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SHIROKUMA COLUMN

2025/06/05
長野市で使われる足場の種類を徹底解説!現場ごとに最適な選び方ガイド

足場の選び方で悩んでいませんか?
「現場のスペースが狭くて、どう組めばいいのか分からない」「高所作業で安全性を確保したいけど、どのタイプが向いているの?」といった不安や疑問を抱えたまま作業を始めると、施工中にトラブルが発生したり、作業効率が落ちたりします。
足場は建物の外壁工事や屋根工事、塗装など、多くの工事で欠かせないものですが、現場の状況や作業内容に合わせた最適な選択をしないと、安全性やコスト面で損をすることもあります。
そこでこの記事では、足場の主な種類ごとの特徴や用途を分かりやすく紹介し、現場に応じた選び方のポイントを解説します。

主な足場の種類と特徴

以下では、現場の規模や作業内容に応じて広く使われている足場を中心に、それぞれの特長や用途について順番に解説します。どの足場を選べば効率よく安全に工事が進められるのか、ぜひ参考にしてください。

くさび緊結式足場(ビケ足場)

くさび緊結式足場は、部材同士を「くさび(金具)」でしっかり固定する方式が特徴です。
組み立てや解体が比較的簡単なのに加え、高い強度を持つため、低層住宅や低中層の建物を対象とした外壁塗装や修繕工事現場で多く使われています。
この方式では、縦枠と横枠にくさびを打ち込むだけで部材が固定されるため、作業員が慣れれば短時間で組み立てられるのがメリットです。
また、パイプをつなぐ溶接工事が不要なので、余分な工具や工数がかかりません。
たとえば、一般的な戸建住宅の屋根修理や外壁塗装のように、比較的高さの低い現場では、くさび緊結式足場がコストパフォーマンスに優れ、安全性も確保しやすい選択肢となります。

枠組足場

枠組足場は、あらかじめ作られた「建枠(ガードル)」を組み合わせ、手すりや斜材を取り付けて足場全体を支えるタイプです。
大規模な建築現場、特に高層ビルやマンションの新築工事、改修工事などでよく使われています。
組み立ての際には、縦枠を一定間隔で並べ、その間に斜めの補強材や手すりを取り付けて骨組みを作ります。
これによって非常に強固な構造になり、作業床の面積も広くとれるため、多人数での作業や重機材を使用する場合にも対応可能です。
たとえば、5階建て以上の集合住宅の外壁リフォームや、商業ビルの外装工事では、枠組足場が欠かせません。
その反面、部材数が多くなるため、組み立てと解体に時間と人手がかかる点がデメリットです。

単管足場

単管足場は、名前の通り「単管パイプ」と呼ばれる直径48.6mmほどの鉄パイプを、さまざまな形状のクランプ(金具)で自由に組み合わせるタイプです。
単管パイプ自体は細くて軽いため、狭い現場や変形敷地でも工夫次第で足場を設置できますし、設置後に形状を変更したり高さを調整したりする自由度が高いのが特長です。
たとえば、変形した庭先で瓦屋根の修理を行う場合や、既存の外構を避けながら足場を立てる必要があるシーンでは、単管足場が活躍します。
ただし、組み立て方によって強度が変わりやすいため、適切なクランプの選定や部材の配置が求められます。
専門的な知識があれば柔軟に使えますが、慣れていないと歪みが生じるリスクもあるので、経験者の監督のもとで施工することが大切です。

吊り足場

吊り足場は、屋上やビルの梁などからワイヤーロープやチェーンを使って足場板を吊り下げるタイプです。
足場を地面から組み上げられないような場所、たとえばビルの立体駐車場の外壁や橋梁の裏側など、高所作業やアクセスが困難な場所で利用されます。
この方式の利点は、地上に足場を組むスペースが確保できない場合でも作業床を設置できる点です。
ワイヤーで吊るすため、足場の組み立てに伴う地上スペースの確保が不要で、ビルの立地条件や道路幅を気にせずに作業を進められます。
たとえば都市部の中心地で、ビルとビルの間に隙間がほとんどない外壁塗装のケースでは、建物屋上から吊り足場を下ろして作業を行うことが多いでしょう。
ただし、地上足場と比較すると揺れやすく、風の影響を受けやすいため、安全帯や命綱の確保など、墜落防止対策を徹底する必要があります。

移動式足場(ローリングタワー)

