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SHIROKUMA COLUMN

2025/11/17
雪止め金具が雪で外れる原因と危険性|落下事故を防ぐ点検と修理について

冬が深まり、屋根の雪が積もり始め…。
見上げてみると、雪止め金具が傾き、今にも外れそうになっている。
そんな光景を見たことはありませんか?

雪止め金具は、屋根から雪が一気に滑り落ちるのを防ぐために欠かせない存在です。
ところが、積雪や経年劣化によって金具自体が外れたり、変形したりするケースが後を絶ちません。
実際、外れた金具が落下して車を傷つけたり、人に当たってしまう事故も起きています。

この記事では、「なぜ雪止め金具が外れるのか」「どんな危険があるのか」「どのように点検・修理すべきか」を、専門業者の立場から丁寧に解説します。
冬の安全を守るために、ぜひ最後まで読んでください。

雪止め金具が外れる主な原因

雪止め金具は、屋根の端に取り付けられた小さな金具ですが、雪の重さを支えるという過酷な役割を担っています。
そのため、わずかな劣化や施工不良でも、冬には大きな負荷がかかり外れることがあります。

経年劣化によるサビや腐食

金具の多くは金属製です。長年の雨風にさらされることで、少しずつサビや腐食が進行します。
特に、塗装が剥がれたり、屋根との接合部分に水が入り込んだりすると、金具がもろくなり雪の重さに耐えきれず外れてしまうことがあります。
金属疲労が進むと、一見しっかり付いているように見えても、内部ではボルトやビスが緩み始めているケースも多く、注意が必要です。

積雪や落雪による衝撃

大量の積雪がある年や、屋根上の雪が一気にずれ落ちたとき、金具には瞬間的に大きな衝撃がかかります。
この力は想像以上に強く、耐久年数を超えた金具は簡単に曲がったり、外れたりします。
また、屋根の一部にだけ雪が残る「不均一な積雪」も要注意です。片側に偏った雪の重みが、特定の金具だけに負担をかけ、バランスを崩してしまうことがあります。

施工不良による固定不足

取り付け時に適切な位置や角度で固定されていない場合、年月とともにズレや緩みが発生します。
特に、屋根材の種類(瓦・金属・スレート)に合わない金具を使用した場合は、接着強度が十分に発揮されず、雪の重みで外れてしまうことがあります。
施工不良は素人施工に多く見られるため、「自分で付けた」「安価な業者に頼んだ」という場合は注意が必要です。

雪止め金具が外れたときの危険性

「金具が1本くらい外れても大丈夫」と思っていませんか?
実はそれが大きな間違いです。
外れた雪止め金具を放置すると、以下のような深刻なトラブルを引き起こします。

落下による事故や損害

外れた金具は、積雪や風の影響で屋根から落ちることがあります。
重い金属片が落下すれば、下に停めてある車のボディを傷つけるだけでなく、通行人に当たって大事故になる恐れもあります。
特に軒下に通路がある住宅や、隣家と距離が近い住宅では、被害のリスクが高まります。

屋根や外壁の損傷

金具が外れると、屋根材に穴が開いたり、固定ビスが抜けた箇所から雨水が侵入したりします。
その結果、屋根下地の木材が腐食し、雨漏りへと発展するケースも少なくありません。
冬場のすが漏れ(雪解け水の逆流)と組み合わさると、被害はさらに深刻になります。

雪止め機能の低下による落雪被害

一部の雪止めが外れると、残りの金具に過剰な負荷がかかり、雪が一気に滑り落ちる「ドサッ」という危険な落雪を招きます。
落雪による雨樋の破損や、玄関前の通行不能など、生活に直結する被害を引き起こす可能性があります。

外れた雪止め金具の対処法

金具が外れたのを見つけたら、まずやるべきことは「自分で触らないこと」です。
屋根の上は滑りやすく、特に雪が残っている時期は転落事故の危険があります。安全を最優先に行動しましょう。

