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2017/09/08
軒天が剥がれたら要注意!雨漏りや鳥獣被害を防ぐための修理・メンテナンスの重要性

軒下をふと見上げたら、軒天(のきてん)の一部が剥がれていた……そんな経験はありませんか?
いったん小さな隙間ができると、雨水が侵入したり、鳥や小動物が住みついたりと、想像以上に大きな被害につながることがあります。
特に「まだ大丈夫」と放置していると、被害は拡大する一方。今回は、軒天が剥がれる原因やリスク、そして早めに修理すべき理由などを分かりやすく解説します。
「軒天なんて家の付属品でしょ?」と思っている方こそ、ぜひチェックしてみてください。

軒天が剥がれる主な原因

軒天(のきてん)とは、屋根の先端部分の裏側にある天井部分を指し、屋根内部への雨水や鳥獣の侵入を防ぐなど重要な機能を担っています。
ここが剥がれるのには様々な原因が存在します。以下の要因を知っておくことで、早期発見や予防対策が取りやすくなります。

長期間の劣化

軒天は屋根の先端部に位置するため、日常的に雨、風、紫外線といった自然環境の影響を直接受け続けています。
降雨や風圧により、少しずつ軒天材の表面や接合部が劣化し、本来の接着力が低下していきます。
また、紫外線や昼夜の温度差による伸縮を繰り返すことで、塗膜が剥がれ、板材が反り始める現象も起こりやすくなります。
このような微細なダメージの蓄積が、目に見える剥がれや浮きの前兆となるため、築年数が10年以上経過した建物では定期的な点検が不可欠です。

湿気や結露

軒天は外気にさらされる一方で、屋根裏側からの湿気や地表からの照り返しの影響も強く受ける部分です。
特に湿度が高い環境では、軒天材の裏側で結露が発生しやすくなり、水分を含んだ板材が腐食やカビを引き起こすリスクが高まります。
加えて、夏場には地面からの熱気が上昇し、軒裏部分が高温多湿状態に。こうした環境は、軒天材を著しく傷める原因となります。
防湿対策や適切な通気設計がなされていない場合、軒天劣化は加速度的に進行します。

台風などの自然災害

台風や突風といった自然災害では、軒天に対するダメージが一気に進行するリスクがあります。
強風によって軒天板が大きく揺さぶられると、釘やビスの固定力が緩み、板材が浮きやすくなるのが典型的なパターンです。
また、飛ばされた枝や瓦などの飛来物が軒天に衝突することで、表面に穴が開いたり、大きく割れたりする直接破損も発生します。
台風後には目視点検を必ず行い、異常があれば早めに補修対応することが、建物全体のダメージ拡大防止に繋がります。

軒天が剥がれると何が起こる?

「軒天なんて目立たないし、少しくらい剥がれていても大丈夫でしょ?」と思うかもしれませんが、実は大きなデメリットがあります。
ここでは軒天の剥がれがもたらす具体的なリスクを見ていきましょう。

雨漏りの発生

一見目立たない軒天の剥がれですが、その隙間から雨水が内部へ浸入すると、屋根裏や天井構造体(梁・野地板)に深刻なダメージを与えるリスクがあります。
木材が湿気を含むと、腐食が進行するだけでなく、シロアリを呼び寄せる原因にもなります。
シロアリは湿った木材を好んで食害するため、被害が広がれば構造全体の耐震性低下にも直結します。
軒天の剥がれは、単なる見た目の問題ではなく、建物全体の寿命を縮める重大な初期サインとして捉えるべきです。

鳥や小動物の侵入

軒天にできたわずかな隙間は、鳥や小動物にとって絶好の侵入口となります。
特にムクドリ、スズメ、ハクビシン、ネズミなどが侵入しやすく、屋根裏に巣を作られるリスクが高まります。
巣作りが行われると、糞尿による悪臭やダニ・ノミなどの二次被害も発生し、衛生環境が著しく悪化します。
また、配線をかじられて火災事故を引き起こすケースもあるため、軒天の剥がれは早期に封鎖・補修することが必須です。
小さな隙間でも油断せず、侵入防止対策を徹底しましょう。

