しろくまコラム SHIROKUMA COLUMN
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コラム
【長野市版】アパート外壁塗装期間はどれくらい?2週間vs1カ月の違いの理由とは?

管理会社や大家さんにとって外壁塗装は“やらねば”と分かっていてもタイミングがつかみにくい大仕事。
見積書を頼むと「工期は2~3週間です」と軽く言われるけれど、実際に雨が続いたらどうなるの?
「メッシュシートで洗濯物が干せない」と苦情がきたら困るなぁ~?
と進めていくのも一苦労。
この記事では、「アパート外壁塗装の標準期間」と「長引く要因」を整理し、入居者説明のポイントまで解説します。
目次
なぜ「2~3週間」が目安と言われるのか?
アパートの外壁塗装は、大きく五つの工程に分かれます。
まず安全に作業するための足場を組み立て、次に高圧洗浄で古い汚れや藻を落とします。
その後、ひび割れ補修やコーキング打ち替えなどの下地調整を経て、下塗り・中塗り・上塗りの三層を塗り重ね、最後に仕上がりを検査して足場を解体。
ここまでが一続きです。
職人が手際よく動ける2階建てアパート(延べ壁面積600~800㎡前後)なら、足場設置3日、高圧洗浄1日、下地補修2~3日、塗装7~8日、検査・解体3日で実働16~18日。週休1日を挟むとカレンダー上の「2~3週間」に収まる計算になります。
これが見積書でよく提示される根拠です。
工期を伸び縮みさせる3つの原因
規模別・想定工期を一覧表でチェック
階数 / 戸数の目安 | 壁面積(㎡) | 標準工期(晴天ベース) | 雨天順延を含む想定カレンダー |
---|---|---|---|
2階建て / 8~12戸 | 600~800 | 14~18日 | 18~24日 |
3階建て / 12~18戸 | 900~1,200 | 18~25日 | 24~35日 |
4階建て以上 / 20戸超 | 1,300~2,000 | 25~35日 | 35~50日 |
表を見ると分かるとおり、階と戸数が増えるほど壁面積が広がり、足場を高く積む分だけ安全帯の着脱や資材荷揚げに時間がかかります。
また、外壁全面+屋根塗装+ベランダ防水を同時に行う“全面改修”の場合は、上記日数に10~15%程度の上乗せが必要です。
天候の読み違いが1週間超の遅れを生む理由
塗料は水分が残った素地や湿度85%以上の空気中ではうまく硬化せず、シワやふくれの原因となります。
そのため雨天や濃霧の日は作業を見合わせるしかありません。
梅雨時期や台風シーズンに着工すると、工程表にない“養生日”が増え、晴れた日は既に塗った面の乾燥待ちで次工程に移れない“段取り替えの時間”が発生します。
結果として、晴天ベース18日の現場でも実際は25日を超えるケースが少なくありません。
逆に冬場は降雨は少ないものの気温5℃未満では塗装不可。
地域の気象データを基にした“雨日シミュレーション”を業者と共有することが、工期読みに欠かせないステップです。
生活への影響を最小化するコツ
足場とメッシュシートによる制限を伝える
足場を覆うメッシュシートは塗料飛散を防ぐために必須ですが、室内採光を2~3割カットし風通しも妨げます。
日中不在の入居者ほど「帰宅したら部屋が暗い」「空気がこもる」と強い不満を抱きがち。
あらかじめ「昼間はカーテンを開け気味にする/換気扇を活用する」など具体策を案内すると心理的負担が和らぎます。
また、洗濯物については「●月●日~●日はバルコニー使用不可」「コインランドリー割引券を配布」といった代替策の提示がクレーム抑止に有効です。
騒音・ニオイ対策は“時間帯”のコントロール
工事音が最も出るのは足場の組立てと解体。
朝8時から始めると在宅ワーク世帯や夜勤明けの入居者から苦情が来やすくなります。
最近は10時作業開始・16時終了と短時間シフトを提案する施工会社も増えました。
ニオイについても、水性塗料を選択すれば溶剤臭を9割以上カット可能。
コストは1㎡あたり100~150円上がるものの、長期空室を防げるメリットを考えれば十分ペイすると言えるでしょう。
施工業者との打ち合わせで外せない3つの質問
① 「雨天順延の上限日数は?」
契約書に「悪天候による延長は●日まで追加費用なし」と明記できるかは大きな分かれ道です。
上限設定がないまま長梅雨にはまり、職人の人工(にんく=人件費)が加算請求された事例も。
リスケの場合の連絡方法(メール、LINEグループなど)と翌日の開始可否を前夜に通知してくれるかどうかも、入居者対応のスピードを左右します。
② 「足場解体後のタッチアップは誰が見つける?」
足場を外して初めて見える塗り残しやローラー跡を“タッチアップ”で直す工程があります。
管理会社と施工会社の共同検査が一般的ですが、スケジュールが合わずに任せきりにすると、再調整が遅れて入居者の不信感を招くことも。
事前に「解体当日に全戸バルコニー側を撮影→クラウド共有」という流れを決めておくと、修正指示が可視化されヌケモレ防止につながります。
③ 「生活導線を確保する仮設計画は?」
ゴミ置き場が足場で塞がる、階段がペンキ養生で滑りやすい、そんな“細部ストレス”は図面だけでは見抜けません。
経験豊富な現場監督なら、動線確保用の仮設スロープや夜間照明を“見積外サービス”で提案してくれます。
打ち合わせ段階で「入居者が24時間使う場所」をヒアリングし、仮設計画図を提示できるかが優良業者かどうかの試金石になります。
塗装期間を短縮できる最新工法・資材
速乾型水性シリコンと低飛散ローラーで“乾燥待ち”を少なく
近年登場した速乾型水性シリコン塗料は、従来4時間必要だった指触乾燥時間を2.5時間まで短縮。
朝塗った面を昼過ぎには重ね塗れるため、三層塗りでも実働1日短縮が可能です。
さらに毛丈の短い低飛散ローラーは霧状ミストがほぼ出ず、メッシュシートの内側まで塗料が漂わないため、養生撤去や清掃の手間を大幅に減らせます。
材料費はやや高めでも、足場レンタル料と人件費の節減でトータルコストはプラスマイナスゼロになる算段です。
アパート塗装事例1:2階建て10戸、16日完了の段取り
長野県安曇野市、築18年木造アパート。
梅雨入り前の5月中旬スタートで、足場設置3日→洗浄1日→下地補修2日→速乾水性シリコン3回塗り6日→検査1日→足場解体3日、合計16日で完了。
大家さんが事前に入居者へ「洗濯物は室内干し推奨」「作業は10~16時」と案内。
クレームゼロで、退去予定だった1室も内覧時の外観向上で契約に至った。
「○月○日から△週間」を根拠を共有
アパート外壁塗装の期間は“2~3週間”が目安と言われますが、規模・塗装範囲・天候の3要素で変動幅は大きく、1か月超も珍しくありません。
決して運を天に任せるのではなく、
・物件規模と追加工事の有無を整理し、表の標準工期に当てはめる
・地域の雨日データを参照し、順延上限日数と追加費用を契約書に明文化する
・入居者への影響(光・風・騒音)の代替策を先回りで用意し、周知を徹底する
この3段階で“想定外”を潰していけば、「いつ終わるの?」という不安は「この日まで我慢すればピカピカになる」という期待へ変わります。
外壁塗装は資産価値を守るだけでなく、空室対策や家賃維持にも直結する投資。
この記事を足掛かりに、入居者も大家も納得のスケジュールで進めてみてください。