日々の活動日記 STAFF BLOG
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日々の活動日記
御代田町で外壁塗装工事が完了しました。『社内検査・施主検査』

御代田町・ALC外壁塗装工事|防水対策を重視した仕上がりへ
施工地域 | 長野県北佐久郡御代田町 |
施工場所 | 外壁、軒天、雨どい、破風板、水切り、ベランダ防水、木部、各所シーリング |
施工内容 | 防水性能をもった塗料による塗装 |
施工経緯 | ホームページから問い合わせをいただきました |
使用材料 | 外壁 :アステックペイント EC5000(パストグリーン) 軒天 :日本ペイント ケンエースGⅡ(N90) 雨樋、破風板、水切り:アステックペイント セラマックスフッ素(ヤララブラウン) 木部 :和信化学工業 ガードラックプロ・アクア(オーク) |
早いもので、今日から八月。
晴れ渡ったかと思えば、朝から雨模様だったりと、不安定な天候が続いています。
気温も30℃を超える日があるかと思えば、急に10℃近くも下がる日もあり、体調管理には一層気を付けたいところです。
涼しい日にはクーラーなしで過ごせるものの、夜には室内灯に誘われて虫が集まることも多くなります。
私自身、虫嫌いではないものの、さすがに不快に感じる場面も増えてきました。
こうしたお悩みに対し、しろくまペイントでは、虫が嫌う成分を配合した忌避塗料の取り扱いも行っています。
ただし、虫の種類によって効果の差があるため、適用には一度ご相談いただくのが安心です。
また、雨の多い季節は蚊の大量発生にも注意が必要。屋外の容器などに水がたまると、そこが産卵場所になり、不衛生な環境を生み出してしまいます。
小さなことですが、人工的な水たまりをつくらない心がけが重要です。
目次
引き渡し前の社内検査と施主様検査を行いました。

さて、今回現場調査と工事を進めていた御代田町内の外壁塗装工事も、いよいよ終盤を迎えました。
本日は、社内検査と施主様検査を実施。無事に合格をいただき、あとはJIO(日本住宅保証検査機構)の防水検査と、足場撤去を残すのみとなりました。
今回の建物はALCパネルが外壁材に使用されていました。
ALCとは、軽量気泡コンクリートのことで、「軽量で高性能」と評される一方で、吸水性が高いという特性を持っています。
表面に塗装や防水処理が施されていないと、水分を吸収しやすく、劣化を加速させてしまうリスクがあるため、特に防水対策には注意が必要です。
たとえば、雨上がりに外壁がまだら模様になったり、ザラつきが気になったり。
築10年を超えると、目地のシーリング材(ゴム状の部分)がやせ細り、雨水が伝ってしまうケースも増えてきます。
また、軽量であるがゆえに地震時の揺れに追従しきれず、ヒビ割れが発生することも。
今回の工事では、こうしたALC特有の弱点をふまえ、
・シーリング工事による目地補修
・防水性能に優れた専用塗料の使用
を徹底し、建物の耐久性を高める施工を行いました。
しろくまペイントでは、一般的な塗料だけでなく、防水・遮熱・断熱などの機能性塗料も幅広く取り扱っています。
建物の悩みや立地条件に応じて、最適な提案を心がけており、「ただ見た目をきれいにする」だけではなく、「これから建物を長持ちさせる」ことを重視した工事を提供しています。
ALC外壁は、確かに軽量で断熱性にも優れていますが、その分メンテナンスを怠ると劣化リスクが高まる素材です。
特に防水性能の維持は、建物全体の寿命を左右する重要なポイントとなります。
ALC外壁が選ばれる7つの理由「軽量気泡コンクリート」
ALCは Autoclaved Lightweight aerated Concrete の略。セメントペーストに発泡剤を加えて高温高圧の窯(オートクレーブ)で硬化させたパネルで、通常コンクリートの約1/4の重量ながら内部に取り込んだ無数の気泡が断熱・遮音・耐火性能を一挙に高めています。
パネルは工場プレキャストゆえ品質が均一で、厚さ100 mmクラスなら耐火2時間構造を無塗装で取得できる点も他材にはない魅力です。
軽量だから地震荷重を約60 %カット
同規模のRC外壁をALCに替えると、外周部だけで数トンの軽量化。
建物の慣性力が減り、構造体と基礎の鉄筋量やアンカー本数が抑えられるため新築コストにも好影響を及ぼします。
気泡層が生む断熱・遮音シェルター
空気は固体の30倍以上熱を伝えにくいと言われ、気泡率50 %超のALCは熱貫流率で窯業系サイディングの約半分。
さらに音エネルギーも拡散するため、幹線道路沿いで室内騒音を5〜10 dB低減した実測例があります。
それでも侮れないALC外壁の3大デメリット
吸水性が高く防水塗装を怠ると一気に劣化
