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2016/12/16
【雨漏り失敗事例】コーキングで応急処置してそのまま放置!直した頃だけ安心で”そのあと腐って”大惨事?

「天井からポタポタ水が…」「窓まわりにシミが…」そんなとき、真っ先に思いつくのが「とりあえずコーキングで塞ごうか」という応急処置。
でも、その処置、本当に大丈夫ですか?
コーキング材を使えば、確かに雨漏りは一時的に止まるかもしれません。
しかし、それはあくまで“応急処置”。根本的な原因を解決しなければ、またすぐに雨漏りが再発してしまうこともあるんです。

この記事では、コーキング材による雨漏りの一時的な対処法と、その限界、本格補修の必要性について分かりやすく解説します。プロの判断が必要なタイミングも見極められるようになりますよ!

目次

コーキング材とは?雨漏り対策に使われる理由

建物の隙間を埋めるための重要な防水材

コーキング材(シーリング材)は、窓サッシや天窓、外壁の目地など、建物の隙間を埋めるために使用される防水材です。
防水性・伸縮性・密着性を兼ね備えており、建材同士の接合部に動きがあっても追従して雨水の侵入を防ぎます。

コーキング材の主な用途

住宅には数えきれないほどの「つなぎ目」や「すき間」が存在します。
そこから雨水が入ったり、空気が漏れたりしてしまえば、住まいの快適性や耐久性は一気に損なわれてしまいます。
そうしたすき間をしっかり埋め、建物を守ってくれるのが『コーキング材(シーリング材)』です。
以下では、住宅でよく使われている主な箇所をご紹介します。

窓枠・サッシまわりの隙間埋め

外壁と窓サッシの間には、必ず微細なすき間が生じます。
ここをコーキングでしっかり密閉することで、雨水や風の侵入を防ぐことができます。
特に台風や豪雨の際には、この部分の防水性が住まい全体の浸水リスクに大きく影響します。
劣化してくると、そこから雨漏りが起きるケースも多く見られます。

外壁サイディングの目地部分

サイディング外壁は、複数のパネルを張り合わせて構成されているため、目地(継ぎ目)にコーキング処理が欠かせません。
この部分のコーキングが劣化すると、建物の躯体に直接水が入り込み、下地材の腐食や内部の断熱材への影響にもつながります。
定期的な打ち替えや補修が、外壁の寿命に直結します。

屋根の谷部や天窓まわり

屋根の形状によっては、谷のように水が集まりやすい構造になっている部分があります。
また、天窓(トップライト)のまわりにも微細なすき間ができやすく、雨水が集中するため、コーキングによる防水処理が必要不可欠です。
これらの部位は雨漏りの原因になりやすい「弱点」でもあるため、点検・メンテナンスは特に重要です。

ベランダやバルコニーの防水処理部

ベランダの立ち上がり部分や排水口まわりなど、水がたまりやすい箇所には、コーキング材でしっかりと防水層を密閉しておく必要があります。
ここが劣化してくると、下階への雨漏りや建物内部の腐食につながることもあるため、定期的な点検やメンテナンスが推奨されます。

コーキング材で雨漏りを止める方法(応急処置編)

自分でできる基本的な手順

一時的な雨漏り対策として、コーキング材を使用する方法を紹介します。
ただし、これは「とりあえず止めるだけ」の応急処置であることを理解しておきましょう。

応急処置の流れ

① 目地まわりにマスキングテープを貼る

まず最初に、補修する目地の両側にマスキングテープをまっすぐ貼ります。
これは、コーキングを打つ際に余計な部分に材料がはみ出さず、美しく仕上げるための基本準備です。
プロの現場でも必ず行う工程であり、仕上がりの精度を左右する重要なポイントです。

② 既存のコーキング材の上からプライマーを塗布する

応急処置では既存のコーキングを撤去せず、上から増し打ちするケースがほとんどです。
その際、プライマー(下地強化剤)を塗布することで、コーキング材の接着性を高め、剥がれにくくすることができます。
このひと手間を省くと、補修したはずの部分からすぐに剥がれてしまうこともあるため、できれば準備したい工程です。

