しろくまコラム SHIROKUMA COLUMN
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コラム
ウレタン防水は雪に強い?寒冷地で失敗しないための施工とメンテナンス完全ガイド
冬の屋上やベランダ、雪が積もるたびに「このまま放っておいて大丈夫かな?」と不安になったことはありませんか。
特に寒冷地では、雪解け水が防水層に染み込み、凍結・融解を繰り返すことでひび割れや膨れを引き起こすことがあります。
「ウレタン防水は柔らかいから雪に弱いのでは?」
「冬でも施工できるの?」
そんな疑問を抱く方も多いでしょう。
実は、ウレタン防水は雪国でも十分対応できる防水工法です。
ただし、施工時期・気温・雪対策の工夫によって、性能の差が大きく出るのも事実です。
この記事では、寒冷地でウレタン防水を安全に長持ちさせるための施工上の注意点から、
雪による劣化を防ぐメンテナンス方法、そして積雪に強い最新工法までを詳しく解説します。
目次
ウレタン防水は雪や寒冷地に対応できる?
ウレタン防水とは、液体状のウレタン樹脂を塗り重ねて防水層を作る工法です。
塗膜がシームレスに仕上がるため、複雑な形状にも対応でき、住宅やマンションの屋上・ベランダに多く採用されています。
寒冷地でも施工可能ですが、気温や湿度の影響を強く受けるため、「どのような環境で施工するか」が品質を左右します。
特に雪国では、
・低温による硬化不良
・雪解け水による湿潤状態
・凍結・融解によるひび割れ
といったリスクが高く、寒冷地向けの施工管理が重要です。
寒冷地でのウレタン防水の注意点
雪国では気温変化が激しく、施工環境が非常にシビアです。
まずは「なぜ失敗が起きやすいのか」を理解しておきましょう。
低温下での施工不良に注意
ウレタン防水は気温5℃以下になると硬化が遅れ、
十分な強度が出る前に雪や霜に触れてしまうと、表面が白化したり剥離を起こすことがあります。
冬季に施工する場合は、以下のような対策が必要です。
- 低温対応のウレタン防水材を使用する
- 加温養生を行い、硬化を助ける
- 朝晩の気温差を考慮して作業時間を短縮
これらを怠ると、完成直後は問題なく見えても、
春になって「塗膜が浮いている」「膨れている」といった不具合が発生しやすくなります。
凍結と融解を繰り返すことによる劣化
雪解け水が防水層の小さなひび割れから侵入し、夜間に凍結して膨張、昼間に融解して収縮。
この繰り返しで塗膜内部に微細な亀裂が増え、防水性能が徐々に低下していきます。
こうした凍害を防ぐには、
・塗膜厚をしっかり確保する
・プライマー(下塗り)の密着性を高める
・防水層を紫外線から守るトップコートを定期的に更新する
といった基本的なメンテナンスが欠かせません。
冬場に多い「膨れ」トラブル
ウレタン防水の施工後、冬季に発生しやすいのが「膨れ」です。
これは下地に残った水分や空気が凍結して膨張し、防水層を内側から押し上げてしまう現象です。
膨れが起きると見た目が悪いだけでなく、その部分の防水機能が失われ、雨漏りの原因になります。
膨れを防ぐには、
・施工前に下地の水分を徹底的に除去する
・通気緩衝シートを使用して湿気を逃がす
・脱気筒で内部圧を外に逃がす
などの工法的な工夫が効果的です。
雪が残る場所では施工ができない
防水工事は、雪が積もった状態や凍結した下地では施工できません。
雪解け後に下地が完全に乾燥するまで待つ必要があります。
無理に作業を進めると、接着不良や気泡混入などの不具合が必ず発生します。
寒冷地では、12月〜3月の冬期を避け、春または秋の施工が最も安全です。
雪による劣化を防ぐためのメンテナンス対策
雪国のウレタン防水は、施工後のメンテナンス次第で寿命が大きく変わります。
防水層を長持ちさせるための実践的な対策を紹介します。
定期的な雪下ろしで防水層を守る
屋上やベランダに雪が積もると、下の防水層が常に湿った状態になります。
これが続くと、塗膜が軟化して傷みやすくなり、結果的に防水層の寿命を縮める原因になります。
特に断熱材が下にある構造では、「下からの熱+上からの雪」で内部結露が発生しやすく、防水層が早く劣化する傾向があります。
定期的に雪を下ろして、表面を乾燥させることが最も簡単で効果的な対策です。
劣化箇所はシーズン前に早めの補修を
ウレタン防水は塗膜が柔軟なため、小さなひび割れや膨れが発生しても気づかれにくいことがあります。
しかし、雪や氷が入り込むと一気に損傷が広がることも。
冬を迎える前に、専門業者による点検を行い、劣化箇所を早めに補修しておくことで、被害を最小限に抑えられます。
寒冷地でおすすめの防水工法
雪や氷に強い防水層をつくるには、ウレタン防水の中でも寒冷地向けの工法や材料を選ぶことがポイントです。
| 工法 | 特徴 | 雪国でのメリット |
|---|---|---|
| 通気緩衝工法 | 通気シートと脱気筒で湿気を逃がす | 下地の凍結・膨れを防ぐ |
| 寒冷地対応ウレタン材 | 低温でも硬化しやすい配合 | 冬期施工や寒地向け |
| 複合防水工法 | ウレタン+シートの併用 | 強度・耐久性が向上 |
通気緩衝工法で膨れを防ぐ
通気緩衝工法は、ウレタン防水の中でも雪国で最も採用が多い方法です。
下地に通気シートを敷き、脱気筒を設けることで内部の水蒸気を逃がし、防水層の膨れや剥離を防ぎます。
下地が湿っていても施工が可能で、気温差による凍結・融解の影響を受けにくいのが特徴です。
寒冷地では、ほぼ必須ともいえる工法です。
寒冷地専用ウレタン材で冬場の施工を安定化
メーカー各社から、低温環境でも硬化が安定する「寒冷地対応型ウレタン防水材」が発売されています。
一般的なウレタン材が硬化不良を起こす5℃以下でも使用でき、冬季施工に対応する現場で活用されています。
また、柔軟性や弾性が高く、凍結・融解の繰り返しによる動きにも追従できるため、雪国では信頼性の高い選択肢です。
複合防水工法で耐久性を最大化
ウレタン防水と改質アスファルトシート防水を組み合わせた「複合工法」も有効です。
シート防水の強度とウレタン防水の柔軟性を併せ持ち、寒冷地や強風地域など、過酷な環境にも対応できます。
屋上のように積雪荷重がかかる場所では、この複合工法が最も長寿命でトラブルの少ない選択肢といえます。
まとめ:ウレタン防水は雪に負けない。ただし“正しい施工”が条件
ウレタン防水は、雪や寒冷地にも十分対応できる優れた防水工法です。
ただし、その性能を引き出すには「適切な時期」「正しい材料」「専門的な施工」が不可欠です。
・低温下では硬化不良を防ぐ工夫が必要
・雪や氷の影響を受けにくい通気緩衝工法が効果的
・冬前の点検・補修が防水層の寿命を左右する
弊社では、長野などの寒冷地で数多くの防水施工を行ってきた経験をもとに、現場の温度・湿度・積雪状況を見極めた最適な工法を提案しています。
「冬でも雨漏りの心配をしたくない」
「屋上やベランダを長く安全に使いたい」
そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
雪に強い防水層をつくることは、“冬の安心”を手に入れることでもあります。



















