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コラム
【長野市】外壁塗装と屋根塗装を“同時”にした方がいいの悪いの?その理由とは?

「屋根は色あせてきたけど、外壁はまだキレイ…どうする?」
外壁と屋根はどちらも住まいを守る大切なパーツ。
けれど劣化スピードが必ずしも一致しないため、「屋根が限界でも外壁はまだ平気」というケースは少なくありません。
一方で業者からは“足場が一度で済むから同時施工がお得ですよ”と勧められる!
モヤモヤを、実感している人は多いのではないでしょうか。
本記事では、同時塗装のメリット・デメリットを数値と実例で可視化し、「わが家は一緒に塗る? それとも分ける?」をスッキリ判断できるように解説します。
目次
外壁塗装と屋根塗装を同時に行う3大メリット
足場代を“一度払い”にできるインパクトは大
足場費は30~40坪の戸建てで20万~30万円が相場です。
別々に施工すると足場を2回組むことになり、合計40万~60万円が消える計算。
同時塗装ならこのうち1回分が丸ごと削減でき、実質的に塗料グレードを1ランク上げてもお釣りが来る金額差となります。
足場の解体・再設置時に発生する騒音や近隣あいさつも1回で済むため、ストレス面でもメリットは大きいと言えます。
工事期間が最短1/2に短縮、在宅ストレスを軽減
外壁単独で10~14日、屋根単独で5~7日かかる現場も、工程を重ね合わせれば12~16日前後で完了することがほとんど。
塗装中は窓が開けられず洗濯物も外干しできないため、“早く終わると生活負担が小さい”は見逃せない利点です。
さらに足場上で同じ職人が外壁と屋根を並行して塗ることで、天候遅延が出ても柔軟に工程を組み替えやすく、結果として想定工期をオーバーしにくくなります。
色合わせと耐候年数の整合が取りやすい
外壁と屋根を同じタイミングで塗り替えると、デザインシミュレーションを一度に実施できるため、外観の統一感を高めやすくなります。
また耐用年数10~15年のフッ素系や無機系塗料を外壁・屋根とも採用すれば、次回メンテナンスも同じ年に訪れる計算となり、長期的な資金計画が立てやすい点もメリットです。
同時施工が必ずしも得とは限らない
初期支出が大きく、ローン依存度が高まる
外壁100万円+屋根40万円=合計140万円規模の出費が一度にのしかかるため、現金一括が難しければリフォームローンの金利負担が増えます。
たとえば金利2.5%で7年ローンを組むと、利息だけで約12万円。
足場節約分が金利で相殺される恐れがあるため、ローン計画を精査せずに“お得”と飛びつくのは禁物です。
外壁の塗替え周期を短縮してしまうケースも
一般に屋根は外壁より紫外線ダメージが大きく、劣化が早い素材、スレートやトタンが使われていることが多いです。
屋根が築10年で再塗装を要しても、外壁(窯業系サイディング+高耐候シリコン)がまだ艶を保っていることも。
その場合、まだ寿命が残る外壁を“巻き添え”で塗り替えると、本来あと3~5年持つ塗膜を無駄にする結果になり、長期コストでマイナスになる可能性があります。
天候遅延リスクは工事範囲が広いほど増幅
足場全周+屋根養生で作業面積が大きくなるほど、雨風で足を止めるエリアも広がるため、梅雨や台風シーズンは特に工期リスクが高まります。
工事が長引けば追加の人件費や仮設トイレレンタル延長費が発生し、「せっかく一緒にしたのに費用も期間も膨らんだ」という事例もあります。
メリットとデメリットを数値で見る
比較項目 | 同時施工 | 別々施工(外壁→2年後に屋根) |
---|---|---|
足場総費用 | 24万円 | 48万円 |
想定総工期 | 15日 | 22日(10日+12日) |
初期支出 | 140万円 | 100万円+屋根42万円(2年後) |
金利負担※ | +12万円 | +7万円(分割借入) |
次回メンテ時期 | 15年後に外壁・屋根同時 | 外壁13年後、屋根13年後 |
長期総コスト(20年間) | 140万+利息12万+再塗装140万 = 292万円 | 142万+利息7万+外壁再塗装110万+屋根再塗装45万 = 304万円 |
※借入100万円・金利2.5%・7年返済モデル。塗料はフッ素系。
長期試算では同時施工が約12万円安という結果。ただし初期キャッシュフローに余裕があることが前提です。
失敗しない判断軸
屋根と外壁の劣化度を診断書で“見える化”
劣化診断書を業者に作成してもらい、チョーキング・塗膜剥離・クラックなどを写真で確認しましょう。
外壁が劣化度B(再塗装推奨まで5年)で屋根が劣化度D(早急な施工推奨)なら、屋根先行で外壁は3年後という選択肢が合理的になります。
資金調達プランを必ずシミュレーション
・現金比率は生活費6か月分を下回らない範囲で捻出
・足場節約額がローン利息総額になるかを試算
・自治体補助金が外壁か屋根にしか適用されない場合、その年に合わせる
この三条件をExcelで一覧化すると“どちらが家計に優しいか”が明確になります。
次回メンテ計画をライフイベントと重ねる
子どもの進学、住宅ローン完済、定年退職など10~15年先のイベントをカレンダーに置き、再塗装時期が家計のピークに重ならないよう計画することも重要です。
同時施工で次回メンテが退職後に来るより、分けておいて現役収入期に2回払う方が負担が軽いケースもあります。
同時施工を選ぶなら“ここ”を必ず押さえる
保証期間は屋根・外壁で別枠か?
紫外線量の違いから屋根は保証5年、外壁は10年という設定が多い。
同じ契約書で保証が切れるタイミングを分けて記載してもらい、屋根保証が先に終わった後の塗膜トラブル対応を確認しておきましょう。
塗料グレードは“屋根≧外壁”が基本
屋根のほうが過酷環境にさらされるため、耐候性が同等以下だと屋根だけ先に色落ちします。
フッ素+シリコンや無機+フッ素の組み合わせは避け、最低でも同グレード、可能なら屋根を1ランク上にしてバランスを取ると色褪せ時期を揃えやすくなります。
“足場一回で済む”だけでなく数字と生活動線で最適解を選ぼう
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリットは
- 足場代の大幅削減
- 工期短縮で生活ストレス軽減
- 塗り替えサイクルの同期化
一方でデメリットとして
- 初期支出増と金利負担
- 外壁の残余寿命を削る可能性
- 広範囲施工ゆえの天候遅延リスク
があります。
「結局どっちが得なの?」と悩んだら、まずは劣化診断書で事実を把握し、キャッシュフロー表で数字を見える化してみてください。
そのうえで、足場節約額とローン利息・塗膜残余価値を天秤にかければ、あなたの家に最も最適な答えが見えてきます。
足場は一度でも、判断は慎重に—それが将来のメンテナンスコストと暮らしの快適さを最大化する近道です。
私たち(しろくまペイント)には詳しい税理士がいますので、ご案内はその方からお伝えすることもできます。