しろくまコラム SHIROKUMA COLUMN
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コラム
日本家屋の外壁リフォームガイド|費用・工法・耐久性・色選びまでを解説

和風の趣を大切にした日本家屋。その美しい外観を維持し、長く快適に暮らすためには、定期的な外壁リフォームが欠かせません。
しかし、ひとくちに外壁リフォームと言っても、「塗装・張り替え・カバー工法」など工法が複数あり、費用や耐久性も異なります。
この記事では、日本家屋に合った外壁リフォームの種類や費用相場、長持ちさせるポイント、人気の色選びまで、わかりやすく解説します。
目次
日本家屋の外壁リフォームとは?目的と必要性
日本家屋は木の温もりや伝統的な趣を大切にした建築様式が特徴ですが、築年数が経つにつれて外壁の劣化が進行します。
ヒビ割れ、色褪せ、苔・カビの発生などが見られたら、外壁リフォームのタイミングです。
リフォームの目的は、単なる「見た目の回復」だけではありません。
●建物の防水性を保ち、雨漏りを防ぐ
●断熱性・遮音性の改善
●資産価値の維持・向上
こうした効果が期待できるため、リフォームは見た目以上に「家を長持ちさせるための予防整備」ともいえるのです。
日本家屋に適した外壁リフォームの種類
外壁塗装:定番でコストを抑えたい方向け
既存の外壁に塗料を塗り直す工法。もっともポピュラーな外壁リフォーム方法です。
費用を抑えつつ、外観を美しく保ちたい方におすすめです。
●耐用年数:約10〜20年(塗料の種類による)
●メリット:費用が安い・短工期・選べる色が豊富
●デメリット:劣化が進んでいると塗装だけでは対応できない
とくに、和風建築に使われるモルタル壁や漆喰壁にも対応可能な塗料も登場しており、“古さを残しつつ、耐久性を高めたい”というニーズにも応えてくれます。
外壁張り替え:老朽化が進んだ日本家屋に最適
既存の外壁をすべて撤去し、新しい外壁材に張り替える工法。
外壁の下地(胴縁や防水シート)まで補修・更新できるため、建物の構造的な健全性を取り戻すのに最適です。
●耐用年数:20〜40年
●メリット:耐久性が非常に高い・断熱性能が大幅に向上
●デメリット:費用が高額・工期が長め
日本家屋の外観に馴染むよう、木目調サイディングやタイル調外壁、ALCパネルなどを選ぶことで、伝統的な雰囲気を損なわずに機能性を向上させられます。
外壁カバー工法:見た目と性能の両立が可能
既存の外壁の上から新しい外壁材を重ねる工法です。
外壁を撤去しないため工期が短く、撤去費も抑えられるというメリットがあります。
●耐用年数:20〜30年
●メリット:断熱性・遮音性アップ・解体工事不要・外観を一新できる
●デメリット:建物に重量がかかるため構造の確認が必要
昔ながらの日本家屋の趣を壊さないように、和風サイディングや金属系木目パネルを使うなどの工夫も可能です。
外壁リフォームの費用相場(120㎡前後の一戸建ての場合)
外壁リフォームの工法ごとにおおよその費用相場をまとめました。
リフォーム方法 | 費用相場(120㎡の場合) | 特徴 |
---|---|---|
外壁塗装(シリコン) | 約60万円前後 | 一般的なコストで実用性も◎ |
外壁塗装(無機塗料) | 約80万円前後 | 高耐久でコスパの良い選択肢 |
外壁張り替え | 約200万〜500万円 | 長寿命で構造補修も含めた大規模工事 |
外壁カバー工法 | 約195万円〜 | 見た目一新・断熱性能UP。工期も短い |
※価格は目安であり、外壁材のグレード・現場の状況・施工地域によって変動します。
長く美しく保つために|日本家屋におすすめの外壁材
日本家屋に使用する外壁材は、見た目の“和風らしさ”と耐久性のバランスが重要です。
以下のような素材は、日本家屋の外観を損なわず、リフォーム後の満足度も高くなるためおすすめです。
タイル外壁
高級感があり、汚れに強く、耐久性も◎
初期費用は高いが、メンテナンスフリーに近い
樹脂系サイディング
柔らかく割れにくい素材
軽量で建物に負担が少ない。寒冷地に強いのも特長
金属サイディング(ガルバリウム鋼板)
シャープな印象ながら木目調も可能で和風建築にも合う
非常に軽量で耐久性が高い。断熱材入りタイプも人気
ALCボード
軽量気泡コンクリート素材。断熱性・遮音性に優れる
表面を塗装して仕上げるため、和風カラーにも対応可能
日本家屋の外壁塗装|人気色と色選びのコツ
外壁塗装で印象がガラリと変わるため、色選びは失敗したくないポイントです。特に日本家屋の場合は、周囲の自然や街並みに馴染む色合いが好まれます。
人気色ランキング(日本家屋に合う色)
グレー系(モダンで落ち着いた印象)
ナチュラルカラー(ベージュ・アイボリー)
ダークカラー(こげ茶・チャコール)
和風グリーンや渋めのブルー
薄いピンクや柿渋色などの和カラー
色選びの注意点
●奇抜な色(真っ赤・レモンイエローなど)は景観から浮いてしまうことが多いため避ける
●雨樋・軒天・柱などとのバランスも考慮する
●色見本では小さく感じた色が、外壁全体ではかなり明るく見えることが多い
塗装業者によってはカラーシミュレーションを用意してくれるので、後悔しない色選びをするためにも活用をおすすめします。
