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日々の活動日記
ALC住宅の塗装前に見るべきポイント

目次
長野市内でALC住宅の現調にお伺いしました
現調地域 | 長野県長野市 |
現調場所 | 一般戸建て住宅 |
現調内容 | 外壁の塗装 |
現調経緯 | ホームページより問い合わせをいただきました |
昨日はえびす講でしたね。
見に行かれた方はいかがでしたか?
寒さが厳しい中でも、お祭りの活気と人々の熱気で、体感的にはあまり寒さを感じなかったという方も多いのではないでしょうか。
えびす講が終わると、いよいよ年末が近づいてきたと実感します。
日中はまだ暖かい日が続いており、月末までは比較的天気も安定しているようです。
晴れた日は洗濯をしたり、室内の空気を入れ替えたりするのにぴったりのタイミングですね。
ただ、この時期に気をつけたいのが「結露」です。
寒暖差が大きくなると、窓やサッシ周りを中心に結露が発生しやすくなります。
結露した水滴をそのまま放置してしまうと、室内のホコリと結びつき、カビが発生する原因になります。
暖房の効いた部屋はカビにとって居心地のよい環境です。
さらに、エアコンやファンヒーターの風によってカビの胞子が部屋中に舞い、気づかないうちに吸い込んでしまうこともあるため、注意が必要です。
カビや結露を防ぐためには、こまめな換気が大切です。
室温や湿度のバランスを意識しながら、できるだけ空気の流れをつくってあげましょう。
最近では、ホームセンターなどで販売されている結露防止シートや結露吸収テープなどの便利なアイテムもありますので、そういった商品をうまく活用するのもおすすめです。
これからますます寒くなる季節。快適な室内環境を保つためにも、日々のちょっとした心がけが大切ですね。
ALCの特徴を知って、修繕する事が建物の長寿命化につながります。
ホームページからご連絡をくださった長野市内のお客様のご自宅へ、現場調査に伺いました。
数ある業者の中からお選びいただき、誠にありがとうございます。
今回調査させていただいた建物は、築25年を超える2階建て住宅で、外壁には「ALC」と呼ばれる素材が使用されていました。
外壁には他にも「サイディング」や「モルタル」などさまざまな種類がありますが、それぞれに特徴があります。
今回は、ALCの特徴と、適切なメンテナンスの必要性についてお伝えします。
ALCの外壁をご使用中の方にとって、今後の修繕や塗装の判断材料として参考にしてください。
ALCの代表的な3つの特徴を解説
高い耐久性が魅力のALC外壁
ALCは、適切にメンテナンスを行えば50年以上使用可能といわれており、非常に耐久性の高い外壁材です。
定期的な塗装やシーリングの打ち替えによって、その寿命をさらに延ばすことができます。
素材内部の気泡が断熱効果を発揮
ALCの内部には無数の気泡が含まれており、その気泡が空気の層を作り出しています。
この空気層が外からの熱を遮断することで、夏は涼しく、冬は暖かく保つ高い断熱性能を発揮します。
断熱リフォームを検討される方にも、ALCは優れた選択肢です。
高い吸水性というデメリットにも注意
一方で、ALCの主成分はセメントであるため、非常に吸水性が高いという特性も持ち合わせています。
通常は表面の塗膜が水分の侵入を防ぎますが、経年劣化によって塗膜にひび割れが発生すると、内部に湿気や雨水が侵入してしまいます。
特に冬季は、吸い込んだ水分が凍結と融解を繰り返すことで、外壁が壊れる「凍害」が発生するリスクが高くなります。
外壁の現状と必要な修繕対応
今回お伺いしたお客様の外壁には、以下のような劣化症状が見られました。
◆外壁表面のひび割れ(クラック)
◆既存コンクリート部分の剥離
◆シーリング部分の隙間や劣化
◆塗膜の劣化による水分侵入の可能性
これらを放置すると、湿気が内部に入り込み、建材の劣化を進めてしまいます。
そのため、外壁塗装に入る前にはひび割れ補修やシーリングによる防水処理が必須となります。
特にALC外壁はパネル間の継ぎ目が多く、シーリングの施工箇所も多いため、どうしてもコストがかかる傾向にあります。
しかし、これらの処理は建物を守るために欠かせない工程であることをご理解ください。
冬を前に、ALCに適したメンテナンスを考えましょう
これから迎える本格的な冬は、外壁にとって過酷な季節です。
雪や凍結によるダメージを受けやすくなる前に、必要なメンテナンスを見直しておくことは非常に大切です。
ALC外壁を長持ちさせるためには、「定期的な点検」と「早めの補修」が鍵となります。
塗装やシーリングの劣化に気づいた時点で対処することで、補修費用の増加や内部構造の劣化を未然に防ぐことができます。


そもそもALC外壁とは?
