しろくまコラム SHIROKUMA COLUMN
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コラム
白木の再生クリーニング3選|黒ずんだ木部をキレイに蘇らせる技術や価格帯

「和室の柱や敷居、なんか黄ばんできてない?このまま放置はイヤだなぁ…」
「和室をリフォームしたけど、木の部分だけ ‘昔のまま’ で浮いてる…」
「玄関や門扉の木、黒ずんできて ‘味’ じゃなく ‘汚れ’ に見えるんだけど…」
家の中や外に使われている 木部、じっくり見たことありますか?最初は美しい木目だったのに、気がつけば黄ばみ・黒ずみ・色ムラでちょっと残念な感じに…。みっともなくて嫌だなぁ~って思う事も。
「ちゃんとメンテナンスしておけばよかったなぁ」
「もっといい保護材を塗っておけば…」
そんな後悔、ありませんか?でも、大丈夫!木は手入れ次第で、ちゃんと蘇ります。
ここでは、木部を美しくよみがえらせる方法をご紹介!
・ 白木に戻す方法
・ 表面を削る方法
・ 上からカバーする方法
・ 傷を補修する方法
「この木、もうダメかも…」とあきらめる前に、ぜひ試してみてください!
目次
木部はなぜ痛む
木部の劣化の原因には、水分、温度、紫外線、風雨、害虫などがあります。
まずは、劣化の症状が現れ、どんどんと酷くなっていきます。
水分
想像してみてください。あなたの家のウッドデッキがしっとり濡れたまま放置されている。
朝露が染み込み、雨が降るたびに水分がたっぷり染み込んでいく…。
最初は何ともないように見えても、しばらくすると表面に黒ずみがちょっとずつ現れ始めます。
これがカビや腐朽菌!
そのまま放っておくとどうなるか?
木の繊維がふやけて、柔らかくなり、ついには指で押しただけでブヨブヨと沈むように…。
そうなったら、もう手遅れ。木の強度はガタ落ち、ボロボロと崩れ始めていきます。
木の材料にとって水分は、まさに静かに忍び寄る恐怖。
太陽光・紫外線 
太陽は気持ちのいい光を降り注ぎますが、木材にとって優しくはありません。
長時間、紫外線にさらされた木材は、まるで日焼けした人間のように色が抜け、乾燥してガサガサに。
最初は「味が出てきたかな?」なんて思うかもしれませんが、それは木の劣化の始まりです。
木部の塗装は、この紫外線を最前線で受け止めてくれます。
しかし、日々ジリジリと焼かれ続けることで、塗装はひび割れ、剥がれ、ついには木の素地そものがむき出しに…。
そこに風雨が加われば、劣化は加速し、表面は灰白色に変化していきます。
気づけば、かつてキレイだったウッドフェンスが、ボロボロの古びた板に…。
紫外線はまるで時間を早送りするかのように、木を老化させてしまうのです。
風雨
木にとって風雨はまるでサンドペーパーのようなもの。
雨が降るたびに水分が染み込み、風が吹くたびに乾燥を繰り返し、表面は次第にささくれ立っていきます。最初は小さなひび割れ程度だったものが、数年後には肌荒れに…。
さらに、風雨の厄介なところは「汚れを呼び込む」こと。
雨が流れるとともに土埃や排気ガスの汚れが木の表面に付着し、見た目もどんどんくすんでいきます。
気づけば、かつては美しかった木目がすっかり消え、ボロボロの古材のように変わり果てることに。
雨は木の大敵、風はその手助け役。自然の力は、残酷な時もあるのです。
シロアリ
あなたの家の床下で、カサカサ…と何かが動く音がする…。その正体は、白くて小さな悪魔、シロアリかもしれません。彼らは静かに、確実に、木を内部から食い荒らしていきます。シロアリの恐ろしいところは、外からはほとんど被害が見えないこと。
表面上は無傷に見えても、中を覗けばスカスカ!