③ コーキング材を充填する

プライマーが乾いたら、目地に沿ってコーキング材を充填します。
このとき、ノズルを押し出す力とスピードを一定に保ちながら、すき間をしっかり埋めるように意識しましょう。
気泡が入ると防水性能が下がるため、途中で止まらず一気に打ち切るのがコツです。

④ 充填したコーキング材をヘラで成形する

隙間がしっかり埋まったら、ヘラで押さえながら均一に成形していきます。
この工程では、水はけの方向を意識しつつ、表面をなだらかに整えることが大切です。
表面に段差があると、そこに水が溜まりやすくなり、汚れやコケが付きやすくなる原因にもなります。

⑤ マスキングテープを剥がす

仕上げとして、コーキング材が固まる前に、マスキングテープをゆっくりと剥がします。
タイミングが遅れると、コーキングが一緒に引っ張られてしまうため注意が必要です。
剥がしたあとに少しだけ表面を整えておけば、見た目も美しく、しっかり密着した応急処置が完了します。

応急処置の注意点

コーキングの応急処置は、すき間からの水の侵入や風の吹き込みを防ぐために有効な対策ではありますが、すべての状況において万能ではないということも理解しておく必要があります。
以下に、特に注意すべきポイントをお伝えします。

雨天時の施工は避けるべき

もっとも基本的な注意点として、雨が降っている状況での応急処置は推奨できません。
理由は明確で、濡れた下地に対してはコーキング材の密着性が著しく低下し、すぐに剥がれてしまう恐れがあるためです。
特にサイディングやモルタルの表面が湿っている状態では、内部に水分が入り込んだまま閉じ込めてしまうリスクもあり、かえって劣化を早める要因になることもあります。
施工は必ず晴れて乾燥した日を選ぶようにしてください。

既存の劣化が激しい場合は注意が必要

応急処置では、一般的に古いコーキング材を撤去せずに「増し打ち」する方法が取られます。
しかし、既存のコーキングが著しく硬化・剥離・ひび割れを起こしている状態では、上から新しいコーキング材を充填しても、下地ごと剥がれてしまう可能性があります。
また、目地の奥まで水が入り込んでいた場合は、内側からの劣化が進行しているケースもあり、見た目だけで安心してしまうのは危険です。
そのため、明らかに劣化が進んでいる場合には、応急処置ではなく“打ち替え”による本格補修を最優先で検討すべきです。

コーキング材が劣化するとどうなる?雨漏りの原因にも

コーキングの劣化は意外と早く進行する

コーキング材は紫外線・風雨・気温差などの影響を受けて、徐々に劣化していきます。
劣化すると防水機能が失われ、雨漏りを引き起こす直接的な原因になります。

劣化の主な原因

原因内容
紫外線表面の硬化・ひび割れを引き起こす
経年劣化可塑剤の揮発により柔軟性が失われる
動きへの追従不足地震や建物の揺れで隙間ができる

紫外線による表面の硬化・ひび割れ

太陽光に含まれる紫外線は、塗膜やコーキング材などの有機物を分解する作用があります。
特に直射日光を長時間受ける南面や西面の外壁では、紫外線の影響で表面が硬くなり、次第にひび割れが生じやすくなります。
このような劣化が進むと、見た目の美観だけでなく、防水性や柔軟性といった機能面でも大きく低下してしまいます。

経年劣化による柔軟性の喪失

コーキング材などに含まれる**可塑剤(かそざい)**という成分は、柔らかさや伸縮性を保つために欠かせません。
しかしこの可塑剤は、年数が経つにつれて空気中に揮発していく性質があります。
結果として、弾力を失ったコーキング材は硬化し、亀裂や収縮が発生しやすくなるのです。
一般的には10年を目安に、打ち替えが必要とされています。

