しろくまコラム SHIROKUMA COLUMN
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コラム
プロが使う塗装ローラー徹底解説!仕上がりの美しさを左右する“道具選び”
外壁や内装の塗装をするとき、「同じ塗料なのに仕上がりが全然違う」と感じたことはありませんか?
その差を生み出しているのは、実は“塗装ローラー”の選び方です。
プロの職人が使うローラーは、見た目こそ似ていても中身は別物。
塗料の含み方、飛散の少なさ、そして塗りムラの出にくさ。そのすべてが、塗装の完成度と耐久性を大きく左右します。
「ホームセンターで買ったローラーで塗ったけど、ムラが出た」「塗ってもすぐに剥がれてしまった」そんな経験がある方こそ、プロが使うローラーの違いを知ることで、“長持ちして美しい仕上がり”を実現できます。
ここでは、現場の職人たちが信頼して使い続ける“本物の塗装ローラー”の選び方と、主要メーカー・人気製品を徹底解説します。
DIYを考えている方にも、業者選びの基準としても役立つ内容です。
目次
プロが愛用する塗装ローラーメーカーと定番製品
塗装のプロたちは、用途ごとにローラーを使い分けています。特に信頼されているのが、以下のメーカーです。
| メーカー名 | 主な製品名 | 特徴 |
|---|---|---|
| ピーアイエー株式会社(PIA) | チャスキ・メロン・ラム | 国内現場で圧倒的シェアを誇る。用途に合わせた多彩なラインナップ。 |
| 大塚刷毛製造株式会社 | オリジナルプロ用ローラー | 塗料メーカー推奨の老舗ブランド。高い信頼性と均一塗膜性能。 |
| アトムハウスペイント株式会社 | プロフェッショナルシリーズ | DIYからプロまで幅広く対応。オンライン販売も充実。 |
| 株式会社ステップ | ステップローラーシリーズ | 手に馴染みやすく、作業疲労を軽減。住宅塗装に特化。 |
| 富士工業用品株式会社 | ロングヘアシリーズ | 高粘度塗料でもムラが出にくい設計。外壁に強い。 |
どのメーカーも共通しているのは、「使い手の作業効率を最大化する工夫」がなされていること。
たとえばPIAの「チャスキ」シリーズは、毛先が極細で塗料の飛散を防ぎ、壁面の隅まで均一に塗れる構造です。
長年現場を支えてきた職人の声を反映して改良が重ねられており、まさに“プロ仕様”の代表格です。
毛足の長さによる使い分け
ローラーを選ぶうえで最も重要なのが、毛足の長さです。
短毛・中毛・長毛の3種類があり、それぞれ適した用途があります。
| 種類 | 毛足の長さ | 主な用途 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 短毛ローラー | 約5mm前後 | 室内の平滑な壁・ドアなど | 塗料の飛散が少なく、滑らかな仕上がりになる。 |
| 中毛ローラー | 約13mm前後 | 一般住宅の外壁・天井など | 万能型で最も使用頻度が高い。適度な含みと仕上がりのバランスが良い。 |
| 長毛ローラー | 約20mm以上 | 凹凸のある外壁・リシン仕上げなど | 塗料を多く含み、ザラザラ面でも塗り残しが少ない。 |
たとえば、モルタル外壁やサイディングなど凹凸がある面では、短毛を使うとムラになりやすく、塗料が奥まで届きません。逆に、室内の平滑なクロスや木部に長毛を使うと、塗料が厚くなりすぎて仕上がりが粗くなります。
つまり、毛足の選び方ひとつで「見た目の美しさ」も「塗装の持ち」も変わるのです。
プロも愛用する代表的ローラーの特長と違い
ここでは、実際に多くの職人が愛用しているローラーを具体的に紹介します。
PIA チャスキ
極細のマイクロファイバーを使用した高精度ローラー。
塗料の含みと吐き出しのバランスが絶妙で、ムラなく均一な塗膜を形成します。
特に内装の美観を重視する現場や、艶出し塗装に最適。飛散が極めて少ないため、狭い室内でも安心して使用できます。