ALCは内部に無数の気泡を含む多孔質素材。
そのため、水分を吸い上げやすく、吸水率は窯業サイディングの約2〜3倍にもなります。
製造者団体も「耐久性維持のため必ず防水仕上げを施すこと」と明記しており、塗膜が劣化すれば内部鋼材の発錆や冬季の凍害爆裂を招く恐れがあります。
そのため、10年ごとの再塗装が必須とされています。
パネル目地が多くシーリング切れは雨漏り直結
ALC住宅のパネル幅はおおよそ600mmが一般的。
このため、外壁全体に数百メートルにもおよぶシーリング目地が存在します。
シーリング材は紫外線により劣化し、7〜10年周期で打ち替えが必要です。
劣化は、まずシーリングに始まり、続いて塗膜が傷む──この順番を覚えておくと、今後のメンテナンス計画が立てやすくなります。
表面強度が低く重いタイル張りはNG
ALCパネルの表面はモルタル層で保護されていますが、母材は軽量気泡コンクリートです。
そのため、乾式タイルや石材といった重い仕上げ材を後付けすると、内部でせん断破壊を起こすリスクがあります。
メーカーでも、外壁仕上げの重さは10kg/㎡以下に制限するよう指導しています。
劣化症状を見逃さない!セルフチェック4ステップ
ステップ① 表層のヘアクラック
ALC外壁における最初の劣化サインは、幅0.3mm以下の細かなひび割れ(ヘアクラック)です。
一見すると問題なさそうに見えますが、微細な割れでも雨水は毛細管現象によって内部に浸透していきます。
これを放置すると、冬場には凍結・融解の繰り返しでクラックが拡大し、最終的にはパネル自体の中性化(アルカリ成分が失われる劣化)が進行します。
ヘアクラックは単なる表面の問題ではなく、内部劣化の前兆と捉え、早期発見・早期対策が重要です。
ステップ② シーリングの肉やせ・破断
パネルの継ぎ目部分に充填されたシーリング材(コーキング)は、経年劣化により硬化・収縮・剥離といった症状を起こします。
指で触って硬くなっていたり、目視で隙間が空いていたり、剥がれていたりする場合は、すぐに補修が必要なサインです。
シーリングが劣化すると、そこから雨水が侵入し、パネル裏面の断熱材や鉄骨下地が水に晒され、腐食や錆びを引き起こすリスクが高まります。
ALC外壁の耐久性を保つには、シーリングの健全性チェックが欠かせません。
ステップ③ 白華(エフロレッセンス)
ALC外壁の表面に白い粉状や結晶状のもの(白華現象)が現れた場合、それは内部の水酸化カルシウムが雨水に溶け出し、空気中の二酸化炭素と反応して析出したものです。
これは単なる見た目の問題ではなく、塗膜が劣化し、防水性が低下している証拠です。
白華を放置すると、内部からさらに水分が侵入し、外壁劣化が急速に進行します。
白華現象を見つけたら、塗膜性能が限界に達していると判断し、再塗装や補修の検討を早めに行うべきタイミングだと考えましょう。
ステップ④ 爆裂・欠損
最も深刻な劣化症状が、パネル表面の爆裂(剥離)や欠損です。
これは、パネル内部に浸透した水分が凍結と融解を繰り返すことで圧力がかかり、表面が押し出されて剥離する現象です。
爆裂が進行するとパネル自体の厚みが失われ、耐火性や耐震性といった本来の性能も著しく低下します。
このレベルの劣化は、見つけ次第すぐに専門業者に相談し、補修計画を立てる必要があります。
爆裂や欠損を放置すると、建物全体の安全性に直結するため、早急な対応が不可欠です。
ALC外壁メンテナンスの黄金サイクルと費用目安
塗装10年とシーリング7〜10年が基本線
各種調査とメーカー推奨値を総合すると防水塗装は約10年、シーリングは7〜10年で再施工するのが長寿命化の近道です。
これを守ることでALC自体は50〜60年の耐久性を発揮できます。
項目 | 周期の目安 | 30坪住宅費用相場 | 補足 |
---|---|---|---|
シーリング打ち替え | 7〜10年 | 40〜70万円 | 高耐候変成シリコンで15年グレードも可 |
外壁塗装(下塗+中塗+上塗) | 10年 | 90〜140万円 | 弾性・防水形を選ぶとクラック追従性UP |
点検(高所カメラ+含水率測定) | 2〜3年 | 3〜5万円 | 早期発見で大規模補修を回避 |
具体的メンテナンス手順・DIYでは難しい3工程
工程① 高圧洗浄と下地調整で、塗料の食いつきを万全に整える
ALC外壁のメンテナンスにおいて、最初に行うべきは徹底した高圧洗浄と下地調整です。
泥や藻、古い塗膜を15MPaクラスの強力な水圧で除去し、塗料が確実に密着できる素地を作ります。
さらに、ヘアクラックが見つかった場合は、Uカット処理(ひび割れをU字型に削る)を施し、変性エポキシ樹脂でしっかりと充填・補修してから表面をフラットに整えます。
