しろくまコラム SHIROKUMA COLUMN
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コラム
塗装の下地処理とは?重要性・手順・注意点ガイド

外壁塗装や屋根塗装をする際、「どんな塗料を使うか」「どの業者に依頼するか」といった部分に目が行きがちですが、本当に仕上がりを左右するのは“下地処理”です。
どんなに高性能な塗料を使っても、下地処理が不十分であれば、塗膜の剥がれ・ひび割れ・早期劣化といったトラブルが起きる可能性があります。
この記事では、塗装における下地処理の目的・具体的な作業内容・失敗しないポイントまで、初心者にもわかりやすく解説します。
業者選びの参考としても役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
下地処理とは?塗装前に絶対欠かせない工程
「下地処理(したじしょり)」とは、塗装をする前に、外壁や屋根の表面を整える作業の総称です。
外壁や屋根は、紫外線や雨風にさらされて年々劣化しています。
もしそのまま塗料を塗ってしまうと、密着せずにすぐ剥がれたり、色ムラになったりしてしまいます。
下地処理の主な目的
塗料の密着性を高める
表面を平滑に整え、仕上がりを美しくする
塗膜の防水性・耐久性を最大限に発揮させる
つまり、下地処理は塗装工事の「土台作り」にあたり、施工全体の品質を左右する非常に重要な工程なのです。
下地処理が必要な理由|放置するとどうなる?
下地処理をおろそかにすると、次のような不具合が発生するリスクが高まります。
下地処理不足による失敗例
塗料が密着せず、施工後1〜2年で剥がれる
古い塗膜の浮きが残っていて、表面にムラが出る
ひび割れ部分から雨水が侵入し、防水性能が失われる
サビ処理をしていない金属部分から腐食が進行
こういったトラブルは、見た目だけでなく住宅の寿命を縮める原因にもなるため注意が必要です。
下地処理の主な作業内容と工程
下地処理にはさまざまな工程がありますが、ここでは主な作業を順を追って紹介します。
高圧洗浄
目的
外壁や屋根表面のホコリ・泥・カビ・コケ・古い塗料の粉化物(チョーキング)を洗い流す
特徴
約100〜150kgf/㎠の水圧で一気に洗浄
表面が濡れた状態になるため、乾燥時間(1〜2日)を置いてから次の工程へ進む
ケレン作業(研磨・剥がし)
目的
サビ・旧塗膜の剥がれ・塗装の浮きなどを削り落とす作業
手法
ヘラ・サンドペーパー・電動工具(ディスクグラインダーなど)を使って処理
金属部には特に重要な作業
種類
1種ケレン:ブラスト処理(重度)
2種ケレン:電動工具
3種ケレン:手工具
4種ケレン:軽度の清掃
クラック補修(ひび割れの補修)
方法
0.3mm以上のひび割れ(構造クラック)にはシーリング材やエポキシ樹脂を充填
0.3mm未満の髪の毛状クラックには、下塗り材で埋める処理も
ポイント
クラックを見落とすと、雨水の浸入や内部劣化につながる
剥がれた塗膜の除去
古くなった塗膜が浮いている場合は、スクレーパーやワイヤーブラシで剥がす
剥がれた塗膜を放置すると、新しい塗料が定着せずムラや剥がれの原因に
サビ止め処理(主に金属部)
ケレンでサビを落とした後に、サビ止め塗料を下塗りとして使用
雨樋・シャッターBOX・手すりなどの金属部分には必須
下地処理のチェックポイント|成功のためのポイント5つ
下地処理は、外からは見えにくい工程だからこそ、信頼できる業者に任せることが大切です。以下のポイントをチェックしましょう。
ポイント①:作業内容を丁寧に説明してくれるか
下地処理は仕上がってからは見えない工程だからこそ、「どんな作業をするのか」を事前にきちんと説明してくれる業者を選びましょう。
例えば、「外壁のコケやカビは高圧洗浄でしっかり落とします」とか、「このひび割れにはシーリングを充填してから塗装します」など、施工箇所の写真を使って説明してくれる業者は信頼度が高いです。
口頭だけで済ませず、図や現場写真を交えて説明してくれるかどうかが判断のカギになります。
ポイント②:見積書に「下地処理」の記載があるか
見積書に「外壁塗装一式 〇〇円」とだけ書かれていたら要注意です。
信頼できる業者は、以下のように下地処理の工程を細かく記載してくれます。たとえば:
