しろくまコラム SHIROKUMA COLUMN
NEW最近の投稿
ARCHIVEアーカイブ
- 2024年11月
- 2024年8月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年2月
- 2021年11月
- 2021年6月
- 2021年4月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年5月
- 2018年5月
- 2018年4月
- 2018年3月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年7月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年9月
- 2016年8月
- 2016年7月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年9月
- 2015年8月
- 2015年7月
- 2015年6月
- 2015年5月
- 2015年4月
- 2015年3月
- 2015年2月
- 2015年1月
- 2014年12月
コラム
水性形二液外壁用低汚染遮熱無機シリコン系上塗材『超低汚染リファイン艶消1000MS-IR』
目次
外壁に高級感を演出する「艶消」と美しさがずっと続く「超低汚染性」を同時に実現する
超低汚染リファイン艶消1000MS-IR
艶を抑えたシックな印象の「艶消塗料」
外壁塗装に使う塗料には、光沢感のある艶有タイプと、艶感を抑える艶消タイプがあります。超低汚染リファイン艶消1000MS-IRは、艶のない「艶消塗料」のため、高級感のある落ち着いた印象を実現します。
光沢感をおさえた仕上りにしたい方や、周囲の風景と調和しやすいマットな風合いにしたいという方におすすめの塗料です。
美しさがずっと続く「超低汚染塗料」の開発に成功
住宅用塗料には、様々な機能があります。
なかでも、近年の排気ガスなどの汚染物質の増加により、建物の美しさを保つ機能を持った「低汚染塗料」が注目されています。
アステックペイントでは、外壁の美しさを長く保つ❝超❞低汚染塗料『超低汚染リファイン艶消1000MS-IR』の開発に成功。
緻密で水となじみやすい塗膜により、汚れの付着を防ぐだけでなく、付着した汚れを雨水で洗い流し、外壁の美しさを保ちます。
さらに、高耐候性や遮熱性なども備え、塗り替えた後の暮らしをより長く、より豊かにサポートします。
美観と保護を両立する、艶消タイプの超低汚染塗料
超低汚染リファイン艶消1000MS-IR
艶消
塗膜表面の艶感を抑えることで、外壁を高級感のある落ち着いた風合いに仕上げます。
超低汚染性
緻密で水となじみやすい塗膜が汚れの付着を抑制し、雨水で汚れを洗い流します。
外壁の光沢感を抑え、落ち着いた雰囲気を演出する『艶消塗料』
凹凸のある「艶消剤」が艶を抑えた仕上りを実現
一般的な艶消塗料は、塗料中に「艶消剤」と呼ばれる物質を添加しています。この艶消剤は細やかな凹凸のある表面を形成するという特徴を持っており、この凹凸により光を乱反射させ、艶を抑え、落ち着いた風合いに仕上ります。
■一般的な艶消塗料の光の反射イメージ図
表面に凹凸を持たせることで、光を乱反射させ、艶を抑える。
一般的な艶消塗料の課題「汚れの付着しやすさ」
しかし、艶消剤によって形成された凹凸の隙間に砂埃や排気ガスなどの汚れが入り込んでしまうため、艶有塗料と比較して、低汚染性能が劣ると言われています。
■一般的な艶消塗料の汚染イメージ図
艶消剤の凹凸の隙間に入り込んだ汚れは、水で洗っても落とせない
「艶消塗料」の常識を覆す革命的塗料
