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SHIROKUMA COLUMN

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コラム

SHIROKUMA COLUMN

2017/10/24
木材は、どんな組織で成り立ってるのでしょう?

木材は、どんな組織で成り立ってるのでしょう?

■ 木材の組織について知ろう

みなさんこんにちは
しろくまペイントです。

本日は木材の組織についてご紹介します。

日本の住宅建築等に広く使われている木材ですが、木材にはその部位にはそれぞれの役割と特徴があります。

1本の木材でも内部の組織は異なり、建物の素材として使い易い物とそうで無い物が有りますので、木材の組織について考えて見ましょう。

樹木には「心材」と言われる部分と「辺材」と言われる部分が有ります。
心材は樹木の内部のことで、樹木を輪切りにした場合に年輪等が見て取れる部位のことです。

実はこの心材の部位は樹木としての成長が止まってしまった部位で、樹木が成長したり養分を貯めておく細胞活動が停止している部位です。

一方、辺材と呼ばれる部位は樹木の皮の部分と考えて頂ければ良いのですが、この部分は根から吸収された水分や栄養分を葉等に送る働きや、養分の蓄積等を行う働きを持っており、樹木が成長してく為にはこの辺材が元気であることが重要です。

また、この心材と辺材は樹木が若いほど心材の割合が少なく、逆に年齢を重ねた樹木は辺材が少なく心材が多くなってきます。

さらにこの心材と辺材の境目には移行材と言われる部分が有り、樹木が毎年暖かい季節に成長した跡として見ることが出来る年輪は、この移行材の跡になっております。

この樹木の組織は樹木の種類によっても特徴が異なります。
樹木は大きく分けて広葉樹と針葉樹に分かれますが、広葉樹には水分や養分を通す為の導管と言われる細胞組織を確認することが出来ると共に、樹木の断面に小孔として確認することが出来ます。

木材として使用する場合には板目や柾目として細かな穴や小さな窪み等として導管の組織を確認することが出来ます。

一方の針葉樹にはその導管と言われる細胞組織を確認することが出来ず、樹木の細胞その物が水分や養分を順送りする為の仮導管と言われる細胞が有り、これは広葉樹の導管に比べて樹木としての進化の遅れであることが確認されております。

これらのことから樹木の心材は既に樹木の成長には直接影響を与えませんが、辺材に比べ耐久性が高く、含まれる水分の量も少ない為細菌等の繁殖も少なく、家を作る際の木材として適している材料と考えることが出来ます。


木材は金属などとは異なり生き物です。
その生き物である樹木の特性を良く理解し、家作りに活かして行くことが大切なのです。

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