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2023/12/15
セキスイかわらUのリフォーム方法|サイズや種類別の見分け方も解説
屋根 瓦 苔 イメージ

1970年から2007年まで約40年にわたって販売されていた「セキスイかわらU」。途中で使用される材料が変わったため、同じ商品で見た目は同じでも強度がまったく異なります。それによりさまざまな問題が噴出しています。

そこで本記事では、セキスイかわらUの問題点と、見分け方、リフォーム方法を紹介します。「うちもセキスイかわらUだったかも…」という方は、本記事をリフォームの参考資料としてご活用ください。

 

セキスイかわらUとは

「セキスイかわらU」とは1970年から2007年にわたって販売されていたセキスイフーテック(現:積水屋根システム株式会社)の屋根材です。瓦を模した形状で見た目が良いだけでなく、軽量で強度もあり、さらに既存の屋根材に被せるだけで工事が完了するカバー工法ができる手軽さから全国で50万棟の住宅に採用。大ヒット商品となりました。

 

しかし、セキスイかわらUは途中で使用する材料を変更。当初はアスベストを含んでいましたが、規制強化の流れを受け、ゼロアスベストのセキスイかわらUを販売することになります。このゼロアスベストのセキスイかわらUはメーカーが思っていた以上に脆かったため、大クレームを受けることとなり、2007年にあえなく販売中止となりました。現在ではアフターメンテナンスのみを請け負っている状態です。

 

セキスイかわらUのサイズ

セキスイかわらUのサイズは「幅991.5mm×高さ604mm×厚み4mm」です。一般的な瓦のサイズが「幅約300mm×高さ300mm×厚み10~20mm」なので、セキスイかわらUは一般的な瓦よりも2~3倍程度大きいことがわかります。

 

セキスイかわらUの種類

セキスイかわらUには次の2種類があります。

セキスイかわらUの種類特徴製造年代
アスベストを含むもの  ● 強度が高い
  ● 廃棄料が高い
1970~1990年7月
アスベストを含まないもの  ● 脆い
  ● 塗装できない
1990年8月~2007年

 

1990年8月以降に販売されたセキスイかわらUは、アスベストの代わりにビニロンという素材を使用しています。これにより強度が脆くなり、表面の塗装は剥がれやすく、割れやすくなってしまったため、塗装で補修しようにもできないといったクレームが多数、発生しています。

 

セキスイかわらUの見分け方

セキスイかわらUにアスベストが含まれているかどうか見分ける方法は次の2つです。

 

  ● 瓦のロット番号で見分ける

  ● 劣化症状で見分ける

 

自力で確認する場合は、後者の方法がおすすめです。瓦のロット番号は、屋根の一番高い場所に記載されいているので、屋根に登る必要があり素人では危険です。とくに後発で販売されていたノンアスベストのセキスイカワラUは、空気の層があり製品自体も脆いため、屋根に登ると簡単に踏み抜いてしまいます。ケガや事故に繋がるため、劣化症状で見分けるのが難しい場合は、専門業者に依頼して瓦のロット番号を見てもらうことをおすすめします。

 

瓦のロット番号で見分ける

最も確実性が高いのがロット番号で確認する方法です。セキスイかわらUを使用した屋根の棟(一番高い場所)にはロット番号が記載されています。この番号を控えて積水屋根システム株式会社に問い合わせると、アスベスト入りかノンアスベストかの回答がもらえます。また、希望があればアスベスト含有の有無が記載された証明書をFAXで送付してくれます。

 

ただし、ノンアスベストのセキスイかわらUは脆いため、屋根に登るのは大変危険です。簡単に踏み抜いてしまうため、ケガや落下に繋がります。そのため、確認は必ず専門業者に依頼するようにしましょう。

 

劣化症状で見分ける

セキスイかわらUのアスベスト含有の有無は劣化の症状でも確認できます。ノンアスベストのセキスイかわらUによく見られる劣化症状は次のとおりです。

 

  ● 塗膜が剥がれ、白い基材が露出している

  ● ヒビや亀裂が入っている、または割れている

 

通常の劣化でもこれらの症状は起こりえます。しかし、ノンアスベストのセキスイかわらUは、異常に早くこうした現象が見られるという特徴があります。

 

