しろくまコラム SHIROKUMA COLUMN
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コラム
【栄村】外壁塗装費用相場はいくら?豪雪地帯の見積内訳とは?

長野県の最北端に位置する栄村は、日本有数の豪雪地帯です。
3 m級の積雪が珍しくない冬、雪解け水が一気に流れ落ちる春、日射が強い夏、そして昼夜 15 ℃ 以上の寒暖差にさらされる秋
この“四重苦”は、外壁材と塗膜にとってまさに過酷な試練と言えます。
春先に外壁を指でなぞったら白い粉が付いた、窓まわりのコーキングに隙間ができて雨水が入り込んでいる、サイディング板の表面が膨れている。
こうした小さなサインを見逃すと、塗り替えだけで済むはずだった工事が下地補修や部分張り替えを招き、費用が倍増することも珍しくありません。
とはいえ、インターネットで「栄村 外壁塗装 費用」を検索しても60万〜200万円という幅広い数字が並び、「結局わが家はいくら用意すればいいのか」が見えてこないのが現実です。
本記事では延床30〜70坪の戸建てを中心に、最新の費用相場を坪数別・塗料別に整理し、さらに雪国特有の劣化と対策、業者選びのチェックポイント、長期コストを抑える塗装プランまで徹底的に解説します。
目次
栄村の坪数別“基準線”
外壁塗装費用は、家の大きさ=外壁面積が大枠を決め、そのうえで外壁材の凹凸、開口部の数、付帯部(破風板・雨樋・軒天など)の量と塗料グレードが前後を調整するイメージです。
栄村の戸建てで標準的な木造2階建てを想定し、足場・高圧洗浄・下地補修・シーリング打ち替え・上塗り3回を含めた「外壁のみ」の相場帯を整理すると下表のようになります。
冬季(12〜2月)の施工は加温養生や乾燥時間延長が必要になるため、表記金額から5〜7%上振れることがあります。
延べ床面積 | 外壁塗装費用(税別) | 想定外壁面積 |
---|---|---|
30坪 | 60万〜90万円 | 約130㎡ |
40坪 | 80万〜130万円 | 約170㎡ |
50坪 | 100万〜160万円 | 約210㎡ |
60坪 | 120万〜200万円 | 約250㎡ |
70坪 | 140万〜230万円 | 約290㎡ |
表の読み方
同じ30坪でも総二階でバルコニーが一切ない家と、1階に下屋や寄棟屋根が多い家とでは外壁面積が20㎡以上違うこともあります。
自邸の図面か固定資産税の評価図があれば正確な面積を知る手がかりになりますので、一度確認してみると良いでしょう。
費用を押し上げる五大要素
塗料グレードと期待耐用年数が総額の約50%を占める
外壁塗装で最初に検討するのが塗料の種類です。
価格と寿命のバランスを見ながら“どこに投資するか”を考えましょう。
栄村のような豪雪地では、表面硬度が高いだけでなく、柔軟性を併せ持つ塗膜が望ましいため、ラジカル制御シリコン以上を選ぶ家庭が増えています。
下表は材料+標準塗布手間を含めたおおよその㎡単価です。
塗料タイプ | 期待耐用年数 | ㎡単価 | 特長 | 弱点 |
---|---|---|---|---|
アクリル | 5〜7年 | 1,000〜1,200円 | 最安、DIY向き | 退色が早い |
ウレタン | 8〜10年 | 1,800〜2,000円 | 密着性が高い | 汚れやすい |
シリコン | 10〜12年 | 2,500〜3,500円 | コスパ良好 | 溶剤型は臭気強い |
ラジカル制御 | 12〜15年 | 2,500〜3,500円 | チョーキング抑制 | 製品差が大 |
フッ素 | 15〜18年 | 3,000〜4,000円 | 紫外線に強い | 初期投資高い |
無機ハイブリッド | 18〜22年 | 3,800〜4,800円 | 最長クラスの耐久 | 塗膜が硬め |
例えば外壁面積170㎡(延床40坪)の家で、シリコンからフッ素にアップグレードすると材料+手間だけで約25〜30万円上がります。
しかし塗り替え周期が二度から一度へ削減できれば、足場代(15万円前後)がもう一回分不要になるため、長期では逆転することも珍しくありません。
豪雪クラックと凍害膨れの補修量
積雪荷重で外壁がたわみ、融解凍結で内部水分が膨張する栄村では、幅0.3mmを超える“構造クラック”やサイディングの浮き剥離が起こりやすいです。
Uカット+樹脂充填は1mあたり1,800円前後、膨れ張り替えは1㎡あたり1.5万円前後。
補修範囲が広がると一気に十万円単位で膨らむため、DIY点検で早めに手を打つことが最大の節約になります。
足場・高圧洗浄は“削れない”固定費
安全基準+豪雪仕様の足場は延べ600㎡前後で15〜18万円。
高圧洗浄は㎡単価180〜250円、屋根雪に含まれる砂や苔を根から落とす洗剤(バイオ洗浄)を追加すると+5,000〜10,000円。ここは業者による価格差が小さい部分です。
シーリング打ち替えと付帯部塗装の範囲
サッシ周りのコーキングが凍結で目地割れを起こしている場合、古い材を撤去して打ち替えが必須。
30坪なら7〜10万円程度。
破風・雨樋・軒天を外壁と同時塗装すると5〜15万円増えますが、色味を合わせると見た目が新築同然に。将来の雨樋交換も延命できる点で「かけた費用以上」のメリットが得られます。
業者の経費構造と保証年数
自社職人か外注か、現場監督が常駐するか、保証5年か10年か?
