暮らしを楽しむ情報たくさんのしろくまコラム。

tel.0120-460-461

無料外壁・屋根診断

タップをして電話をかける

メニューを開く

SHIROKUMA COLUMN

2025年6月
« 5月  
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30 

CATEGORY

コラム

SHIROKUMA COLUMN

2025/06/05
窓枠の雨漏りを止めるコーキングのやり方と注意点

「窓枠からポタポタと水が漏れている気がする…」
「なんとなくサッシまわりに隙間が見えるけれど、どこまで補修すれば良いのかわからない」といったお悩みはありませんか。
このまま放置しておくと、シミになったり、壁紙が浮いたり、最悪カビや結露が発生して健康被害を招くかもしれません。
業者に頼むと高額だし「自分で直せないかな?」と考える方もいるのでは。
窓枠のコーキング補修は、手順を守ればDIYでも十分対応できますが、いくつか押さえておきたいポイントがあります。

本記事では、古いコーキングの剥がし方から、プライマー塗布、コーキング剤の注入と仕上げまでの具体的手順を詳しく解説し、DIY初心者でもイメージしやすいように説明を交えています。

コーキング補修の全体像:必要な道具と材料を揃える

  

まずは作業を始める前に、必要な道具と材料を準備しましょう。以下を参考に、ホームセンターや工具店でそろえておくことで、作業当日に「あれが足りない!」と慌てることを防げます。

✅カッターナイフまたはバスコークカッター:
古いコーキング材を切り取るために使います。

✅スクレーパーまたはコーキング剥がし専用工具:
コーキングの残りカスを削り取るのに便利です。

✅中性洗剤とブラシ、雑巾:
 剥がし終わった後の汚れやほこりをしっかり落とします。

✅マスキングテープ:
窓枠やサッシにコーキング剤が付着しないように養生します。

 コーキングの厚さに合わせた幅(5~10mm程度)が使いやすいです。

✅プライマー(コーキング用接着剤):
下地の接着性を高めるために塗布します。

 コーキング材とセットで販売されていることが多いです。

✅コーキングガン:
手動タイプまたは電動タイプがあります。どちらを選ぶかは後ほど説明します。

✅コーキング材(変成シリコン系またはポリウレタン系):
窓枠専用の耐候性・伸縮性を備えた製品を選びます。

✅ヘラ(専用コーキング仕上げヘラ):
コーキング剤を押し込み、表面を平らに仕上げるための道具です。
 プラスチック製のものが一般的で、100円ショップでも手に入ります。

✅ゴム手袋や使い捨て手袋:
コーキング材が手についてべとつくのを防ぎます。

✅タオルやキッチンペーパー:
コーキング剤が余分に付着した際の拭き取りに使います。

これらの道具をそろえたら、次からの作業にスムーズに取りかかれます。

窓枠の古いコーキングを除去するステップ

窓枠まわりのコーキング補修で最も手間がかかるのが、まず古いコーキング材の除去です。
きれいに取り除かないと、新しいコーキング材が下地に密着せず、数ヶ月で剥がれて再び雨漏りする原因になります。

バスコークカッターで古いコーキングを切り取る

古いコーキング剤は時間が経過すると硬化し、カチカチに固まっています。
そのまま剥がそうとしてもびくともしないため、まずはカッターナイフや専用バスコークカッターで切り込みを入れて取り除きます。
コーキングの端を探し、ナイフの先端をできるだけ地面と平行にして差し込み、力を入れすぎずに少しずつ切り進めましょう。

コーキングの厚みがある場合は、2~3回に分けて少しずつ切り込みを入れ、剥がしていくと安全です。
深く差し込みすぎると窓枠やサッシを傷つける恐れがありますので、ナイフの刃先の角度や力加減には十分注意してください。
カッターで切り込みを入れたら、スクレーパーやコーキング剥がし専用工具を使って残ったコーキング材をこそぎ落とします。