足で踏み込んだ途端に「バキッ!」と床が抜ける。
彼らは湿気を好み、暗くてジメジメした場所に潜むのが得意。
特に基礎部分や柱が被害にあうと、家全体の耐久性に関わる大問題に。
シロアリに見つかったら、もはやその場所は「食べ放題になっている」。
早めの予防と対策が必要です!
カビ
木の表面にうっすらと現れる黒ずみ
それはカビかもしれません。カビが生えると、見た目が悪くなるだけでなく、木の強度にも悪影響を及ぼします。カビの放つ酵素や酸は、木をゆっくりと分解し、腐朽菌を呼び寄せます。
そして、腐朽菌が広がると、木はスカスカに!
さらに、カビは湿気のある場所を好むため、雨が吹き込むウッドデッキや風通しの悪い柱の根元などは格好の繁殖地。
放っておくとカビの胞子は風に乗り、家全体に広がる可能性も。
カビが生え始めたら、それは「腐朽菌の宴会場」が始まったようなもの。
木部を守るためには、湿気をためない工夫が不可欠です!
薬品を使って白木へ「木部染み抜き・あく洗い」
今までに付着した汚れは簡単に落ちるものではありませんが、あく洗いに染み抜き、漂白などの工程を繰り返しながら、徐々にキレイにしていく方法です。
施工前
まず、左下の写真をご覧ください。
これが、今回施工していく柱になります。表面はザラザラでカピカピに、また日焼けしてくたびれた印象になっていました。家の顔をともいえる場所玄関にあるだけにお施主様は特に気にされていました。
あく洗い(汚れ落とし)
まず最初に、木の表面にこびりついた頑固な汚れやカビ、アク(灰汁)を落としていきます。
この工程をしっかり行うことで、木材が本来の美しさを取り戻し、後の仕上がりにも大きな差が出るため、とても重要な作業です。
まず、専用の薬品を刷毛で木の表面に塗布しながら、ゴシゴシと擦り込むようにして汚れにしっかり馴染ませていきます。
薬品を塗り終えたら、そのまま10~30分ほど放置し、成分が浸透して汚れが浮き出てくるのを待ちます。
この待ち時間が短すぎると、薬品の効果が十分に発揮されず、汚れが落ちにくくなってしまうため、適切な時間を確保することが大切です。
汚れがしっかり浮いてきたら、水を含ませた刷毛やスポンジを使って丁寧に洗い流していきます。
このとき、隅々までしっかりとこすりながら流さないと、汚れが部分的に残ってしまい、仕上がりにムラができる原因となります。
もし、「汚れがまだ残っているかも?」と感じたら、再度薬品を塗布して洗い直しを行い、汚れを落としていきます。ここで手を抜いてしまうと、後の作業に悪影響を及ぼすため、念入りに行います。
染み抜き
木の表面がきれいになったら、次に行うのは紫外線や雨の影響でできた「シミ」の除去です。
長年蓄積されたシミは、あく洗いだけでは落としきれないことが多く、そこで特殊な薬品を使って木の奥に染み込んだ汚れを削るように取り除いていきます。
専用のシミ抜き剤を刷毛で丁寧に塗布、薬品がしっかり浸透するまでしばらく放置します。
この間に、木の内部に入り込んだシミが徐々に浮き上がってきます。
時間を置いた後、浮き出た汚れを水でしっかりと洗い流し、薬品の成分が残らないようにします。
漂白
ここまでの工程で木の表面はかなりきれいになりましたが、まだ完全に仕上がったわけではありません。長年にわたり紫外線を浴び続けた木材には、依然として日焼けの跡が残っています。
この色ムラを整え、木本来の美しいトーンを取り戻すために、ここから漂白の作業を行います。
専用の漂白剤を刷毛を使って丁寧に塗り、木の表面全体にしっかりと行き渡るようになじませます。
次に、薬剤が浸透し、木の色が明るくなるのを待つために、30分から数時間ほど放置します。
この間に、日焼けによってくすんでいた部分が徐々にトーンアップし、美しい色合いへと変化していきます。
十分に時間を置いたら、たっぷりの水を使って薬剤をしっかり洗い流し、余分な成分が残らないようにします。
この工程が終わると、木材はまるで新品のように若返り、まっさらな木肌が蘇ります。
