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日々の活動日記

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2017/12/12
劣化した雨どいに注意、雪の重みで落ちる事も

目次

長野市に雨どいが破損してしまったお宅に現調にお伺いしました。

現調地域長野県長野市
現調場所戸建て住宅南側雨どい
現調内容雨どい修繕工事
現調経緯ホームページから問い合わせをいただきました

2023年12月から、消費者を保護するための「特定商取引法」が改正されました。
今回の改正では、これまで迷惑に感じていた方も多いであろうFAXによる営業が、特に大きなポイントとなっています。

知らない業者からのFAX営業は禁止に!

これまで、承諾していないのに企業や店舗から突然FAXが送られてくることはありませんでしたか?
「店舗の集客方法」「助成金の案内」「塗装工事のキャンペーン」など、さまざまな業種から営業FAXが届いていたと思います。
しかし、2023年12月からは、事前に承諾を得ていない相手へのFAX営業は原則禁止となりました。
これにより、知らない業者からの一方的なFAXに悩まされることは今後減っていくと期待されています。

電話勧誘も厳しく規制

さらに今回の改正では、電話による勧誘販売においても新たな規制が設けられました。
具体的には、「日常生活で通常必要とされる量」を大きく超える契約をさせた場合、行政処分の対象になるというものです。
たとえば、本来は2個だけで十分なのに、「まとめ買いすれば安くなる」と言われ、不要な数を購入させられるようなケースです。
こうした契約の多くは、営業トークに乗せられて判断が鈍った状態で結ばれてしまうことが多く、消費者トラブルの典型例となっています。

だまされないために大切なこと

まず、電話・FAX・訪問などの営業は、原則すべて断ることが大切です。
どんなに魅力的な話に聞こえても、一度立ち止まって冷静に考えましょう。
そして、以下の2点をしっかり確認してください。
・本当にその商品は必要か?
・なぜその会社から購入しなければならないのか?
同じような商品が他にもあるなら、価格や性能を比較してから購入を判断するのがトラブル防止のポイントです。

最終的に自分を守るのは自分自身

今回の改正は、消費者がこれまで不当な営業や販売手法によりトラブルに巻き込まれてきた現状を踏まえた対策です。
今後、特定商取引法はますます厳しくなると考えられますが、それでも最終的に自分を守るのは「冷静な判断力」です。
まずは必要性を見極めること、そして納得のいく商品やサービスを選ぶ意識を持ちましょう。
不審な営業は毅然と断ることが、自分と家族を守る第一歩です。

塩ビ製の雨どいは色あせや割れといった劣化を起こしやすいので注意です。

雨樋劣化
左:雨どいの破損   右:コーナージョイント部からの漏水

長野市内で雨どいの修繕相談

ホームページからお問い合わせをいただいた長野市内のお客様のお宅へ、雨どい修繕のご相談を受けて現地調査に伺いました。
掲載した写真にもある通り、建物南側の雨どいに破損が発生しているのを確認しました。

雨どいが破損する主な原因は「経年劣化」

雨どいが壊れてしまう理由はさまざまありますが、最も多いのは経年劣化です。
とくに現在広く使われている合成樹脂製(塩ビなど)の雨どいは、時間の経過とともに紫外線や風雨の影響を受けて劣化が進みやすいという特徴があります。
このお宅でも、使用されていたのは合成樹脂製の雨どいでした。

合成樹脂製雨どいの特徴とメリット・デメリット

合成樹脂製の雨どいは、軽量で扱いやすく、破損した際にも部分的な交換がしやすいというメリットがあります。
また、金属製と比べて費用も抑えられるのが特徴です。
ただし、紫外線や気温変化に弱く、

・色あせ
・割れ
・変形 などが起こりやすい点はデメリットです。

ジョイント部分の劣化にも注意を

雨どいは通常、数メートルごとにジョイント(つなぎ目)が設けられています。
このジョイント部分が劣化すると、わずかな隙間から水が漏れ出すことがあります。
特に冬場には、漏れ出た水が凍ってつららができることもあり、それが繰り返されることで素材自体が割れる原因になることもあります。

雨どいの寿命と、長野県特有の注意点

一般的に雨どいの寿命は約20年程度とされています。
ただし、これは設置環境によって大きく左右されます。
長野県のように、
・積雪
・寒暖差
・紫外線量の高さ
といった自然条件が厳しい地域では、どうしても寿命が短くなりやすいのが実情です。