「塗った瞬間から違いが分かる」と言われるほど、プロからの信頼が厚い製品です。
PIA メロン
やや厚みのあるポリエステル繊維を採用。塗料をしっかり含み、一度に広範囲を塗ることができます。
耐久性にも優れ、外壁や屋根などのハードな現場でも劣化しにくいのが魅力。水性・溶剤系どちらの塗料にも対応しており、作業効率とコストパフォーマンスの高さから、多くの職人が“常備品”として愛用しています。
PIA ラム
均一な塗膜が作りやすく、仕上がりの美しさを追求する現場で重宝されています。
細かなローラー操作に反応しやすく、刷毛のような繊細なタッチも可能。特に室内壁面や建具塗装などで使用されることが多く、“高級仕上げ”に向いています。
塗装ローラーの選び方―プロが現場で意識している4つの基準
ローラー選びは「どの場所に、どんな塗料を、どんな目的で塗るか」で決まります。
プロが重視する4つのポイントを見ていきましょう。
1. 塗装する場所
屋外の広い外壁を塗る場合は、塗料を多く含む長毛タイプが便利。
逆に、室内のドアや天井など平滑な面では短毛ローラーが適しています。
細部の仕上げや狭い部分には、ミニローラー(幅100mm前後)を使うことで、境界の仕上がりも格段に美しくなります。
2. 塗装面の状態
凹凸の有無によって毛足の長さを選びます。
たとえば、サイディングのように凹凸が深い面では長毛タイプが必須。一方、コンクリートや石膏ボードのような平面には短毛を使用することで、ムラのない美しい仕上がりを実現できます。
3. 塗料の種類
水性塗料にはマイクロファイバー系が向き、溶剤系塗料にはポリエステル系が強い傾向があります。
製品によっては両方対応しているものもありますが、メーカー指定を確認することが重要です。
間違ったローラーを使用すると、塗料がはじかれたり、仕上がりに気泡が出たりすることもあります。
4. 仕上げの質感
「マットに仕上げたい」「艶を出したい」など、理想の見た目によっても選ぶべきローラーは異なります。
短毛ほど艶が均一に出やすく、長毛ほど自然で柔らかな表情になります。店舗や住宅のデザインコンセプトに合わせて選ぶのがプロの技です。
プロ仕様の仕上がりを支える“道具の力”
DIYでもローラーを使えば手軽に塗装できますが、プロが扱うローラーは精度と耐久性がまったく違います。
例えばホームセンターの廉価品は、数回の使用で毛が抜けたり、ローラー跡が残ることがあります。
一方、プロ仕様のローラーは繊維が均一で、何度使っても塗膜が安定。結果的に作業時間の短縮と塗料の節約にもつながります。
また、プロは現場の状況に応じてローラーの“硬さ”や“芯径”まで使い分けます。こうした細やかな調整が、美しい仕上がりと耐久性を両立させているのです。
プロが教える、ローラーのメンテナンスと長持ちさせるコツ
塗装後、ローラーをそのまま放置すると、繊維が固まり再利用できなくなります。
作業が終わったらすぐに、塗料に合った溶剤(水またはシンナー)でしっかり洗浄し、陰干しで乾燥させましょう。
芯の部分に塗料が残るとカビや劣化の原因になるため、丁寧に洗い流すことがポイントです。
こうした基本的なメンテナンスを徹底すれば、1本のローラーを何度も使えるため、コスト削減にもつながります。
道具を制する者が“美しい仕上がり”を制する
塗装の世界では、「腕も大事、でも道具はもっと大事」と言われます。
プロが選ぶ塗装ローラーは、ただの消耗品ではなく“仕上げを決める道具”です。
塗る面、塗る塗料、求める質感――それぞれに最適なローラーを選ぶことで、塗装の質は劇的に変わります。
もし「ムラなく長持ちする塗装をしたい」「自分の家でもプロ並みに仕上げたい」と思うなら、道具選びからこだわってみてください。
そして、確実な仕上がりを求めるなら、プロの施工を検討するのも一つの手です。
職人の手と道具の力、その両方があってこそ、塗装は“作品”になります。



