長年の汚れや日焼けで古びた印象だった木が、まるで生まれたてのような瑞々しさを取り戻す瞬間は、まさに感動ものです。
仕上げ、やすり掛け
最後に、仕上げの作業を行います。
この工程では、薬品の残留成分をしっかり拭き取り、さらに木の表面を滑らかに整えて、仕上げていきます。
まず、薬品が木材に残らないように水拭きを行い、余分な成分を丁寧に取り除きます。
この作業を怠ると、後の塗装に影響を及ぼし、仕上がりにムラが出る原因となるため、念入りに拭き取ることが大切です。
続いて、サンドペーパーを使って表面を研磨し、木肌をなめらかに整えていきます。
特に、目の細かい紙やすりを使うことで、手触りが格段に良くなり、仕上がりの美しさにも差が出ます。
この仕上げ作業を適当に済ませてしまうと、塗装を施した際にムラができ、木の美しさが半減してしまうため、しっかりと時間をかけて磨くことが重要です。
丁寧な仕上げこそが、木材を長持ちさせ、美しく蘇らせるための決め手となります。
木の表面を削る!研磨再生
木を削って再生する工法です。薬品を使う方法は危険なので、この方法で再生が行われることも少なくありません。正しい方法で研磨すれば新品のような白木肌に生まれ変わります。
手作業のサンドペーパーから、電動サンダーまで、既存の木部の状態によって使い分けます。
サンドペーパーを使って手で磨く!
サンドペーパーを準備
まず、サンドペーパーを準備し、扱いやすいように適度なサイズにカットします。
そのままでは大きすぎて力が均等に入らないため、木材の形状に合わせて折り曲げ、しっかりとフィットさせます。
指先に馴染むように持ち、スムーズに研磨できる状態にします。
木目に沿って磨く!
サンドペーパーで、木目に沿って丁寧に磨いていきます。
このとき、力まかせにゴシゴシと擦るのはNGです。
強くこすると木材の表面が荒れてしまい、仕上がりにムラが出てしまうことがあります。
大切なのは、木目の流れを感じながら優しく磨き上げること。
均一な力でなでるように研磨することで、滑らかで美しい仕上がりになります。
粉をキレイに拭き取る!
研磨が終わったら、木の表面に残った粉を丁寧に拭き取ります。
削りカスが残ったまま次の工程に進むと、塗装や仕上げの際にムラができる原因になるため、この作業はとても重要です。
乾いた布を使って優しく拭き取るか、エアダスターを使って細かい粉までしっかり除去します。
木材の表面をスムーズに整えることで、次の工程の仕上がりが格段に美しくなります。
電動サンダーで削る
「広い面を効率よく仕上げたい!」そんな時は、電動サンダーの出番です。サンドペーパーを手でこするよりもスピーディーで、均一な仕上がりが期待できます。
サンドペーパーの番手を選ぶ!
電動サンダーを使って削る際は、まず適切なサンドペーパーの番手を選ぶことが重要です。
最初は粗目のサンドペーパー(#40~#80)中目(#120~#240)細目(#280~#800)から選びます。
既存の状態によりますが、表面の汚れが酷ければ粗目から、良ければ中目などを使って作業をしていきます。
サンダー掛け
私たちプロは、基本的には荒掛けからスタートします。
まずは、粗目のサンドペーパーを使って、表面のザラつきや大きな凹凸、汚れをしっかり削り落としていきます。電動サンダーの振動を均等に伝えながら、力を入れすぎず丁寧に削ります。あまり力を掛けてしまうと削りムラが出来てしまうからです。
次に中掛けです。
中目のサンドペーパーを使い、あら掛けで削った後の表面をなめらかに整えていきます。
粗削りの際にできた細かな傷を均一にし、木の表面に滑らかさを持たせる作業。
ここでムラなく研磨することで、仕上げの美しさが大きく変わります。
最後に仕上げ掛けを行い、細目のサンドペーパーを使って表面をツルツルに仕上げます。
ここでは、より繊細な研磨を意識し、手触りを確かめながら磨いていきます。余計な力をかけずに優しく仕上げることで、木目が際立ち、塗装や仕上げ工程がより美しく整います。
「荒掛け → 中掛け → 仕上げ掛け」の順で進めることで、滑らかで均一な仕上がりを実現します!
