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2016/12/24
【須坂市現調レポ】腐った木部はどう直す?木材やデッキ材の状態別に見る修理方法と絶対に知っておきたい注意点

「木材が柔らかくなってる…」「手で触ったらボロボロ崩れた…」そんな経験ありませんか?
雨漏りや湿気で木材が腐ってしまうと、「もうダメかも」と思いがち。
でも実は、腐った木材でも状態によっては再生・補修できるんです。
この記事では、腐った木材の状態を見極めて再生する方法や、補修材・新しい木材を使った具体的な施工手順まで、DIYでもプロでも役立つ知識をわかりやすく解説します。
「腐った木部は即撤去」ではありません。
まずは正しい判断と処置を学びましょう。

目次

木材が腐る原因とは?再生前にチェックすべきポイント

そもそも木材はなぜ腐るのか?

木材が腐る最大の原因は「水分」と「腐朽菌」です。
湿度が高い場所で木材が濡れたままの状態になると、木の内部に腐朽菌が繁殖し、徐々に内部から崩れていくのです。

腐食の原因一覧

原因内容対策のヒント
雨漏り屋根・窓周りから水が侵入防水施工・通気の改善
結露断熱不良による湿気滞留換気強化・断熱材の見直し
水回りの漏水床下・壁内での水道漏れ給排水設備の点検
地面からの湿気床下の防湿処理不足防湿シート設置

原因① 雨漏り(屋根・窓まわりからの水の侵入)

屋根や窓周辺のシーリング不良や経年劣化によって、雨水が壁の中や床下に入り込み、木材に直接触れると腐朽が始まります。
とくに窓の下枠、バルコニーの下、屋根の軒先などは要注意。
雨漏りは気づきにくく、長期間にわたって水分が滞留すると、木材は徐々に黒ずみ、やがてボロボロに。

【対策のヒント】
定期的な防水施工・外壁のシーリングチェック・屋根の点検が効果的。早期発見がカギです。

原因② 結露(室内外の温度差による湿気の発生)

壁や天井裏など、空気がこもる場所で発生するのが“結露”による水分の蓄積。
冬場など、室内と外気の温度差が大きくなると、壁の中で湿気が発生し、それが木材に染み込んでいきます。
この水分が逃げ場を失うと、カビや腐朽菌が繁殖。
知らぬ間に、家の構造材そのものが腐っているケースも少なくありません。

【対策のヒント】
断熱材の見直し・通気層の確保・24時間換気システムの導入など、結露を生まない環境づくりが大切です。

原因③ 水回りからの漏水(配管まわりの不具合)

洗面台・キッチン・お風呂などの配管から、微細な水漏れが起こっている場合があります。
床下でじわじわと広がり、土台や根太(ねだ)といった重要な木部を腐らせる原因になります。
漏水の怖いところは、「床がきしむ」「カビ臭い」などの異変が出てきた時点では、すでに腐食が進んでいることが多い点です。

【対策のヒント】
5年に一度は配管の点検・メンテナンスを。築10年を超えている住宅では、給水管の更新を検討することも有効です。

原因④ 地面からの湿気(床下からの上昇湿気)

地面の湿気が床下から上がってきて、土台や床板の裏面に常に湿気がこもる環境になると、木部の腐食が始まります。
換気口が塞がっていたり、床下が通気不良になっている家では、特にリスクが高くなります。

【対策のヒント】
床下の防湿シート施工・調湿材の設置・床下換気口のチェック・通風確保が予防に効果的です。

再生できるかの判断基準

判断のカギは「表面だけ」か「芯まで」か。
木部に劣化や腐食が見られたとき、まず気になるのが「再生できるのか」「取り替えなければいけないのか」という点です。
この判断を誤ると、見た目だけを直してもすぐに再発したり、補修しても支えにならなかったりといったリスクに直結します。
そこで、以下の3つのチェックポイントをもとに、現場での判断基準をご説明します。

表面だけが傷んでる(表層の劣化)

補修材で再生できる可能性が高いです。
塗膜の剥がれや木の表皮がざらざらと剥けているような症状は、紫外線や湿気による「表面劣化」である場合がほとんどです。
芯までダメージが到達していなければ、あく洗いと補修パテ、そして保護塗装などで再生が可能です。

