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SHIROKUMA COLUMN

2025/12/29
部屋が寒い原因と今すぐできる対策|断熱・気密・空気循環の仕組みを徹底解説

冬の朝、暖房をつけてもなかなか暖まらない。
夜になると足元が冷たくて、つい毛布を持ち込んでしまう。
「うちの部屋だけどうしてこんなに寒いんだろう?」そう感じたことはありませんか。
実は、部屋の寒さの原因は“暖房が弱い”ことではなく、家の断熱性と気密性の低さにある場合が多いのです。
暖めてもすぐ冷える家は、まるで穴のあいたバケツのようなもの。
どれだけお湯(暖気)を注いでも、底から逃げてしまいます。
この記事では、部屋が寒くなる具体的な原因と、その根本的な対策について、専門用語をできるだけ使わずにわかりやすく解説します。

部屋が寒い主な原因は「断熱性」と「気密性」

多くの家庭で「寒い」と感じる原因は、外気の冷たさが家の中に伝わりやすい構造になっているためです。
中でも特に大きな影響を与えるのが、断熱性能気密性能の低下です。

断熱性能の低さ

断熱とは、外の冷気を遮断し、室内の暖かい空気を逃さない仕組みのことです。
しかし、古い住宅や簡易的な造りの家では、壁や床、天井の断熱材が劣化していたり、そもそも十分に入っていないケースもあります。
特に注意が必要なのが「窓」です。
住宅全体の熱の約50%は窓から逃げるともいわれています。
窓ガラスが1枚のままだと、外の冷気をそのまま室内に伝えてしまい、触るとヒヤッとするほど冷たくなります。
この冷気が部屋全体を冷やし、暖房を効かせてもなかなか快適な温度に達しない原因となるのです。

気密性の低下(隙間風)

断熱と並んで重要なのが「気密性」です。
古い建物では、サッシやドアのわずかな隙間から冷たい空気が入り込み、せっかくの暖気を逃がしてしまいます。
一度入った冷気は床にたまりやすく、暖房をつけても足元だけが冷たいという現象が起こります。
築年数が経つにつれて、木部の収縮や建物の歪みも生じ、隙間風が増える傾向にあります。
つまり、目に見えない小さな隙間が、快適さを奪っているのです。

部屋を冷やす「コールドドラフト現象」とは

冬の寒さをさらに感じさせるのが、「コールドドラフト現象」です。
これは、窓や壁の表面温度が低いために、暖かい空気がそれに触れて冷やされ、下に流れ落ちる現象です。
たとえば、リビングで暖房をつけているのに、足元だけがスースー冷たいと感じた経験はありませんか?
それこそがコールドドラフト。
空気は重いため、冷えると床にたまり、部屋の下部だけ冷たい層ができてしまうのです。
特に大きな窓がある部屋や、カーテンが短い場合にこの現象が起きやすくなります。
窓からの冷気を抑えることは、体感温度を上げるためにとても重要です。

暖房の能力不足と温度ムラ

部屋の広さに対して暖房器具の能力が不足していると、十分に暖まらないのも当然です。
たとえば、6畳用のエアコンを10畳のリビングに使っていると、常にフル稼働状態でも部屋の端が寒く感じることがあります。
さらに、暖かい空気は上に、冷たい空気は下にたまる性質があるため、床と天井で5℃以上の温度差が生じることも珍しくありません。
天井ばかり暖かく、足元は冷たい。
この「上下温度差」も寒さを感じる一因です。
このような場合は、エアコンの設定温度を上げるよりも、空気を循環させる工夫が効果的です。

建物の構造・材質による影響

建物の構造や使われている材料によっても、寒さの感じ方は異なります。
たとえば、鉄筋コンクリート造のマンションは一見気密性が高いように思えますが、実は熱を通しやすい(熱伝導率が高い)という特徴があります。
そのため、外気が冷えるとすぐに壁面が冷たくなり、部屋全体に冷気が伝わりやすいのです。
一方で、木造住宅は断熱性に優れていますが、築年数が経つと木の収縮や隙間によって気密性が下がりやすくなります。
さらに、床材の種類によっても体感温度は変わります。
無垢フローリングなどの木材は比較的暖かい一方、薄いフローリングやタイル床は熱を逃しやすく、足元の冷えにつながります。

寒さを和らげるための今すぐできる対策

根本的なリフォームまでは考えていない方でも、いくつかの工夫で寒さを軽減することが可能です。

窓の断熱性を高める

窓は寒さ対策の“最前線”。ここを強化するだけで、室内温度が大きく変わります。
・断熱シートを貼る
・厚手の遮熱・断熱カーテンを使う
・カーテンの丈を床まで伸ばす
・窓の下に隙間風防止パネルを設置する

これらの方法はすぐに実践でき、費用も比較的抑えられます。特に「断熱シート」はホームセンターで手軽に入手でき、窓際の冷気をかなり軽減できます。

隙間風を防ぐ

窓やドアの枠から入る冷気をシャットアウトするだけでも体感温度は1〜2℃変わります。
隙間テープやパッキン材を使い、サッシの隙間を埋めるだけで効果的です。

また、玄関ドアの下から風が入る場合には、ドア下部用のブラシ付きストッパーを取り付けるのもおすすめです。

空気を循環させる

サーキュレーターや扇風機を使って、暖房の空気を部屋全体に回すことで温度ムラを解消できます。
暖かい空気を天井付近から下へ送るように設定すると、足元の冷えが改善されます。

根本的な解決策:断熱リフォームの重要性

これらの対策で一定の改善は見込めますが、根本的に寒さを解消するには断熱改修リフォームが最も効果的です。

窓の断熱改修

既存の窓に「内窓(二重窓)」を設置することで、外と内の間に空気層ができ、冷気の侵入を大幅に抑えられます。
また、ガラスを「複層ガラス(二重ガラス)」や「Low-Eガラス」に交換するだけでも、結露防止と断熱性能の向上が期待できます。

壁・床・天井の断熱補強

壁の中に断熱材を追加したり、床下に断熱ボードを貼ることで、家全体の保温力が高まります。
特に床下の断熱は足元の冷えを改善する効果が高く、冬の体感温度を2〜3℃上げることも可能です。

暖房費を抑えながら快適な部屋をつくる

「寒い部屋」は、同時に「暖房効率の悪い部屋」でもあります。
断熱と気密を改善すれば、暖房を強くしなくても快適な温度を保てるようになります。

つまり、光熱費の節約にもつながるのです。
エアコンやストーブの設定温度を1℃下げるだけでも、年間で数千円単位の省エネ効果があります。

まとめ:寒い部屋を根本から改善する第一歩

部屋が寒い原因は、「暖房が効かない」からではなく、家そのものが熱を逃がしているからです。
窓・床・壁・隙間。そのどれもが快適な室内環境に関わっています。
まずは手軽にできる窓まわりの対策や隙間風の防止から始め、長期的には断熱リフォームを検討することが理想的です。
弊社では、地域の気候や建物構造に合わせた断熱改修のご提案を行っています。
暖房をつけても寒い、光熱費が高いと感じる方は、ぜひ一度ご相談ください。
部屋の寒さは、工夫と施工で必ず改善できます。
「寒い部屋」から「心まで温まる空間」へ
その第一歩を、今日から始めましょう。

 

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