では、漆喰が日中に急激に昇温し、夜間に放熱して冷え込む「温度サイクル」を毎日受けます。
熱膨張と収縮を繰り返すうちに応力が集中し、網状に割れたりすることが珍しくありません。
塗膜と違い可塑剤を含まない漆喰は、この熱ストレスを和らげる機能を持たないため、遮光設計やブラインドの活用が長寿命化には欠かせません。
地震や建物の振動
日本の住宅は微小地震や交通振動に常に晒されていますが、モルタルやボード下地がわずかに揺れるたびに、その上に載る漆喰にもせん断力が加わります。
可とう性をほとんど持たない漆喰は応力を逃がせず、ヘアクラックが少しずつ成長。
とくに開口部周りや梁成の大きい部分は振動集中帯となり、ひびが階段状に伸びるケースが多いです。
構造上避けられない動きに対して、定期点検と早期補修を行うかが、美観と機能を守る鍵となります。
漆喰の劣化への対策
定期的な点検と早期補修
漆喰の美しさと機能性を長く保つためには、「劣化してから」ではなく「劣化させないため」の点検習慣が重要です。
最低でも季節の変わり目ごと、つまり年に4回は室内全体を見渡し、小さなクラックや色の変化、粉ふきのような兆候を見逃さないようにしましょう。
髪の毛ほどの細いひび割れであれば、ホームセンターなどで購入できる専用のシーラーや微細補修用のパテで、短時間のうちに対処が可能です。
この段階でお手入れをしておくことで、下地の劣化や広範囲の修復工事を防げる可能性が高まります。
業者による本格補修が必要になる前に、日常的な「観察と手当て」が漆喰を守る第一歩になります。
適切な湿度管理
漆喰は調湿性能に優れている反面、極端な乾燥や湿気が続く環境ではひび割れや変色の原因になります。
とくに北側の部屋や窓が小さく風が通りにくい空間では、空気中の水分が抜けにくく、漆喰が常に湿った状態に置かれやすくなります。
理想的な湿度は50%前後を目安とし、エアコンの除湿機能や加湿器の併用によって「乾きすぎず、湿りすぎない」バランスを保ちましょう。
また、観葉植物を窓辺や壁際に配置することで、自然な調湿作用とともに癒しの視覚効果も得られます。
こうした空間設計の工夫が、見た目の美しさだけでなく、漆喰そのものの寿命を延ばす鍵になります。
雨漏りへの対策は優先度高めに
壁にできた大きめのひびや、部分的に剥がれた漆喰の中に「なんとなく湿っている」「うっすらシミがある」と感じたら、それは雨漏りが始まっているサインかもしれません。
見た目は軽微でも、その背後では屋根や外壁など建物全体の構造に関わる問題が潜んでいることが少なくありません。
漆喰は通気性が高いため、内部の水分を表面に浮き上がらせやすく、結果として早期の違和感に気付きやすいという利点があります。
だからこそ「なんとなくおかしい」を放置せず、早めの原因調査と補修が重要です。
劣化の範囲が小さいうちなら、雨漏り被害を最小限に抑えることができ、躯体へのダメージも防げます。
漆喰の部分塗り直しは有効な手段
築年数が経過し、目立つ劣化が現れ始めた漆喰の壁には、部分的な塗り直しという選択肢が現実的です。
すべてを張り替えるよりもコストを抑えられ、必要な箇所に絞って効率的に補修が可能です。
ただし、既存の漆喰と新しい仕上げ材との色合いや質感の違いは避けられないため、補修した箇所が「浮いて」しまうリスクもあります。
見た目を重視する場合には、壁一面や部屋全体を再塗装することも視野に入れ、最終的な仕上がりをどうしたいかを踏まえた判断が求められます。
住まいの印象を大きく左右する壁面だからこそ、納得のいく仕上げを目指しましょう。
プロによる診断と本格的リフォームも選択肢
もしも漆喰の剥がれやひび割れが広範囲に及んでいる場合、目に見える範囲だけで判断するのは危険です。
内部の下地の劣化や構造の不具合が関係している可能性もあるため、プロの建築士やリフォーム業者に依頼して、壁材・下地・外部からの浸水の有無までを総合的に点検してもらいましょう。診断結果によっては、部分補修で済むケースもありますし、必要最小限の工事に抑えられることもあります。
しかし、壁全体の機能が落ちている場合は、漆喰の全面塗り替えというリフォームを検討する方が、将来的な再補修の手間やコストを考えると合理的です。
「今どこまで直すべきか」を見極めるためにも、まずはプロの目で現状を把握することが最優先です。
漆喰の変化に気づいたら、まずは小さく動くことが大事
部屋の漆喰が劣化する原因はさまざまですが、多くは生活環境や自然条件、そして建物の動きに由来するものです。
だからこそ、気づいた時点で小さく補修を始めることが、後々の大きな修理を避ける最良の手段になります。
季節ごとに軽くチェックし、早めの手当てをしておくだけでも、美観を保ちながら、住まいの健康寿命を延ばすことができます。
もし「これって劣化かも?」と気になったら、まずはその場所を写真に残し、数日様子を見るところからでもOKです。
漆喰は呼吸する素材だからこそ、私たちも少しだけ「耳を傾ける」ことが大切なのかもしれません。