暮らしを楽しむ情報たくさんのしろくまコラム。

tel.0120-460-461

無料外壁・屋根診断

タップをして電話をかける

メニューを開く

SHIROKUMA COLUMN

2025年5月
« 11月  
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

CATEGORY

コラム

SHIROKUMA COLUMN

2017/05/01
外壁に欠かせない「水切り」の種類と役割を解説|建物を守る部材の選び方と素材の違いも紹介

 

外壁や屋根など住宅の外装部分は、常に雨風や紫外線といった自然の厳しい環境にさらされています。
その中で建物内部を守る重要な役割を果たすのが「水切り」という部材です。
水切りは、建物に雨水が侵入するのを防ぐための“排水装置”としての働きがあります。
外壁や屋根、窓枠の下など、さまざまな箇所に設置されており、雨水を建物の内部に入れず、速やかに外へ逃がす仕組みになっています。
この記事では、水切りの種類とそれぞれの設置場所・役割をわかりやすく解説し、さらに使用される素材の違いやメンテナンスのポイントもご紹介します。
これから外壁リフォームや新築を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

外壁の水切りの基本的な役割

雨水の侵入を防ぐ“防水ライン”としての機能

水切りの最も基本的かつ重要な役割は、建物の構造体に雨水が浸入しないようにすることです。
雨水が外壁をつたって流れる際、何も対策をしていなければ、基礎部分や壁内部に水分が溜まりやすくなり、
木材の腐食・カビの発生・断熱材の劣化といった深刻なトラブルの原因となります。

特に木造住宅では、基礎と壁の接合部に水が入り込むとシロアリの発生リスクも高まり、建物全体の耐久性を大きく損ねてしまいます。
そのため、水切りは住宅の寿命を左右する非常に大切なパーツなのです。

外壁の美観を保ち、汚れを防止する

水切りには美観を維持するための役割もあります。例えば、雨だれや泥はねによる外壁の汚れは、建物の印象を大きく損ねる原因になります。
水切りを設置することで、雨水が外壁を伝って基礎まで流れるのを防ぎ、汚れの発生を抑えることが可能です。

外観をきれいに保つことは、住宅の資産価値維持にもつながるため、見た目にこだわりたい方にも水切りは欠かせません。

外壁まわりに使われる水切りの種類とそれぞれの役割

土台水切り(水切り)|外壁と基礎の接合部を守る定番部材

土台水切りは、建物の外壁と基礎の間に取り付けられる、最も一般的な水切り部材です。
金属製の板状で、外壁を伝ってきた雨水を外に逃がし、基礎への浸水を防ぎます。

木造住宅では特に重要な部材です。
基礎や土台が湿気を持つと、木材の腐朽や白アリ被害に繋がりやすいため、劣化を防ぐためにも必ず設置されるべき部材です。

水切りあご(水切り目地)|外壁の形状自体を水切りに活用

水切りあごとは、サイディングやモルタルの外壁において、壁面を外側にせり出すように設計し、その突起部分で雨水を受けて下へ流す仕組みです。
見た目がすっきりしており、意匠性を重視する設計に向いています。
ただし、水の排出性能は通常の金属板水切りより劣るため、あまり雨の多くない地域やデザイン重視の住宅で採用される傾向があります。

防鼠付水切り|通気と害獣対策の両立を実現

防鼠(ぼうそ)付水切りは、土台水切りに通気口と防鼠ネットを組み合わせたタイプです。
床下の通気を確保しながら、ネズミや害虫などの小動物の侵入を防ぐ役割があります。
通気性が求められる床下空間を持つ住宅や、郊外・農村部の住宅などにおすすめです。
施工の際は防虫性能が高いネットや金網を選ぶとより安心です。

ケラバ捨て水切り|屋根の側面(ケラバ)からの浸水を防ぐ

ケラバ捨て水切りは、屋根の側面にあたるケラバ部分に取り付ける水切りです。
雨や風が吹き込んでくるポイントであるため、防水処理が不十分だと雨漏りの原因になります。

ケラバは台風や横殴りの雨が当たりやすいです。
高所のため劣化に気づきにくく、定期的な点検が重要です。
屋根塗装や修繕時に併せて点検・交換するのがおすすめです。

軒先水切り|屋根先端からの雨水をコントロール

軒先水切りは、屋根の先端(軒先)に設置される金属板で、屋根を伝った雨水をスムーズに雨樋へと誘導する役割を担います。
これにより、軒下に水が溜まることを防ぎ、外壁や基礎の劣化を防止します。

軒が短い住宅や、雨樋に雨水がうまく流れないケースではとくに効果を発揮します。
軒先から雨だれが多いと感じたら、軒先水切りの不具合を疑いましょう。

雨押え水切り板金|屋根と壁の立ち上がり部に必須

雨押え水切りは、屋根と外壁の立ち上がり部分に取り付けられる板金です。
ここは特に雨水が集まりやすく、漏水リスクが高い場所です。
屋根と壁の接合部からの雨漏りを防ぐためには欠かせない部材です。
バルコニーや増築部分との取り合い部などにも用いられます。
築年数の経った住宅では、ここからの雨漏りが多いため、早めの点検・補修が推奨されます。

水切りに使用される素材とそれぞれの特徴

アルミニウム|軽量かつ耐候性に優れた万能素材

アルミ製の水切りは、軽量で施工しやすく、サビにくいため住宅全般で広く使われています。
外壁の色やデザインに合わせたカラー展開も豊富で、美観性にも優れています。
コストパフォーマンスが高く、一般住宅で最も選ばれている素材です。
沿岸部など塩害リスクが高い地域では、耐食アルマイト加工された製品を選ぶのが安心です。

ステンレス|耐久性抜群だが高価

ステンレスは非常に高い耐久性を誇り、サビにも非常に強い素材です。
風雨や紫外線にも耐えるため、長寿命な部材として使用されます。ただし、価格がやや高めなのがデメリットです。
メンテナンスの頻度を下げたい方や、公共施設・商業施設などにおすすめです。高級住宅のアクセントにも使用されます。

樹脂(塩ビ)|安価で柔軟だが劣化が早め

樹脂製の水切りは、軽くて安価な反面、紫外線に弱く、経年劣化が早いという特徴があります。
強度も金属に比べて劣るため、住宅全体を長く保護するには不向きなケースも。
コストを抑えたい場合や、DIYで一時的な補修を行う場合に適しています。
耐久性重視の場合は他の素材を検討しましょう。

まとめ:外壁の水切りは種類と素材で選ぶべき

水切りは建物の見えにくい部分でありながら、雨水の侵入を防ぎ、住宅を長持ちさせるために欠かせない部材です。
種類や設置場所によって役割が異なり、素材によっても耐久性やコストが変わるため、建物の立地環境や目的に応じた適切な選択が求められます。

  • 種類:土台水切り、水切りあご、防鼠付水切り、ケラバ捨て水切り、軒先水切り、雨押え水切りなど
  • 素材:アルミ、ステンレス、樹脂など

定期的な点検や外壁・屋根リフォームの際に、水切りの劣化や欠損がないかも必ず確認しましょう。
適切な水切り対策は、雨漏りや外壁劣化を防ぎ、家族と暮らす家を長く守ってくれる重要なカギとなります。

banner

ページの先頭へ戻る

0120-460-461

無料外壁 屋根診断