建物の揺れや変形に追従できなくなる

建物は常に静止しているわけではありません。
地震や強風、車の通行による振動など、日々わずかながら揺れや動きを受けています。
本来であれば、それらの動きにコーキング材がしなやかに追従してひび割れを防ぐ役割を果たします。
しかし、劣化が進んだ状態では、動きに対応できず隙間が生じやすくなり、そこから雨水が浸入するリスクが高まります。

劣化した場所と症状の例

劣化箇所症状雨漏りリスク
天窓まわりコーキングの割れや欠損高い(屋根直下)
サッシまわりコーキングの剥がれ・浮き中~高
外壁目地縦のひび割れ

本格的なコーキング補修方法と業者依頼の目安

劣化が進行している場合は「打ち替え」が必要

応急処置だけでなく、長期的に雨漏りを防ぐためには「打ち替え」または「増し打ち」という方法での施工が必要です。

補修方法の比較

方法内容適した状況
打ち替え古いコーキング材を撤去し、新たに施工劣化が著しい場合
増し打ち既存の上から重ねて施工既存の材が比較的健全な場合

打ち替え

古いコーキング材をすべて撤去し、新しいコーキングを打ち直す方法

内容

・既存のコーキングを完全に取り除く
・プライマー(接着剤)を塗布した上で、新しいシーリング材を充填
・防水性・柔軟性を根本から回復させる施工方法

適した状況

・目地にひび割れや剥がれが多い
・コーキング材が硬化・収縮している
・築10年以上が経過し、全体的な劣化が進んでいる

特徴

・最も確実で長持ちする方法
・費用と手間はややかかるが、長期的な安心感が得られる

増し打ち

既存のコーキング材の上に、新しい材料を重ねて充填する方法

内容

・既存のコーキング材を撤去せず、上から重ねて施工
・プライマーを塗ってから新たなコーキングを加える
・作業がスピーディーでコストを抑えられる

適した状況

・既存のコーキングが著しく劣化していない
・建物が築5〜10年以内でまだ比較的健全な状態
・一時的な防水性の回復を目的としている

特徴

・施工費が比較的安く、工期も短い
・ただし根本的な補修ではないため、耐用年数は短め

プロに依頼すべき理由

天窓まわりや屋根上など、高所作業が必要な箇所が多い

コーキングや防水処理が必要な場所は、2階のサッシまわりや屋根上、天窓まわりなど、高所に位置していることが非常に多くなります。
こうした場所では、足場の設置や安全対策が不可欠です。
万が一、素人が脚立などで作業を試みて転落した場合、大きな事故につながるリスクがあります。
プロであれば、高所作業の安全基準を遵守し、適切な装備と方法で作業を行うため、安心して任せることができます。

材料の選定・プライマー処理など、専門知識が要求される

コーキング材とひと口に言っても、ウレタン系・変成シリコン系・ポリウレタン系など、種類は多岐にわたります。
外壁材との相性、施工箇所の動きの大きさ、気温や湿度の条件などに応じて、最適な材料を選ぶ判断力が必要になります。
また、プライマー(接着剤)の塗布や目地の清掃・乾燥時間の確保といった下地処理も、施工の品質を大きく左右します。
この工程を適切に行わないと、どんなに良い材料を使っても剥がれ・ひび割れが早期に起こる可能性が高まるのです。

防水処理のやり直しには施工保証があると安心

プロに依頼する最大のメリットは、施工後のアフターフォローや保証制度が受けられることです。
特に防水処理やコーキングのやり直しが必要になった場合、施工保証の有無で安心感は大きく変わります。
「数年でひび割れてきた」「雨漏りが再発した」といったトラブルにも、保証期間内であれば無償対応を受けられる可能性があるため、長期的に見ても費用対効果が高くなるといえます。

