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SHIROKUMA COLUMN

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コラム

SHIROKUMA COLUMN

2016/11/17
【躯体の劣化を防ぐモルタル補修のすべて】ひび割れ・浮きの補修手順と長持ちさせるコツ

住宅やビルの躯体に使われるモルタルは、時間の経過とともに劣化が進む素材です。
モルタルのひび割れや浮きを放置していると、雨水の侵入や鉄筋の腐食といった深刻なダメージにつながる可能性があります。

この記事では、モルタルの劣化症状ごとの補修方法(注入・塗布・成形)や補修の重要性、長持ちさせるポイントまで、専門知識がなくても理解できるように詳しく解説します。

躯体とは?モルタルとコンクリートの違い

躯体(くたい)とは

建物の構造を支える柱・梁・壁・床などの構造体そのものを指します。鉄筋コンクリート造(RC造)では、モルタルやコンクリートが主な構成材料です。

モルタルとコンクリートの違い

項目モルタルコンクリート
成分セメント+砂+水セメント+砂+砂利+水
主な用途外壁・下地仕上げ・補修構造体(柱・床など)
特徴仕上がりが滑らか、硬化が早い耐久性が高く重量がある

モルタルは外壁の仕上げ材や下地として用いられますが、劣化すると表面から雨水が浸透し、内部の鉄筋まで影響を及ぼす恐れがあります。

なぜモルタルは劣化するのか?主な原因とは

経年劣化

●紫外線や雨風にさらされることでセメントの結合力が低下
●表面が乾燥と収縮を繰り返し、ひび割れが生じる

温度変化・凍結

●冬季に水分が凍ると体積が増え、モルタルが内部から破壊される

地震や振動

●躯体が揺れることで、表面にストレスがかかり微細なクラックが発生

不適切な施工

●練り混ぜ不足や下地との密着不良により、浮きや剥離が起こりやすくなる

躯体に現れる劣化症状【ひび割れ・浮き】

ひび割れ(クラック)

●モルタルの乾燥・収縮・振動で起こる
●幅0.3mm以上で構造クラックと見なされ、早急な補修が必要

浮き(はがれ)

●モルタルと下地(コンクリートや金網)の接着力が低下し、空洞ができる
●外からは分かりにくいが、軽く叩くと空洞音がする

モルタルのひび割れ補修方法と手順

適用ケース

●幅0.3mm程度の軽微なクラック
●表面上のひび割れに限られる

補修手順

●クラック部分の清掃
→ 汚れ・カビ・旧塗膜を除去

●専用補修材を塗布
→ ポリマーセメントやエポキシ系補修材を使用

●ヘラで均一にならす
→ 下地と段差がないように仕上げる

●表面を乾燥させ、再塗装する

モルタルの浮き補修方法と工程

浮き補修では、注入工法+ピンニング補強が主流です。

補修手順

●注入位置のマーキング
→ タイルの目地や目視で範囲を特定

●穴あけ(穿孔)
→ コンクリート用ドリルで注入穴を開ける(直径6~8mm)

●孔内の清掃
→ 粉塵や水分を完全に除去

●エポキシ樹脂を注入
→ 高強度接着剤で浮いたモルタルを下地に固定

●アンカーピン挿入
→ 強度を補強するためのステンレスピンを差し込む

●モルタルで成形・仕上げ
→ 穴埋め+表面をならして完了

微細なひび割れには「被覆工法」

被覆工法とは?

幅0.2mm以下の微細なひび割れに対して、塗布材でひび割れ上から覆い、劣化を防ぐ方法です。

 使用材料

●弾性防水塗料(可とう性あり)
●ポリマーセメントモルタル

特徴

●雨水や紫外線の浸入を防ぐ
●補修跡が目立たない
●仕上げ塗装と同時に施工可能

モルタル補修後の塗装とメンテナンスが重要な理由

モルタル補修が終わったら、表面を塗装で保護することが必須です。

なぜ塗装が必要?

●紫外線や雨風を遮断し、再劣化を防止
●防水性・防カビ性を付与
●美観を整え、補修跡を隠す

使用する塗料の例

●弾性塗料(クラック追従性あり)
●水性アクリル・シリコン・フッ素塗料など

補修を後回しにするとどうなる?放置のリスク

劣化の進行が早まる

●ひび割れから水が侵入し、鉄筋が錆びて膨張 → モルタルが破裂・剥落

雨漏り・漏水の発生

●特にバルコニーや外壁面の劣化は室内まで水が浸透するリスクあり

資産価値の低下・修繕費の増加

●放置すると補修費が10倍以上になることも

信頼できる業者選びのポイント

施工実績が豊富か?

→ モルタル補修・外壁補修の実績写真を公開している業者が信頼性あり

調査・診断が丁寧か?

→ 打診調査・赤外線調査などを用いて、劣化の範囲を数値で把握する業者を選ぶ

見積もりに材料名・工程が明記されているか?

→ 「エポキシ注入」や「下塗り+上塗り」など、工程が具体的に記されていれば安心

まとめ:早期補修と保護塗装で長寿命な建物へ

モルタルの劣化は、外からは小さなひびに見えても、内部では重大なダメージが進行していることがあります。
躯体の健全性を保つには、早期発見・早期補修・表面保護(塗装)の3ステップが不可欠です。

この記事のまとめ

● モルタルの劣化はひび割れ・浮きとして現れる
● ひび割れ補修は清掃→補修材塗布→塗装
● 浮き補修は穴あけ→樹脂注入→アンカーピン→埋め戻し
● 幅0.2mm以下の微細なひび割れには被覆工法が効果的
● 補修後は必ず塗装で保護し、再劣化を防止
●放置すると構造の劣化・雨漏り・高額修繕に発展する

躯体の劣化は見逃されがちですが、建物全体の安全性や寿命に大きく関わる重要なポイントです。
「もしかして…」と思ったら、早めの点検・補修を検討しましょう。

 

 

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