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2016/05/12
塗装工事って何を基準にしてるの?標準塗装仕様書を知れば手抜き工事も見抜ける!

外壁塗装や屋根塗装の工事をお願いしたとき、見た目がキレイになったからといって「本当に正しい手順で塗られたのかな…?」と不安になる方は少なくありません。
実は塗装工事には、職人が従う“ルールブック”が存在します。それが【標準塗装仕様書】です。
この仕様書を知っておくことで、塗料の種類や塗り方の違いがわかり、「いい業者」と「ちょっと不安な業者」の違いまで見えるようになります。
この記事では、塗装初心者でもわかるように、標準塗装仕様書の意味・内容・見積もりとの関係・業者選びでの活かし方までやさしく解説していきます。

標準塗装仕様書ってなに?かんたんに言うと「塗装のレシピ表」

塗装工事には、「どこに、どんな塗料を、何回塗るか」が決まっています。
この内容をまとめたものが標準塗装仕様書(ひょうじゅんとそうしようしょ)です。
料理でいえば「レシピ表」、工場でいえば「設計図」といったものですね。
職人さんは、この仕様書に書かれているとおりに作業を進めていくことで、品質が安定した仕上がりを実現します。

仕様書には何が書かれてるの?チェックしたい主な内容5つ

標準塗装仕様書には、以下のような内容が細かく記載されています。

1. 使う塗料の種類とメーカー

仕様書の最初に確認したいのは、どの塗料を使うか、そしてその塗料を製造しているメーカー名です。
アクリルやウレタン、シリコン、フッ素といった塗料にはそれぞれ耐久性や価格、見た目などの特性が異なります。
たとえば「外壁は日本ペイントの水性シリコン塗料を使用」と明記されていれば、その現場に適した性能の塗料が選ばれていることが分かります。
いい加減な製品を使われるリスクを避けるためにも、この記載は最も基本であり重要なポイントです。

例「 外壁:日本ペイントの水性シリコン塗料使用」

2. 塗る回数と塗る順番(下塗り・中塗り・上塗り)

塗装は「ただ塗る」だけではなく、工程に意味があります。
下塗りで下地を整え、中塗りで膜厚をつけ、上塗りで美観と保護力を仕上げる。
この3回塗りが一般的な仕様です。
仕様書にはこの順番や回数が明記されており、仮に「中塗りを省略する」といった手抜きがあれば、すぐに発見できます。
逆に言えば、仕様書があることで「やったつもり」ではなく「やるべきことがやられたか」を確認できるのです。

3. 塗る量(面積あたりの使用量)

見落としがちですが、塗る量が塗膜の厚さになるということ。
仕様書には「1㎡あたり〇kgの塗料を使うこと」と具体的な基準が示されています。
これが守られていないと、見た目はキレイでも実際には薄塗りで、すぐに劣化してしまうリスクがあります。
仮に塗装後すぐにチョーキング(白い粉が出る現象)が起きた場合、この「塗布量の不足」が原因であるケースも多く、仕様書に基づいて施工されたかのチェックが不可欠です。

4. 希釈率(塗料をどのくらい薄めるか)

塗料は、施工の際に専用の希釈剤で薄めて使うことがあります。
この「希釈率」が適切でないと、塗膜が薄くなったり、密着性が落ちたりして、仕上がりと耐久性に大きな差が出ます。
仕様書では「〇%以内で希釈」などと明記されており、これに従うことが品質確保のカギとなります。
もし仕様書がなければ、施工者の経験や感覚頼みになってしまい、バラつきやトラブルの原因にもなりかねません。

5. 乾燥時間(塗り重ねるまでのインターバル)

塗料は「塗って終わり」ではなく、適切な乾燥時間を空けることで、次の塗り工程との密着性を確保します。
仕様書には「下塗り後、〇時間以上空けて中塗り」といった明確な時間が記載されており、この通りに作業しなければ、塗膜が浮いたり剥がれたりする可能性も出てきます。
見えない部分だからこそ、仕様書による管理が「ちゃんとした塗装」が行われた証拠にもなるのです。

「見積もり」と「仕様書」はセットで考えるべき理由

仕様書なしで出された見積もりはあいまいすぎる

塗装の見積書だけ渡されて、「シリコン塗装 一式 80万円」などと書かれていても、それだけでは以下のことがまったく分かりません。

●何回塗りか
●塗料はどのメーカーか
●希釈率や乾燥時間の設定は?
●本当に適切な量を使うのか?

つまり、仕様書がなければ正確な見積もりは出せないのです。

だからこそ、見積書をもらったらこう確認しよう

「この見積もりは、どの塗装仕様に基づいていますか?」と一言聞いてみるだけで、対応の違いがハッキリわかります。
仕様書に基づいていれば、職人の手順も安定し、手抜きやミスの防止につながるのです。

公共工事だけじゃない!民間住宅でも仕様書は活躍している

公共工事では国が定めた塗装仕様書がベース

国土交通省や各自治体が発注する公共工事では、必ずと言っていいほど「建築仕上工事標準仕様書」などの公的な仕様書が使われます。
これは、どんな塗料を使うか、何回塗るか、どれくらいの量を塗るかなどが細かく決められたガイドラインです。
検査の際にはこの仕様書が基準になるため、現場でも「書かれている通りにできているか」が厳密にチェックされます。
つまり、品質を言葉で“見える化”した、まさに信頼の証といえるものです。

