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日々の活動日記

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2017/07/15
軽井沢町スカイデッキ現調レポ|デッキ材が腐る原因って何?放置リスクと正しいメンテナンス方法

目次

軽井沢町に木製スカイデッキの現調にお伺いしました。

現調地域長野県北佐久郡軽井沢町
現調場所別荘敷地内の木製スカイデッキ
現調内容スカイデッキの補修・塗装
現調経緯ホームページから問い合わせをいただきました

最近は東信地域での現場が続いていましたが、今日も清々しい軽井沢町で現調です。
強い日差しが照りつける中でも、軽井沢の空気はどこか涼しく、日陰に入ると木々に囲まれた自然の恩恵を肌で感じられます。
全国から多くの人々がこの地に別荘を持ったり、避暑地として訪れる理由がよくわかります。
同じ長野県に住んでいても、その特別な空気感に思わず心を奪われるほどでした。

今回は、別荘内に設置されている木製スカイデッキの現調です。
先日降った強い雨の影響もあり、スカイデッキは全体的に濡れた状態。
木製のため周囲の環境変化を受けやすく、すでに部分的な劣化、腐食が確認されました。特に一部の床板は触るとフカフカしており、踏み抜きそうな箇所も見受けられました。

実はスカイデッキやバルコニーに設置された木製床は、紫外線と雨水を真正面から受け続ける非常に過酷な環境下にあります。
表面上は無事に見えても、内部では木材腐朽菌が進行しているケースも多く、見た目だけでは劣化の深刻度を判断できないことも珍しくありません。
特に「毎年塗料を塗っているのに端から傷んでいく」という経験がある方は要注意。
塗膜だけでは防ぎきれないダメージが蓄積している可能性が高いのです。

軽井沢でのリフォームお任せください。軽井沢での工事は決められたルールを守りましょう。

スカイデッキ現調
左:デッキの劣化   右:躯体の劣化

今回の現場でも、スカイデッキ全体を一度清掃し、表面の汚れやカビを落としたうえで、隠れた劣化箇所の精査を行う予定です。
また、デッキの躯体を支えるコンクリート部分でも、鉄筋が露出し、サビが進行している箇所が確認されました。
鉄筋は建物全体の強度に直結するため、放置すれば安全性にも大きな悪影響を及ぼします。これ以上劣化を進行させないためにも、最優先で補修に取りかかる必要があります。

軽井沢町では、夏の観光シーズンに合わせて建築工事のルールが設けられています。
特に7月20日以降から8月末までの間は、周囲の静かな環境を守るため工事が禁止されています。
そのため、今月中(7月20日まで)に作業を終えることが求められ、もし間に合わない場合は9月以降に再開する形になります。
しろくまペイントでは、こうした地域ごとのルールをしっかり遵守し、お客様にご迷惑をおかけしない施工管理を徹底しています。

スカイデッキの木部が腐る最大の理由は、水分と紫外線によるダメージの蓄積です。
これを防ぐためには、
・木材を乾燥状態に保つ
・劣化箇所を早期発見し補修する
・環境に適した素材選びをする
ことが非常に重要です。

たとえば、通常の木材よりも耐水性・耐久性に優れた樹種を選んだり、紫外線や水に強い塗料を用いることで、劣化スピードを大幅に抑えることが可能です。
また、設計段階から水はけを考慮したデザインにしておくことも、長く快適に使い続けるためのポイントとなります。

「雨上がりでも床板がなかなか乾かない」「デッキを歩くと沈む感覚がある」
そんなサインに気づいたら、早めの点検と対策をおすすめします。
腐朽が進んでしまう前に対応すれば、補修範囲も小さく済み、費用面でも負担が少なく抑えられるからです。

9月以降のリフォームを検討している方も、今のうちに見積もりだけでも取得しておけば、スムーズに工事へと進めます。
全国から人が集まる軽井沢の別荘を、安心して迎えられるよう、いま一度足元から見直してみてはいかがでしょうか。

スカイデッキの木部が腐る原因を総整理

スカイデッキの寿命を縮める主犯は 木材腐朽菌 と 慢性的な含水率の上昇 です。
菌は木材細胞壁のセルロースやリグニンを分解し、強度を急激に低下させます。
含水率が25%前後を超えると菌は活発化し、特に日陰や水はけの悪い場所では乾燥する暇がないため腐朽スピードが倍加。
さらに 素材選択ミス・メンテナンス不足・設計上の排水不良 が重なると、わずか数年で歩行不能になるリスクもあります。

木材腐朽菌が潜む仕組みと発生条件

スカイデッキを劣化させる主因は、木材腐朽菌による内部破壊です。
木材腐朽菌は空気中に常在しており、胞子が付着しただけでは問題ありません。
しかし「酸素・水分・20〜30°Cの温度・栄養(木材)」という4つの条件が揃うと、爆発的に増殖を始めます。
屋外デッキはまさにこの環境に当てはまりやすく、一度内部で菌が活動を始めると、表面からの塗装だけでは食い止められません。
そのため、表面の防水だけでなく、内部に水を侵入させない設計・施工が絶対条件となります。目に見えない腐朽こそが、静かに寿命を縮める最大の脅威です。