この工程を省略すると、後々塗膜の剥がれや膨れといった重大な不具合を招き、再工事リスクが高まるため、プロによる丁寧な下地処理が不可欠です。
工程② 防水性を高めるために、下塗りは「2層仕上げ」が鉄則
ALCは内部に無数の微細な孔を持つ多孔質素材です。
そのため、一般的な浸透シーラーを1回塗っただけでは、吸い込みムラが発生し、仕上げ塗膜の密着性や防水性に大きなばらつきが出てしまいます。
そこで推奨されるのが、浸透シーラー+微弾性フィラーの2層下塗りです。
浸透シーラーで内部の吸い込みを抑えた後、微弾性フィラー層でヘアクラックを橋渡し(ブリッジ)し、表層を滑らかに仕上げます。
これにより、仕上げ塗膜の耐久性が格段に向上し、長期間にわたり防水・美観を維持できる仕上がりになります。
仕上げ塗料3種比較(代表グレード)
塗料 | 耐候年数 | 初期費用 | 特徴 |
---|---|---|---|
アクリルシリコン | 12〜15年 | ◎ 低 | コスパ重視・カラバリ豊富 |
フッ素 | 15〜20年 | △ 中 | 光沢保持率が高い |
無機ハイブリッド | 18〜25年 | ▲ 高 | 防汚性◎・熱劣化に強い |
工程③ シーリングは「打ち替え」が原則
シーリング処理において最も重要なのは、既存の劣化したシーリング材を**完全に撤去する「打ち替え工法」**を選ぶことです。劣化シーリングの上から単に増し打ちするだけでは、必要な厚みを確保できず、すぐにひび割れや剥離が発生してしまいます。打ち替えでは、古い材料の除去後、三面接着を防ぐためのバックアップ材を適切に設置し、プライマー塗布→高耐候型シーリング充填と、正しい工程を厳密に守ります。軒下のように雨が直接当たらない箇所以外では、必ず打ち替えが基本と心得るべきです。
シーリング材選びのポイント
・変成シリコン系:塗装との相性が良く、ヘアクラック追従性も高い。
・ポリウレタン系:伸縮性は優れるが紫外線に弱く、再塗装前提で使用。
・高耐候シリコン改質品:15〜20年の耐用年数が期待でき、足場工事の回数削減に効果的。
材料選びを間違えず、現場条件に適した高性能品を選定することが長期メンテナンスコストの削減につながります。
他外壁材と比べると?コストと性能のポジションマップ
主要4素材の総合比較
評価軸 | ALC | 窯業系サイディング | モルタル | 金属サイディング |
---|---|---|---|---|
重量 (kg/㎡) | 50 | 60 | 75 | 5〜7 |
断熱性 (熱貫流率W/㎡K) | 1.4 | 2.3 | 2.0 | 1.8 |
耐火 | ◎ | ◯ | ◯ | △ |
初期コスト | △ 高 | ◎ 低 | ◯ 中 | △ 中 |
メンテナンス周期 | 10年 | 7〜10年 | 10年 | 15年 |
最大耐用年数 | 50〜60年 | 30〜40年 | 40〜50年 | 30〜40年 |
ポイント: ALCは初期投資が高いぶん長寿命・高性能。
金属サイディングは軽さと長寿命塗膜が魅力だが遮音性・耐火性が課題。
窯業系はコスト優位でも凍害リスクが高い地域では慎重な判断が必要です。
実例で理解!ALC外壁リフォーム2ケース
Case① 築25年戸建てを無機塗料+高耐候シーリングで延命
長野県の寒冷地。
築20年時点で目地破断・チョーキングを確認。
足場とシーリング打ち替えにシリコン塗料で費用210万円/シリコンのプランを採用。
冬季の結露染みが消え、暖房費が前年対比で削減。
Case② 高層集合住宅での外壁改修計画
工場のALC造。パネル継ぎ目からの漏水があったため、赤外線調査し修繕およびラジカル制御形塗装を実施。
共用部を止められないため夜間作業比率を上げ工期を短縮。
ALC外壁が向く家・向かない家
・向いている
断熱・遮音・耐火をワンストップで確保したい/耐震等級3相当の軽量構造を狙う/予算より長期性能を優先
・向かない
海岸沿いで塩害が強い(塩分が毛細管吸水)/シーリングなど細かいメンテナンスが難しい別荘利用/タイル外装など重量仕上げを希望
やるべき3つのアクションチェックリスト
・築年数と最終改修年を確認:塗装10年・シーリング7年を超えたら業者点検を依頼
・外壁に触れてチョーキングをチェック:白い粉が手についたら塗膜の防水力低下サイン
・目地幅を観察:5 mm以上の隙間、ひび、剥離があれば打ち替え時期
ALC外壁は正しいサイクルで手をかければ50年、60年と住まいを守る外装シェルターになります。
この記事を手がかりに、まずは現状把握からスタートし、家族も建物も安心できる長期計画を描いてみてください。
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