屋根全体の破損に繋がる

軒天が剥がれて隙間ができると、雨や風が内部に入り込みやすくなり、屋根内部の劣化を加速させます。
特に台風時など強風が吹き込むと、空気圧で屋根内部が持ち上げられ、最悪の場合は屋根材が飛散する重大被害に発展する恐れもあります。
本来、軒天は風雨を遮る重要な防御ラインですが、ここが破損していると建物全体の耐久バランスが崩れてしまいます。
軒天の劣化は、屋根の耐風性・防水性を守るためにも早期修繕が必要不可欠です。

軒天の修理方法と費用の目安

軒天が剥がれた際の修理では、単に板を張り直すだけでなく、原因となっている雨漏りや結露対策が同時に必要となる場合があります。
下地の補修や防水処理もセットで行うため、依頼前に複数の業者から見積もりを取ると良いでしょう。

修理の流れ

被害箇所の点検

軒天の補修を行う第一歩は、被害範囲と内部状況の正確な把握です。
単に表面の剥がれだけでなく、下地材や構造部に腐食がないか、雨漏りが発生していないかも併せて点検します。
目に見える剥がれが小さくても、内部で腐食やカビが進行している場合は、補修範囲を広げる必要があります。
見た目だけで判断せず、構造体まで含めた診断を行うことが、長期的な安心と再発防止につながります。

既存の軒天材を撤去

補修工事では、明らかに剥がれている部分だけでなく、周辺の劣化・浮きが見られる箇所もまとめて撤去します。
これを怠ると、せっかく補修してもすぐに別の場所から再劣化が進んでしまうリスクが高まります。
軒天材の撤去作業は、健全な部分との境界を見極めながら行うのがポイントで、結果として補修後の耐久性と仕上がりの美しさを大きく左右します。

下地や防水の補修

撤去後、下地材が腐食している場合は必ず新しい材料に交換します。
また、防水性能を確保するため、必要に応じて防水シートの貼り直しや、通気確保の工夫も行います。
ここで下地補修を怠ると、表面を新しくしても内部から再びダメージが進行し、短期間で剥がれや腐食が再発する恐れがあります。
補修の成否は、見えない下地処理にかかっているといっても過言ではありません。

新しい軒天材を取り付け

軒天材には、耐水性・耐久性・コストのバランスを考えた材料選定が重要です。
一般的には合板、ケイカル板(ケイ酸カルシウム板)、硬質塩ビ板などが使用されます。
場所や用途に応じて、耐火性能や耐湿性能を重視することもあります。
適材適所の材料選びと確実な施工によって、軒天の耐用年数とメンテナンスサイクルを大きく伸ばすことができます。

塗装・仕上げ

最後に、軒天材を長持ちさせ、美観を保つために適切な塗料で仕上げ塗装を施します。
防カビ・防藻性のある塗料を選択すると、湿気がこもりやすい軒裏でもきれいな状態を維持しやすくなります。
また、外壁や屋根色とのバランスも考慮し、建物全体のデザインに統一感を持たせることで、仕上がりの完成度がさらに高まります。
塗装は単なる色付けではなく、最終的な防護層の役割も担う重要な工程です。

費用の目安

小規模な部分補修

軒天の劣化が一部にとどまっており、下地の腐食や大規模な雨漏りが発生していない場合は、数万円〜10万円程度の費用で補修が可能です。
この場合、破損箇所のみを撤去・交換し、必要最低限の下地補強と塗装仕上げを行うため、工期も短く、コストを抑えられます。
ただし、補修面積が小さくても、作業場所が高所だったり、足場設置が必要な場合は別途費用がかかることもあるため、事前に見積もりをしっかり確認しておくことが大切です。
早期対応で被害拡大を防げば、費用負担も最小限に抑えることができます。

大規模な交換・下地補修込み

軒天の広範囲にわたる剥がれや腐食、雨漏りが進行している場合は、10万〜30万円程度の費用がかかることが一般的です。
この場合、既存の軒天材を全面撤去し、下地材(野縁・胴縁など)も補修または交換、防水処理を施したうえで新しい軒天材を取り付け、塗装仕上げまで行う必要があります。
劣化が進んでいるほど、材料費・作業手間・廃材処分費が上乗せされるため、費用が高額になりやすい点に注意が必要です。
しかし、大規模補修を適切に行えば、建物全体の耐久性を大きく向上させる効果が期待できます。
長期的な安心を得るためにも、劣化が進行しすぎる前の対応が重要です。

