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SHIROKUMA COLUMN

2025/04/15
防水工事4大工法とは?建物を雨・湿気から守る最新ガイド

突然の雨漏りやベランダのひび割れを目にすると、「どの防水工法を選べばいいのか」「費用はどれくらいかかるのか」と不安になるものです。
実際、屋根やバルコニー、外壁に施される防水層は紫外線や寒暖差で毎日少しずつ劣化し、気付かないうちに雨水が内部へしみ込むことも少なくありません。
本記事では防水工事の基礎知識から代表的な4工法の特徴、費用目安、再施工のタイミングまでをわかりやすく整理し、適切な工事選定に役立つ情報をお届けします。

防水工事が欠かせない理由

建物はコンクリート・木材・鉄筋など多様な素材で構成されており、いずれも水分に弱い素材が存在します。
防水層が正常に機能していれば雨水は排水口へ導かれますが、層が硬化して割れたり浮いたりすると、毛細管現象で水が内部に侵入し、天井や壁にシミをつくります。
浸入水は鉄筋を錆びさせコンクリートを爆裂させるだけでなく、木造部では腐朽菌を招き耐震性能を下げ、さらにはカビやダニ増殖による健康被害を引き起こします。
これら二次被害を抑えるため、防水層は10〜15年ごとの更新が推奨されているのです。

代表的な4工法を徹底比較

工法主原料耐用年数得意な部位特徴
ウレタン塗膜ウレタン樹脂10〜13年塔屋・庇・複雑形状液状施工で継ぎ目なし、補修も容易
シート防水塩ビ樹脂・ゴム12〜15年屋上・大面積均一厚で仕上がり安定、熱伸縮に強い
アスファルト防水改質アスファルト15〜20年屋上・地下ピット多層構造で耐水最強、重量は増
FRP防水ポリエステル樹脂+ガラス繊維10〜12年ベランダ・バルコニー軽量高硬度、即日硬化で工期短縮

ウレタン塗膜防水の特徴

液状のウレタン樹脂をローラーや金ごてで塗り重ね、硬化させてゴム状の一体シームレス膜を形成する工法です。
現場で流し込むため凹凸や突出配管の多い複雑な形状でもムラなく被覆でき、既存防水層の上から重ね塗りできるリフレッシュ性も魅力です。
反面、職人が手作業で膜厚を管理するため技量差が出やすく、厚み不足はピンホール発生や早期劣化を招く恐れがあります。施工後は定期的にトップコートを塗り替え、紫外線からウレタン層を保護することが長寿命化の鍵です。

シート防水の性能

工場で一様に成形された塩ビシートやゴムシートを敷設し、端部を熱風溶着や接着剤で固定する工法です。
膜厚が均一で仕上がり品質が安定し、紫外線や熱伸縮に強いのが特長。広い屋上でも継ぎ目が少なく、アスファルト防水より軽量なため建物荷重を抑えたい場合に選ばれます。
ただし立ち上がり部のコーナー加工は熟練を要し、溶着ミスは剥離や漏水の原因になるため施工会社の技術力を見極めることが重要です。
点検はシート表面の浮き・裂け・端部のめくれを中心に行い、局所補修で延命が図れます。

アスファルト防水

改質アスファルトシートをバーナーで加熱しながら溶着し、積層していく「トーチ工法」や、熱せん孔で溶かしたアスファルトを何層にも塗り重ねる「熱工法」が代表的です。
層が厚く重なりも多いため耐久・耐水性能は4工法中トップクラスで、防水層が傷んでも下層がバリアとして機能する『多層防水』が大きな強み。
その反面、施工時には臭気や火気管理が不可避で近隣への配慮が必要となり、重量が増えるため耐震補強を要する場合もあります。
雨や雪の多い寒冷地・豪雪地帯での実績が多い工法です。

FRP防水の実力

ガラス繊維マットにポリエステル樹脂を含浸させ硬化させることで、薄くても高い強度と防水性を両立します。
硬化が速く、1日で歩行可能になるためベランダや共用廊下など供用を止めにくい場所に最適。
軽量なので下地への負担も最小限です。一方、夏季の高温時には発泡によるピンホール(小孔)が生じやすく、ローラー脱泡や硬化管理など高度な施工技術が求められます。
またトップコート劣化が早いとガラス繊維が露出して白華するため、数年ごとのトップコート再塗装が欠かせません。

工法選択の指針と費用の考え方

費用は㎡単価だけでなく、下地補修・搬入経路・保証年数・足場費を含む総額で比較すべきです。
たとえば20㎡のベランダを例にすると、ウレタンなら約15万〜20万円、FRPは下地補強込みで18万〜25万円、シート防水は撤去・接着まで含め22万〜28万円程度が目安。
耐用年数と再施工コストを合わせたライフサイクルコストで考えると、初期費用が高くてもメンテサイクルが長いシート防水やアスファルト防水が結果的に割安になるケースもあります。
現地調査で劣化度と予算を照合し、将来の計画を含めて選定することが賢明です。

再防水のタイミングとチェックリスト

防水層は10年を過ぎると表面の色褪せやトップコート剥離が目立ちはじめ、15年前後で膨れ・裂け・漏水跡が現れる場合が多くなります。
屋内に水染みが出た時点では下地が深刻に傷んでいることが多いので、表面劣化の初期に手を打つのがコスト面でも有利です。
点検ポイントは「表面のひび割れ」「ドレン廻りの錆」「立ち上がり部の黒ずみ」「シート端部のめくれ」「室内側のカビ臭」。年1回の目視点検と数年ごとの専門業者診断で、雨漏りに発展する前に再塗装や部分補修を検討しましょう。

最適工法を選び、将来の雨漏りを未然に防ぐ

防水工事は建物の寿命を大きく左右する重要メンテナンスです。
4つの代表工法はそれぞれ強み・弱みがあり、立地条件や用途、予算によってベストな選択肢は変わります。
まずは現状劣化を正確に診断し、ライフサイクルコストまで比較したうえで専門業者と十分に相談しましょう。
適切な時期に適切な工法で防水層を更新すれば、雨漏りやカビに悩まされない快適な住環境を長期にわたって維持できます。

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