移動式足場は、足場の脚部にキャスターが付いており、台車のように簡単に移動できるタイプです。
作業位置を頻繁に変更する必要がある現場、たとえば倉庫内の天井設備点検や工場内配管のメンテナンス、倉庫の棚上清掃などで重宝します。
一度組み立ててしまえば、キャスターのロックを解除して手押しで移動させ、作業が終わればまた別の位置へ移動するだけなので、組み直しの手間を省けます。
平坦な床面が条件となりますが、地面に固定された地足場を毎回解体して組み直すよりも圧倒的に効率的です。
たとえば、工場内で天井のLED照明を交換する場合、電源さえ確保できれば移動式足場だけで丸一日中作業し続けることも可能です。
ただし、風通しの良い屋外や段差のある場所ではキャスターがロックできないケースもあるため、現場の床面状況を十分に確認してから使用しましょう。

足場の種類比較表

足場の種類特徴主な用途
くさび緊結式足場(ビケ足場)・くさびで部材を固定し、組み立てや解体が容易・強度が高く、安全性が確保しやすい低中層の外壁塗装、戸建住宅のリフォーム
枠組足場・建枠を中心に斜材や手すりを組み合わせて強固な構造・大型現場や高層ビルに最適高層ビルの新築、マンション改修、商業施設の外装工事
単管足場・単管パイプとクランプで自由に組み立て・調整可能・狭小地や変形敷地でも対応可能変形地の改修工事、小規模な修繕、庭先のリフォーム
吊り足場・屋上や梁から吊り下げるため地上足場不要・高所やアクセス困難な場所で活躍都市部ビル外壁塗装、橋梁裏面の点検、立体駐車場の外壁補修
移動式足場(ローリングタワー)・脚部にキャスター付きで手押し移動が可能・組み直し不要で作業効率アップ倉庫内点検、工場の天井メンテナンス、屋内設備の清掃・補修

その他の足場の種類と特徴

ここでは、上記以外の比較的規模が小さい足場として「脚立足場」「丸太足場」「ブラケット足場」「張り出し足場」を紹介します。
これらは特殊な現場や予算が限られたケース、伝統的な施工スタイルが求められる場合などに使われますが、使い方を誤ると安全面で問題が生じることもあるため、用途をきちんと理解して選びましょう。

脚立足場

脚立足場は、その名の通り「脚立」を足場として利用する方法です。
狭小スペースや短時間の作業に適しており、組み立ての手間がほぼ不要というメリットがあります。
ただし、脚立自体の高さや踏み面の広さには限界があり、安全設計も限定的なため、基本的には軽微な作業や家庭内の小規模な修繕・クリーニング作業などに向いています。
たとえば、一戸建て住宅の網戸交換や軒下の照明器具交換など、作業範囲が狭く高所作業が数分で終わる場合には最適です。しかし、高さが数メートル以上になると安定性が落ちるため、二脚や三脚を用いた脚立足場でも、ある程度の補強や別途安全帯を併用する必要があります。

丸太足場

丸太足場は、太い丸太を組み合わせて作る伝統的な足場です。
かつては木造建築や土木工事でよく用いられていましたが、現代では荷重に対する安全性や耐久性の面で問題があるため、ほとんど使われなくなっています。
ただし、歴史的建造物の修復工事や、文化財保護の観点からあえて伝統的な材料・工法で足場を組む場合に使われることがあります。
丸太足場では、丸太の直径や種類、組み方によって強度が大きく変わるため、専門的な技術と長年の経験を持った職人が必要です。
たとえば、築百年を超える古民家の外壁修繕や屋根葺き替えでは、文化財の風合いを損なわないように丸太足場を組むケースもあります。
コンクリートや鋼管ではなく、自然素材の丸太を使うことで、建物全体の雰囲気を壊さずに作業ができる点は大きな魅力です。

ブラケット足場

ブラケット足場は、建築物の外壁に「ブラケット(棚受け金具)」を取り付け、そこから作業床を張り出すタイプの足場です。建物の周囲に地上足場を組めない場合や、屋上から吊り下げが難しい場合に使われます。
たとえば、隣地との間隔が非常に狭い密集地で、建物のすぐ外側にスペースがないときなどに活躍します。
ブラケットは、建物の構造に合わせて適切に固定しなければ崩壊のリスクがあるため、柱や梁の強度を事前に確認し、耐荷重に余裕を持って設計する必要があります。
仮に下層に店舗や住居が入っていて地面に足場が立てられない場合、外壁に直接ブラケットを設置し、そこから作業床を張り出して塗装や修繕を行います。
使用後はブラケットをすぐに撤去できるので、工事後の景観への影響を最小限に抑えられる点がメリットです。

