暮らしを楽しむ情報たくさんのしろくまコラム。

東京駅から新幹線で約75分。
「そろそろ子どもの自然体験を増やしたい」「夏でも夜はクーラーを切って眠りたい」という願いを持ちつつ、仕事や通院・進学で首都圏との距離を保ちたい。
そんな二律背反を抱えた家族にとって、浅間山と八ヶ岳を一望する高原都市・佐久市は“ちょうどいい着地点”です。
人口約10万人のスケールは大型商業施設や大学病院を備えつつも、千曲川沿いには田園や湿地が残り、夜の星空はプラネタリウム要らず。ここでは「都市暮らしと田舎遊び」が毎日のタイムテーブルに同居します。

佐久市を形づくる３つのレイヤー

佐久平は標高650 m前後の盆地で、北を浅間山、南を八ヶ岳に挟まれる“晴れの特異地”。年間降水量は軽井沢より約200 mm少なく、夏も湿度が40％台と低いため熱帯夜ゼロ。
冬は北アルプスが雪雲を遮り平均積雪は15 cm程度で、スタッドレスタイヤさえあれば生活道は快適です。
しかも北陸新幹線「佐久平駅」と上信越道「佐久IC」が交差し、東京～佐久間は鉄道75分・高速100分と通勤圏ギリギリ。
気象・交通・標高のバランスが“週３リモート”時代の暮らしを後押しします。

千曲川が演出する四季のアウトドア

早春、千曲川左岸の「岩村田観桜期」は約800本のソメイヨシノが3 km にわたり花のトンネルを作り、河川敷にはテントサウナとキッチンカーが並ぶ“桜グランピング”が近年人気です。
６月の田植え後には川霧が発生し、朝５時に堤防へ立つと、霧越しに浅間山がシルエットを現すファンタジックな風景が広がります。
真夏は日本最大級と言われる「佐久バルーンフェスティバル」。色とりどりの熱気球が千曲川上空を漂い、夜間係留ではバーナーの炎がリズムに合わせて点灯する“バルーンイリュージョン”が子どもの目を釘付けに。
秋には上流の内山峡で紅葉が千曲川本流へ流れ込む“落葉の絨毯”が出現し、カヌーから眺めると水面が赤と金のモザイクに染まります。
冬は浅間颪が空を磨き上げ、星空指数が連日90以上。
河畔サイクリングロードに転がって星座を数えれば、「星空の町」の所以を全身で実感できます。

歴史ロマンを２ルートで比較

“日本三大ケーキの街”と呼ばれる理由

佐久平駅から半径５ km 内に洋菓子店が30軒超。
“移住者の開業率が高い＝レベルが底上げ”という食文化の循環が特色です。
地元ブランド米「五郎兵衛米」で醸したリキュールをスポンジに染み込ませるシュヴァルツの“佐久ティラミス”、自社農園ブルーベリーとヨーグルトムースを合わせた「パティスリーパリシェ」の“信州ルージュ”など、各店が浅間山麓の素材とフランス菓子技法を掛け合わせた“地産地洋”スタイルを確立。
毎年５月の「さくスイーツラリー」では、パティシエ×農家×造り酒屋がコラボする限定ケーキが登場し、スタンプを集めると星空観測会への招待券がもらえる仕掛けも。
観光客がスイーツを通じて農地や星空と繋がるこのサイクルが、ケーキの街ブランディングを支えています。

“晴れ×通信×医療”トリプルメリット

家でも職場水準のネット環境が確保でき、晴れた空の下でワーケーション。
体調を崩した際も救命救急センターが15 分圏。
この“仕事・気候・医療”三位一体の安心感が、テック系移住者に選ばれる大きな決め手です。

１泊２日モデルコース

晴れた空と甘い香り”が日常になる佐久市

浅間・八ヶ岳・北アルプスを望む高原都市、星空と熱気球が共演するアウトドアステージ、日本三大ケーキの甘い誘惑、そして通勤圏ギリギリを射抜くアクセス。
佐久市は多面的な魅力をぎゅっと一箇所に詰め込んだ“信州のクロスロード”です。
週末トリップで自然もグルメもまとめて味わうのも良し、リモートワーク拠点に据えて“晴れとスイーツ”を日常化するも良し。
次の休日、あるいは次のライフステージに、千曲川と星空が広がる佐久平を選んでみませんか。