清掃・ダスター掛け
削り作業が終わったら、次に行うのは粉の除去。
電動サンダーを使用すると大量の削り粉が発生するため、そのまま放置せず、しっかり取り除くことが重要になります。エアダスターを使って細かい粉を吹き飛ばし、残った粉は布で丁寧に拭き取っていきます。
この作業を怠ると、次の工程で塗料がうまく乗らず、ムラの原因になってしまうため、念入りに行うことが求められます。
しっかりと粉を取り除いた木部は、まるで新しい木材のように生まれ変わったかのように美しくなるんでうす。電動サンダーを適切に使い、丁寧に仕上げることで、木材の持つ本来の風合いや質感を最大限に引き出すことができます。
キレイな仕上げを実現するためのポイント
✅ 凹凸が大きい場合は粗目(#40~80)からスタート!
ガタガタの木材にいきなり細かい番手を使っても効果が薄いので、最初は粗めのものから。
✅ 均一に磨くために、力を入れすぎない!
ゴリゴリ削るのではなく、木目に沿って優しく磨くのがコツ。
力を入れすぎると、逆に削りすぎてしまいます。
✅塗装前の研磨で仕上がりUP!
研磨した木材は、塗料のノリが格段に良くなります。
滑らかな表面にすることで、ムラなく美しい仕上がりに!
木部再生の奥の手とは!?
染み抜き・あく洗いなどをしても取れない、汚れが落ちない、塗装でもどうしようもない場合、
交換することもできますが多額の費用がかかってしまいます。
でも、どうにかしたい!!と思った時の奥の手として、木目風のシートを貼る方法があります。
結構いい商品が販売されていて、濃い色から薄い色、木目の入り方まで多くの物があります。
木部シート貼りのステップ
木部にシートを貼ることで、まるで新品のようにきれいに生まれ変わります。
以下に、作業の流れとポイントを具体的にご紹介します。
サイズに合わせて「シートをカット」する
次に、貼る場所のサイズを正確に測り、それに合わせてシートを少し大きめにカットします。
大きすぎても貼りにくくなり、小さすぎると隙間ができてしまいます。
角や端の部分も含めて、余裕を持たせておくと、あとで微調整しやすくなります。
ハサミやカッターでまっすぐ切る際は、裏面の方眼ラインがガイドになるので、そこを活用するときれいに仕上がります。
慎重に貼り始める「最初の位置が大事」
貼り付ける際は、まず裏面の離型フィルム(保護シート)を2〜3センチだけ剥がし、仮止めのようにして位置を確認します。
シワが入らないように、まっすぐに貼れる角度をしっかり見定めましょう。
納得のいく位置が決まったら、少しずつフィルムを剥がしながら、下から上に向かって貼り付けていきます。
このとき、空気が入らないようにスキージーやヘラで押さえながら進めるのがポイントです。
細かい部分までしっかり仕上げる
角の部分には、浮きやすさを防ぐために斜めに切り込みを入れ、きれいに折り込むように貼ります。
また、シートを重ねて貼る場合は、約1センチほど重ねて貼ると自然な仕上がりになります。
貼り終えたら、タオルやスキージーで全体を丁寧に押さえ、圧着しましょう。
特に端の部分は念入りに仕上げておくと、めくれやすさを防げます。
最後の仕上げに「ドライヤーでなじませる」
仕上げには、家庭用のドライヤーを使用して、シートと木部材の密着力を高めます。
シートを温めることで柔らかくなり、角や端までしっかりと木部になじみます。
特に厚手のシートを使用する場合や、凹凸のある部分には効果的です。
風を当てすぎると熱で変形することもあるので、20〜30cmほど離して温めると安心です。
天然木には貼らないようにしましょう
天然木は湿気を吸いやすく、時間とともにシートの粘着力が落ちてしまう場合があります。
そのため、木目が美しい天然素材の場所には基本的にシートはおすすめできません。
事前に材質をよく確認し、合板や化粧板などの比較的安定した素材の上に施工するようにしましょう。