張り出し足場

張り出し足場は、ブラケット足場と似ていますが、より大きく作業床を外壁から張り出すタイプです。
作業床下に歩行できるスペースを確保したい場合や、地面スペースがまったくない現場で使われることがあります。
具体的には、商店街のアーケード下などで、地上に足場を組むと通行の妨げになるケースで採用されます。
張り出し足場は、足場板を一定以上張り出せる構造になっているため、地上からのスペースを確保したまま高所作業を行えます。
ただし、ブラケットよりも強固な支持金具や補強材が必要になるため、設計・施工には専門業者の見積もりと計画が欠かせません。
事例としては、商業ビルファサードの電飾看板交換や、路地裏の飲食店の看板リニューアル工事などでよく使われます。

足場選びのポイント

足場を選ぶ際には、単に種類ごとの特徴を見るだけでなく、以下のポイントを考慮することが大切です。

1. 作業現場のスペースと形状を確認する

現場の幅や奥行き、周囲の建物との距離が足場の設置条件に直結します。
狭い路地や隣家との距離が近い場合は、地面に大がかりな足場を立てられないため、吊り足場やブラケット足場、張り出し足場の採用を検討します。
逆に、十分なスペースが確保できる場合は、くさび緊結式や枠組足場、単管足場などの組み立て式地上足場を選ぶとコストを抑えやすく効率的です。

2. 作業高さと必要な作業床の広さを把握する

高所での作業になると、足場の強度や補強が重要になり、くさび緊結式だけでは対応できないケースもあります。
たとえば、5階建て以上の建物外壁を全面塗装する場合、枠組足場のように強固で面積の広い作業床を確保できるタイプを選ぶと作業効率が上がります。
一方、1階や2階を塗るだけの低層住宅であれば、くさび緊結式足場や単管足場で十分でしょう。

3. 安全性と法令遵守の確認

足場の設置に関する法令(労働安全衛生法や各地方自治体の条例)に従い、必要な手すりや転落防止設備を備えることが義務付けられています。
また、風速や地震の影響を考慮して、耐風速・耐荷重の基準をクリアした部材を選定しなければなりません。
見積時には、法令に適合しているか、安全帯や補強金具が十分に提供されているかをチェックしましょう。

4. 経済性とコストパフォーマンスを考慮する

足場は工事費用の中でも大きな割合を占めるため、不要な規模にしないことが大切です。
足場業者に見積もりを依頼するときは、現場寸法を正確に知らせ、必要最小限の高さ・面積で組めるタイプを提案してもらいましょう。
狭小地で一時的に使うだけなら、移動式足場や脚立足場で足りる場合もありますし、大規模な現場では複数の足場を組み合わせてコストを抑える工夫をします。

現場事例:足場の選び方

例えば以下の3つの現場では、選ぶ足場がどのように異なるでしょうか。

戸建住宅の外壁全面塗装(2階建て)

おすすめ:くさび緊結式足場(ビケ足場)
理由:低中層住宅の高さにマッチし、組み立てが簡単で強度も十分。コストを抑えつつ、安全性を確保しやすい。

マンションの大規模修繕(5階建て・外壁補修+塗装)

おすすめ:枠組足場
理由:5階建てとなると作業床の面積と強度が重要。作業人数が多くなるため、広い作業床を確保できる枠組足場が適する。

密集地のビル外壁点検(地上に足場を組めない)

おすすめ:吊り足場またはブラケット足場
理由:隣家との距離が狭く地上足場が立てられないため、屋上から吊り下げるか、外壁にブラケットを設置して張り出し足場を作る。安全帯や命綱の設置も併用する。

これらの事例から分かるように、同じ“外壁工事”でも建物の高さや周囲環境によって適した足場が異なるため、事前調査と業者との綿密な打ち合わせが欠かせません。

適切な足場選びで安全かつ効率的な工事を実現しよう

足場は、安全性を確保し、作業効率を高めるうえで最も基本的かつ重要な設備です。
くさび緊結式足場(ビケ足場)、枠組足場、単管足場、吊り足場、移動式足場(ローリングタワー)という主要な足場タイプのほかにも、脚立足場、丸太足場、ブラケット足場、張り出し足場など、各種の選択肢があります。
それぞれに長所と短所があり、現場の状況に合わせて使い分けることで、無駄なコストを抑えつつ、安全でスムーズな工事が可能になります。
初めて足場を検討する場合は、専門業者に現場を見てもらいながら相談し、実際の寸法や作業内容に即したプランを立てましょう。
そうすることで、作業員の安全を守りつつ、工事期間の短縮やコスト削減が期待できます。
この記事を参考に、自社や自宅の工事現場に最適な足場を選び、安心して施工を進めてください。

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