日々の活動日記 STAFF BLOG
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日々の活動日記
長和町で屋根等の塗装工事を行っています『錆止め塗装・2液シリコン塗料』

長和町工場の金属屋根塗装工事
施工地域 | 長野県小県郡長和町 |
施工場所 | 金属折半屋根、トタン屋根、金属製の外壁 |
施工内容 | サビ等の劣化で傷んでいる屋根等を塗装で保護する |
施工経緯 | お客様からのご依頼 |
使用材料 | 屋根…アステックペイント シリコンフレックスJY(コバルト) 外壁…アステックペイント セラマックスシリコン (トゥルーホワイト) |
10月、長和町にて工場の金属屋根と外壁の塗装工事を進めています。
すでに下地処理となるケレン作業と高圧洗浄を完了し、いよいよ本格的な塗装工程に入りました。
今回の現場では、屋根全体に錆びが広がり、塗膜もほとんど残っていない状態。
幸い、穴が空くような腐食はまだ見られませんが、このまま放置すれば雨漏りや下地劣化につながるのは時間の問題でした。
「屋根の塗装ってただ塗るだけでしょ?」
と思われがちですが、実は下地処理から塗装までの“流れと順序”が非常に重要なのです。
ここでは、今回の施工内容をベースに、屋根塗装の工程を詳しくご紹介します。
目次
屋根塗装は大きく分けて2段階:「下地処理」と「塗装工程」

まず最初に行うのが下地処理。
屋根塗装を成功させる上で、最も重要な工程のひとつです。
いくら高性能な塗料を使っても、下地が不安定な状態では塗料の密着が悪く、すぐに剥がれてしまう恐れがあります。
そのため、塗装の前には必ず「ケレン」や「高圧洗浄」などの工程を行い、屋根表面の状態を整える必要があります。
「ケレン作業」は、電動工具(ディスクグラインダーやワイヤーブラシ等)を使って丁寧に進めます。
既存の脆弱な塗膜の除去
古い塗膜が浮いていたり、粉化している部分をそのままにして塗り重ねると、新しい塗膜がすぐに剥がれてしまいます。
ケレンによってしっかりと下地を出し、塗料が直接安定した面に接着できるようにします。
サビの除去と再発防止の準備
赤サビや白サビが発生している箇所を徹底的に除去します。
表面的なサビを落とすだけでなく、金属素地が見えるレベルまでしっかりとケレンすることで、錆止め塗料の効果も最大限に引き出せる状態をつくります。
実際の塗装工程|1回目は「錆止め」、2回目・3回目は「主材」
屋根塗装は、見た目の美しさだけでなく、建物を風雨や紫外線から守る機能性を回復・維持するための工事です。
そのため、どの工程も一つひとつ丁寧に、手順通り進めることが重要です。
塗装工程は、通常「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回塗りが標準仕様です。
それぞれの工程には明確な役割があり、重ねることで塗膜の厚みと密着性、そして耐久性が確保されます。
下塗り(錆止め塗料)
最初の工程である下塗りには、「1液型の錆止め塗料」を使用します。
これは金属屋根の表面にしっかりと密着し、水分や酸素をシャットアウトすることで、錆の発生を未然に防ぐ防錆層を形成します。
1液型はそのまま使える反面、乾燥時間・塗布量・塗装間隔の管理が非常に重要です。
塗料メーカーが推奨するカタログ記載の基準値をもとに、気温や湿度に応じて適切なタイミングと条件で塗布していきます。
中塗り・上塗り(2液型シリコン塗料)
続いて行う中塗り・上塗りには、2液型のシリコン樹脂塗料を使用します。
2液型とは、主剤と硬化剤を決められた配合比率で正確に混合しなければならないタイプで、電子はかりや専用の攪拌機を用いて慎重に調整します。
この配合を誤ると、塗膜が硬化不良を起こし、耐久性・密着性が著しく低下してしまうため、極めて重要な工程となります。
塗膜の均一性や厚みを確保するため、ローラーやスプレーによる塗布時もスキルが問われる作業です。
適切な塗布間隔と乾燥時間を守ることで、美しい艶感と高い耐候性能を実現します。
屋根塗装の工程まとめ表
工程 | 内容と目的 |
---|---|
足場設置 | 安全な作業と飛散防止のための仮設工事 |
近隣挨拶 | 工事前にトラブルを防ぐためのコミュニケーション |
高圧洗浄 | 屋根表面の汚れを除去し、塗料の密着を高める |
下地処理 | ひび割れ補修・板金交換・タスペーサー設置など |
下塗り | 下地との接着性を高める、吸い込みを防ぐ |
中塗り | 塗膜の厚みと機能性を担保 |
上塗り | 最終仕上げ、耐候性と美観を高める |
最終点検 | 塗り残しや不具合の確認と修正 |
足場解体・引き渡し | 工事完了後の撤去と施主への最終確認、保証書の発行 |
屋根塗装は何年ごと?メンテナンス時期の目安
屋根塗装のメンテナンスは、一般的に10〜15年ごとが目安とされています。
環境条件や屋根材の種類、使用した塗料によって前後しますが、色あせやコケの発生、チョーキング(白い粉が手につく現象)などが見られたら、塗り替えのサインです。
定期的に点検を行い、早めのメンテナンスを心がけることで、建物の耐久性を大きく高めることができます。
DIYでの屋根塗装はおすすめできる?
屋根塗装を自分でやってみようと考える方もいるかもしれませんが、実際には高所作業であり、足場設置や高圧洗浄、塗料選びや乾燥時間の管理など、専門的な知識と技術が必要です。
誤った施工をすると、見た目だけでなく耐久性や防水性にも大きな問題が出る可能性があります。
また、万が一の事故のリスクもあるため、屋根塗装は専門の業者に依頼するのが安心です。
業者選びの際には、見積もりの内訳や保証内容をしっかり確認し、信頼できる施工会社を選ぶことが大切です。
屋根塗装の工程を理解して納得のリフォームを
屋根塗装は、ただ塗るだけの作業ではなく、下地処理から丁寧に工程を踏むことで、その効果が最大限に発揮されます。
それぞれの工程に意味があり、ひとつでも手を抜くと全体の品質に大きく関わってきます。
屋根塗装の流れを正しく理解し、納得のいくリフォームを進めましょう。
住まいの寿命を延ばし、安心して暮らすための第一歩です。