湿気・水はけ・日当たりの三重苦

スカイデッキが劣化するもうひとつの大きな要素は、「慢性的な湿潤状態」です。
たとえば床下に空気が流れない、幕板が地面ぎりぎりまである、ドレン(排水)が詰まっている。
これらはすべて木材の含水率を押し上げる原因になります。
特に年輪が見える木口部分に水が滞留すると乾燥しにくく、たとえ晴れの日が続いても完全には抜けません。
梅雨入り前の高湿期には腐朽菌の活動が一気に活発化し、数か月で強度低下が進むケースも報告されています。
通気性・排水性・日照条件の三点を確保することが、長持ちするデッキ作りの基本です。

素材ごとの寿命差を知らないと損

デッキ材に何を選ぶかによって、寿命は大きく左右されます。
ソフトウッド(SPF材、レッドシダーなど)は比較的柔らかく吸水性も高いため、定期的な防水メンテナンスが必須です。
一方、ハードウッド(イタウバ、ウリン、イペなど)は自然耐久性に優れ、耐用年数はソフトウッドの2〜3倍に達します。
さらに人工木材(再生樹脂+木粉)も腐りにくい選択肢ですが、熱膨張しやすく、納まり設計を誤ると内部結露を招くリスクも抱えています。
素材特性に合った排水設計・施工ディテールを踏まえることが、デッキの寿命を最大限に延ばす鍵となります。

腐食を止める!3本柱の基本対策

腐朽対策は 「定期メンテナンス」「耐久素材の選定」「環境改善」 の三本柱で考えると整理しやすくなります。
以下では実践ステップを具体的に解説します。

定期メンテナンスで菌と湿気を寄せ付けない

半年〜1年ごとの点検と3年周期の塗り替えが基本ライン。
汚れを落とし切ったうえで防腐・防蟻剤を含む浸透型保護塗料を塗布すれば、薬剤が繊維深部まで浸み込み「呼吸を妨げずに撥水する」理想的な状態を保てます。

メンテナンスのポイント

腐朽対策の第一の柱は、半年〜1年ごとの点検と、3年ごとの塗り替えによる定期メンテナンスです。
汚れをしっかり除去したうえで、防腐・防蟻成分を含む浸透型保護塗料を塗布することで、木材繊維の深部にまで薬剤を浸透させ、内部から腐朽菌の侵入・繁殖を抑えます。
浸透型塗料は木材の「呼吸」を妨げず、表面には撥水効果を与えるため、過剰な湿気を寄せ付けない理想的なコンディションを作り出します。
表面だけの防水では不十分であり、内部対策こそが長期耐久のカギとなるのです。

防腐・防蟻剤の塗布手順

素材そのものの耐久性を高めるため、防腐・防蟻剤の塗布手順にも正しい手順が求められます。
まず掃除段階では、ホウキで表面の汚れを取り、低圧洗浄とデッキブラシで木口やビス周辺の泥を徹底除去。
乾燥後、1回目は木の導管にたっぷり浸透させるため、ローラーではなく刷毛を使って丁寧に塗り込みます。
乾燥後、2回目に薄く重ねることで、薬剤の保護皮膜が形成され、紫外線劣化も抑制されます。
木材の呼吸性を損なわず、耐候性と防腐効果を高めるには、正しい塗布順序と乾燥工程の確保が不可欠です。

塗装のベストスケジュール

塗装作業のタイミングも非常に重要です。
木材塗装は、湿球温度15〜25℃、相対湿度60%以下という乾燥に適した気象条件で行うのが基本。
夕立など雨の予報がある日は絶対に避けなければなりません。
また、塗膜型塗料(ウレタン・アクリル)を使用する場合は、木材含水率18%以下を確認したうえで素地調整を丁寧に行うことが求められます。
環境改善とは、単に排水や日当たりを良くするだけでなく、施工タイミングを見極めることも含みます。
適切な条件下で仕上げることで、塗装の膨れ・剥がれ・内部腐朽といったトラブルを未然に防ぐことができるのです。

耐久性で選ぶおすすめ木材・人工木材

耐久性・メンテナンス頻度・コストを総合評価した比較表を用意しました。

分類名称耐久年数目安*メンテ周期特徴注意点
ソフトウッドSPF、防腐加圧材等5〜8年毎年軽量・安価防腐剤が切れると急速劣化
ハードウッドイタウバ、ウリン、イペ15〜25年3〜5年高密度・自己油分で防腐効果比重が重く施工費UP
人工木材再生樹脂+木粉20年〜3年シロアリ・腐朽に強い表面が熱く、ジョイント隙間要管理

*地面から300 mm以上離し、良好な排水が確保された場合の目安

ハードウッドの特徴と注意点

比重1.0前後の高密度材は素足でもサラッとした質感が続き、油分のおかげで未塗装でも銀灰色へと自然退色するだけ。
しかし硬すぎてビスが折れやすく、事前の下穴加工は必須です。