安全な場所から状況を確認する

まずは地上から双眼鏡やスマートフォンのズーム機能を使って確認しましょう。
「どの位置で外れているのか」「金具が落下していないか」「他の金具にもズレがないか」を見ます。
ただし、雪の多い時期は屋根の状態が見えにくいため、無理に確認しようとせず、早めに専門業者へ連絡するのが賢明です。

専門業者に連絡し点検を依頼する

DIYでの修理は非常に危険です。金具を取り付け直すには屋根の勾配や構造を理解していなければならず、誤って屋根材を傷つけるリスクもあります。
屋根・外壁の専門業者であれば、破損箇所の特定から再固定、交換まで安全かつ確実に行えます。
落下防止ネットや仮設足場を設けての作業も可能です。

屋根全体の点検を行う

一箇所の金具が外れたということは、他の金具も同様に劣化している可能性が高いというサインです。
部分補修だけで済ませると、次の雪でまた別の場所が外れることもあります。
この機会に屋根全体の点検を依頼し、金具・屋根材・雨樋などをまとめて確認してもらうと安心です。

適切な補修・交換を実施する

点検結果に応じて、破損した金具は新品に交換します。
素材にはステンレス製やメッキ加工された耐食性の高いタイプがおすすめです。
また、屋根材の種類に応じて「一体型」「ビス止め型」「差し込み型」など適切な雪止め金具を選ぶことが大切です。
これにより、再発のリスクを大幅に減らせます。

修理費用と火災保険の活用

外れた雪止め金具の修理費用は、被害の範囲や屋根の材質によって異なります。一般的な目安は以下の通りです。

修理内容費用目安補足説明
雪止め金具1〜2箇所の交換約1〜3万円小規模な補修。足場不要の場合もある
屋根全体の金具交換約10〜30万円金具数・屋根勾配によって変動
屋根葺き替え+雪止め設置約80〜150万円劣化が進行している場合の根本修理

また、雪や強風など「自然災害」が原因と認められた場合は、火災保険の雪災補償が適用される可能性があります。
経年劣化や設置不良による損傷は対象外ですが、「異常気象レベルの大雪による破損」と判断されれば、修理費用の一部または全額が保険でカバーされるケースもあります。
保険申請には専門業者による診断書や被害写真が必要なため、まずは点検依頼時に「保険利用を検討している」と伝えておくとスムーズです。

再発防止のためのメンテナンス対策

修理が終わったら、それで安心…ではありません。雪止め金具は定期的なメンテナンスが欠かせません。
次の冬に備えて、以下のポイントを押さえておきましょう。

年に一度の屋根点検を習慣にする

秋頃(初雪前)に専門業者へ屋根点検を依頼し、金具の緩みやサビ、屋根材の浮きを確認してもらいましょう。
早期発見であれば、わずかな修理費で済みます。

耐久性の高い金具への交換

古い鉄製金具から、ステンレスやアルミ合金製の耐食性タイプに交換することで、サビの進行を抑えられます。
特に海沿いや降雪量の多い地域では、素材の選定が耐久年数を大きく左右します。

定期的な屋根塗装や防錆処理

屋根塗装は見た目を整えるだけでなく、防錆の役割も果たします。
塗装が劣化すると金具周辺に水が溜まりやすくなるため、10年に1度を目安に塗り替えを行いましょう。

まとめ

雪止め金具が外れるのは、単なる金属疲労ではありません。それは、「屋根全体の老朽化」や「施工不良」を知らせるサインでもあります。
放置すれば、次に外れるのは別の金具か、あるいは屋根そのものかもしれません。

冬の安全と住まいの寿命を守るために、少しでも異変を感じたら早めに専門業者へ相談してください。
「音がした」「雪が滑り落ちた跡がいつもと違う」
そんな小さな違和感が、大きな事故を防ぐきっかけになります。

私たちは、雪国の屋根トラブルに熟知したプロとして、点検から修理、火災保険の申請サポートまでワンストップで対応しています。
冬の安心を取り戻すために、まずは一度ご相談ください。
安全で確実な修理が、あなたの住まいと家族を守ります。

 

 

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