業者選びのチェックポイント

シーリング工事は、防水・断熱・耐震性にも大きく関わる重要な工程です。
しかし、外から見えにくい作業だけに、業者の“技術力”や“誠実さ”が仕上がりに直結します。
そこで、依頼前に必ず確認しておきたい3つのポイントをご紹介します。

シーリング施工の実績が豊富か

まず確認したいのは、その業者が実際にどれくらいのシーリング工事を手がけているかという点です。
外壁塗装業者であっても、シーリング作業は下請け任せという場合もあり、仕上がりのばらつきが出やすくなることも。
実績豊富な業者であれば、建物の形状や劣化状態を見て、「打ち替え」か「増し打ち」かの判断、材料選定、施工の仕上げまで一貫して対応できます。
公式サイトなどで施工実績や事例を写真付きで公開している業者は、経験値も信頼性も高い傾向にあります。

写真付きの劣化診断を行ってくれるか

優良な業者は、現地調査の際に目視だけで終わらず、劣化箇所の写真を撮って説明してくれます。
「この目地はすでに硬化してひび割れが始まっています」「ここの窓周りは打ち替えが必要です」と、画像を交えて説明があれば、施主としても状態を正しく把握しやすくなります。
また、写真付き診断書は見積もり内容の裏付けにもなり、工事後の「言った・言わない」トラブルを防ぐという点でも非常に有効です。

使用する材料や工法を明示しているか

見積もり書や契約時に、「どのメーカーのシーリング材を使うのか」「プライマー処理は行うのか」「どの工法で補修するのか」といった具体的な内容をしっかり提示してくれるかどうかも重要です。

優良業者は、材料の性能(耐用年数・適用部位)や施工手順まで丁寧に説明してくれます。
逆に、「全部お任せで大丈夫です」と曖昧な対応をする業者には注意が必要です。価格の安さだけでなく、中身と工程を理解することが納得の工事につながります。

コーキングで雨漏りは止まる?止まらない?

コーキング材は確かに雨漏り対策として非常に有効な材料ですが、「止まるかどうか」は状況次第。

状況によって“止まることもある”が、“確実とは限らない”

雨漏りの発生箇所が、コーキングのひび割れや剥がれなど明らかな目地の劣化である場合、その部分を的確に補修することで一時的に雨漏りが止まるケースはあります。
ただし、これはあくまで「軽度な劣化」「単純な浸入口」である場合に限られます。

コーキングはあくまで“応急処置”にすぎないケースも多い

雨漏りというのは、多くの場合、目地の奥にある下地(防水シートや外壁材の継ぎ目)にまで水がまわっていることが少なくありません。
そのような場合、表面だけをコーキングでふさいでも、内側にまわった水分の通り道は残ったままとなり、雨漏りが再発する恐れが高いのです。
また、築10年以上が経過している建物や、外壁にクラック(ひび割れ)や反りがある状態では、コーキングだけでは防ぎきれず、全面的な打ち替え工事や、外壁そのものの補修が必要になるケースが大半です。

雨漏りを確実に止めるには、まず「原因の特定」から

本当に雨漏りを止めるためには、原因を見極める診断力が不可欠です。
・どこから雨水が入り込んでいるのか?
・どこまで劣化が進んでいるのか?
・内部構造に影響は出ていないか?

これらをプロが現地調査によって総合的に判断した上で、コーキング補修なのか、外壁塗装・サイディング補修・屋根の点検まで含めるべきかを判断します。

コーキングで雨漏りは止まることもあるが、「本質的な解決」とは限らない

・表面的な補修で一時的に雨漏りが止まることもある
・しかし、下地や構造にまで水が入り込んでいる場合、根本解決にならない
・プロの診断を受けてから、適切な補修内容を選ぶことが重要
「とりあえずコーキングして様子を見よう」は、時として雨漏りを深刻化させるリスクもあります。
まずは無料の現地調査でも構いませんので、専門業者に状態を確認してもらうことをおすすめします。
正しい判断が、家の寿命と安全を守る第一歩です。

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