しろくまコラム SHIROKUMA COLUMN
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コラム
換気口ガラリの外し方を紹介|概要や種類を解説
機密性が高くなった昨今の建物には必ず「ガラリ(換気口)」がついています。空気の入り口として、重要な役割を果たしてくれているガラリですが、ガラリが汚れていると、室内の空気にも影響がでるため、ガラリは外して定期的に掃除したいものです。そこで今回は、ガラリの外し方をはじめ、ガラリの持つ役割や種類などを紹介します。
換気口ガラリの外し方
1. ネジを外す
ドライバーを使用して、ネジを緩めます。取付の際に使用するので、ネジは無くさないように注意しましょう。
2. ガラリを回して外す
フードガラリを左に回して外します。
この際、フード部分を無理に引っ張ると部品損傷に繋がるので注意が必要です。
3. 取り付けの際は「ツメ」を確認
掃除が終わったら換気口ガラリを取付けます。
新しいフィルター、または網を元に戻して、フードガラリの裏側のツメと本体溝が合うようにセット。
取り外す際とは逆に右向きに回して、ネジで固定します。
換気口ガラリとはなにか
ここではそもそも換気口ガラリとは何かについて、その役割と構造を紹介します。
住宅などの機密性向上により、室内の空気が滞留してしまうと、空気が悪くなるばかりか、建材などから出る化学物質による健康被害「シックハウス症候群」やカビ・ダニ被害が考えられます。こうした被害を減らす役割があるのが、換気口ガラリです。建物の空気の出入り口としての役割を担う換気口ガラリは、現代の住宅において無くてはならない存在なのです。
ガラリの役割
ガラリは住宅やビルにおいて、空気の出入り口としての役割を担ってくれています。一昔前の住宅は気密性が低いがゆえに空気の入れ替えが自然にできていました。一方で、現代では住宅の気密性や断熱性が向上したため、意図的に空気の入れ替えを行う必要があります。しかし、1日に何度も窓を開け閉めするわけにはいきません。その役割を担ってくれるのが、換気口ガラリです。
ガラリを設置することで空気の出入り口ができるので、部屋の空気が自然と入れ替えられるようになります。これにより、機密性の高さが原因の一つである、シックハウス症候群や湿気の滞留を予防する効果が期待できます。
ガラリの構造
一般的にイメージしやすいガラリは羽根板とよばれる、幅の狭い板を斜めに、かつ平行に並べた構造をしています。羽根板が下方に向かって斜めに付けいていることで、空気の入れ換えをしつつ室内への雨風の侵入を予防。室内の様子も外からは見えないようになっています。
ガラリの種類
ガラリとひと言で言っても、設置場所や形状が異なります。
多くの場合、ガラリはキッチンや洗面所、浴室などをはじめ、換気が必要な室内の外壁に設置されています。また、羽根板の種類やフードの形状などもさまざまで、その特徴に合わせたガラリを設置することでより効果を発揮します。
ガラリの設置箇所
ガラリは設置場所によって、その名称や形状が異なります。
■ガラリの名称
名称 | 形状 |
換気口ガラリ | 室内外の空気の循環を担う。外壁に取付けられている丸形のガラリ |
ドア ガラリ | ドアの下方に設置されていることが多い、角形のガラリ |
ガラリ戸(よろい戸) | 扉全体が角形ガラリになっているもの |
設置場所以外にも、ガラリの羽根板の形状によっても種類を分けられます。
ガラリの形状
空気の通り道を作るためにあるガラリの「羽根板」は、次のようにさまざまな形があります。
■ガラリの羽根の形状
名称 | 羽根の形状・特徴 |
H型 | 並行な板を横向きに取付けており、多くの建物で使用されているタイプ |
V型 | 縦方向に羽根が取付けられたタイプ。「縦型」と呼ばれることも |
パンチング型 | 金属板にパンチで開けたような穴が無数にあいているタイプ |
メッシュ型 | メッシュの金属網が取付けられたタイプ |
片流れ型 | 羽根は横向きに付いていますが、片側が高くなっているタイプ |
山形 | 室内・室外に羽根が山形に伸びているタイプ |
フラッティー型 | 円形のガラリで、屋外部分の外側に深い溝があり、中心部には側面に穴が空いた筒がある |
さらにフードの形状も複数種類あります。
■フードの形状
名称 | 特徴 |
丸形 | 一般的によく見られる形で、下半分が空いているフード |
U型 | ゾウ鼻とも呼ばれる形状で、下からのぞき込まないと換気口部分が見えない。丸形よりも雨水が入りにくい |
M型 | 換気口部分を完全に覆っているのはU型と同じですが、丸みのあるU型と異なり、四角い形をしている。フードの開口部が大きくなるので、換気性が高い |
ガラリの清掃は業者に依頼
新築時はピカピカなガラリも年月が経つにつれて、埃などがつき黒ずんできます。特にキッチンの外壁に設置されたガラリにおいては、油の混ざった空気なども排出されるため、埃と油が混じり合い、より頑固な汚れとなります。
汚れが固着したガラリは外せない場合もあり、清掃したくてもできない状況に陥ることもあります。また、2階以上の場所にあるガラリの清掃には足場が必要です。一筋縄ではいかないケースや、無理をして外壁を破損するケース、また場所によっては転倒してケガをするケースもあるので、ガラリの清掃は勝手が分かっている業者に依頼することをおすすめします。
まとめ
ガラリは、室内の適切な換気を行うために大切な設備です。手入れを怠ると、室内にカビやダニなどを発生させる原因となるため、定期的に清掃するようにしましょう。清掃は自分で行うこともできますが、シーリングなどで固定されている場合は、無理に外そうとして外壁を傷付ける可能性があります。そのため、自力で無理そうな場合は、外壁に傷を付けてしまう前に、業者に相談することをおすすめします。