【現場の判断ポイント】

・表面を削っても硬い木肌が現れる
・指で押してもブヨブヨせず、しっかり反発がある

指で押すとふわっと沈む・ぐにゃっと凹む

腐朽が進行している危険なサインです。
この状態は、木材内部が柔らかくスポンジ状に腐っていることを示します。
見た目が少しでも「大丈夫そう」に見えても、芯まで腐っているケースが多く、安全面からも交換が基本となります。

【現場の判断ポイント】

・指で押したときに1cm以上沈む
・表面が黒ずんでいる/腐敗臭がする
・木槌で叩くと「コンコン」ではなく「ポコポコ」と鈍い音がする

木材の断面や割れから内部を確認したときに…

芯まで“しっかりとした木目”が見えるか?
例えば、端部が割れていた場合などに、割れ目から中を確認するのも一つの方法です。
芯の部分がまだ固く、木の年輪がハッキリ残っているようであれば、表面だけを削って再生できる可能性があります。
逆に、芯が黒く変色し、スカスカ・粉状になっている場合は、補修よりも交換や大規模な補強が必要になります。

芯が無事なら「補修」、内部から崩れていれば「交換」

補修で済むケース

・表面が変色・劣化しているだけ
・指で押しても沈まない
・内部まで腐敗が進んでいない

交換が必要なケース

・指で押すと沈む、割れる
・表面だけでなく断面にも黒ずみやカビ
・湿ったような臭いがする/ポロポロ崩れる
木材の芯部がしっかりしているかどうかが、補修か交換かの分かれ目です。

腐った木材を補修材で再生する方法

軽度な腐食ならエポキシ樹脂や木工パテで対応可能

木材の腐食が部分的で、表層だけにとどまっている場合は補修材を使って再生可能です。
以下に代表的な補修材の種類と用途を紹介します。

補修材の種類と特徴

種類特徴適した用途
木工用パテ乾燥後に硬化し、研磨や塗装が可能小さなヒビ・表面の補修
エポキシ樹脂液体状で内部に染み込み、強化する中程度の腐食部分の補強

エポキシ樹脂による補修手順

木部の腐食が進んでいる場合でも、芯が残っている状態であれば、エポキシ樹脂を用いた補修によって再生が可能です。
ここでは、実際の現場でも採用されている「エポキシ樹脂による補修の流れ」を、具体的に解説します。

① 腐食部分を丁寧に削る(軟化部の除去)

まず最初に行うのが、「腐って柔らかくなった部分」を完全に除去することです。
彫刻刀やワイヤーブラシ、ドライバーなどを使って手作業で削ることもあります。
この工程で腐朽菌の残留を防ぎ、エポキシの密着を高めます。

ここがポイント!
「まだ使えそう」と思っても、中途半端に残すと補修後の強度が落ちます。
少し多めに削るくらいが安心です。

② 表面の清掃・乾燥(下地づくり)

次に、削った箇所をしっかりと乾燥させ、粉じんや水分、油分などを除去します。
ここが不十分だと、エポキシが木材にしっかり浸透せず、補修の意味がなくなってしまいます。

作業のコツ

・エアダスターや刷毛などでゴミを払う
・雨の日や湿度の高い日は避ける
・必ず自然乾燥 or ドライヤーで軽く乾燥させる

③ エポキシ樹脂を染み込ませる(含浸処理)

専用のエポキシ系含浸剤を、ハケや注入器でたっぷりと木材内部まで染み込ませていきます。
木部の繊維が傷んでいても、樹脂が内部まで固まり、強度が再生されるのが最大のメリットです。

注意点

・使用するのは「木部用エポキシ樹脂」や「木材補修パテ」などの建築用材
・隙間や深い穴には、樹脂注入を繰り返す
・表面に光沢が出てくるまでしっかり塗布

④ 乾燥・硬化をしっかり待つ(数時間〜24時間)

含浸させたエポキシ樹脂は、常温で徐々に硬化していきます。
製品によって硬化時間は異なりますが、通常は数時間〜24時間ほど。

この間はなるべく触れず、直射日光や風通しのいい場所で完全硬化を待ちます。

ポイント

・硬化前に触ると表面がベタついたまま仕上がる
・厚く塗りすぎると表面だけ乾いて中が硬化しない場合も

⑤ 仕上げ処理(パテ埋め・塗装)

完全に硬化したら、必要に応じてパテを使って表面の凹凸を調整します。
その上から、木部用の塗料やオイル、保護剤などで塗装すれば、見た目も美しく、再発防止にもつながります。