建築された時期で見分けるのは難しい

アスベスト入りかノンアスベストかは、セキスイかわらUが製造された年代でも見分けられます。しかし、瓦には製造年月日を確認するものがありません。そこでヒントになるのが、建築年月日なのですが、これも判断材料としては信頼性が低いと言えます。1990年8月以前に建築された場合は、ノンアスベストが発売されていないため、アスベスト入りであることが確実です。

 

問題なのは1990年8月以降です。この時期はまだアスベスト含有製品の規制は始まっていなかったため、在庫を抱えていた業者に依頼していた場合、1990年8月以降でもアスベスト入りのものが使用されている可能性があるのです。

 

もし製造年月日で確認するのであれば、建築を依頼した業者に、「使用したセキスイかわらUはいつ購入したものか」を確認してもらうほかないでしょう。

 

【種類別】セキスイかわらUのリフォーム方法

セキスイかわらUのリフォーム方法は、次の3つが考えられます。

リフォーム方法工事内容費用の目安
塗装 既存の屋根材のうえから塗装を施して強度を上げる方法40万円~
葺き替え 既存の屋根材を撤去して、新しい屋根材を敷く方法70万円~
カバー工法 古い屋根の上に新しい屋根材を被せる方法60万円~

しかし、アスベストを含むか含まないかで採用できる方法が異なります。

 

アスベストを含むセキスイかわらUのリフォーム方法

アスベストを含むセキスイかわらUの場合は、次のような方法でリフォームを行えます。

リフォーム方法可否注意点
塗装劣化状況によっては可能ですが、すでに販売終了から20年以上経過しているため、あまりおすすめできない
葺き替えセキスイかわらUを設置する際にカバー工法を使用している場合、二重になっている屋根を撤去することになるため費用が高い
カバー工法セキスイかわらUを設置する際にカバー工法を使用している場合、さらに屋根材を重ねることになるので屋根が重くなる

ちなみに大手塗装メーカーでは「セキスイかわらUは塗装不可」としていることからも、塗装でのリフォームはおすすめできません。

 

アスベストを含まないセキスイかわらUのリフォーム方法

ノンアスベストのセキスイかわらUのリフォーム方法は次のとおりです。

リフォーム方法可否注意点
塗装劣化が激しく、塗装してもまたすぐに剥がれることが予想されるため塗装不可
葺き替えセキスイかわらUを設置する際にカバー工法を使用している場合、二重になっている屋根を撤去することになるため費用が高い
カバー工法セキスイかわらUを設置する際にカバー工法を使用している場合、さらに屋根材を重ねることになるので屋根が重くなる

ノンアスベストの場合は、塗装でのリフォームはできません。理由は劣化が激しく、塗装では修繕が追いつかないからです。アスベスト入りと同じく葺き替えとカバー工法であればリフォーム可能ですが、セキスイかわらUを載せる際にカバー工法を採用している場合は、葺き替えの方がおすすめです。なぜなら、カバー工法ですでに二重に屋根材があるうえに、さらに屋根材を載せるとなると屋根自体が重くなるため、家の耐久性に問題が出てくる可能性があるからです。

 

リフォーム方法は必ず専門家に相談しよう

セキスイかわらUをリフォームする方法は、素人判断で決めるべきではありません。必ず専門家に相談するようにしましょう。なぜなら屋根が今どういう状況で、どういう方法であれば長持ちするかどうかは素人目には分からないからです。独自の判断で間違った方法を選んでしまうと、劣化を早めたり、屋根だけでなく家の耐久性に問題が発生したりといったことが考えられます。そのため、リフォーム方法はプロである専門家に必ず相談してから決めるようにしましょう。

 

私たちしろくまペイントは創業依頼50年、数多くのリフォームに携わらせてもらいました。その経験を基に一棟一棟、異なる状態の屋根に最適な提案が可能です。また、使用する屋根材や工法のメリットはもちろん、デメリットも説明し、お客様と真摯に向き合い工事を進めます。セキスイかわらUのリフォームにお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。地元密着で歩んできた技術と経験がある私たちだからこそ、提供できるサービスをご提案いたします。

 

まとめ

セキスイかわらUは販売を終了しているため、今では載せ替えも不可能です。また残念ながら今はメンテナンスのみとなっており、販売元が品質を補償する制度はありません。しかし、何もしないというわけにはいかないので、とくに1990年8月以降に販売されたノンアスベストのセキスイかわらUは、劣化が早いため、できるだけ早期にリフォームを検討した方が良いでしょう。

 

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