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SHIROKUMA COLUMN

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コラム

SHIROKUMA COLUMN

2016/08/14
自然塗料とは?安全性・種類・選び方まで詳しく解説

住まいづくりや家具のDIYなどで人気が高まっている「自然塗料」。
環境や健康に配慮した塗料として注目されており、ナチュラル志向の方や子どもがいる家庭を中心に選ばれるケースが増えています。
この記事では、自然塗料の定義や特徴、種類、注意点などを分かりやすく整理し、これから自然塗料を使ってみたいという方に向けて解説します。

自然塗料とは?その基本定義

自然塗料とは、石油系原料や合成顔料を含まず、植物油・天然樹脂・ミツロウなど自然由来の成分を主成分とする塗料です。化学物質の含有量が少ないため、環境や人体に対する負担が軽く、安全性が高いことが大きな特徴です。

自然塗料の主な原料

  • 亜麻仁油、荏胡麻油、桐油、ひまわり油などの植物油
  • 松脂、ダンマル、コパールなどの天然樹脂
  • 蜜蝋、カルナバ蝋、キャンデリラ蝋などの天然蝋
  • セラック(昆虫由来の天然樹脂)

自然塗料の主な特徴とメリット

1. VOC(揮発性有機化合物)の放出量が少ない

化学塗料と比べてVOCの放出量が非常に少なく、シックハウス症候群のリスクを抑えることができます。

2. 木材の呼吸を妨げない

自然塗料は木材の内部に浸透するため、木の持つ通気性や調湿性を保ちやすく、自然な風合いを活かせます。

3. 美しい木目と経年変化

自然塗料は着色力が強すぎないため、木目を活かした仕上がりになり、経年変化により色合いが深まるのも魅力です。

4. 素人でも扱いやすい

刷毛塗りや布塗りでも比較的ムラになりにくく、DIY初心者でも使いやすいという特徴があります。

自然塗料の種類とそれぞれの特徴

自然塗料にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴や用途が異なります。

オイル系塗料

  • 成分:亜麻仁油、荏胡麻油、桐油、ひまわり油 など
  • 特徴:木材に浸透し、表面に膜を作らず自然な仕上がりに。メンテナンス性が高い
  • 用途:床材、家具、カウンターなど

油ワニス系塗料

  • 成分:天然樹脂(ダンマル、コパール、松脂)+植物油
  • 特徴:塗膜を形成し、光沢や耐久性に優れる
  • 用途:家具、内装建具、木製サッシなど

セラックワニス系塗料

  • 成分:セラック(ラック貝殻虫由来)+アルコール
  • 特徴:速乾性があり、透明感のある美しい仕上がりに
  • 用途:楽器、家具、小物工芸品

ワックス系塗料

  • 成分:蜜蝋、カルナバ蝋、キャンデリラ蝋など
  • 特徴:表面に薄い被膜を作り、自然なツヤと撥水性を与える
  • 用途:家具、棚、フローリングの仕上げ・メンテナンス

オイルワックス系塗料

  • 成分:植物油+天然ワックス
  • 特徴:浸透力と表面保護性のバランスが良い
  • 用途:フローリング、家具、テーブル天板など

自然塗料を使う際の注意点

1. 「自然塗料」でも完全に無害とは限らない

自然塗料でも、成分の一部に防腐剤や乾燥剤(酸化重合促進剤)などが添加されているケースがあります。塗装後に乾燥する過程で微量のVOCやホルムアルデヒドを発生する製品も存在します。

2. アレルギー体質の方は注意

天然素材であっても、体質によってはアレルギー反応が出る場合があります(特に蜜蝋や植物油に反応することも)。

3. 耐久性や防水性には限界がある

自然塗料は耐久性・防水性の点で合成塗料よりも劣るケースがあります。こまめなメンテナンスや再塗装が必要になる場合もあります。

4. 乾燥に時間がかかることがある

オイル系塗料は気温・湿度の影響を受けやすく、乾燥に数日かかることもあります。施工計画を立てる際には余裕を持ちましょう。

自然塗料の選び方とおすすめの使い方

選ぶ際のチェックポイント

  • 成分表示が明確に記載されているか?
  • F☆☆☆☆(フォースター)などの安全基準を満たしているか?
  • 用途に合った塗料か?(家具用・床用など)
  • 国内メーカー or 海外認証品(例:ドイツのDIN規格、EN規格)

使用シーン別のおすすめ

  • 子ども部屋や赤ちゃん用家具:VOCゼロや無溶剤タイプを優先
  • キッチンや水回り:オイルワックス系や高耐水性ワックス
  • DIYで家具に塗る場合:蜜蝋ワックスやオイル系塗料が扱いやすい

まとめ|自然塗料は安心・安全な暮らしの第一歩

環境や人体に優しい塗料1

自然塗料は、見た目の美しさだけでなく、健康や環境にも配慮できる選択肢です。以下のようなメリット・注意点を踏まえて、適切に活用することが大切です。

メリットまとめ

  • 化学物質が少なく、子どもやペットにも優しい
  • 木の風合いを活かした自然な仕上がり
  • 経年変化を楽しめる
  • DIY初心者にも扱いやすい

注意点まとめ

  • アレルギーやVOCの可能性がゼロではない
  • 耐久性・防水性に限界があるため定期メンテナンスが必要

木と暮らす空間にぬくもりと安心を与えてくれる自然塗料。素材や使い方を理解すれば、より快適な住環境づくりにつながります。

 

番外編|自然塗料の種類

環境や人体に優しい塗料2自然塗料の種類には、どんなものがあるのでしょうか?

自然塗料を採用しようと考えているんだけど、どれにすれば良いか分からない方が少なからずいると思います。
そこで、どのようなものがあるのかをご紹介します。

58f86169b084ae04f22e7ad6f2c2e28b_s漆の木の樹液が主成分。

硬くて、アルカリ性や油にも強く光沢があり美しいという特徴

カシュ―系塗料

インド産カシュ―実の殻から抽出。塗膜外観や性能が漆に似ている

柿渋

9fd301c6b02725e4fe717f50b75bf592_s柿渋の実を砕いて絞り濾過してから発酵させたもの昔から防水、防腐防虫として傘やうちわにも利用されている

弁柄

053f35814f031d8c660a9b5e54aa4eb6_s酸化鉄を主成分としたもの。防腐の目的などで京都の紅殻格子や滋賀県、長浜地方の軸組などに使用されている。

ロジン

%e6%9d%be%e8%84%82松やにの樹脂

ダンマル

フタバキ科の植物の樹液ダンマル

コバル

地中で化石化した様々な植物の樹液を採取したもの。

桐油

f3ca1622e9d4c296726282e59_s桐の木から採取したもの

カルナバ

カルナバヤシの葉の裏から採取したもの

イボタロウ

イボタロウムシの分泌物

木ロウ

b4e1cf5912aaaf0dc0ef26a5b4dfecc3_sハゼの実から抽出したもの

蜜蝋

a174afdeff03dd453be74a326a9e2c9b_s蜂蜜の巣から抽出したもの

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