ALC(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)は、高温高圧で養生した軽量発泡コンクリート板。
内部に無数の気泡を抱え、コンクリートなのに水を吸いやすいという性質があります。
だからこそ、外側に塗膜をまとうことで“吸水して凍結、割裂”というダメージを防ぎ、60年超の躯体寿命を実現している。それがALC外壁の基本構造です。
塗膜が弱れば吸水ルートがむき出しになり、パネル内部まで水が染み込んで膨張収縮を繰り返し、やがてひび割れを誘発します。
つまり「塗り替え時期は防水バリアの交換時期」と覚えておくと判断がぐっと楽になります。
【早見チャート】主な劣化サインと推奨塗装時期
劣化症状 | 目視チェックのポイント | 推奨塗装目安 |
---|---|---|
チョーキング(白粉付着) | 晴天の日に壁を手でなでて白い粉が付く | 6〜12か月以内に塗装 |
細かなヘアークラック | 幅0.3 mm未満の髪の毛状ひびがランダムに入る | 早めにシーラー+塗装 |
塗膜の膨れ・剥がれ | 表面が水ぶくれ状に浮く、あるいは薄片がめくれて落ちる | 下地補修+早急に塗装 |
コーキングの硬化・割れ | 目地に爪を立てると弾力ゼロ、または肉やせして隙間が見える | 打ち替え+塗装を同時施工 |
浸水跡(雨染み・藻・カビ) | サッシ下やパネル継ぎ目に縦筋汚れ、緑色の藻が付着 | 洗浄+防カビ下塗り+塗装 |
「まだ大丈夫」と自己判断しがちなチョーキングやヘアークラックこそ、放置すると吸水量が急増して劣化を加速させる“隠れ赤信号”です。
コンクリートの寒冷地の宿命
1mmの吸水で内部は3mm分の圧力に、寒冷地特有の“凍害サイクル”
寒冷地におけるコンクリートやALC外壁の最大の敵、それが「凍害」です。
特にALC(軽量気泡コンクリート)板は、内部に微細な気泡である細孔を多く含んでおり、水分を吸い込みやすい構造になっています。
この水分が氷点下で凍結すると、体積が約9%も膨張します。
わずか1mmの水分層でも、内部で3mm近く膨張する圧力となり、コンクリートの引張強度を簡単に超えてしまいます。
その結果、微細なヘアークラックから始まり、次第に貫通クラック、そして鉄筋腐食へと連鎖的に劣化が進行していきます。
一般的に外壁塗膜の撥水性能は10年ほどで設計値の50%を下回り、これが“凍害が始まる臨界点”といわれています。
凍害ゼロを実現するためには、劣化するより前に塗膜を再形成し、防水層を確実に新しくしておくことが重要です。
コーキングの寿命=ALCの寿命
ALC外壁は、コンクリートをパネル化して組み立てる「乾式工法」が採用されており、パネル同士の接合部には必ずコーキング(シーリング材)による防水処理が施されています。
この目地部分の防水性能がALCの命綱と言っても過言ではありません。
しかしこのコーキングにも寿命があり、各メーカーが目安としているのはおおよそ10年±2年。
紫外線や寒暖差で硬化・ひび割れが起きると、目地から水が侵入し、ALCの断面がむき出しになります。
こうなると凍害リスクが一気に高まり、補修だけで済まない事態に発展する恐れも。
さらに注意したいのが「塗装とコーキングの施工時期のズレ」です。先にコーキング補修をしてしまうと、後から塗装時にまた足場が必要になり、二重工事でコストが増加するケースが非常に多いのです。
外壁メンテナンスを計画的に、無駄なく進めるには、必ず塗装とコーキングを一体で行う“セット施工”が基本だと心得てください。
【塗料ガイド】性能と費用のバランスを表で比較
塗料タイプ | 期待耐用 | 単価(円/㎡) | 特徴 | 推奨シーズン |
---|---|---|---|---|
シリコン | 10〜12年 | 2,800〜3,400 | コスパと耐久の標準 | 春・秋 |