「艶消」と「超低汚染性」の両立を実現した『中空ガラスビーズ』
一般的な艶消剤は粒子の大きさや形が不揃いなため、汚れが粒子の隙間に入り込みやすく、落ちにくい構造になっています。超低汚染リファイン艶消1000MS-IRに使用されている「中空ガラスビーズ」艶消剤は粒子が真球状のため、塗膜が滑らかな凹凸になり、汚れが入り込みにくくなっています。
また、塗膜が高い親水性効果をもっているため、雨水が塗膜と付着した汚れの隙間に入り込み、汚れを洗い流します。
超低汚染リファイン艶消1000MS-IRの親水性イメージ図
大きさが均一な球形の粒子のため汚れが入り込みにくい。また、塗膜の親水性効果により付着した汚れを雨水で洗い流すことが可能。
また、一般的な艶消剤は塗膜表面に不定形な凹凸を形成することで太陽光を乱反射させて艶を抑えるのに対し、中空ガラスビーズは中空の球形であるため、表面と内面の両方で太陽光を乱反射することで艶を抑えます。
これにより、少量の添加で艶を抑えることができるため、一般的な艶消剤のように塗膜の低汚染性を低下させません。
中空ガラスビーズの光の反射イメージ図
超低汚染リファイン艶消1000MS-IRの塗膜表面の光の反射イメージ図
塗膜の表面と内部の両方で光を乱反射させることで艶を抑えるため、少量の添加で艶消効果を発揮できる
超低汚染性と艶消に加え、「美壁」に求められるあらゆる機能を保持
高耐候性
特殊なアクリルシリコン樹脂と無機成分の結合により、建物を長く保護します。
遮熱性
特殊遮熱無機顔料の使用により、太陽光からの近赤外線を効果的に反射します。
遮熱保持性
汚れが付着しにくいため、一般の遮熱塗料より長く遮熱性を発揮し続けます。
超低汚染性・高耐候性を実現したMS技術
特殊なアクリルシリコン樹脂と無機成分の結合
無機成分を特殊変成アクリルシリコン樹脂に均一に結合させる技術(MS技術)により、最高レベルの緻密性を実現
一般的な二液タイプのシリコン塗料
一般的な二液タイプのシリコン塗料は、主にアクリルシリコン樹脂同士の結合(融着)と、アクリルシリコン樹脂と無機成分との結合(架橋)によって塗膜が形成されます。
■一般的な二液タイプのシリコン塗料
樹脂断面図のイメージ アクリルシリコン樹脂と無機成分が結合していない 箇所が存在する | 塗膜のイメージ 無機成分とアクリルシリコン樹脂との結合により、 樹脂同士が強固に結びつき、緻密な塗膜を形成。 |
超低汚染リファイン艶消1000MS-IR
超低汚染リファイン艶消1000MS-IRは、無機成分との結合性に優れた特殊変成アクリルシリコン樹脂を採用。
無機成分をアクリルシリコン樹脂に均一に結合させるMS技術により、一般的な二液タイプのシリコン塗料よりも緻密で強固な塗膜を形成することが可能となりました。
■超低汚染リファイン艶消1000MS-IR
樹脂断面図のイメージ 無機成分との結合性に優れた特殊変性アクリルシリ コン樹脂の採用により、無機成分が均一に結合 | 塗膜のイメージ 無機成分とアクリルシリコン樹脂の結合箇所が多い ため、樹脂同士がより強固に結びつき、一般的な シリコン塗料よりもさらに緻密で強靱な塗膜を形成。 |
最高レベルの緻密性により、超低汚染性と高耐候性を両立
超低汚染性
塗膜の緻密性の向上により、優れた低汚染性を発揮
緻密性が向上したことで、汚れが入り込む隙間が減り汚れの付着を抑制することが可能に。
一般的な艶消塗料を凌ぐ❝超❞低汚染性を発揮します。
高耐候性
樹脂同士の結合力が強くなり耐候性が向上
従来のアクリルシリコン樹脂に比べ、紫外線に強い樹脂同士の結合箇所が増えたことで、高い耐候性を発揮し、建物を長期にわたって保護します。
従来の低汚染塗料を凌ぐ❝超❞低汚染性で外壁の美しさを長く保ち続ける
