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SHIROKUMA COLUMN

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コラム

SHIROKUMA COLUMN

2016/09/21
長野県県産材利用のススメ

地元の木材利用を採用してみてはいかがですか?

木材の乾燥工程の違い

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木材は乾燥の仕方によって、メリット・デメリットがあります。

本日は県産材の利用について、お伝えしていきます。

建材に多く使われる木材ですが、その乾燥工程はご存知でしょうか?

古くは水中乾燥というものを行われていましたが乾燥時間が長くかかり、現在ではあまり行われていません。
木材がより強くなる乾燥方法且つ、潤った仕上がりになるため魅力的なのですがコストもかかります。
そのため使われることがなくなっていきました。

わたしも木工事の親方から教わったことなので、実際にその材を扱ったことはありません。
現在木材を乾燥させる方法に用いられているのが天然乾燥と人工乾燥です。

人工乾燥は木材を乾燥室内で乾燥機や装置等を用い強制的に乾燥させる方法です。

乾燥までの時間が短いので製品となるまで時間がかかりません。

しかしながら、内部割れのリスクがあり強度的に危険があるとされています。

一方、天然乾燥は桟積みし、屋外で乾燥させていく方法です。

木にとってやさしい乾燥方法とされ、時間をかけて含水率を下げていきます。
この間・地域の気候風土に馴染んでいきます。
建材として使用できる段階までに手間・暇がかかる乾燥方法です。

県産材の良い点

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気候に馴染ませた木材を使うことで、木は山に生きていた時と同じように生き続けるのです。

乾燥の方法を簡単に書かせていただきましたが、なぜ県産材が良いのかを書いていきます
地元で生まれ育った木は、その地域の気候風土を記憶しています。

乾燥段階でさらに気候に馴染ませた木材を使うことで、木は山に生きていた時と同じように生き続けるのです。

前述した含水率ですが、さまざまな建材を使用するうえで気を付けなけれならないポイントです。
もちろん塗装を行ううえでも気を付けなければなりません。

水と油にならければ良いのですが、不具合の原因となるポイントですのでDIYなどを行う時のために覚えていただければと思います。
話を戻しますが、気候風土を覚えた地元の木材を新築やリフォームに採用してみてはいかがでしょうか?

その他の県産材の利点

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県産材には、さまざまなメリットがあります。
  • 輸入材には防腐剤や防黴材が使用されていますが、県産材には乾燥のみでシックハウス症候群やアレルギーの心配が少ない
  • とくに高温多湿である日本で育ち、特に地元の気候になじんで育った県産材は湿気による影響を受けにくくすぐれた調湿性を発揮する
  • 木材の種類によっては防腐・防虫を施さなくても優れた耐朽性や耐蟻性を持つものがある
  • 古くから神社・仏閣につかわれてきた「ヒノキ」などは加工しやすく狂いにくく、耐朽性も高く長年強度が落ちない世界最良の針葉樹材と評価されている
  • 木材の自然な香りがリラックス効果や血流の促進など良い効果をもたらす
  • 生活の中で発生する悪臭を中和しすがすがしい空気に変えてくれる
  • 県産材を規定通り利用する事によってリフォーム工事や新築を行う際に県での助成金制度を利用できる

長野県の住宅等への県産材利用への助成金制度

 

ふるさと信州・環の住まいご自身がお住まいになるために、県内に対象住宅を新築又は購入する方で性能要件を満たす木造住宅につき基本型50万円/件、低炭素認定型80万円/件の助成金。募集は先着順
※助成金の対象となる県産木材は、原則として信州木材認証製品センターの認証製品としています。
信州型住宅リフォーム助成金県産木材の活用や既存住宅の省エネ性能向上と長野県への移住を促進するため、県産木材を利用した既存住宅の省エネリフォーム(増改築を含みます)の工事費の一部を助成。
長野県産材CO固定量認証制度県産材を使用した住宅等を建築する施主、店舗や事務所を木質化する企業等に対し、「県産材利用の環境貢献度」を数値化し認証証書を発行。
この制度を利用して認証を受けた個人住宅には金融機関から住宅ローン、リフォームローンを借りる場合、「エコ住宅等」の金利優遇を受けられる場合がある。

信州木材認証製品センター

では長野県の主な県産材は?

スギ木目が鮮明で独特の香りがある。柱・梁や壁・床材などにも使われる。
杉を置くことで、杉を置かない場合に比べ、ホルムアルデヒド量を約50%も減らすことができた、というデータもあります。
ヒノキ日本特産の代表的な針葉樹材。肌目は緻密で特有の芳香と美しい光沢をもつ。
木曽ひのきに代表されるように古くから高級材として建築に利用されており、耐湿・耐水性に強く保存性が高い。
アカマツ赤褐色で木目は鮮明。水湿に強く耐久性がある。暖かい色合いを活かし、床材や梁に使用されている。
脂を特に多く含んだ材もあり、そういった材は「肥松(こえまつ)」と呼ばれ珍重されされ、磨きながら使い込むと飴色の美しい光沢が出る。
カラマツ美しい木目と鮮やかな節には、力強さと暖かみの両方があり美しい。
柱などで住宅建築に古くから使われていた。集成材に加工することで、たわみに対して一層強くなるため構造部材に、木目を活かして床、壁板などに使われています。
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