高圧洗浄(100㎡)…〇〇円
ケレン作業(鉄部)…〇〇円
クラック補修(10か所)…〇〇円
サビ止め塗布…〇〇円
といったように、作業内容が明確に分かる記載があることが安心材料になります。
逆に、「一式」「サービス」などの曖昧な言葉で濁されている場合は、必要な処理が省かれてしまうリスクもあります。
ポイント③:実績と口コミを確認する
施工の良し悪しは、実際に工事を経験した人の声が一番参考になります。
GoogleレビューやSNS、業者の公式サイトに掲載されている施工事例のビフォーアフター写真やお客様の声を見てみましょう。
たとえば、「以前、うちの外壁に浮きがあったが、ケレンで丁寧に落としてから塗ってくれたおかげで10年経っても剥がれない」といった具体的な評価コメントがあると安心です。
また、「下地処理が雑だった」「説明がなかった」などのネガティブな口コミが多い業者は避けた方がよいでしょう。
ポイント④:建物の状態に応じた処理を行っているか
外壁の劣化状態は家ごとに異なります。
たとえば、海沿いの住宅であればサビが出やすいため金属部のケレンとサビ止めが重要になりますし、築20年を超える建物では外壁のクラック(ひび割れ)が多数出ている可能性もあります。
信頼できる業者は、現場調査の際に状態を丁寧にチェックし、「この外壁はチョーキングがひどいので洗浄を強めに行います」「クラック補修は10か所ほど必要です」など、建物ごとの症状に合わせて適切な処理を提案してくれます。
一律のテンプレ通りの施工をしようとする業者には注意が必要です。
ポイント⑤:塗料メーカーの仕様に沿っているか
塗料にはそれぞれ「こういう下塗りをしてください」「この条件下で塗ってください」といった施工条件(仕様書)がメーカーから出されています。
たとえば、「シーラーを1回塗って乾燥させてから上塗り2回を行う」や「クラックにはフィラーで処理してから使用」など、正しく守らなければ塗料の性能が十分に発揮されません。
優良業者は、こうしたメーカーの基準を熟知し、適切に遵守しています。
また、塗料名や仕様書を見せながら「この塗料は下地処理が命です」「ここには密着性を高める下塗り剤を使います」などと説明してくれると安心です。
逆に、「どの塗料かは当日決めます」といった曖昧な説明をする業者は避けましょう。
DIYで下地処理はできる?可能な範囲と注意点
下地処理はDIYでも行える部分はありますが、プロと同じクオリティを出すのは難しいのが実情です。
作業項目 | DIY可能度 | コメント |
---|---|---|
高圧洗浄 | △ | 市販の高圧洗浄機で可能だが、業務用ほどの洗浄力はない |
ケレン作業 | △ | 小規模であれば可能だが、力作業で時間がかかる |
クラック補修 | ○ | 補修材を使って手軽にできるが、構造クラックは不可 |
サビ止め塗装 | ○ | 金属部分のDIYメンテナンスとして有効 |
本格的な塗装前の下地処理は、プロに任せる方が安心で確実です。
下地処理の費用相場と内訳
下地処理は塗装費用の中に含まれていることが多いですが、内容によってコストも大きく変わります。
費用の目安(外壁100㎡前後の場合)
作業内容 | 費用相場 |
---|---|
高圧洗浄 | 1万〜3万円 |
ケレン作業 | 2万〜5万円 |
クラック補修 | 1万〜3万円 |
サビ止め塗布 | 5,000円〜2万円 |
※トータルで10万〜15万円前後が目安。建物の劣化状況によって増減します。
まとめ|“見えない工程”こそ塗装の品質を決める
下地処理は、塗装工事の中でもっとも重要な工程のひとつです。
外壁や屋根がどれだけ美しく見えても、その下地がしっかりしていなければ、耐久性も防水性も持続しません。
この記事のまとめ
下地処理の目的は「密着性・平滑性・耐久性」の確保
主な工程:高圧洗浄、ケレン、クラック補修、サビ止めなど
下地処理が甘いと、早期剥がれや塗料性能の低下に直結
業者選びでは「説明力・実績・工程の透明性」を重視すべき
DIYは一部可能だが、基本はプロに任せるのが確実
美しい塗装は、しっかりとした“下地”があってこそ実現します。後悔のない塗装工事のためにも、ぜひ下地処理の重要性を理解し、信頼できる業者に依頼しましょう。