フッ素 | 15〜18年 | 3,800〜4,800 | 高光沢・耐汚染◎ | 春・秋 |
無機ハイブリッド | 18〜22年 | 4,800〜6,000 | 親水性で雨筋が残りにくい | 春・秋 |
弾性アクリルシリコン | 12〜15年 | 3,200〜3,900 | クラック追随性◎ | 気温10℃以上 |
断熱セラミック系 | 12〜15年 | 3,500〜4,500 | 室温低下・結露削減 | 夏前 |
※価格は足場・下地補修別途の材料+施工一式相場。単価差より次回足場回数を減らすことがトータルコストに大きく影響します。
長野市の“ベストシーズン”
春や秋が黄金期
長野市で外壁塗装や屋根塗装を行うなら、最も施工に適しているのは春(4〜5月)と秋(9〜10月)です。
この時期は平均気温が15〜25℃、湿度は50〜65%と、塗料が最も安定して乾燥・硬化する環境が整っています。
秋は特に降雨日数が少なく、工期の遅延リスクも少ないのが特長です。
逆に、12月以降になると朝晩の冷え込みで塗料が結露しやすくなり、硬化不良を起こすリスクが高まります。
春は花粉や黄砂の飛来による塗膜表面のザラつきが懸念されますが、きちんとした施工管理を行えば問題ありません。
結果として、春と秋は「仕上がりの品質」「工期の安定」「トラブルの少なさ」という3つのバランスが取れた“黄金シーズン”といえるのです。
梅雨〜真夏に着工する場合の注意点
梅雨時期(6〜7月)から真夏(7〜8月)にかけての塗装工事は、気温が高くても湿度の上昇や突然の夕立・雷雨などによって、養生期間が延びやすいのが大きな特徴です。
そのため、通常よりも工期をあらかじめ20%程度長めに見積もることで、住まい手の生活ストレスや、施工側のスケジュール的な無理を抑えることができます。
また、夏に向けて施工する場合は、遮熱塗料を選ぶことで翌年以降の冷房費を削減できるという“先行投資効果”も見逃せません。
室内温度を2〜3℃下げられるケースもあり、特に2階部分の暑さ対策に有効です。
注意点としては、塗料の乾きが早くなりすぎる真夏日(35℃以上)には作業時間帯を調整するなど、技術者の判断力も問われます。
つまり、夏施工は“気象リスクと利便性の天秤”を理解した上で、慎重に計画することが大切です。
プロに頼むべき?セルフチェックと業者診断の境界線
自分でできる月イチ3分点検
外壁を指でこすり粉が付くか
外壁に手を当てて軽くこすったとき、白い粉のようなものが指先につく場合、それは「チョーキング現象」と呼ばれる塗膜劣化の初期症状です。
塗料の成分である顔料が、紫外線や雨風によって分解されて粉状になり、外壁の防水性・保護性能が落ちてきていることを示しています。
この段階で放置すると、塗膜がさらに劣化して水分が壁の内部に染み込みやすくなり、結果的にひび割れやカビの発生を招く可能性があります。
目安として、築8〜10年以上経過したお宅は特に要注意です。このサインに気づいた時が、点検のベストタイミングです。
目地に亀裂や隙間がないか
ALCやサイディング外壁の接合部に使われている目地のコーキング材は、外壁の揺れや温度変化を吸収し、水の侵入を防ぐ役割を担っています。
しかし、経年によって硬化・収縮が進むと、ひび割れや隙間が発生しやすくなります。
これを放っておくと、雨水が内部に入り込み、断熱材や構造材を腐らせる原因に。
外から見ただけでもわかる亀裂や剥離があれば、すでに防水性が失われている可能性が高く、雨漏りリスクが高まっていると判断すべきです。
特に築10年を過ぎた頃から劣化が加速するため、定期的な目視チェックが不可欠です。
雨上がりに縦筋汚れが残っていないか
雨が降った翌日、外壁に黒ずんだ縦筋のような汚れが残っていることはありませんか?