コーキングを剥す

剥がれたコーキング部分を指先でつまみ、テープを剥がすような感覚でゆっくりと引っ張ります。
もし手だけではつかみにくい場合は、ラジオペンチなどの先端が細い工具を使うと楽に作業が進みます。

掃除する

コーキングを取り終えたら、掃除が仕上がりの美しさと密着性に直結します。
削りカスや粉塵を、ほうきやハンドブラシでしっかり掃き出し、雑巾でふき取って仕上げましょう。
この工程をおろそかにすると、新しいコーキングがうまく定着しない恐れがあります。

窓枠周りの養生:マスキングテープの貼り方とコツ

古いコーキングを剥がし、下地を清掃して乾燥させたら、次に行うのがマスキングテープによる養生です。
これは、コーキング剤が窓枠やサッシに付着するのを防ぎ、仕上がりを美しく保つために欠かせません。

マスキングテープは窓枠の端から数ミリ内側に貼る

マスキングテープは、隙間の両側に貼ることで、コーキングを注入した後に余分なコーキング剤を簡単に剥がすことができます。テープを窓枠の端ギリギリに貼るのではなく、窓枠の端から2~3mm内側の位置に貼るのがコツです。
これにより、コーキング剤を充填した後、ヘラで仕上げた際のコーキング表面がテープの端できれいに区切られ、最終的にテープを剥がしたときに美しく仕上がります。

窓枠やサッシの形状によっては凹凸があるため、テープは端を軽く引っ張りながら貼ると隙間なく密着させやすくなります。凹凸部分でテープが浮くと、コーキング剤が下に染み込んでしまい、剥がしたときに跡が残ることがあるため、ピンと張るように貼るのがポイントです。

テープの幅はコーキングの厚みを考慮して選ぶ

マスキングテープの幅は、コーキング剤を充填する幅よりもやや広めにすると作業しやすいです。
たとえば、窓枠と外壁の隙間が5mm程度の場合は、10mm幅のテープを使うと余裕を持って貼れます。
テープ幅が狭すぎると、コーキング剤が溢れたときにテープをはみ出してしまい、取り除きに苦労する可能性があります。
また、テープが広すぎると剥がす際に幅がありすぎて作業性が悪くなるため、隙間幅+α(2~3mm)程度の幅がベストです。テープを貼ったあとは、爪先やコーキングガンの背面などで軽く押さえてしっかり密着させましょう。

コーキング材の充填とヘラ仕上げ

下地がきれいに整い、マスキングテープで養生を終えたら、いよいよコーキング剤の注入です。
以下の手順で、隙間に均一にコーキング剤を充填し、ヘラで仕上げます。

コーキングガンの使い方:手動か電動か

コーキングガンには大きく分けて手動タイプと電動タイプがあります。
手動タイプは、自分の手の力でコーキング剤を押し出すため、初めてでも圧力のかけ具合を調整しやすく、少量ずつコーキングを充填できます。
一方、電動タイプはトリガーを引くだけで一定の圧力でコーキング剤を押し出せるため、長時間の作業が楽になるメリットがあります。
しかし、電動タイプは圧力が強すぎると一気にコーキングが流れ出しやすく、初心者には充填量の調整が難しいことがあります。

DIY初心者であれば、はじめは手動タイプを選び、慣れてきたら電動タイプを導入するのがおすすめです。
手動タイプは1,000円~2,000円程度、電動タイプは5,000円~1万円程度で購入できます。

ノズルの切り口と充填のコツ

コーキング材のカートリッジには、先端にノズルが付属しています。ノズルの切り口は隙間の幅よりやや小さめにすると、コーキング材を充填しやすくなります。
たとえば、隙間が5mmの場合は、ノズルを斜めに切って4mm程度に調整すると、きれいに隙間にコーキング剤を流し込みやすくなります。ノズルの角度は45度くらいが扱いやすいです。

