しろくまコラム SHIROKUMA COLUMN
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コラム
屋根塗装の縁切りの必要性とは?やらないとどうなる?手順・注意点までを解説!

「屋根の縁切りって聞いたことあるけど、何のためにやるの?」
「塗装工事の見積もりに“縁切り”の記載がないけど大丈夫?」
そんな疑問や不安を感じている方へ、この記事では屋根塗装において非常に重要な工程である「縁切り」について、必要性・作業手順・注意点・費用感まで徹底的にわかりやすく解説していきます。
目次
屋根の「縁切り」とは何か?
縁切り(えんぎり)とは、屋根塗装の際に、屋根材(特にスレート系)の重なり部分に入り込んだ塗料の膜を切り、雨水の通り道を確保する作業のことです。
主に使用される屋根材
スレート瓦(カラーベスト、コロニアルなど)
平板タイプの屋根材
これらの屋根材は、重ねて葺かれており、本来は重ね部分にわずかな隙間があり、雨水や湿気が下へと排出される構造になっています。
なぜ縁切りが必要なのか?重要な理由3つ
① 塗装で塞がれてしまう「排水経路」
屋根塗装ではローラーなどを使って塗料を塗りますが、このとき屋根材の重ね部分にまで塗料が入り込み、隙間が埋まってしまうことがあります。
その結果、雨水の逃げ道がなくなり、屋根材の下に水がたまる危険性が生じます。
② 雨漏りの原因になる
水が行き場を失うと、屋根材の下に侵入し、
防水紙(ルーフィング)を劣化させる
釘やビスを伝って屋内に水が落ちる
木部を腐食させる
といったトラブルを引き起こします。
つまり、縁切りをしない=雨漏りリスクが格段に上がるということになります。
③ 塗装の見た目や耐久性も下がる
水が屋根材の裏側に回ると、塗膜の内側から劣化が進み、
塗装が早く剥がれる
コケやカビが繁殖しやすくなる
結果的に再塗装のサイクルが早まる
といったリスクが発生します。
縁切りの具体的な作業方法
手作業による縁切り
主に使われる道具:
カッター
皮すき(ヘラのような道具)
縁切り専用工具(タスペーサー)
手順:
屋根塗装が完全に乾燥したのを確認
重なり部分に道具を差し込み、塗料で塞がれた隙間を切断
1枚1枚すべてのスレートに対して作業を行う(とても地道)
時間も手間もかかるため、1日以上かかることが一般的です。
タスペーサーによる縁切り(自動縁切り)
近年主流となっているのが、「タスペーサー」という小さな樹脂製の部品を使った縁切り方法です。
特徴:
塗装前に屋根材の重ね部分に挿入する
塗料が入り込んでも、隙間が確保される構造
見た目も美しく、施工性が高い
塗装の再開後に手作業で縁切りする必要がないため、工期の短縮や品質の安定に役立ちます。
縁切りに関するよくあるトラブルと注意点
縁切り不足による雨漏り
「安い見積もりだったから依頼したら、縁切りが行われていなかった」
「縁切りはしたと言っていたのに、施工後すぐ雨漏りが発生した」
このような事例は少なくありません。
見積書・報告書に“縁切り”の記載があるか必ず確認しましょう。
縁切りタイミングのミス
塗料が完全に乾いていないうちに縁切りすると、再度塗料が流れ込み、隙間が埋まるケースがあります。
乾燥時間を守ることが必須です。
音や見た目で「失敗?」と勘違いすることも
縁切り後は、屋根を歩くと「パリパリ」「ガサガサ」と音がすることがありますが、これは塗膜が切れた際の摩擦音で問題ありません。
また、わずかに隙間が空いているのを見て「施工不良?」と心配する方もいますが、雨水を逃がすために意図的に設けている構造です。
見積書・契約前に確認すべき3つのポイント
① 「縁切り」の記載があるか
見積書に「縁切り」または「タスペーサー挿入」の項目があるか必ず確認してください。
「屋根塗装 一式」など曖昧な表記は要注意です。
② 工法を確認する(手作業か、タスペーサーか)
手作業による縁切りか、タスペーサーによる事前挿入かで工期や費用も変わります。
目的や予算に応じて、施工方法を事前に説明してもらいましょう。
③ アフター保証の内容
縁切り不備で雨漏りが発生した際に、どこまで保証してもらえるかも重要です。
施工報告書や写真付きの報告があると、後々のトラブル回避にもつながります。
縁切りの費用相場と工期
手作業による縁切り費用:5万〜8万円程度(30㎡前後の場合)
タスペーサー挿入工法:1㎡あたり300〜500円程度
工期の目安:
手作業:1〜2日
タスペーサー:塗装作業に組み込み可能(工期を延ばさない)
※屋根の形状や状態によって前後します。
まとめ|縁切りは“目に見えないけど最重要”な屋根塗装の工程
縁切りは「塗装の仕上がり」ではなく「家の寿命」を左右する作業です。
縁切りの要点
屋根材の重ね部分に塗料が入り込むと排水経路がふさがれる
雨漏りや下地劣化、塗膜の剥がれにつながる
手作業またはタスペーサーで排水隙間を確保する
見積書には必ず「縁切り」の記載があるかチェック
施工後も報告書や写真で作業内容を確認
屋根塗装は「色を塗るだけの工事」ではありません。
見えない部分にこそ、家の未来を守る重要な工程が潜んでいます。
縁切りまでしっかりと対応してくれる信頼できる業者を選び、安心・長持ちする屋根塗装を実現しましょう。
ご希望があれば、見積書のチェックポイントシートや、縁切り対応業者の選び方ガイドもご案内可能ですので、お気軽にご相談ください。