塗り替えた直後が美しいのは当たり前。大切なのは「その美しさがずっと続く」こと。
美しさが続けば、汚れを気にせずあなたの好きな色で家を明るく蘇らせることができます。
超低汚染性
親水性
汚れが付着しても雨水が汚れを洗い流す
無機成分が持つ極めて優れた親水性(水となじみやすい性質)により、塗膜に汚れが付着しても、塗膜と汚れの間に雨水が入り込み、汚れを洗い流します。
■親水性の低い塗料 親水性が低いと汚れは流れ落ちにくい | ■超低汚染リファイン艶消1000MS-IR 親水性が高いため、雨水が塗膜と汚れの間に入り 込み、汚れが落ちる |
防カビ・防藻性
カビや藻の発生を抑え長期間の美観保持に貢献
「JIS Z 2911 かび抵抗性試験」および「藻抵抗性試験(社内試験による)」に合格。美観保持力の向上につながるとともに、アレルギーの原因にもなるカビをを抑制する、健康にもやさしい塗料です。
カビ | 藻 | |
---|---|---|
培養4週間後の様子 | 培養4週間後の様子 |
試験結果
超低汚染リファイン艶消1000MS-IRの汚れにくさは各試験においても実証されています
同じ低汚染塗料でも実は汚れにくさに差があります。その違いをご覧ください。
屋外暴露雨筋試験/1年後比較
実際の屋外環境でも圧倒的な汚れにくさを実証
超低汚染リファイン艶消1000MS-IRと他社塗料を塗った板を屋外に設置し、経過観察を行いました。超低汚染リファイン艶消1000MS-IRは、他社塗料と比較して美しさを維持しています。
高耐候性
紫外線に対する❝高い耐候性❞を発揮し、「美壁」を実現。
促進耐候性試験(キセノンランプ式)において、超低汚染リファイン艶消1000MS-IRは、17~20年(期待耐用年数)経過後も顔料の抜け落ち穴、ひび割れ等の劣化症状はなく、塗膜表面は滑らかな凸状を維持。
高い耐候性を発揮し、建物を長期間保護します。
※あくまで試験環境下における推測地であり、耐候性を保証するものではありません。実際の自然ばく露環境下では、下地の状態、施工方法、気象条件により耐候性は異なる場合があります。
促進耐候性試験後の塗膜の拡大写真(200倍) | ||||
---|---|---|---|---|
A社 高耐候性艶消塗料 艶消材の抜け落ちが発生 | B社 高耐候性艶消塗料 艶消材の抜け落ちが発生 | 超低汚染リファイン 艶消1000MS-IR 劣化症状はなく、 滑らかな凸状を維持 |
超低汚染リファイン艶消1000MS-IRが高耐候性を有する2つの理由
①無機成分を豊富に配合
超低汚染リファイン艶消1000MS-IRは一般的なシリコン塗料より無機成分を豊富に配合。樹脂同士が強固に結びつき、緻密で強靱な塗膜を形成するため、紫外線に対して優れた耐候性を発揮します。
■一般的なシリコン塗料 塗膜が緻密でないため、紫外線の影響を受 けやすい | ■超低汚染リファイン艶消1000MS-IR 樹脂が紫外線の影響を受けにくい無機成分 に覆われているため劣化しづらい |
②劣化要因「ラジカル」を抑制する高耐候型白色顔料の採用
一般塗料に使用されている白色顔料「酸化チタン」は、紫外線の影響を受けると樹脂を破壊する「ラジカル」を発生させ、塗膜を劣化させてしまいます。超低汚染リファイン艶消1000MS-IRは、発生したラジカルを封じ込めるシールド層を持つ「高耐候型白色顔料」を使用。樹脂の破壊、塗膜の劣化を抑えます。
■従来の塗料 | ■超低汚染リファイン艶消1000MS-IR |
柔軟性・強靱性
柔軟性と強度を兼ね備えた塗膜で表面にひび割れが起こりにくい