コーキングを充填するときは、ノズルを隙間に沿わせ、少しずつゆっくりと引きながらコーキング剤を充填していくのがコツです。
速く引きすぎるとコーキングが途切れ、遅く引きすぎるとコーキングが盛り上がって隙間を塞がないことがあります。「ゆっくり引く・程よい一定の圧力で絞り出す」という感覚をつかむまで、マスキングテープの端に試しに少し練習するのも良いでしょう。

ヘラで表面を均すと仕上がりが美しくなる

コーキング剤を充填したあとは、専用ヘラ(コーキングならしヘラ)で表面を平らに仕上げます。
ヘラはプラスチック製のものが一般的で、先端が直線的になっているときれいに均しやすいです。
ヘラは乾燥前に使う必要があるため、乾き始める前に仕上げましょう。

具体的には、ヘラの先端をマスキングテープの内側ギリギリに沿わせた状態で、コーキング剤を軽く押し込みながらスラっと滑らせるイメージです。
このとき、ヘラを強く押し付けすぎるとコーキングがはみ出すことがありますので、軽い力でヘラを滑らせることを心がけてください。
もしコーキングがヘラにくっついてしまう場合は、ヘラを水で濡らすと、スムーズに滑って均しやすくなります。均し終えたら、すぐにヘラについたコーキングをウエスで拭き取り、余分なコーキングが固まらないうちにヘラをきれいに洗いましょう。

マスキングテープを乾燥前に剥がす

コーキング剤をヘラで均したら、乾燥する前にマスキングテープをゆっくり剥がすことが重要です。
コーキングが固まってしまうと、テープを剥がす際にコーキングが裂けてしまい、仕上がりが汚くなることがあります。

目安としては、コーキング剤を充填してから15分~30分程度でテープを剥がすとよいでしょう。
コーキング材の種類や気温、湿度によって乾燥時間は前後しますが、「触っても指にコーキングがつかない」程度になったら安全に剥がせます。テープを剥がすときは、端をつまんで引っ張ると、コーキングと壁面の境界がきれいに仕上がります。

DIYコーキング補修のリスクと注意点

注意 ポイント

DIYで窓枠のコーキングを行うときには、メリットだけでなくリスクも理解したうえで作業を進めましょう。
以下の点に注意しないと、数ヶ月で再び雨漏りが発生したり、安全面でトラブルが起きることがあります。

コーキング材の選び方で耐久性が大きく変わる

窓枠用のコーキング材には、主にシリコン系とポリウレタン系があります。
それぞれ特徴が異なるため、用途に合ったものを選びましょう。

コーキング材の種類特徴窓枠に向く理由
シリコン系耐候性が高く、紫外線や水に強い。塗装不可のタイプが多い。紫外線による劣化が少ないため外壁に向いているが、伸縮性が低め。動きが大きい窓枠には向かない場合がある。
ポリウレタン系伸縮性があり、窓の開閉による動きに強い。塗装可のタイプもある。窓枠の開閉で生じる動きに対応しやすく、雨や風にも強いため、窓枠補修向き。

窓枠は開閉によって多少の動きが生じるため、伸縮性があるポリウレタン系コーキング材を選ぶと、コーキングの亀裂や剥がれを抑えやすくなります。
シリコン系は耐候性が優れているため外壁全体にはよく使われますが、窓枠まわりには動きに弱い点を考慮して選ぶ必要があります。

乾燥時間を守らないと剥がれやすくなる

コーキング剤は、充填後すぐに硬化が始まりますが、完全に硬化するまでには製品や環境によっても異なりますが、24~48時間はかかります。この間に窓枠を動かしたり、雨に当たったりすると、コーキングと下地の接着が不十分になり、数週間から数ヶ月後に剥がれが生じることがあります。

作業後は、少なくとも乾燥初期の24時間は窓を開閉せず、雨に濡れないように注意しましょう。乾燥時間を確保できない場合は、作業前に天気予報をチェックし、晴れが続く日を選ぶことが重要です。