火災保険が対象となるケース

台風や風災による軒天の剥がれ

軒天が台風や突風、飛来物などによって破損した場合、火災保険の「風災補償」特約が適用されるケースが多くあります。
特に、最大瞬間風速20m/秒以上の風害による破損であれば、保険適用の対象になりやすく、修理費用を自己負担せずに済む可能性があります。
保険申請には「災害発生日の特定」や「被害写真」、「被害状況の報告書」が必要になるため、被害を確認したら早めに写真撮影と保険会社への連絡を行うことが重要です。
適用条件を満たせば、軒天修理だけでなく、関連する足場設置費用もカバーされることがあります。

経年劣化は原則対象外

一方、軒天の剥がれが経年劣化や自然な磨耗によるものである場合、火災保険の補償対象にはなりません。
例えば、築年数の経過によって材料が脆弱になった結果の剥がれや、日常的な紫外線・風雨による劣化は、「自然消耗」とみなされ、保険適用外となるのが一般的です。
このため、火災保険を利用した修理を検討する場合は、破損の原因が「突発的かつ偶発的な外力」によるものであることを、客観的に証明できるかどうかが重要なポイントになります。
正確な診断と写真記録が、スムーズな保険申請につながります。

軒天を長持ちさせるポイント

1. 定期的な点検

軒天を長持ちさせるための基本は、年1回程度の外観チェックです。
剥がれ、浮き、亀裂、雨染みといった初期劣化を早期に発見できれば、部分補修で済み、結果的に大きなコストを防ぐことができます。
また、天井に水シミが出ている、軒先から水が垂れているといった兆候は、すでに内部で雨水浸入が起きているサインです。
こうした異変に気づくためにも、軒先や天井裏周辺を定期的に観察する習慣を持つことが、軒天の長寿命化につながります。

2. 定期的な塗装

軒天材は、表面の塗膜によって防水性が維持されています。
しかし、時間の経過とともに塗膜は紫外線や雨風で劣化し、機能を失っていきます。
特にケイカル板や合板系の軒天材は吸水性が高く、塗膜の劣化を放置すると、急速に腐食やカビのリスクが高まります。
これを防ぐために、10年を目安に定期的な再塗装を行うことが重要です。
適切なタイミングで塗膜を再生させることで、軒天材の耐用年数を大きく延ばし、将来的な大規模補修のリスクも軽減できます。

3. 結露対策

軒天の劣化を早める大きな要因のひとつが、内部にたまる湿気です。
これを防ぐには、屋根裏の換気をしっかり確保することが不可欠です。
軒先換気口や棟換気口を設け、空気が自然に流れる構造にすることで、湿気の停滞を防げます。
また、冬場の室内では暖房使用による結露も発生しやすいため、換気扇や除湿機を活用して室内湿度を管理することも有効です。
軒天は目に見えない部分から劣化が始まるため、空気の流れと湿気管理が劣化防止の鍵になります。

軒天の剥がれは早期発見&修理が鉄則!被害を最小限に抑えるコツ

軒天が剥がれると雨漏りや鳥獣被害、さらには屋根全体の破損につながる恐れがあります。
放置すればするほど修理費が増大し、安全性も損なわれるため、見つけたら早めに対処しましょう。

・剥がれの原因は雨風の長期間の劣化、結露、台風など多岐に渡る
・被害を放置すると雨漏りや鳥・小動物の侵入、屋根全体の破壊に発展
・火災保険が適用される場合もある
台風や風災による破損は保険でカバーできることも。
・定期的なメンテナンスが重要
10年ごとの塗装や、年1回の点検で早期発見・対処が可能に。

軒天は普段あまり目が行き届かない場所だからこそ、定期的にチェックして剥がれや亀裂があれば早急に専門業者へ相談しましょう。
適切な修理とメンテナンスを行うことで、家屋全体を雨水や害獣被害から守り、安心して暮らし続けられる住環境を維持することができます。

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