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SHIROKUMA COLUMN

2025/11/28
雪の重みで屋根が壊れる前に!積雪の危険性と安全な対策方法

「今年の冬は雪が多いな…屋根、大丈夫かな?」
そんな不安を感じたことはありませんか?
屋根に積もる雪は、静かに、しかし確実に建物に負担をかけています。
見た目には軽そうに見える白い雪でも、実際には想像以上に重く、わずか10cmの積雪でも1.5トン近い重量になることがあります。
雪国では毎年、屋根の変形・破損・雨漏りといった被害が後を絶ちません。
特に古い住宅や、設計時に雪荷重(ゆきかじゅう)を十分考慮していない建物では、たった一晩で危険な状態に陥ることもあります。
この記事では、雪の重みが屋根に与える影響や、雪下ろしの正しい方法、安全対策、そして雪に強い屋根の選び方まで、分かりやすく解説します。
「うちの屋根は大丈夫?」と心配になった方は、ぜひ最後までご覧ください。

雪の重みはどれくらい?想像を超える“白い荷物”

屋根に積もった雪の重さは、雪の種類・気温・水分量によって大きく変わります。
ふわふわの新雪と、水分を含んだ湿った雪では、同じ厚さでも重さが何倍も違うのです。
たとえば、1mの新雪が積もった場合、1平方メートルあたり約250〜500kgの荷重がかかります。
これはおおよそ「1坪あたり約1トン」にも相当する重さです。
つまり、10坪の屋根なら10トンもの重量が上に乗っていることになります。

想像してみてください。
屋根の上に大型トラック1台分の重さがのしかかっている。
これが、冬の屋根の現実なのです。

雪の重みが屋根に与えるダメージ

屋根に積もった雪は、単に重いだけではありません。
時間の経過や気温の変化によって、建物全体にさまざまな悪影響を及ぼします。

屋根の歪み・変形

積雪が続くと、屋根の構造材(垂木や母屋など)に常に負荷がかかります。
この状態が何日も続くと、屋根がわずかにたわみ、最悪の場合は変形・破損につながります。
特に、古い木造住宅や、長年メンテナンスをしていない家では注意が必要です。
見た目では異常がなくても、屋根裏を覗くと梁がしなっていたり、釘が抜けかけていることもあります。

屋根材の劣化と破損

雪が溶けては凍る「凍結と融解の繰り返し」によって、屋根材は急速に傷みます。
瓦やスレート屋根では、表面に細かいひびが入り、そこに水分が入り込んで凍ることで割れが進行します。
金属屋根の場合でも、凍った雪や氷がこすれて塗膜を削り、サビの原因となります。
これが進行すると、雨漏り内部腐食といった深刻なトラブルへ発展します。

落雪による事故や損害

積もった雪は、気温上昇や日射によって一気に滑り落ちることがあります。
その際、屋根から落ちた雪が人や車、植木、カーポートなどを直撃する事故が毎年のように発生しています。
特に金属屋根では雪が滑りやすく、数百キロ単位の雪塊が一度に落ちることも。
こうした「落雪事故」を防ぐためにも、雪止め金具の設置や屋根形状の見直しが重要です。

雪下ろしが必要になる状況とタイミング

「どのくらい積もったら雪下ろしをすればいいの?」
この質問をよく耳にしますが、答えは「屋根の構造や地域条件によって異なる」です。

ただし一般的な目安として、1m前後の積雪がある場合は注意が必要です。
特に湿った雪の場合は、新雪の半分の厚さでも同じ重量になることがあるため、放置せず早めに対処しましょう。

また、屋根裏や天井に以下のような兆候が出ている場合も、雪下ろしのサインです。

  • 天井にきしみ音がする
  • ドアや窓の開閉が重くなる
  • 室内に雨染みが現れる

これらは屋根に過剰な荷重がかかっているサインです。
放置すると、構造のゆがみや雨漏りへとつながる恐れがあります。

雪下ろしを行う際の安全対策

雪下ろしは「危険な作業」です。
毎年、転落や屋根の崩落による事故が多数発生しています。
安全を確保するために、以下のポイントを守りましょう。

必ず二人以上で行う

一人での雪下ろしは絶対に避けましょう。
万が一の転倒や落下時に、助けを呼べる人がいないと命に関わる危険があります。
一人が作業し、もう一人が地上から安全を確認・サポートする体制が理想です。

