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2017/09/12
シャッター塗装が剥がれる原因と対策のすべて|“長持ちリペイント”完全ガイド

毎朝開けるたびに白い粉がパラパラ。
外壁はピカピカなのにシャッターだけ色褪せて浮き上がった塗膜がポロリ。
車庫前で「ここだけ古い家みたい」とつぶやかれてショックを受けた経験。
慌てて市販スプレーで補修したら数カ月でまた剥がれて結局出費が倍…。
“シャッター塗膜の剥がれ”は見た目の問題だけでなく、防錆機能の低下→穴あき→交換という高額コースに直結します。
本記事では、剥がれを招く7つの要因と根本対策をプロ目線で解説。読み終えれば「次こそ長持ちさせる方法」が腹落ちします。

シャッター塗膜が剥がれる4つのサイン

端部から層状にめくれる

シャッターのスラット(羽板)端部は、巻き上げ・巻き取り動作のたびに強いテンションがかかるため、最初に塗膜劣化が表面化しやすい部位です。
塗膜が紙のように層状にめくれてきた場合、単なる見た目の問題ではなく、基材(金属素地)が無防備に露出して赤サビが進行する初期症状です。
このまま放置すると、サビが隣接するスラットへと広がり、全面的な腐食拡大につながるため、早めの補修・再塗装が必要になります。
端部の剥離は、シャッター全体劣化の「警告灯」と捉えましょう。

チョーキングや微細クラック

チョーキング(白亜化)は、塗膜表面が紫外線や雨風により分解し、粉状になって手に付着する現象です。
この段階で既に塗膜の保護力は低下しており、防錆機能も著しく弱まっています。
さらに微細なクラック(幅0.05mm程度)が発生している場合、シャッターの開閉動作による巻き上げ摩擦で、一気にクラックが拡大し、構造的な亀裂へと悪化するリスクがあります。
チョーキングや細かなひび割れが見つかったら、本格的な劣化進行の前に再塗装を検討することが理想的です。

局所的な塗膜欠損

自転車ハンドルや宅配カートなどが偶発的に接触した箇所に、ハガキ大程度の塗膜欠損が発生することはよくあります。
この部分は、見た目以上に内部でサビが進行している可能性が高いのが特徴です。
表面塗膜が破れたことで水分が浸透しやすくなり、金属素地に錆びが巣食うと、シャッター全体の寿命を縮める結果になります。
局所剥離が見つかった場合でも、スポット補修ではなく広めの範囲でケレン・再塗装を行うのがトラブル防止のコツです。

全体の色ムラ・艶ムラ

シャッター表面に色ムラや艶ムラが目立つ場合、前回塗装時の膜厚管理が不十分だった可能性があります。
薄膜部分は紫外線や雨風の影響を受けやすく、劣化スピードが厚膜部分に比べて格段に早いため、結果的に「まだらな傷み方」が進行します。
この段階で放置すると、色だけでなく防錆性の差が表面化し、シャッター機能全体の低下に直結します。
色ムラ・艶ムラが目立ち始めたら、シャッター全体の一斉再塗装を検討すべきタイミングと捉えるべきです。

原因を徹底分解――7つのメカニズムを理解しよう

原因なぜ剥がれる?具体例/事例必要な対策
開閉衝撃1日2回×365日=730回の屈曲疲労ガレージ用幅3 mシャッターで5年目に端部層状剥離薄膜弾性仕上げ+定期グリスアップ
伸縮鉄板は10 ℃差で約0.12 mm/m伸縮夏昼45 ℃→夜20 ℃で応力集中可とう性ウレタン塗料採用
温度差熱膨張で塗膜にせん断力南面ブラック塗料が2年でひび割れ高反射顔料で表面温度‑15 ℃
巻取り時にスラット同士が擦過サビ筋が5枚下まで伝播スラット保護ライナー追加
塗料品質樹脂量が少ないと追従性低1液ラッカーをローラー塗り →半年で粉化2液弱溶剤シリコン以上を選択
硬化不良低温・多湿で架橋不足冬場5 ℃でDIY塗装→ベタつき気温10 ℃以上・湿度80 %以下厳守
密着不良ケレン不足・油分残留洗浄のみで再塗装→全面浮き#180研磨→エポキシプライマー必須

補足
鉄はアルミの約2倍、プラスチックの約6倍の熱伝導率を持つため、外気温変化がダイレクトに内部応力となり塗膜を引き裂きます。
素材特性に合わせた弾性率の近い塗料を選ぶことが何より重要です。

剥がれを防ぐための下地処理と塗装プロセス

Step 1 ケレン“素地が9割”の鉄則

シャッター塗装の成否は、下地処理であるケレン作業に9割かかっているといっても過言ではありません。
200番手程度のサンドペーパーとワイヤーブラシを使い、白サビまで徹底的に除去し、表面をザラザラ(Sa2½相当)に粗すことで、塗料の密着性が大幅に向上します。
その後、エアブローで粉塵を飛ばし、シリコンオフで脱脂する工程も絶対に欠かせません。
ここを省略すると、どんなに高級な塗料を使っても半年以内に剥がれや錆びが再発します。
ケレンを怠れば、膜厚ムラ→巻取り荷重集中→層状剥離→錆進行→穴あき交換(30万〜)という、典型的な悪循環に陥るリスクが非常に高くなります。