劇的に変えたいと思っていたり、キレイにしたいけどどうしても時間が無い場合なんかには
いいのかもしれません。
ただし、一部分だけ変えることで違和感ができてしまうことがありますので、部分的な施工を求める場合には
既存の素材に合わせたものにしましょう。
白木のお手入れ、木部のお手入れ
和室の内部に使われる白木
1.日常清掃は「からぶき」が基本
白木はとても繊細な素材で、水分や油分に敏感です。
普段のお手入れとしては、乾いた柔らかい布でやさしくから拭きするのが最も安全で確実な方法です。
化学雑巾や水拭きは、木が湿気を吸い込みシミ・変色・膨れなどの原因になることがあります。
家具や柱など、白木の自然な風合いを長く保つためにも、日常的にはシンプルな乾拭きを心がけましょう。
2.軽い汚れは「白木専用クリーナー」で
手あかや軽い黒ずみなどは、市販されている白木用クリーナーを活用しましょう。
直接吹きかけるのではなく、柔らかい布に少量を含ませ、木目に沿って軽く拭くのがポイントです。
アルコールや食器用洗剤は、木の繊維を傷めたり、変色の原因になったりするため使用厳禁です。
素材の特性に合った専用製品を使うことで、無垢の風合いを損なうことなく汚れだけをしっかり落とせます。
3.こびりつきは「サンドペーパー」で軽く削る
年数が経つと、黒ずみやシミが内部に染み込んでしまうことがあります。
こうした頑固な汚れには、1000番台の細かい目のサンドペーパーを使い、やさしく表面をこする方法が有効です。
ただし、力を入れすぎると木目を削り過ぎてしまうため、常に「なでるように」「木目に沿って」が鉄則。
削りすぎる前に、目立たない箇所で一度試してみると安心です。
4.保護には「白木用コーティング剤」を
白木本来の風合いを活かしつつ、汚れや紫外線から守るには、透明な白木用保護剤の塗布がおすすめです。
市販の白木用コーティング剤を、刷毛や布を使って薄くムラなく塗り、乾燥させるだけで表面に防護膜を作れます。
塗装ではないため木の呼吸を妨げず、見た目にも自然です。
塗り直しの目安は2〜3年に一度。
定期的に保護してあげることで、美しさをより長持ちさせることができます。
外部に使われている木部
1.汚れが気になる場合は「固く絞った雑巾」で拭く
外部の木部は、空気中のホコリや花粉、雨だれなどで汚れやすいもの。
通常は乾拭きで対応できますが、汚れがひどい場合には、固く絞った雑巾での水拭きが可能です。
このとき注意したいのは、水分を残さないこと。
拭いた直後に乾いた布でしっかり水分を取り除くことが大切です。
水分が残ると、シミや反り、劣化の原因となるため、日陰部分や継ぎ目の乾拭きまで丁寧に行いましょう。
2.日焼けや色あせは「専用保護塗料」で補修
屋外の木部は、紫外線や風雨に日々さらされているため、時間とともに退色や日焼けが進みます。
色あせが気になり始めたら、早めに木部専用の保護塗料を使用するのがおすすめです。
UVカット効果のある自然系塗料やクリアタイプの保護剤なら、木の質感を活かしつつ、外的ダメージを防ぐことができます。
再塗装時には、表面を軽くサンディング(研磨)してから塗ることで、塗料の密着性も高まり、美しい仕上がりになります。
3.剥がれ・ひび割れは定期点検とメンテナンスで対応
塗膜の剥がれや木部のひび割れは、劣化のサインです。
そのまま放置すると、木材内部まで雨水が入り込み、腐食や反りの原因になります。
特に、直射日光が当たる南面や、風の通り道になる場所は劣化が早い傾向にあるため、年に1回は外回りを点検する習慣をつけましょう。
ひびやささくれが見られたら、サンドペーパーで表面を整えた後、再塗装を行うことで耐久性を保つことができます。
メンテナンスのひと手間が、木の寿命をぐっと延ばします。
お手入れ用品はどこで揃える?