超低汚染リファイン艶消1000MS-IRは、優れた可とう性(柔軟性)も有しています。柔軟性を有する塗膜は下地の動きなどに対応できるため、塗膜表面のひび割れが起こりにくく、劣化の進行を抑えます。
▲超低汚染リファイン艶消1000MS-IRを塗布した
鉄板を折り曲げた様子
柔軟性と強靱性を併せ持つ「コア・シェル構造」の採用により、表面のひび割れと汚染を抑制
コア層とシェル層の2層からなるシリコン樹脂を採用。コア層(核部分)は柔軟性を、シェル層(コアの周囲を覆う部分)は強靱性を持つため、下地の動きなどにより樹脂に衝撃が加わっても柔軟性に優れたコア層が衝撃を吸収。この効果により樹脂が破壊されにくく、劣化の進行を抑えます。
■外部から衝撃が加わった時の樹脂のイメージ図
一般的なシリコン樹脂 | コア・シェル構造のシリコン樹脂 |
遮熱性
❝優れた遮熱性❞により室内の温度上昇を抑え「美壁」の生活をより豊かなものに
特殊遮熱無機顔料の使用により、太陽光の波長のうち温度上昇の原因となる近赤外線(波長:780~2500nm)を効果的に反射する塗膜を形成。室内の温度上昇を抑え※、生活環境の快適化に貢献します。
※建物構造、耐熱構造、開口部(ガラス窓)の大きさ・数によって温度変化の程度に差が出ます。
■一般的な塗料 近赤外線をあまり反射できず室内 の温度が上昇する | ■超低汚染リファイン艶消1000MS-IR 近赤外線を効果的に反射し室内 の温度上昇を抑える |
遮熱のメカニズム
遮熱効果の高い、特殊遮熱無機顔料を使用
一般的な塗料に使用されるカーボンブラックなどの顔料より平均日射反射率が高い「特殊遮熱無機顔料」を使用。高い遮熱性を実現しています。
顔料 | 780~2500nm(近赤外線領域) |
---|---|
特殊遮熱無機顔料 | 44 |
Fe系遮熱顔料 | 36 |
Mn系顔料 | 17 |
カーボンブラック | 2 |
塗装を塗ったサイディングに約2時間照明を当て続け、表面・裏面の温度を放射温度計で測定。超低汚染リファイン艶消1000MS-IRは、一般シリコン塗料に比べて表面・裏面ともに15℃前後の温度差があり、高い遮熱性を有していることが確認されました。
実験の様子 | 放射温度計 |
照射約2時間後
遮熱保持性
美しさがずっと続く「美壁」は長期間にわたり遮熱効果も発揮し続ける
一般の遮熱塗料は、経年とともに付着した汚れが熱を吸収するため、徐々に遮熱効果が低下していきます。超低汚染リファインシリーズは美しさがずっと続くため、汚れによる熱の吸収を防ぎ、一般の遮熱塗料より長く遮熱性を発揮し続けます。
■一般遮熱塗料 付着した汚れが熱を吸収。徐々 に遮熱性能が低下する | ■超低汚染リファイン艶消1000MS-IR 汚れが付着しにくいため、熱の吸収 を防ぎ、遮熱性を長期間保持する |
遮熱保持性比較実験※1
4枚の板に同量の光源を照射したところ、超低汚染リファインシリーズを塗った板は、汚染前・汚染後でほぼ温度差がなく、遮熱性が維持されていることが実証されました。※1 社内試験にて実施
防汚材料評価促進試験(I)※2
汚染前 日射反射率(%) | 汚染後 日射反射率(%) | 日射反射率 保持率(%) | |
---|---|---|---|
超低汚染リファイン艶消1000MS-IR | 92.0 | 90.3 | 98.2 |
他社塗料① | 86.2 | 54.6 | 63.3 |
他社塗料② | 88.5 | 56.5 | 63.8 |
塗膜表面をカーボンブラック分散水にて汚染させた後、水で洗浄し、汚染前・洗浄後の日射反射率から、日射反射率保持率を算出しました。その結果、超低汚染リファイン艶消1000MS-IRは他社の塗料と比較し、日射反射率保持率が非常に高く、遮熱保持性に優れていることが実証されました。