安全装備を必ず着用

ヘルメット・滑り止め付き長靴・命綱(安全帯)・防寒手袋は必須です。
また、屋根の上に脚立を立てるなどの危険行為は避けましょう。
屋根からの転落事故は、わずか3mの高さでも重傷につながります。

雪が緩む時間帯は避ける

晴れて気温が上がる昼間は、一見作業しやすいように感じますが、実は危険が増す時間帯です。
雪が緩んで滑りやすくなるだけでなく、屋根全体の雪が一気に動く「雪崩れ現象」が起こることもあります。
安全な時間帯は、早朝や夕方の気温が低い時間帯です。
ただし、暗い時間の作業は視界が悪く危険なので、照明や人員の確保が必要です。

雪に強い屋根の種類と特徴

屋根の形状や素材によって、雪に対する強さや対処法は大きく変わります。
雪国では、地域の気候に合わせた屋根設計が非常に重要です。

屋根の種類特徴メリット注意点
金属屋根雪が滑りやすく軽量耐久性が高く、雪下ろしの手間が少ない落雪事故のリスクあり。雪止め設置が必須
瓦屋根重厚で断熱性が高い見た目が美しく、耐久性が高い雪の重みや凍害に弱い。定期点検が必要
スレート屋根コストが低く施工しやすい軽量でリフォームしやすい凍結やヒビが入りやすく、雪の付着が多い
無落雪屋根雪を屋根上にためる設計雪下ろしの頻度が減る設計ミスや排水詰まりに注意

特に「無落雪屋根」は、都市部や隣家との距離が近い住宅で人気の設計です。
屋根に緩やかな傾斜をつけ、雪を意図的にとどめることで落雪事故を防ぐ仕組みです。
ただし、排水口の詰まりや屋根強度を考慮しないと逆効果になるため、専門業者の設計が欠かせません。

雪対策としての設備・リフォームの工夫

積雪被害を減らすためには、屋根だけでなく「周辺設備」も重要です。

  • 雪止め金具の設置:屋根の端に取り付け、雪の滑落を防止。車庫や玄関前の安全を確保します。
  • 融雪ヒーター:電気や温水で屋根の雪を溶かす装置。特に無落雪屋根に有効です。
  • 樋ヒーター:雨樋の凍結を防ぎ、雪解け水がスムーズに流れるようにします。

これらの設備を組み合わせることで、雪下ろしの頻度を減らし、長期的な安全を確保できます。

専門業者に頼むべき理由

「自分で雪下ろしするのは怖いけど、業者に頼むのは費用が心配…」
そんな方もいるでしょう。
しかし、命に関わるリスクを考えれば、プロに依頼する方が圧倒的に安全で確実です。
屋根の状態を見極めながら、雪下ろし・点検・補修を一度に行えるのが専門業者の強みです。
弊社では、雪下ろしの際に屋根の歪みや劣化箇所もチェックし、必要に応じて修理提案を行っています。
「ただ雪を下ろす」だけでなく、「次の冬も安心して暮らせる」ようにすることが目的です。

まとめ:雪の重みを侮らず、冬を安全に乗り切るために

屋根に積もる雪の重みは、私たちが思う以上に建物へ負担を与えています。
「10cmで1.5トン」「1mで1坪あたり1トン」――この数字を知るだけでも、雪の怖さが伝わるでしょう。
屋根の歪みや雨漏りを防ぐには、定期的な点検と適切な雪下ろし、そして雪に強い屋根設計が欠かせません。
もし、屋根に異常を感じたら、迷わず専門業者に相談してください。
弊社では、屋根点検から補修・雪止め設置・無落雪リフォームまで一貫対応し、地域の気候に合わせた最適なプランをご提案しています。
冬の安心は、「早めの備え」から始まります。
白い雪の下で静かに悲鳴を上げている屋根を、どうか見逃さないでください。

 

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