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2017/06/02
【すが漏り完全ガイド】冬に起こる屋根からの水漏れ!原因・影響・対策まで徹底解説

「屋根はちゃんとしてるのに天井から水が…」「冬しか漏れない、これってなんなの!?」
そうした声、雪国では毎年のように聞かれます。
その正体は、“すが漏り”という現象。聞き慣れない言葉かもしれませんが、冬の水漏れトラブルの大半はこのすが漏りが原因です。
特に東北や北陸など積雪地域に住んでいる方なら、一度は経験しているかもしれません。
この「すが漏り」、実は雨漏りとは全く仕組みが違うため、誤った対処をするとさらに悪化してしまうことも。
この記事では、
・すが漏りの意味と仕組み
・原因と放置によるリスク
・修理や予防の具体策
について、わかりやすくご紹介します。

すが漏りとは?東北方言に由来する“冬の水漏れ現象”

すが漏りの定義:雪と氷が引き起こす特殊な水の侵入

すが漏りとは、屋根に積もった雪が日中の熱で溶け、夜間の冷え込みで再び凍ることで発生する水漏れ現象です。
特に屋根の継ぎ目や構造の隙間に水が入り込み、建物の内側に侵入してくる点が特徴です。

【補足】

「すが」は東北地方の方言で「氷」を意味し、「すが漏り=氷による水漏れ」として親しまれている呼び名です。

雨漏りとの違いを理解しよう

見た目は雨漏りにそっくりですが、「すが漏り」は以下のように異なる特性を持っています。

比較項目雨漏りすが漏り
原因雨・風による屋根材の破損雪の溶解・凍結で水が侵入
発生時期通年(雨の日)冬季限定(積雪地域)
屋根の状態破損が見られる破損がなくても発生することがある
対策屋根補修・防水処理断熱・除雪・排水・構造の改善など多角的

なぜ「すが漏り」が起きるのか?考えられる4つの原因

① 雪が溶けて凍結を繰り返すことで屋根に隙間ができる

「すが漏り」は、昼と夜の温度差によって発生します。
昼間、太陽光や室内から伝わる暖房熱で屋根の雪が溶け、夜間に気温が下がると再び凍結します。
この融解と凍結の繰り返しが、屋根材の継ぎ目や固定箇所に微細なストレスを与え、目には見えない小さな隙間を生じさせます。
この隙間に入り込んだ水が、凍ったり溶けたりを繰り返す中で徐々に拡大し、ついには室内へ漏れ出してしまう。
これが、すが漏りの基本的な発生メカニズムです。特に寒暖差が大きい地域では、注意が必要な現象です。

② 屋根構造や施工不良が関係しているケースも

すが漏りは、単に自然現象だけでなく、屋根構造や施工状態にも大きく左右されます。
たとえば、雪止め金具の取り付け位置が悪く、本来流れるはずの雪解け水を堰き止めてしまうケース。
また、屋根材同士の重なりが浅かったり、継ぎ目の処理が甘かったりすると、そこに水が滞留しやすくなり、浸水のリスクが高まります。
他にも、排水経路そのものが不十分な設計になっていると、雪解け水が逃げ場を失い、屋根内部に染み込んでしまいます。
こうした不備がある場合、自然な融雪サイクルすら乗り越えられず、すが漏りを引き起こす原因になります。

本来の水の流れを妨げることで、水が滞留し浸水が発生します。

③ 屋根材や防水層の経年劣化

屋根材やその下の防水層も、年月とともに劣化していきます。
築20年以上が経過した住宅では、防水シートが剥がれたり、スレート材にひび割れが発生していたりするケースが少なくありません。
このような劣化箇所は、通常の雨では問題なくても、雪解け水が長時間滞留する冬場に弱点となり、水の侵入を許してしまいます。
すが漏りが冬場だけに集中するのは、融解水が特有の流れ方をするためです。
普段気づかない小さな劣化も、冬の過酷な条件下では大きなトラブルに繋がるため、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。

④ 断熱性の低い建物では屋根の雪が溶けやすい

建物自体の断熱性能も、すが漏りに深く関わっています。
断熱材が不十分な家では、室内の暖房熱が天井を通して屋根裏に伝わり、屋根表面の雪を局所的に溶かしてしまうのです。
本来、外気温と屋根温度はできるだけ一致しているのが理想ですが、内部からの熱が漏れ出すと、まだ寒い外気に対して局所的な融解が発生し、そこから水が流れ出して凍結して膨張し破損という悪循環が生まれます。
特に築年数が古い住宅や、リフォームで断熱強化をしていない建物は注意が必要です。
すが漏りを防ぐには、屋根の外側だけでなく、内側からの熱管理も重要なポイントとなります。