雨どいの異常を見逃さないチェックポイント

雨どいの機能は、「雨水をスムーズに集水器へ流すこと」です。
もし次のような症状が見られた場合は、何かしらの不具合が起きている可能性があります。

・水が集水器まで流れていない
・雨水が変な場所から垂れてくる
・水があふれて壁をつたっている
このような状態では、雨どい本来の機能を果たしていないため、点検・修繕が必要です。

金属製雨どいの注意点は「サビによる腐食」

ちなみに、アルミやステンレス、ガルバリウム鋼板など金属製の雨どいもありますが、費用面の都合からあまり一般住宅では普及していません。
金属製の場合、もっとも注意すべきはサビによる腐食です。
特に接合部や塗装が劣化した箇所から腐食が進みやすく、穴あきや破損の原因となります。

長野県北信地域では雪にも注意

冬になると朝カーテンを開けた瞬間、大雪だったなんて事よくありませんか?
屋根の上に乗った真っ白な雪を見上げながら「結構積もったな」なんて何気ない、風景として見てしまいます。
けれど実際には、あの雪が家一軒に数十トンもの荷重をかけ、屋根や建物全体を静かに追い詰めていることをご存じでしょうか。

雪が軽く見えて実は重い

新雪でも屋根全体にのしかかる荷重は想像以上です。
しかも雪は時間とともに圧縮され密度が増し、同じ体積でも目方が倍以上に跳ね上がります。
「積もってから晴れたから大丈夫」と油断しがちな再凍結後こそ危険度が高まる点が要注意です。
具体的な重さを把握するために、代表的な雪質と屋根荷重の目安を表に整理しました。
数字を眺めるだけで、屋根がいかに大きなストレスを受けているかが体感できるはずです。

雪の種類密度の目安 (kg/㎥)1mの積雪荷重 ※1 (kg/㎡)30坪(約100㎡)の屋根に積もった場合の総荷重 (トン)
ふわふわの新雪約50約50約5
圧縮が進んだしまり雪200~300200~30020~30
ざらめ雪(再凍結後)400~500400~50040~50

※1 1mの積雪=雪の高さが100cm乗っている状態を指します。密度(kg/㎥)×雪深(m)で1㎡当たりの荷重を算出。

表を見て分かるとおり、新雪でも5トン級の重量物が家の上に居座っている計算になります。
さらに昼夜の寒暖差で溶けては凍りを繰り返したざらめ雪になると、同じ厚みで40トン以上。
大型トラック十数台分の重さが木造の母屋にのしかかるイメージですから、屋根材や梁にとっては想像を超える負荷と言えます。

雪の重みが屋根にもたらす四つの代表的なリスク

構造破損と倒壊

屋根は瓦や金属板で覆われているものの、実際に重量を支えるのは野地板や母屋梁など木部や鉄骨部材です。
長期間にわたり荷重がかかると梁が撓み、接合部に微細なひびが生じます。
そのまま放置して大雪が続くと、ある瞬間に「ミシッ」という音とともに梁が座屈し、屋根面が沈み込むケースも少なくありません。
特に築年数が三十年以上で改修歴の少ない家は要警戒です。

雨漏りと内部劣化

雪の自重で瓦や板金がずれ、隙間ができると溶け水が屋根内部へ浸入します。
一度濡れた断熱材や野地板は乾きにくく、カビや腐朽菌が繁殖しやすい環境に。
天井に染みが出た時点では、すでに内部で木部の強度が低下している場合が多く、修理費がかさむ原因になります。

落雪・落氷による二次被害

昼間にとけた雪が夜間に再凍結すると、屋根の軒先で厚い氷塊となり、気温上昇時に一気に滑り落ちます。
その質量は数百キロに達し、軒下の雨樋やカーポートを壊すだけでなく、歩行者や駐車中の車を直撃する危険性があります。
落雪事故は保険対応も複雑になりがちで、未然に防ぐことが最も確実なリスクヘッジと言えるでしょう。

建物全体への連鎖ダメージ

屋根が沈めば荷重は柱や基礎に迂回して伝わり、壁のひび割れ、建具の開閉不良、基礎コンクリートのせん断など全身症状を引き起こします。
地震時に倒壊しやすくなるだけでなく、住宅性能評価上の資産価値も大きく損なわれるため、早期対策は「修繕費の節約」にも直結します。

