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SHIROKUMA COLUMN

2025/12/18
外壁の雪染みは放置厳禁!凍害の正体と確実な対処・予防法

冬の終わり、外壁にうっすらと残る茶色や黒っぽいシミ。
「雪が溶けた跡かな?」と軽く考えてそのままにしていませんか?

実は、その“雪染み”こそが、外壁の劣化サインの始まりです。
外壁に染みが出るということは、すでに表面の防水膜が弱まり、水が染み込み始めている証拠。
放置すれば内部で凍結と融解を繰り返し、外壁がボロボロになったり、やがては雨漏りを引き起こすこともあります。
特に寒冷地や積雪の多い地域では、冬場の凍害による外壁被害が非常に多く見られます。
この記事では、「外壁に雪染みができる原因」から「劣化を防ぐメンテナンス方法」「再発を防ぐ具体的な対策」まで、実例を交えながら分かりやすく解説します。

外壁に雪染みができる主な原因

外壁の雪染みは、見た目の汚れではなく“内部から起きている破壊”のサインです。
原因を理解することが、最適な対処の第一歩になります。

凍害(凍結融解)による外壁内部の破壊

最も代表的な原因が「凍害」です。
これは、外壁材が吸い込んだ水分が凍って膨張し、気温の上昇で融け、再び凍るというサイクルを繰り返すことで、外壁が内部から壊れていく現象です。
例えば、外壁がモルタルや窯業系サイディングの場合、表面が一見きれいでも、内部に小さなひびがあるとそこから水分が侵入します。
この水分が夜間に凍ると体積が約1割も膨張し、外壁材を内側から押し広げます。
翌日、気温が上がって融けた際に再び隙間ができ、そこへさらに水分が侵入。これを繰り返すことで、内部の骨材が崩壊していくのです。

結果として、外壁表面には黒や茶色の染みが現れ、時間の経過とともに塗膜が剥がれたり、チョークのような白い粉(チョーキング現象)が発生します。

防水機能の低下が雪染みを招く

外壁塗装の塗膜は、本来、雨や雪の水分を弾く「防水バリア」として働きます。
しかし、紫外線や風雪による経年劣化で塗膜が薄くなり、防水性能が落ちてくると、水分が容易に染み込むようになります。
こうして水分を吸い込んだ外壁は、冬に凍結→膨張→融解のサイクルを繰り返し、表面にひび割れや欠けを起こします。
さらに、塗膜が剥がれた部分に雪解け水が滞留すると、表面に茶色い汚れが浮き出て「雪染み」として目に見えるようになります。
特に北側の外壁や日陰部分は、乾きにくく凍害が起きやすいため注意が必要です。

チョーキング現象と雪解けによる見た目の染み

塗膜が劣化すると、塗料の成分が白い粉状に浮き出る「チョーキング現象」が起きます。
この粉が雪解け水と混ざり、流れた跡がそのまま白っぽいシミとなって残るケースも少なくありません。
見た目は「汚れ」に見えますが、実際は塗膜が粉化している状態であり、防水機能が失われているサインです。
放置すれば、次の冬には凍害がさらに進行し、外壁が剥がれ落ちる危険もあります。

雪染みができたときの適切な対処法

外壁に雪染みを見つけたら、まずは状態を見極めましょう。
汚れのように見えるだけなのか、それとも塗膜や外壁自体が傷んでいるのかで、対処方法は大きく変わります。

軽度の汚れの場合

軽い雪染みは、中性洗剤と柔らかいブラシを使って優しく洗い流すだけでも改善することがあります。
ただし、金属ブラシや高濃度の洗剤を使うと塗膜を傷つけるおそれがあるため注意が必要です。
特にサイディング外壁の場合、表面のコーティングが削れるとそこから水分が侵入し、かえって劣化を早めてしまいます。
洗浄で落ちない場合や、白い粉が手に付くようであれば、再塗装のサインと考えましょう。