1.刷毛や容器、塗料などの基本用品
外部木部や白木のお手入れに必要な、刷毛・バケツ・混合容器・ビニール手袋などの基本的な道具類は、ほとんどのホームセンターで手に入ります。
特に刷毛は、毛の密度がしっかりしているものを選ぶと、塗りムラを防ぎ、仕上がりが美しくなります。
小回りの利くサイズや、広い面に適した大型タイプなど、用途に応じた種類を選ぶのもポイントです。
買い物ついでに現物を確認できるので、初めての方にもおすすめです。
2.自然塗料や木部専用の保護材
木の風合いを活かしながら、紫外線や雨から守ってくれる保護材は、ホームセンターの中でも品ぞろえが充実しているDIY専門コーナーや、塗料専門店で探すのが効果的です。
特に、自然塗料(植物オイルベース)や浸透性タイプの保護材は、表面に塗膜を作らず、木目を際立たせたい方に最適。
用途や場所(屋内・屋外)によって適した塗料が異なるため、スタッフに相談して選ぶのもひとつの手です。
3.専門的なクリーナー・保護剤
白木用クリーナーや防カビ・防藻効果のある高性能保護剤など、店舗ではなかなか見つからない専門的な商品は、インターネット通販での購入が便利です。
塗料メーカーやプロ向けショップが運営するサイトでは、より細かい情報や施工例、商品レビューが豊富に掲載されているため、用途にぴったりの商品を選びやすくなっています。
こだわりのある方や遠方にお住まいの方にもおすすめです。
木部再生の価格目安
状態によって費用は異なりますが、参考として以下のような内容があります:
項目 | 内容 | 目安価格帯(参考) |
---|---|---|
染み抜き・あく抜き | 白木の黒ずみ除去など | 約3,000~10,000円/1㎡ |
研磨再生(塗装なし) | 表面を削って元の風合いに | 約2,000~6,000円/1㎡ |
シート張り | 木目調の保護シートで覆う | 約8,000~12,000円/1㎡ |
保護塗装(コーティング) | UV・防汚対応など | 約3,000~6,000円/1㎡ |
※ 状況により、現地調査・足場費用などが別途必要になる場合があります。
依頼は、複数提案いただく業者さんに!相見積もりも とりましょう
木部の塗装をするにしても、その木部をどのように生まれ変わらせるかによって変わってまいります。
塗装をする場所によって変わりますが、その木が持っている風合いを生かした再生工法なのか、そのまま塗りつぶすのか、どちらかになるのではないかと思います。
重要なのは、何通りかの提案をしてくれる業者さんに依頼をしてみること。
その際も、どのような施工方法で木部を再生するのかや、工期・使用する塗料の特徴を聞いておく必要があります。
また、塗装会社によっても工法が違ってまいりますので、最低でも三社程度に相見積もりをお願いしましょう
木部は外壁と違い、高い耐久性を持っているわけではありません。
建物の立地や気象条件によって変わってきます。
そういったことも、ぜひ業者さんに伺っておきましょう。
外壁の劣化診断や調査もしろくまペイントにお任せ
外壁や屋根の劣化診断や調査も、しろくまペイントにご相談ください
長野市はじめ、信州新町、中条、小川、白馬村、小谷村、麻績村、坂城町、千曲市、須坂市、飯綱町、信濃町、中野市、山ノ内町、木島平村、飯山市、野沢温泉村の外壁屋根塗装お任せください。