すが漏りを放置するとどうなる?建物への影響とは

① 天井や壁にシミやカビが発生する

すが漏りによって浸入した水分は、建物内部に静かに浸透していきます。
天井材や壁紙(クロス)は水を吸収すると変色し、黒ずみやシミとなって表面に現れます。
それだけでなく、湿気を好むカビが繁殖しやすい環境を作り出してしまいます。
カビは見た目の問題にとどまらず、室内空気に胞子を撒き散らし、アレルギーや喘息など健康被害を引き起こすリスクもあるため非常に危険です。
すが漏りを放置するということは、単なる建物の劣化だけでなく、住む人の健康をも脅かすことに直結するのです。

② 断熱材が濡れて断熱効果が低下

屋根裏に敷設された断熱材は、本来室内の温度を快適に保つために不可欠な存在です。
しかし、すが漏りによって断熱材が水分を吸収してしまうと、その性能は一気に低下します。
乾燥している状態でこそ機能する素材が、水を含むことで断熱効果をほぼ失ってしまうのです。
その結果、冬場は室内が極端に冷え込み、暖房費が跳ね上がります。
さらに室内の暖気が屋根へ伝わりやすくなり、雪を不自然に溶かしてすが漏りを悪化させるという、まさに悪循環に陥るのです。
断熱材の濡れは、見えないところで静かに家の快適性と経済性を奪っていきます。

③ 木材や構造体が腐食して大規模リフォームに発展

すが漏りによる浸水を長期間放置すると、屋根裏や梁(はり)といった建物の主要な構造部分にまで水分が到達し、徐々に木材が腐朽していきます。
木材は一度腐り始めると、強度が急激に低下し、最終的には屋根全体の安全性に関わる深刻な問題へと発展します。
こうなると、屋根の一部補修では済まず、全面張り替えや構造体の大規模補強工事が必要となり、工事費用は数十万円〜100万円を超えるケースも珍しくありません。
早期の点検・修繕を怠ることが、後々大きな経済的負担となって跳ね返ってくるため、すが漏りは絶対に軽視してはいけない問題です。

すが漏り対策|いますぐできることと長期的にやるべきこと

短期対策|まずは雪の滞留を防ぐことが第一

屋根の除雪・つらら落とし

・屋根に積もった雪はこまめに下ろす
・軒先のつららはこまめに落とす
・雪止めや排水経路の詰まりも定期的に確認

【注意】

作業には滑落などのリスクがあるため、必ず安全装備を使用し、可能であれば専門業者に依頼を。

中期対策|屋根材や防水シートのメンテナンス

・築10〜15年を目安に屋根塗装や防水工事を実施
・劣化している箇所は早めに部分補修
・雪止めや軒先の部品も点検・交換

長期対策|断熱性能を高めて“根本対策”を!

すが漏りの根本原因は、「屋根の雪が溶けること」。
つまり、屋根を暖めない=断熱性能を上げることが最も有効な対策です。

対策項目内容説明
天井断熱材の施工グラスウールやロックウールを天井裏に充填
屋根裏換気の設置湿気を逃がし、冷たい空気を循環させる
気密施工の見直し暖気の漏れを防ぎ、屋根への熱伝導を遮断

すが漏りは「冬の水漏れ」に潜む見えないリスク!

すが漏りは、雨漏りとは異なるメカニズムで発生する冬季限定のトラブルです。
「屋根に破損がないのに水が漏れてくる」という現象は、すが漏りの典型的なサインです。

 最後におさらい|すが漏り対策のポイント

・原因は「雪→溶ける→凍る」のサイクルによる水の侵入
・屋根に破損がなくても起きる点が雨漏りと異なる
・放置すると構造の劣化や健康被害を招く
・除雪・断熱・屋根構造の見直しが有効な対策
・長期的には断熱強化と構造点検がカギ!
「冬しか漏れない、屋根は無傷…」そんな時は“すが漏り”を疑ってみることが家を守る第一歩です。
早めに点検・メンテナンスをして、安心して冬を越しましょう。

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