屋根を守るために今すぐできる基本対策

専門業者による安全な雪下ろし

自己流の雪下ろしは転落や屋根材破損のリスクが高く、死亡事故も毎年報告されています。
作業に慣れた職人はアンカー付き安全帯や二重ロープを使用し、荷重バランスを考えながら計画的に雪を下ろします。
費用は一軒あたり数万円からですが、屋根修理に百万円単位を要するリスクを考えれば安価な保険といえます。

雪止め金具で落雪コントロール

瓦・金属どちらの屋根にも後付けできる雪止め金具は、雪面に段差をつくり滑落速度を抑える仕組みです。
設置ピッチや耐荷重計算を間違えると逆効果になるため、屋根勾配や想定積雪量を踏まえた設計が必須。
長野県北部の平野部であっても一晩で50cm積もることがあるため、設置基準は豪雪地帯並みにするのが基本です。

無落雪屋根という設計的解決策

新築や大規模リフォームのタイミングなら、無落雪屋根へ切り替える選択肢があります。
緩勾配と断熱層を組み合わせ、熱損失を利用して屋根面で雪をゆっくり蒸発させる仕組みのため、雪止めや頻繁な雪下ろしが不要に。
ただし排水ドレンの凍結対策など設計ノウハウが必要で、初期コストも標準仕様より2~3割高くなる点は把握しておきましょう。

定期点検とメンテナンスで小さな傷を見逃さない

秋の終わりと雪解け直後の年二回、屋根材の浮きや塗膜の剥がれ、棟板金の釘抜けをチェックしておくと、大雪シーズン中の緊急修理を避けられます。
点検記録を写真で残しておくと経年変化を比較しやすく、火災保険の申請にも有利です。

対策を選ぶときに押さえておきたい比較ポイント

対策初期費用 (目安)メリット注意点
雪下ろし (都度)3万~10万円/回即効性が高い。荷重をほぼゼロにできる体力的・時間的負担が大きい。転落事故リスク
雪止め金具10万~30万円落雪事故を抑制。メンテナンス容易設計が不十分だと雪庇が大きくなり逆効果
無落雪屋根150万~300万円 (改修)雪下ろし不要。落雪被害ゼロ施工費が高い。排水凍結対策が不可欠
点検+軽補修1万~5万円/年劣化を早期発見。修繕費を圧縮定期的に実施しないと効果が薄れる

費用だけを見れば雪下ろしが最も安価に映りますが、長期的な安全性や労力を考慮すると無落雪屋根や雪止めの導入が費用対効果に優れるケースも多いです。
表を参考に、自宅の築年数・家族構成・立地条件に合わせたベストミックスを検討すると失敗がありません。

こんなサインが出たら危険!積雪後の屋根チェック方法

屋根面のたわみやひび

二階の窓から水平器アプリを使って軒先ラインを観察すると、中央部が数センチ沈んでいることがあります。
外観では分かりにくいものの、室内の鴨居や照明器具が傾いて見える場合も要注意。
変形が進む前に荷重を減らすことで、修理範囲を小さくできます。

室内天井の染み

点検口を開けたとき、断熱材がしっとり重く感じたらすでに雨水が侵入しています。
染みは広がらなくても内部腐朽は進行するため、早期に防水シートの差し替えと屋根材の再固定を行う必要があります。

雪が滑り落ちず分厚く残る

通常は昼間の気温上昇で表層が緩み徐々に雪が落ちます。
にもかかわらず何日も屋根全体に同じ厚みで残る場合、排水経路が氷栓で塞がれ「巨大な氷の板」へ変質している恐れがあり危険度大。
屋根へ上るのは避け、専門業者に除去を依頼しましょう。

雪の重みは待ってくれない、早めの備えが家族と住まいを守る

雪国に暮らす私たちにとって、屋根の上の真っ白な景色は冬の風物詩です。
しかしその美しさの裏で、建物を静かに追い詰める重量物が確実に忍び寄っていることを忘れてはいけません。
雪質が変わるたびに荷重は倍々に膨れ上がり、雨漏りや落雪といった二次被害が家計と安全を直撃します。
今日紹介した雪下ろし、雪止め、無落雪屋根、定期点検という四本柱は、いずれも単独ではなく組み合わせることで最大の効果を発揮します。
まずは今年の初雪前に点検を行い、自宅の弱点を把握したうえで無理のない範囲から備えを始めてください。
「うちは大丈夫」と思っている今が、実は最もリスクを減らせるタイミングです。
家族の安心と住まいの寿命を守るために、雪の重みを“見える化”し、行動に移す――その一歩が春の笑顔へとつながります。

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