ポイント

・屋外の場合はUVカット塗料などで紫外線対策も併用
・室内なら木目を活かしたクリア仕上げもおすすめ

腐食が進んでいる場合は新しい木材で再生する

深く腐った部分は切除して交換が基本

内部まで腐っている、または強度が著しく低下している場合は、腐食部分を取り除き、新しい木材を使って補修する必要があります。

再生手順(木材交換)

① 腐った部分を完全に切除

目的:構造強度を保つために、劣化部を根こそぎ除去

まず、腐食した部分は芯までしっかりと切り落とすことが重要です。
表面だけでなく、内部まで柔らかくなっていたり、色が黒く変色している箇所は、再利用が不可能なため、見た目以上に多めに撤去するのが基本です。

使用道具:丸ノコ・ノミ・手ノコなど
注意点: 腐食が進行していると、隣接部にも被害が及んでいることがあるため、切断前に周囲を叩いて音の違いを確認します。

② 新しい木材を同じ寸法にカット

目的:既存部分との接合性と見た目の自然さを保つ

撤去した部分の形状・長さ・厚みに合わせて、新しい無垢材や集成材を精密にカットします。
この段階でズレがあると、最終仕上がりに歪みが出たり、水が溜まりやすい隙間ができてしまうこともあります。

素材の選定ポイント
・屋外:防腐処理済みのヒノキ・杉・米ヒバなど
・室内:仕上げ塗装に合う材(例:タモ、ナラ、赤松など)

③ 仮合わせ後、釘またはビスでしっかり固定

目的:強度を確保し、建物の一体感を保つ

木材を仮合わせして、水平・垂直が保たれているかを確認。
問題がなければ、ビスまたは釘でしっかりと固定していきます。必要に応じて接着剤(木工用ボンドや耐水ボンド)を併用します。

ビス固定のメリット
釘よりも保持力が高く、時間が経っても緩みにくい。

チェックポイント
・ズレがないか水準器で確認
・他の部材との段差ができていないか手触りでチェック

④ 隙間に防水シーリングやコーキング処理

目的:水の侵入を防ぎ、腐食の再発を防止

木材同士のわずかな隙間にも水は侵入します。
そのため、接合部や端部には防水性の高いシーリング材を充填し、湿気や雨水の侵入をシャットアウトします。
特に屋外や水回り近くの部位では必須の工程です。

推奨素材:変成シリコン・ウレタンシーリングなど
注意: シーリングは完全に乾燥させないと、塗装に悪影響が出るため、必ず「乾燥→仕上げ塗装」の順に。

⑤ 全体を塗装して仕上げる

目的:見た目と耐久性の両立を実現する最終工程

最後に、新しく交換した木部を周囲と色合わせするための塗装を行います。
このとき、防腐・防虫性能のある塗料を使うことで、耐久性を高めることが可能です。

屋外:キシラデコール、ガードラックなどの浸透系塗料
屋内:自然塗料(オスモカラーなど)やウレタン系クリア仕上げ

仕上げのポイント

・全体を軽くサンディングしてから塗装
・1回塗り→乾燥→2回塗りで美しく仕上げる

補修と交換の判断目安まとめ

状態方法備考
表面のみ腐食パテ・樹脂で補修見た目の再生が中心
中程度の腐食樹脂+補強材強度補強が目的
芯部まで腐食木材交換安全性・構造上必要

腐った木材の補修で注意したいポイント

腐朽菌や湿気の再発を防ぐことがカギ

木材補修は、ただ見た目を整えるだけでは不十分です。再発防止のためには原因の除去と湿気対策が欠かせません。

注意点まとめ

・腐った木をそのまま塗装しても効果なし:中が腐っていれば意味がない
・補修範囲が広すぎると効果が出にくい:広範囲なら交換が基本
・菌の再繁殖に注意:完全に乾燥させる/防腐剤を使う
・色の違いが気になる場合は全面塗装を検討:見た目の統一感も大切

腐った木材も状態次第で再生できる!正しい判断と処置が大切

木材の腐食はショックな出来事ですが、すぐにすべて交換とは限りません。
部分的な劣化であれば、エポキシ樹脂や木工パテでの補修が可能ですし、深く腐った部分は切除して交換することでしっかりと再生できます。
重要なのは「木材の状態を正しく見極めること」。
そして、見た目を整えるだけでなく、再発しないための防水・防腐対策も忘れずに行いましょう。
住まいの安心を守るために、腐食した木材は早めにチェックして、最適な再生方法を選んでください。

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