高所作業中の落下リスクに注意

二階や三階の窓枠をDIYで補修する場合、脚立や窓台に登って作業することになりますが、転落事故が最も多いリスクです。窓から外側に身を乗り出してコーキング剤を充填しようとすると、バランスを崩しやすく、手が滑って脚立ごと倒れる危険性があります。

高所作業を行う際は、安定した脚立を用意し、必ず地面に平行に設置しましょう。脚立の上で角度をつけすぎて作業しないよう、できるだけ窓枠の真正面に立って行うのが安全です。さらに、脚立の天板に工具や材料を直接置かずに、腰袋や小さな収納バッグを身に着けて必要なものだけを取り出すようにすると、転落のリスクを抑えられます。

DIYで補修できないケースと専門業者に依頼するタイミング

コーキング補修は比較的手軽なDIY作業ですが、以下のようなケースでは専門業者に依頼することをおすすめします。

コーキング材の寿命を超えた状態の場合

コーキング材の寿命は、製品や環境にもよりますが一般的に10年前後です。もし建物が築10年以上経過し、窓枠まわりのコーキングが部分的に硬化し、ひび割れや欠損が多い場合は、一度にまとめて打ち替えを行ったほうが、将来的に再補修の手間を減らせます。

DIYで1~2か所だけ増し打ちしても、他の箇所が近々劣化して雨漏りを起こす可能性が高いため、専門業者による全面打ち替えを検討しましょう。

窓枠周辺だけでなく外壁にもひび割れがある場合

窓枠を囲む外壁パネルにひび割れがある場合、内部に雨水が回り込んでいることが考えられます。
コーキング補修だけでは根本的に雨漏りを止められないため、外壁全体の調査・補修が必要です。
外壁に複数箇所のひび割れがあると、下地防水紙の損傷や内部木材の腐食が進行している可能性もあり、DIYでは対応しきれません。
こういった場合は、専門業者に依頼して赤外線カメラや散水試験で雨漏りの原因を特定してもらい、そのうえで外壁補修やコーキング打ち替えを行ったほうが確実です。

コーキング下地にカビや腐食が見られる場合

古いコーキングを剥がした際に、コーキング下地にカビや腐食が見られた場合は、内部の下地材がすでに雨水である程度傷んでいる可能性があります。
このままコーキングを打ち直しても、数ヶ月で剥がれてしまうリスクが高いため、下地交換や防水シートの張替えが必要です。こういった作業はDIYでは難しく、床下や壁の内部を張り替える専門技術が必要になりますので、業者に相談しましょう。

まとめ:窓枠コーキング補修のポイントとDIYの限界

窓枠の雨漏りを防ぐためのコーキング補修は、以下のポイントを守ればDIYでも十分に対応できます。

  • 古いコーキング材を完全に取り除き、下地を清潔にすることが最も重要です。
  • プライマーを塗って下地とコーキング剤の接着性を高めることで、数ヶ月後も剥がれにくくなります。
  • マスキングテープで窓枠まわりを養生し、コーキング剤を均一に充填してヘラで仕上げることで、見た目もきれいに仕上がります。
  • 乾燥時間を守り、窓枠やコーキング部分に触れたり雨に濡らしたりしないことが、耐久性確保の鍵です。
  • コーキング材の種類やコーキングガンの選び方を理解し、適切な道具を使うことが成功への近道です。

ただし、窓枠のコーキングだけでは根本的な雨漏りが止められないケースや、下地の腐食が進行している場合などは、専門業者への依頼を検討しましょう。
専門技術を持ったプロに依頼することで、原因箇所の特定から下地の補修、コーキング打ち替えまで一貫して対応してもらえるため、長期間にわたって安心して過ごせるようになります。

「ちょっと自信がない」「高所作業が不安」という方は、ぜひこの記事を参考にしつつ、適切なタイミングで専門業者へ相談することも視野に入れてみてください。窓枠周りの雨漏りを早めに止めて、快適な住まいを守りましょう。

banner

ページの先頭へ戻る

0120-460-461

無料外壁 屋根診断