Step 2 防錆プライマー

素地調整後には、エポキシ樹脂系防錆プライマーを推奨膜厚40μmで均一にスプレー塗布します。
この下塗り層がしっかりと金属素地をカバーし、酸素・水分の侵入をブロックすることで、錆の発生を長期間抑制します。
特に、錆転換剤入りプライマーを使用すれば、微量に残った赤サビも安定化させ、耐久年数を向こう2〜3年延ばす効果が期待できます。
防錆プライマーは単なる「下塗り」ではなく、シャッターの命綱となる防食層です。
ここを確実に施工することで、仕上げ塗装の耐用年数が飛躍的に向上します。

Step 3 弾性トップコート

上塗りには、弱溶剤2液型のシリコンまたはフッ素塗料を使用し、合計膜厚90〜100μmを確保します。
2回塗りでしっかりと厚みを持たせることで、巻取り時の曲げ応力にも追従できる弾性塗膜が形成され、ひび割れや剥がれを防ぎます。
艶は7分艶仕上げにすることで、細かい擦傷を目立ちにくくし、実用性と美観を両立できます。
特に黒系や濃色を選ぶ場合は、高反射顔料入り塗料を使うと熱ダメージを軽減でき、さらに劣化を遅らせる効果が期待できます。
見た目だけでなく、耐久性・機能性を兼ね備えた仕上げが、長期的な満足につながります。

吹付VSローラー

項目吹付ローラー
膜厚均一性
巻取り摩擦大(段差で擦過)
飛散対策マスカー必須養生軽減
仕上がりスムーズオレンジピール状

結論:飛散養生を徹底できるなら吹付一択。

DIY再塗装とプロ施工のコスト比較

内容DIY(スチール2.4 × 2.0 m)プロ施工
材料費8,000円
工具レンタル16,000円(スプレーガン+コンプレッサー)
安全具・養生3,000円
人件費15,000円
合計27,000円+7時間18,000〜25,000円+1.5時間

DIYは“経験値”もコスト要素。吹付設備・ケレン技術・乾燥管理が揃わないと、材料費だけを無駄にし再塗装周期が短縮するリスクが高い点に注意が必要です。

塗装メンテナンスQ&A

Q.剥がれかけを部分補修しても大丈夫?

A. 剥がれた箇所だけを部分補修しても、一時的に見た目は回復しますが、周囲の古い塗膜との密着度に差があるため、境界部から再び剥離が広がるケースが非常に多いです。
特に、スラット(羽根板)の端部や可動部は巻き取り時の摩擦が集中しやすく、わずかな段差や硬化不良でも塗膜が浮きやすくなります。
結果として、1年以内に「境目が目立つ」「周囲まで浮いてきた」といったクレームが起こる可能性が高く、結局は再施工が必要になります。
そのため、部分補修ではなく全面ケレン+再塗装を推奨します。

Q.市販ラッカースプレーは使える?

A. 市販されているラッカースプレー(アクリルラッカーなど)は、下地処理をしっかり行えば一時的な補修には使用可能です。
たとえば、錆び落としや脱脂、サンドペーパーでの足付けを適切に行い、乾燥条件を守って塗布すれば、2〜3年程度は外観を保てることもあります。
しかし、ラッカー塗料は紫外線や風雨に弱く、屋外耐候性はプロ用塗料の半分以下が一般的です。
表面が粉を吹いたり色褪せが早いため、あくまでも「つなぎ」として使用し、本格的な全面塗装を計画的に実施することをおすすめします。

Q.電動シャッターは塗装してもOK?
A. 電動シャッターも基本的に塗装可能ですが、モーター部やセンサー部には絶対に塗料が付かないようにマスキング処理が必須です。
とくに吹付塗装を行う際は、細かいミストが内部に入り込むリスクがあり、基板やリミットスイッチ、赤外線センサーなどの精密機器が故障する原因となります。
実際に、ミスト混入が原因でシャッターが動かなくなった事例も複数報告されています。
安全に仕上げるためには、専用カバーで完全に保護するか、マスキングを厳重に行うことが前提です。
施工後の動作確認も必ず実施しましょう。

“剥がれ知らず”のシャッターは下地9割+塗料1割

・ケレンと脱脂が甘いと半年で剥離
・弾性・高耐候の2液塗料を選ぶ
・温度管理と膜厚管理で寿命10年超

剥がれは進行性。早期対応ほど費用対効果が高いのがシャッター塗装の鉄則です。
「次こそ長持ちさせたい」と思ったら、まずは原因に合った対策プランを立て、実績豊富な専門業者に相談してみてください。
10年先も艶を保つ“強いシャッター”を手に入れましょう。

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