民間のマンションや工場でも設計士が仕様書を作成

公共工事だけでなく、民間の大規模修繕や工場の塗装工事でも、しっかりした現場では必ず「共通仕様書」や「特記仕様書」が用意されます。
これらは、設計事務所や建築コンサルタントが建物の用途や環境に合わせて作成する、オーダーメイドの施工ルールです。
現場で迷いが出ないよう、材料、工程、検査方法までを細かく記載しており、「設計図面が施工の地図なら、仕様書は施工のルールブック」と言っても過言ではありません。

一般の住宅でも「しっかりした業者」なら仕様書に基づいて工事してくれる

仕様書は公共工事や大規模な現場だけのものではありません。
実は、戸建て住宅の外壁塗装や屋根工事でも、真面目な業者であればしっかりとした仕様書を作成します。
たとえば「当社では国の標準仕様に準じた3回塗りで、使用塗料は〇〇です」など、事前に内容を明文化してくれることで、後からのトラブルも防げます。
口約束ではなく、書面で確認できることが、お客様にとっても業者にとっても安心のカギになるのです。

仕様書があると安心できる5つの理由

安心ポイント内容
手抜き防止塗り回数や工程が明確なので省略できない
トラブル防止「言った言わない」の食い違いを防げる
耐久性アップ正しい塗布量や乾燥時間が守られる
正確な見積もり塗料や工程ごとのコストが透明になる
アフター管理に役立つ使用塗料や時期が記録に残るので再塗装時に安心

「いい業者かどうか」は仕様書への対応で見抜ける

仕様書の有無で対応が分かれる

以下のような違いがあります。

業者タイプ仕様書への対応
信頼できる業者「この仕様に基づいています」と丁寧に説明
グレーな業者「うちは大丈夫ですよ〜」と曖昧な返事

◆信頼できる業者は「この仕様に基づいています」と丁寧に説明してくれる
信頼のおける業者は、お客様に対して「この工事は、こちらの仕様書に基づいて行います」と、根拠ある資料を見せながら丁寧に説明します。
使用する塗料の種類や工程の内容、塗る回数、乾燥時間まで、すべてが明文化されているため、施工の透明性が高く、お客様としても「ちゃんとしてるな」と納得できるはずです。
こうした対応は、品質と誠意の現れでもあります。

◆グレーな業者は「うちは大丈夫ですよ〜」と曖昧な返事でごまかす
一方で注意が必要なのが、具体的な説明を避けて「うちは慣れてるんで」「大丈夫ですよ〜」と曖昧な返答をする業者です。
こうしたケースでは、仕様書も提示されず、工事内容が不透明なまま進むことが少なくありません。
あとから「聞いていた内容と違う」「塗装がすぐに劣化した」といったトラブルにつながりやすいため、工事前に“何に基づいて行うのか”を明確にしてくれるかどうかが、業者を見極めるポイントになります。

見積もりの裏側に「何があるか」を見抜くのが大事

価格だけで判断せず、「なぜこの金額なのか?」「どういう手順でやるのか?」が明確な提案があるかどうかで、安心感がまったく変わってきます。

まとめ|仕様書を知れば、塗装工事の“見えない部分”が見えてくる!

塗装工事は完成したあとでは中身が見えません。
だからこそ、塗る前の“約束事”である仕様書がとても大切です。

標準塗装仕様書を知っておけば

◆◆業者の説明が理解できる
塗装工事の打ち合わせ中に、業者から「3回塗りで、シリコン系塗料を使います」といった説明を受けても、仕様書を知らなければ「なんとなく聞いただけ」で終わってしまいます。
でも、標準塗装仕様書を事前に少しでも見ておけば、「それは下塗り・中塗り・上塗りの3工程ですね」「使用量は規定どおりですか?」といった、要点を押さえた質問ができるようになります。
相手に任せっぱなしにせず、納得しながら進められるのが大きなメリットです。

◆◆見積もりの内容に納得できる
見積書には「下塗り材:〇〇円/㎡」「中塗り・上塗り:△△円/㎡」といった記載があることもありますが、仕様書の内容と照らし合わせて見れば、それが適正かどうかを判断できるようになります。
「あれ?これって2回塗りになってる?」と気づけたり、「塗料のグレードが思っていたものと違う」といった点を事前に確認できれば、価格の根拠にも納得しやすくなります。
仕様書は“見積もりの中身を読み解くカギ”にもなるのです。


◆◆後悔しない工事を実現できる
せっかくお金をかけて外壁塗装をしても、「思っていた仕上がりと違った」「すぐに剥がれてしまった」と後悔するケースは少なくありません。
その多くは、仕様があいまいなまま工事が進んでしまったことに原因があります。
事前に標準塗装仕様書を知っておけば、工事前のすり合わせがしっかりでき、万が一のときにも「この内容と違うのでは?」と冷静に対処できます。
つまり、仕様書は“後悔しない工事”を実現するための強力な味方なのです。

ぜひ、「この工事はどんな仕様に基づいているのか?」と一歩踏み込んで聞いてみてください。
それだけで、塗装工事の安心度はグッと高まります!

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