これだけで見積額に10〜20万円の差が出ます。
金額だけでなく保証範囲(剥離のみ/色あせ含む)とアフター点検の頻度を比較し、自分の許容ラインと照らして選ぶのが得策です。
見積もりで損しない 3 ステップ
・同一条件で最低3社に現地調査を依頼し、「数量×単価」で項目を横並びに。諸経費や現場管理費の“ブラックボックス化”を防ぐ。
・火災保険と国・県補助金の適用を事前に確認。雪害で外壁が割れた例は風災・雪災補償の対象になる場合がある。省エネ補助金で遮熱塗料が補助対象になる年度も。
・外壁+屋根を同時施工して足場を共有。築15年以上で屋根の退色が見えるなら、トータルコストは必ず下がる。
栄村の外壁塗装助成金制度
制度名 | 栄村住宅リフォーム支援事業補助金 |
受付期間 | 2025年4月1日~ |
助成金額 | 工事費用の100%(上限20万円) |
支給条件 | ・村内業者が工事を行うこと ・施工金額50万円以上であること ・村内にある自己居住用の個人住宅であること ・工事の着工前に申請すること |
助成対象工事 | ・50万円以上の工事 ・屋根の葺き替え ・塗装工事 ・防災のための増強工事 ・増改築、修繕、模様替え、補修工事 |
問い合わせ先 | 建設課 定住住宅係 長野県下水内郡栄村大字北信 3433 TEL:0269-87-3113 |
豪雪地向け塗装仕様書モデル(延床40坪・総二階)
- 下塗り:弾性微弾性フィラー(凍害追従)
- 中塗り/上塗り:ラジカル制御シリコン 2 回
- シーリング材:変成シリコン 1 成分+寒冷地添加剤
- 付帯部:破風・雨樋=フッ素樹脂、軒天=透湿アクリル
- 保証:外壁 10 年剥離・色あせ、付帯部 7 年剥離
想定総額:外壁130㎡=約105万〜120万円(税別)。
ポイント:弾性フィラーで凍結膨張に追従しつつ、ラジカル制御でチョーキングを抑え、付帯部はフッ素で耐候性アップ。
色選びと機能性塗料で“10年後の後悔”を消す
栄村は四季で景観が大きく変わる地域です。
雪が積もる期間が長いため、ライトグレーやウォームベージュなど雪映えする明度の高いアースカラーを選ぶと汚れが目立たず、
春夏の緑とも相性良好。
ブラックやネイビーはシックですが表面温度が上がりやすいので、遮熱顔料入りフッ素や無機を選ぶと色あせリスクを抑えられます。
塗板サンプルは必ずA4サイズ以上を屋外で朝・昼・夕に見比べ、晴天と曇天の両方でチェックしましょう。
適正価格×雪国仕様で“長く美観を守る家”へ
・相場基準:30坪=60〜90万、40坪=80〜130万、50坪=100〜160万、60坪=120〜200万、70坪=140〜230万。
・五大要素:塗料グレード/凍害補修量/足場・洗浄固定費/シーリング&付帯部範囲/業者保証。
・節約術:相見積もり+諸経費分解、火災保険・補助金活用、外壁+屋根同時施工。
・雪国モデル:弾性下塗り×ラジカルまたはフッ素で凍害&紫外線対策、変成シリコンシールで隙間をブロック。
・色と機能:雪に映える明度高めカラー+遮熱・低汚染を選べば、10年先も「塗りたて感」をキープ。
この記事を手がかりに、まずは地元で豪雪地対応の実績が豊富な3社に現地調査を依頼し、見積書と保証内容を横並びで比較してみてください。
費用の輪郭がクリアになると、不安は具体的な行動計画に変わり、白銀と新緑に映えるわが家が長く輝き続ける未来がぐっと近づくはずです。