人工木材のメリット・デメリット

樹脂分が多い製品は水を吸わないため芯腐れは起きません。
反面、真夏の日射で表面温度が60 ℃超になるケースもあり、屋上プール脇など裸足利用が前提ならハードウッドのほうが快適です。

風通しと水はけを劇的に改善する施工アイデア

床下200 mmの空隙確保+幕板スリット+排水溝 が定番セット。
デッキ下に30 mm径透水管を勾配配管し、仕上げに砕石厚50 mmを敷設すれば雨水が滞留しません。
さらに幕板を20 mm浮かせる“隙間納まり”で横風が通り、デッキ裏面を素早く乾燥させます。

排水溝&砕石の設置ポイント

ドレン側を基準に1/100以上の勾配を確保。
透水シートを敷いて砕石が沈下しないようにすることで、長期にわたり水みちを維持できます。

幕板短縮・スリット追加

幕板を床面より40 mm下げ、さらに50 mmおきに縦スリットを入れると風道が確実に確保され、湿気が籠もりません。
美観を損ねないよう同色のパンチング材を合わせて目隠しに使うと上品に仕上がります。

失敗しない素材選び早わかり比較表

ソフトウッド vs ハードウッド vs 人工木材

評価軸ソフトウッドハードウッド人工木材
初期コスト◎ 最安△ 高い◯ 中
加工性◎ 容易△ 要下穴◯ ノコOK
耐腐朽性△ 防腐剤依存◎ 自然耐久◎ 腐らない
熱さ◯ 低◯ 中△ 高
重量◎ 軽△ 重◯ 中
エコ性◯ 再植林材△ 熱帯材△ 樹脂比率高

表を俯瞰すると、「初期予算重視ならソフトウッド、防朽・メンテ負担軽減ならハードウッド、複合性能なら人工木材」 という棲み分けが明快になります。

事例で学ぶ!腐食を防いだスカイデッキの成功例

都市部マンション屋上|ハードウッドで15年無補修の実例

東京都心の高層マンションでは、屋上の共用デッキをウリン材で施工。
床下300 mmの支持脚+フラットドレン2基で排水を確保し、初年度に浸透型保護塗料を二度塗り。
その後は3年毎に高圧洗浄のみで、15年経過時点でも含水率は15%以下、抜き取り強度試験でも設計値をクリアしました。

郊外戸建て|人工木材+排水改良でメンテ負担80%減

長野県の積雪地域では、雪解け水が床下に滞留し腐朽が進行。
張り替え時に人工木材へ変更し、同時に 透水管+砕石層 を追加。
毎春の塗り替えが不要になり、オーナーのメンテコストは年間3万円→6千円に縮小しました。
人工木材特有の熱さ対策としてタープを常設し、家族の素足利用も問題なく快適です。

今日から出来るチェックリストと次の一手

週1回の簡易点検

スカイデッキを長持ちさせる第一歩は、「異変を早く見つける」ことにあります。
週に1回、目視でビスの浮き、表面の黒カビ、木材の軟化(指で押して柔らかい感じがする箇所)がないかをチェックしましょう。
異常を発見したら、必ず写真を撮り、日時とともに記録しておくことが重要です。
見た目では軽微に見えても、内部で腐朽が進行しているケースもあります。
記録を続けることで、経過観察が可能になり、劣化スピードや修繕タイミングを的確に判断できるようになります。

半年に一度の徹底クリーニング

日常点検に加え、半年に一度はデッキ表面および床下の徹底クリーニングを実施しましょう。
泥や落ち葉は水分を含みやすく、木材の含水率を押し上げる原因となります。
掃除後は含水率測定器を使い、木材の含水率を確認します。
25%を超えている場合は、乾燥措置(通気確保や一時的な送風機設置など)を優先的に行う必要があります。
この「クリーニングと測定」をルーティン化することで、腐朽菌が活動しにくい環境を作り出し、長期的な耐久性を確保できます。

3年周期の塗装/薬剤再処理

スカイデッキの劣化を防ぐには、3年を目安に浸透型防腐塗料を再塗布することが基本です。
このとき、必ず顔料(色素)が入ったタイプを選びましょう。
顔料は単なる着色ではなく、紫外線遮断効果を持っており、木材表面のUV劣化を大幅に抑制できます。
塗料は浸透型を選ぶことで木材内部まで防腐成分を届け、通気性を保ちながら撥水性能を付与できます。
定期的な再塗装によって、木材の劣化進行を表層レベルで防ぎ、結果的に補修コストを大きく抑えることが可能になります。

10年目の総合診断

ビスを抜き、デッキ材を一旦外して、強度確認し安全性をチェック、張り替えか延命措置か判断。

スカイデッキは“屋外リビング”として暮らしを豊かにしてくれる一方、油断すると高額な全面改修が待っています。
原因を理解し、定期メンテナンス・適材適所の素材・風通しと排水の改善 を三位一体で行えば、20年以上安心して家族やゲストを迎えられるスペースを維持できます。
今日が一番若い木材の日。ぜひチェックリストを片手に、あなたのデッキを見渡してみてください。

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