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SHIROKUMA COLUMN

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コラム

SHIROKUMA COLUMN

2016/08/31
外壁塗装を行う季節『夏』の場合

塗装を行うのに適した季節とは?

塗装を行うのは春夏秋冬で、どの季節が一番適しているかをご存知でしょうか?

塗料が硬化するには条件があります。

塗装と夏の関係について解説します
塗装にも適する季節があります。今回は夏と塗装について解説します

それは温度環境などの外的要因に大きく影響されます。

ここで、塗料が硬化するための、条件をおさえておきましょう。

塗料が硬化するのに適した外部環境

一般的に1液型の塗料『自然に硬化するタイプ』でも、2液型『硬化剤を混ぜることで化学反応を起こして固めるタイプ』の塗料でも、温度が高ければ高いほど乾燥に掛かる時間が短くて済みます。
また温度が低ければ低いほど、硬化が遅くなります。

また気温が5度を下回る場合、基本的に作業『塗装』はできません。

ここに湿度の関係が加わります。
湿度が低いほど塗料は硬化しやすく、湿度が高いほど塗料は硬化しにくくなります。

気温が低い時と同様に湿度が85%を超える状態であれば作業はできません。
他にも、塗料の中には湿気効果型と呼ばれるものや紫外線で硬化するもの、焼き付けるものなどがあり、用途によって使い分けられています。

外壁に使われる塗料は基本的には、前述した1液型のものか2液型のものになります。

そのため他の塗料はあまり認識しておく必要がないかもしれませんが、一応内装塗材などに使われている硬化方法の塗料があるため覚えておくことが良いかもしれません。

温度と湿度により塗料の硬化の時間が変わってきます
塗料の硬化には温度と湿度が非常に大切なポイントとなります

☑ 塗料は気温が高く湿度が低いときほど乾燥時間が短い
☑ 塗料は気温が低く湿度が高いときほど乾燥時間が長い

夏場の塗装環境

それでは今の、条件を基に『夏場』の塗装環境についてお伝えしていきます。
夏場は塗料が乾きやすく、塗装作業をスムーズに行える季節です。

塗装工程は、基本的に3回塗りのことが多いです。

乾燥しにくい環境で塗装を行う場合には、塗り重ね間隔が適切に取られずに塗装を行うことで、縮れや剥離など不具合が起きてしまうことがあります。
その点で考えれば塗料が乾燥しやすい季節と言えます。

しかし夏場の暑さから、塗装の対象となる母材が金属などだった場合、やけるという現象が起きる可能性があります。
やけとは、太陽光線の過不足、熱の作用などが原因で起きます。
塗膜が白色が淡色だった場合、黄変します。

あまりに高温でかつ金属の場合には不具合が生じるケースも
夏場の高温時、塗装対象が金属などだった場合、やけるという現象が起こる

また、海に近い場所では湿度が高くなりやすい場所もあるため、温度の管理はしっかりと行う必要があります。

夏場の作業環境

塗装作業時に室内にいなければならない日があったとしても、外では施工が行われています。

養生や足場の設置をはじめ塗料の臭いなどがあり、お客様にとっては換気ができない状態が考えられます。
また、職人にとっても暑い中での作業となるため、作業環境の面から見ると優れているとは決していえません。

塗装に適した季節(夏の場合)
塗料の乾燥の面では適していても塗装環境としては適さない場合もあります

最後に

夏場の塗料は乾燥しやすいメリットがありますが、太陽光線が屋根・壁の温度を上げます。
母材が暑くなった環境で塗装を行うことは、必ずしも適切な環境であるとはいえません。

また、暑さによって、逆に作業効率が落ちる可能性も考えられます。
暑さが厳しい時には、日中、塗ることを控えるなど取っている職人さんもいます。
塗装時の環境は大切です。

できるだけ良い環境で塗ることが望ましいのです。

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