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SHIROKUMA COLUMN

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2025/11/13
外壁塗装を20年していない家で起きること!放置で進む劣化とは?

「もう20年も外壁を塗り替えていないけど、まだ見た目はそれほど悪くないし大丈夫かな」
そんな風に思っていませんか?

確かに遠目ではきれいに見えるかもしれません。しかし、外壁の劣化は目に見える部分だけではありません。
内部では、塗膜の防水機能が失われ、雨水がじわじわと建物の構造体に浸み込み始めています。
やがてそれは、雨漏り、木材の腐食、シロアリの発生、さらには耐震性の低下へとつながっていきます。

「20年塗り替えていない」ということは、すでに“外壁の寿命を2回分オーバーしている”状態かもしれません。
今回は、そんな危険なサインを見逃さないために、今すぐ知っておくべきポイントをわかりやすく解説します。

外壁塗装を20年していないとどうなるのか

外壁は、家を守る「鎧」のような存在です。その鎧を覆っているのが「塗膜」です。
塗膜には見た目を美しく保つだけでなく、雨・紫外線・風・雪・排気ガスなどの外的要因から家を守る防水機能があります。
しかし、その塗膜も永遠ではありません。
一般的なシリコン塗料でも10〜15年が耐用年数とされており、20年を超えると塗膜はほぼ防水性能を失っている状態です。
つまり、外壁を20年塗り替えていないということは、家がずっと「裸のまま」雨風にさらされているのと同じなのです。
最初は小さなひびや色あせ程度でも、時間とともに水分が下地に浸透し、見えない部分で建材が腐食していきます。

塗膜の劣化と防水機能の低下

20年経過した外壁では、ほぼ確実に塗膜が劣化しています。
特に次のような症状があれば、すでに防水性能が失われているサインです。

色あせやツヤの消失

紫外線を長期間浴びることで、塗料に含まれる顔料が分解され、色が薄くなったり白っぽくなったりします。
これは「塗膜の劣化」が始まっている証拠で、見た目の老朽化と同時に防水性が下がっています。

チョーキング(白い粉が手につく)

外壁を指でなぞったときに白い粉がつく現象は、塗膜の表面が粉状に分解している状態です。
この段階になると雨を弾く力はほとんど残っていません。

塗膜の剥がれ・浮き

外壁の一部がめくれたり、ブツブツと浮き上がったりしている場合、内部に湿気や水分が溜まり、塗膜が密着できなくなっています。
放置すると雨水が侵入し、外壁材そのものが劣化します。

ひび割れ(クラック)

ヘアクラックと呼ばれる細いひびでも油断は禁物です。ここから水が侵入し、内部の木材や断熱材を濡らして腐食を進行させます。
冬場には凍結膨張による割れ拡大も起きやすくなります。

こうした劣化が進むと、外壁の表面だけでなく内部の構造材まで影響を受け、家全体の寿命を縮める結果になります。

苔やカビの発生がもたらすさらなる悪化

塗膜が劣化して防水性能を失うと、外壁の表面に水分が残りやすくなり、そこに空気中の胞子が付着して苔やカビが繁殖します。
苔やカビは見た目の問題だけではありません。
水分を含んだ状態が長く続くと、外壁材の内部まで湿気が浸透し、素材の劣化が急速に進行します。}
特に北側や日陰の面では、常に湿気がこもるため、早い段階で苔が広がることがあります。
また、カビの発生は空気中に胞子を撒き散らし、健康面にも悪影響を及ぼす可能性があります。
放置しておくと、塗り替えだけでは済まない“張り替え工事”に発展することも珍しくありません。

雨漏りのリスクが急上昇する理由

20年という長い年月の間に、塗膜やコーキング(目地のゴム状部分)が劣化すると、そこから雨水がじわじわと内部に浸入します。
最初のうちは目に見える被害はなくても、内部では確実に水が通り道を作っていきます。
やがて、壁の内側に湿気がこもり、木材が腐食。腐った木はシロアリの格好のエサとなり、被害が一気に広がることもあります。
さらに、腐食した部分から強度が落ち、地震時に耐震性が低下する危険性も出てきます。
特に多いのが、サッシ周り・ベランダ・外壁の目地部分。こうした場所は日常的に雨風を受けやすく、ひび割れや剥がれから侵入することがほとんどです。

雨漏りは「天井から水が垂れてきたとき」には、すでに内部の腐食が進行していると考えた方がいいでしょう。

建物の耐久性・耐震性の低下

外壁塗装を20年間放置した家では、目に見えない場所で確実に劣化が進んでいます。
雨水が壁内に侵入すると、構造材(柱や梁)が湿気を吸って膨張し、次第に腐っていきます。

木材が腐ると強度が低下し、耐震性能が著しく落ちます。
たとえ外壁のひび割れが小さくても、内部で骨組みが弱っていれば、地震の揺れに耐えられない危険性があります。

さらに、断熱材が濡れることでカビが発生し、室内の空気環境にも悪影響を及ぼすことがあります。
これらは見た目では判断できず、放置すると「外壁の塗り替え」ではなく「外壁の張り替え+構造補修」という大掛かりなリフォームが必要になる場合もあります。

放置による費用の差:早期対応と後回しの違い

状況必要な工事内容費用の目安(一般的な2階建て住宅)
10〜15年以内に塗り替え下地補修+再塗装約80〜150万円
20年放置した場合外壁張り替え+構造補修+防水工事約200〜400万円以上

外壁の劣化は“時間”が最大の敵です。塗り替え1回分を先延ばしにすることで、次の工事では倍以上の費用がかかる可能性もあります。
つまり、塗装を怠ることは“節約”ではなく“将来の出費を増やす行為”なのです。

今すぐ行うべき3つの対策

専門業者に診断を依頼する

まずは、信頼できる専門業者に現地調査を依頼しましょう。
外壁の劣化状態は、素人目では判断できないことが多く、専門の計測器や経験をもとに診断してもらうことが大切です。
調査では、塗膜の厚み、コーキングの劣化、クラックの深さなどを細かくチェックし、再塗装だけで済むのか、部分補修が必要かを見極めます。

適切なメンテナンスを行う

診断結果を踏まえて、適切な塗料を選びましょう。耐用年数を長く保ちたいなら、フッ素塗料や無機塗料がおすすめです。
これらは初期費用は高めですが、次の塗り替えまでの期間が長いため、長期的に見るとコストパフォーマンスが高くなります。
また、外壁材の種類(サイディング・モルタル・ALCなど)によって最適な塗料が異なるため、業者とよく相談して決めることが重要です。

定期的な点検を習慣化する

塗装が終わったからといって安心せず、5年に一度は点検を行いましょう。
特に家の北側やベランダ下など、普段見えにくい場所は劣化が進みやすい部分です。
早期発見・早期対応こそが家を長持ちさせる最大の秘訣です。

まとめ

外壁塗装を20年していない家は、見た目以上に深刻なダメージを抱えていることが多いです。
塗膜の劣化による防水機能の低下、カビや苔の繁殖、構造材の腐食。
これらは時間とともに進行し、最終的には建物の寿命を大きく縮めます。
「まだ大丈夫」と思っている今こそが、実は最後のチャンスかもしれません。
一度の診断で現状を把握すれば、余計な出費を防ぎ、建物を守る最善の方法を見つけることができます。
あなたの家の未来を守る第一歩は、“塗り替えること”ではなく、“正しく知ること”から始まります。
そして、信頼できる専門業者に相談することで、安心と確かな答えが手に入ります。

 

 

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