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2025/12/06
屋根カバー工法とは?費用を抑えて屋根を長持ちさせるリフォーム方法を徹底解説

冬の寒い朝、天井から冷気が降りてくる。
梅雨時には屋根裏の湿気が抜けず、心配になる。
屋根の老朽化を感じながらも、「葺き替え工事は高い」「工期も長そう」と、なかなか踏み切れない方は多いのではないでしょうか。
そんな悩みを抱える方におすすめなのが「屋根カバー工法」です。
既存の屋根を撤去せず、その上から新しい屋根を重ねるこの工法は、費用・工期・断熱性能のすべてで優れたリフォーム方法です。
この記事では、「屋根カバー工法とは何か?」から「メリット・注意点・施工できないケース」まで、初めての方でもわかりやすく解説します。

屋根カバー工法とは?

屋根カバー工法とは、既存の屋根材を剥がさずに、その上から新しい屋根材を重ねて施工するリフォーム方法です。
「重ね葺き」とも呼ばれ、従来の屋根葺き替え工法に比べて撤去費用がかからず、短期間で仕上がるのが大きな特徴です。
既存の屋根の上に新しい金属屋根材(主にガルバリウム鋼板など)を被せることで、見た目も機能も一新。
屋根が二重構造になるため、断熱性や遮音性も向上します。
また、古い屋根材にアスベスト(石綿)が含まれている場合でも、撤去せずに封じ込めることで安全性を高めることができます。

屋根カバー工法の主な特徴

屋根カバー工法は「効率よく」「安全に」「長持ちする」屋根を実現できるリフォーム方法です。
ここでは、その特徴を具体的に見ていきましょう。

工期と費用を大幅に抑えられる

カバー工法の最大の魅力は、既存の屋根を撤去しないことによるコスト削減とスピード施工です。
通常の葺き替え工事では、古い屋根材の撤去・廃棄費用がかかり、工期も7〜10日ほど必要ですが、カバー工法なら約3〜5日程度で完了します。
廃材処分費もかからず、足場を組む日数も短縮できるため、全体の費用を20〜30%ほど抑えることも可能です。
雨の日が多い季節でも工期の遅れが少ない点もメリットです。

アスベスト対策にもなる

古いスレート屋根(コロニアルなど)には、アスベストが含まれている場合があります。
この場合、屋根を剥がして処分するには、特別な飛散防止対策が必要で、費用が大幅に上がってしまいます。

しかし、カバー工法であれば既存の屋根をそのまま残すため、アスベストを封じ込める形になり、飛散リスクを抑えられます。
ただし、「問題を先送りにする形」になるため、将来的に全面改修する際には撤去コストが発生することを理解しておくことが大切です。

断熱性・遮音性の向上

屋根が二重構造になることで、外気温の影響を受けにくくなります
夏は日射熱を遮断し、冬は屋内の暖気を逃がしにくいため、冷暖房効率が大幅に改善します。
また、金属屋根というと「雨音がうるさい」というイメージがありますが、カバー工法では既存屋根との間に空気層が生まれるため、遮音効果も高くなります。
結果として、室内の快適性が向上し、エネルギーコストの削減にもつながります。

使用される代表的な屋根材

屋根カバー工法に使用される屋根材は、軽量で耐久性の高いものが選ばれます。主な材質は次の通りです。

屋根材の種類特徴耐用年数メリット
ガルバリウム鋼板軽くてサビに強く、デザイン性も高い約30〜40年メンテナンス性に優れ、人気が高い
アスファルトシングル柔軟性があり、防音性が高い約20〜30年施工が容易でコストも抑えられる
ステンレス屋根耐食性が極めて高く、海沿いでも長持ち約40年以上高耐久だが価格は高め

中でもガルバリウム鋼板は、軽量で地震時の負担が少ないことから、戸建て住宅のカバー工法に最も多く採用されています。

屋根カバー工法の注意点

どんなリフォームにも「適さないケース」が存在します。
カバー工法を検討する際は、次のような点に注意が必要です。

施工できないケースがある

すべての屋根がカバー工法に対応できるわけではありません。
下地が腐食していたり、雨漏りで野地板(屋根の土台)が傷んでいる場合は、まず補修を行わなければ新しい屋根材を重ねても意味がありません。
また、日本瓦など厚みのある屋根材の上にはカバー工法が適用できません。
金属屋根やスレート屋根など、比較的フラットな形状の屋根が対象です。

屋根内部の点検がしづらくなる

既存の屋根を剥がさないため、内部の下地や防水層の状態を直接確認することができません。
そのため、施工前には専門業者による赤外線カメラや目視による下地調査を行うことが重要です。
適切な調査を行わずに施工すると、内部の腐食が進行して、数年後に再修繕が必要になるリスクがあります。

将来的なメンテナンス費用

屋根が二重構造になるため、将来、全面改修を行う際には撤去費用が高くなる傾向にあります。
また、葺き替えよりも構造が複雑になるため、修繕時には専門知識を持つ業者に依頼する必要があります。

屋根カバー工法と葺き替え工法の比較

それぞれの違いを理解することで、どちらの工法が自宅に適しているか判断しやすくなります。

比較項目カバー工法葺き替え工法
工期約3〜5日約7〜10日
費用相場約80〜150万円(30坪住宅)約120〜200万円
断熱・遮音効果高い(二重構造)中程度
下地確認困難(表面施工のみ)可能(全撤去)
適用屋根スレート・金属屋根などすべて対応可
耐用年数約30年約40年

初期費用や工期の短さを重視するならカバー工法、
屋根を完全に新しくしたい場合は葺き替え工法が適しています。

屋根カバー工法を検討するタイミング

次のような症状が見られる場合は、カバー工法を検討するサインです。

・屋根の色あせやサビが目立つ
・雨漏りはないが、表面が古く見える
・スレート屋根の反りやヒビが多い
・築15〜25年が経過している

屋根が完全に破損してしまう前に施工することで、下地の腐食を防ぎ、工事費も抑えられます。

屋根カバー工法を成功させるためのポイント

施工の品質は、業者選びで決まるといっても過言ではありません。

・現地調査を丁寧に行う業者を選ぶ
・使用する屋根材の保証内容を確認する
・アスベストの有無を事前にチェックする
・屋根専門のリフォーム実績が豊富かどうか

見積もり段階でこれらを確認することで、施工後のトラブルを未然に防げます。

まとめ

屋根カバー工法は、古い屋根をそのまま活かしながら、新しい命を吹き込む“重ね葺きリフォーム”です。
短期間・低コストで美観も性能も蘇るため、築20年前後の住宅やスレート屋根に最適な方法といえます。
ただし、下地の状態によっては適用できない場合もあるため、現場調査と専門家の診断が不可欠です。
弊社では、屋根の状態診断から施工まで一貫して対応し、建物の寿命を伸ばす最適な提案を行っています。
「屋根を葺き替えるほどではないけど、安心して長く住みたい」そんな方こそ、ぜひ屋根カバー工法をご検討ください。

あなたの住まいを守る第一歩は、「屋根を知ること」から始まります

 

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