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SHIROKUMA COLUMN

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コラム

SHIROKUMA COLUMN

2016/06/10
東京タワーの塗り替えは、どれだけ大変?

東京タワーの塗り替えは、どれだけ大変?

東京タワーの塗り替えはどれだけ大変
東京タワーの塗り替え面積を計算すると、何と東京ドーム2個分になるそうです。

東京タワーの塗装面積は東京ドーム2個分です。

鉄鋼素材の巨大なものを建造する場合、その塗装は工場で行われます。
例えば、兵庫県にある明石海峡大橋の場合、その塗装は6層からなっています。

さらに、組立加工前に素材には、一次防錆塗料と言われる鉄鋼用の無機ジンクリッチプライマーが塗られています。
これは組み立て後にブラスト(粗妙状の研磨材を衝突させることで表面処理を行う加工法)で全面除去され、そこから1層、2層と、6圈まで塗装されていきます。

1層はジンクリッチペイントで塗装し、2層は厚膜形エポキシ樹脂塗料を下塗り3回(2~4層)、中塗り1回(5層)という形で行われ、6層目は上塗りでフッ素樹脂塗料が塗られて完成となります。
この6回の塗装で、その塗膜の厚さは約270マイクロメートル(=μm)になります。
厚膜形エポキシ樹脂塗料の原料は、エポキシ樹脂、変性樹脂、顔料、硬化剤、溶剤を主なものとした2波形の塗料に!

一方、すでにある巨大建造物への塗装は、サビから守るために非常にきめ細かに行われる。

その代表が東京タワーになります。

総塗装面積は東京ドーム2個分!?

東京タワーの塗り替えはどれだけ大変2
総塗装面積は約9万4000平方メートルになります。気が遠くなるような広さですね!

この総塗装面積は約9万4000平方メートル。

これは、東京ドーム2個分に相当するもので、使用する塗料の量は総計で3万4000リットルもの量を使用しているのです。

建設時の塗装は、地上から141メートルまでは鋼材を工場でサンドブラストし下塗りまで塗装して現地搬入し、2回目の下塗りをしている。
中塗り、上塗りにはフタル酸樹脂系塗料で6工程行われ、地上141~253メートルまでのものは、工場で鋼材を酸洗いして溶融亜鉛メッキを施して現地搬入し、中塗り、上塗りは鉄鋼材と同様の処理を行っていました。
現在の塗り替えは、ほば5年に1度の周期で約1年をかけて行われています。

ケレンと呼ばれる下地処理作業をし、下塗り、中塗り、上塗りと3工程で行われているが、これはすべて刷毛を使った人の手によって行われています。
また、作業開始の時間も朝は日の出から行い東京タワーの営業が始まる9時までに限定されているそうです。
東京タワーを塗るのに動員される人数は約4200人。

いずれも熟練の職人技であることから、塗装工事の最終日には職人一人ひとりに、タワーのマークと個人名が刻まれた500円硬貨大の記念メダルが渡されるそうです。

また、東京タワーの塗装補修作業は、近隣に対する防音対策と、電波への影響を避けるため、木製の丸太を組んだ足場で行い、一万本以上の丸太を使用しています。

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