外壁リフォームで後悔しないためのポイント
リフォームの満足度は、「どこに頼むか」「どんな材料を選ぶか」によって大きく左右されます。
日本家屋において特に注意したいポイントを紹介します。
劣化状況の診断はプロに任せる
素人目にはわかりづらい下地の腐食や雨漏りのリスクなど、見えない部分のチェックが重要です。
長期目線でのコストパフォーマンスを重視
塗装だけで済む場合もありますが、頻繁な塗り替えが必要になると結果的に割高になります。
必要に応じて張り替え・カバー工法も検討を。
和のテイストを大切に
塗料やサイディング材には「和風対応」や「木目調・漆喰調」などデザイン豊富なものもあります。
伝統美と機能性を両立させる素材選びがポイントです。
まとめ
日本家屋は、外壁を美しく保つことで建物の価値や景観の調和を守り、住まい手の満足度も高めることができます。
外壁リフォームは、「塗装」「張り替え」「カバー工法」の3種
費用は60万円〜500万円と幅がある
使用する外壁材や塗料によって寿命と印象が大きく変わる
日本家屋には、和風デザインに合う外壁材や落ち着いた色がおすすめ
定期的な点検と、適切な時期のリフォームを行うことで、古き良き日本家屋の魅力を次世代へとつなげていくことができます。
施工前
朝日がやさしく差し込む中、静かな住宅街の一角に佇む一軒の日本家屋。
柱や破風、建具に至るまで、贅沢なほど木材がふんだんに使われた伝統建築です。
白い漆喰と、年月を重ねて味わい深くなった木部とのコントラストが、この家の歴史と誇りを物語っています。
しかし近くに寄ってみると、外壁には細かなクラックや色褪せが目立ち、木部には雨染みやひび割れが現れていました。
雨や風、夏の陽射しに晒されながら、この家は長年にわたって家族を守ってきたのです。
塗装工事は、ただのメンテナンスではありません。
これは、この家に再び息を吹き込む“再生の第一歩”。
そのために、まずは安全かつ正確な作業を行うための足場設置からスタートします。
足場設置
トラックが到着すると、荷台からカンカンと金属の音を響かせて足場材が降ろされていきます。
朝の冷たい空気の中、作業員たちは手際よくパーツを運び、一本一本組み上げていきます。
今回設置するのは、くさび緊結式足場。
作業性と安全性のバランスに優れており、繊細な作業が求められる日本家屋には欠かせないものです。
屋根周り、バルコニー、軒下、そして格子の間の細部にまで職人の手が入るよう、入念に計画されたレイアウトで足場が家を包み込んでいきます。組み上げられたメッシュシートが風に揺れ、まるでこの家が手術を控えた舞台の中央に立っているようにも見えました。
塗装という“化粧直し”が始まる前に、まずは“舞台を整える”。
それは、静かでありながら、確実に進むプロローグの一幕です。
足場解体
数日間にわたり行われた塗装工程を終え、職人たちが再び足場の解体作業に取り掛かります。
トントン、カンカンという金属音が、今度は“終わりの始まり”として響きます。
徐々に外壁が露わになり、これまでシートの陰に隠れていた新たな姿が、朝の光の中に浮かび上がってきました。
真新しい塗装が施された外壁は、柔らかなツヤを帯び、陽射しをやわらかく反射しています。
木部もすっかり深みのある色に蘇り、自然と調和しながらも存在感を放っています。
足場が取り除かれていくたびに、この家の“本来の佇まい”が、よりはっきりと見えてきます。
風が通り、外壁の表面を撫でるように吹き抜けるその瞬間、まるで家が深呼吸をしているかのようでした。
ひとつの仕事の区切りでありながら、暮らしのリズムが再び動き出す合図でもあります。
完成した外観を見上げた瞬間、思わず「いい風合いだな」とつぶやいてしまう。
日本家屋特有の落ち着き、そして時を経た味わいはそのままに、全体が引き締まり、まるで“現代に蘇った伝統建築”とでも言いたくなるような仕上がりです。
外壁は新たな命を得たかのように、鮮やかさの中にしっとりとした深みをたたえています。
木部にはクリア塗装が施され、木目の美しさが一層際立ち、光の角度によって表情を変えて見せてくれるのです。
まさに、“ただ塗る”のではなく、“風格を磨き上げる”ための作業だったことがわかります。
この仕上がりは、職人の手仕事と素材への敬意があってこそ成り立つもの。
日本家屋が持つ静けさや佇まいの美しさをそのままに、住まいの品格を高める塗装の力を実感する瞬間です。
少し離れた場所から家を見上げてみると、その変化はよりはっきりと感じられます。
かつては少しくすんでいた外壁が、いまや太陽の光を受けてキラリと輝き、町並みの中でも凛とした存在感を放っています。
まるで家が「綺麗になっただろう」と誇らしげに佇んでいるようです。
以前の落ち着いた印象も良かったけれど、今の姿には“明るさ”と“清々しさ”が加わっています。
それは、単なる色の違いだけではなく、住まい手の想い、職人の技術、そして家そのものの歴史が織り交ぜられた、“生きた仕上がり”だからこそ感じられる空気なのかもしれません。
新たな姿に生まれ変わった日本家屋は、これからまた何十年と、この地で暮らしと風景を見守っていくのです。
写真に収めたその一枚には、単なる記録以上の意味が宿っていました。