これは「雨筋汚れ」と呼ばれ、防水性が落ちていることによって、汚れた雨水が壁を伝い、定着してしまう現象です。
外壁の塗膜が新しければ水をはじくため、汚れは流れ落ちて跡になりません。
しかし、防水性が低下してくると、雨水が壁に染み込み、ホコリや排気ガスの粒子を引き寄せて“筋状の汚れ”として残るようになります。
この症状は塗り替えの目安の一つであり、放置すると藻やカビの温床になるため注意が必要です。
いずれかひとつでも該当したら業者に無料点検を相談するのがベストタイミング。
写真だけでは分からない微細クラックや隠れ浮きは、赤外線カメラや打診棒でプロが見抜きます。
相見積もりで見るべき3項目
下地補修の数量明示(m・㎡・箇所数)
見積書を見る際、必ず確認してほしいのが「下地補修の数量が明確に記載されているかどうか」です。
たとえば、「クラック補修一式」など曖昧な表現しかない場合、実際の補修量が少なく、必要な処置が省略されてしまう恐れがあります。
一方で、「ヘアークラック補修 80m」「爆裂補修 12箇所」など、メートル・平方メートル・箇所数で具体的に示されていれば、その業者は劣化状況を丁寧に把握している証拠です。
ALC外壁にとって下地補修の質は命綱ともいえる工程であり、ここを“見積もり段階”でどこまで読み取れるかが、工事の成否を左右します。
シーリングの材料名・打ち替えor増し打ち
ALCパネルの寿命は、実質的に目地シーリングの耐久性によって決まるといっても過言ではありません。
だからこそ、見積もりでは「シーリング工事:一式」ではなく、「変成シリコン系シーリング材(例:オートンイクシード)」「打ち替え○m/増し打ち○m」といった材料名と施工内容の明記があるかを必ず確認してください。
打ち替え(既存撤去+新規充填)と、増し打ち(既存の上に重ねるだけ)では耐久性が大きく異なり、施工単価にも差が出ます。
価格だけを見て増し打ち工事を選ぶと、後年に漏水リスクや劣化の再発を招くため要注意です。
10年点検・15年塗装で“60年外壁”を現実に
ALC外壁は「軽量」「耐火」「断熱」という大きな利点を持ちながら、“水に弱い”という宿命を抱えています。
だからこそ塗膜とコーキングで防水バリアを切れ目なく更新することが、凍害や鉄筋腐食を遠ざける唯一の方法です。
・チョーキング・ヘアークラックは赤信号
・塗装と同時にコーキングを全面打ち替え
・10月〜11月施工で品質と工期を両立
この3原則を守れば、ALC外壁は設計寿命60年を超えても性能を保ち、家族と資産を静かに守り続けます。
いま壁をそっと撫でて白い粉が付いたら、それは家からの「今こそ塗り替えの時期だよ」というメッセージ。
先送りせず信頼できる専門業者に相談し、“後悔ゼロ”の外壁リフレッシュを実現しましょう。