広範囲な染みや劣化が見られる場合

外壁全体に染みが広がっている、ひび割れや塗膜の剥がれが見られる場合は、自己判断での清掃は危険です。
高圧洗浄と再塗装による本格的なメンテナンスが必要です。
高圧洗浄では、外壁に付着した汚れや古い塗膜、コケ・カビなどを丁寧に洗い流し、防水性能を取り戻す下準備を行います。
その後、下塗り・中塗り・上塗りの3工程で塗装を行うことで、外壁の防水性と美観を再生させることができます。
こうした作業には、気温や湿度の管理が非常に重要です。
寒冷地では、外壁が乾ききっていない状態で塗装を行うと密着不良を起こすため、施工時期を見極めることもプロの腕の見せどころです。

雪染みを防ぐための予防策

外壁の雪染みは、一度発生すると根本的な修復にコストがかかります。
そこで重要なのが「予防」。
積雪地域では、日頃から外壁を守るための小さな工夫が大きな効果を生みます。

外壁周りの定期的な除雪

外壁に雪が長時間密着すると、外壁材に水分が浸透しやすくなります。
特に、建物の基礎周辺に積もった雪が外壁下部に押し当てられている場合、溶けた雪がじわじわと壁に染み込み、シミや凍害の原因になります。
雪が降った後は、外壁に接している雪をスコップなどでこまめに取り除くことが効果的です。
また、排水経路を確保しておくと、雪解け水が外壁に流れ込むのを防げます。

外壁塗装の定期メンテナンス

外壁塗装の耐用年数はおおよそ10〜15年。
この期間を過ぎると、防水性能が徐々に低下し、雪や雨の影響を受けやすくなります。
定期的な塗り替えによって塗膜を新しく保つことで、水の侵入を防ぎ、凍害のリスクを大幅に減らすことができます。
特に寒冷地では、フッ素系やシリコン系など、耐候性・防水性に優れた塗料を選ぶと安心です。

雪止め金具の設置で落雪被害を防止

屋根からの落雪が外壁に直撃すると、塗膜が傷ついたり、表面が欠けてしまうことがあります。
こうした被害を防ぐためには、「雪止め金具」の設置が有効です。
雪止めは屋根の上で雪を小分けにして落とす役割があり、外壁だけでなくカーポートや雨樋の保護にもつながります。
後付けタイプの雪止めもあるため、後からでも対策が可能です。

専門業者に相談するタイミング

外壁の雪染みは、見た目では軽度に見えても内部では深刻な損傷が進行しているケースが少なくありません。

次のような症状がある場合は、早急に専門業者へ相談しましょう。

  • 外壁の表面が白く粉を吹いている
  • 塗膜が剥がれている、触るとざらつく
  • 染みが拡大している、雨の日に濃くなる
  • 外壁の一部が膨らんでいる

これらはすべて「凍害」や「防水機能低下」の兆候です。
放置すれば、内部まで水が入り込み、やがては室内への雨漏りに発展します。

弊社では、外壁診断士による無料点検を行い、染みの原因を特定した上で、最適な補修・再塗装プランをご提案しています。
「この程度のシミなら大丈夫」と油断せず、早めの対応が建物を長持ちさせる最大のポイントです。

まとめ:外壁の雪染みは“冬のサイン”ではなく“劣化の警告”

外壁の雪染みは単なる見た目の問題ではなく、建物の健康を脅かす「凍害」の前触れです。
放置すると、外壁の剥離・ひび割れ・雨漏りなど、修繕費が何倍にも膨らむリスクがあります。

しかし、定期的なメンテナンスや雪対策を行えば、外壁は長く美しく保つことができます。
・外壁に触れて白い粉がついた
・染みが雨や雪のあとに濃くなる
そんなときは、早めの点検が何よりも大切です。

雪国で長年培った施工経験を持つ弊社なら、気候や外壁材の特性を見極めた上で、最も効果的なメンテナンスをご提案できます。
冬の終わりに見つけたその“雪染み”、放置せず、今すぐ専門家にご相談ください。

 

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