暮らしを楽しむ情報たくさんのしろくまコラム。

tel.0120-460-461

無料外壁・屋根診断

タップをして電話をかける

メニューを開く

SHIROKUMA COLUMN

2025年6月
« 5月  
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30 

CATEGORY

コラム

SHIROKUMA COLUMN

2025/06/04
飯綱町屋根カバー工法のメリット・デメリットと注意点
金属屋根 ガルバリウム鋼板

築年数が経過したご自宅の屋根を見上げるたびに、「この先また大きな出費になるのでは…」
「工事期間中の騒音や廃材処分の手間が心配だ」といった不安を抱えている飯綱町の皆さんは少なくないでしょう。
特に、古いスレート屋根やトタン屋根にはアスベストが含まれている場合があり、剥がして処分する際に飛散リスクを考えると、リフォーム自体を先延ばしにしてしまう人も多いはずです。
そこで注目されているのが「屋根カバー工法」という手法です。
本記事では、飯綱町で屋根カバー工法を検討する際に必要な基本知識からメリット・デメリット、注意すべきポイント、適した屋根材の選び方をわかりやすく解説します。
工事を検討中の方はぜひご覧いただき、不安を解消して快適な住まいづくりの参考にしてください。

屋根カバー工法とは

屋根カバー工法は、既存の屋根材を撤去することなく、その上から防水シート(ルーフィング)と新しい屋根材を重ねて施工するリフォーム手法です。
一般的に「重ね葺き」や「カバールーフ工法」とも呼ばれ、古い屋根をすべて剥がして張り替える「葺き替え工事」と比較して、解体や廃材処分の手間を省けるのでコスト面・工期面で大きなメリットがあります。

具体的には、まず既存の屋根に傷みや歪みがないかを専門業者が調査し、必要に応じて下地補修を行ったうえで、防水シートを新たに施工します。
そのうえで、ガルバリウム鋼板などの金属屋根材や化粧スレートを上から張り付けていく流れです。
このように、既存屋根を残したまま新しい屋根を上から重ねることで、工事期間を短縮しつつ、雨漏りや断熱性能を改善できる点が大きな特徴と言えます。

屋根カバー工法のメリット

コストの低減

既存の屋根材を撤去せずに重ねるため、解体費用や廃材処分費がかかりません。
葺き替えでは古い屋根をほぼすべて取り外して処分し、新しい下地材を組み直すため、その分の人件費や資材費が膨らみます。
屋根カバー工法なら、古い屋根をそのまま“土台”として利用できるため、葺き替えに比べて全体の費用を大幅に抑えられるケースが多く、費用面の負担を軽減したい方に適しています。

工期の短縮

既存屋根を剥がす時間が不要なため、葺き替えに比べて工期を約半分に短縮できるケースもあります。
たとえば、一般的な一戸建ての屋根で葺き替え工事が10日以上かかるところを、カバー工法なら5日ほどで完了することも可能です。
飯綱町は冬季に降雪が続く地域もありますので、工期が短いことは雪対策にもつながり、雨や雪の多い時期でも施工リスクを減らせます。

環境負荷の低減

解体せず古い屋根材をそのまま残すため、廃材が大幅に減少し、ごみ処理に伴うCO₂排出量や廃棄物量が抑えられます。
古いスレート屋根やトタン屋根を剥がすと、一般廃棄物として処理する際に焼却や埋立処分が必要になりますが、カバー工法ならその手間がほとんどなく、環境負荷を軽減しながら施工できます。

アスベスト対策としての有効性

昭和期に建てられた建物にはアスベスト含有の屋根材が使用されていることがあります。
葺き替えではその屋根材を剥がす際にアスベストが飛散するリスクがあるため、飛散防止措置や専門業者による厳格な処理が必要です。
しかし、カバー工法なら既存屋根材を撤去せず、新たに屋根材を重ねるだけなので、アスベストの飛散リスクを抑えながらリフォームが可能です。
事前に含有の有無を調査し、必要なら業者と相談して適切な対策を講じることが大切です。

騒音の低減

葺き替えでは、ハンマーで瓦やスレートを叩いて剥がす工程で大きな騒音が発生し、近隣への心配がつきものです。
とくに住宅密集地が多い飯綱町の市街地では、工事音が原因で苦情につながるケースも少なくありません。
一方カバー工法では既存屋根を剥がさないため、剥がす際の騒音や振動がほぼ発生せず、遠慮なく昼間の工事を進めやすくなります。

防水機能の強化

新たに高性能の防水シート(ルーフィング)を施工することで、屋根の防水性能を新築同様のレベルまで高められます。
既存の屋根材が劣化し、水を通しやすくなっている場合でも、下地に防水シートを重ねることで雨漏りリスクを抑えられます。
特に飯綱町のように梅雨や冬季の雪解け水が多い地域では、防水強化は必須のポイントです。

断熱性・遮音性の向上

既存の屋根材と新しい屋根材の間に空気層が生まれるため、断熱性能や遮音性能が向上する場合があります。
飯綱町は年間を通じて昼夜の寒暖差が大きく、とくに冬季は氷点下の日が続くこともありますが、屋根の二重構造により冷気の侵入を防ぎやすくなります。
また、交通量の多い道路や隣家との距離が近い立地では、屋根の遮音効果で生活音が軽減され、より快適な住環境が期待できます。

屋根カバー工法のデメリット

屋根の重量増加

屋根カバー工法では、既存屋根材の上に新しい屋根材を重ねるため、屋根自体の重量が増加します。
代表的に、スレート屋根や古いトタン屋根の上にガルバリウム鋼板などを重ねると、1平方メートルあたり約5~10kgの重量増加が生じます。
この追加荷重が下地や梁に大きな負担をかけると、たわみや変形、最悪の場合は耐久寿命の低下につながる恐れがあります。飯綱町は地震リスクもある地域なので、必ず事前に耐震診断を行い、構造躯体が荷重増に耐えられるかを確認しましょう。

下地の状態によっては施工できない

既存屋根の下地が腐食やシロアリ被害で傷んでいる場合、カバー工法を行うことができません。
たとえば野地板(のじいた)が腐って穴が空いている、あるいは棟換気や谷樋(たにどい)部分が劣化しているケースでは、重ねても新しい屋根材が適切に密着せず、隙間から雨水が浸入するリスクが高まります。
したがって、業者に依頼して屋根全体の状態を詳細に診断し、必要なら下地補修を先に行ってからカバー工法を実施することが重要です。

すべての屋根材で施工できるわけではない

カバー工法は主にスレート屋根(コロニアル)や金属屋根材の上に金属屋根を重ねるケースが一般的で、瓦屋根や複雑な形状の屋根には適用できない場合があります。
瓦屋根の場合、瓦が非常に重いのでさらに金属屋根を重ねると合計で1平方メートルあたり20kg以上の荷重増を招き、建物構造に大きな負担がかかります。
また、寄棟(よせむね)や入母屋(いりもや)など複雑な造形のある和風建築では、谷樋や棟換気の取り合い部分が多岐にわたるため、重ね葺きによって雨仕舞い(あまじまい)がうまくできないリスクがあります。

屋根カバー工法の注意点

業者選び

カバー工法は一見シンプルに思えますが、実際には屋根の形状や下地の状態に応じた細かな技術が求められます。
屋根勾配(こうばい)の角度、棟(むね)の換気、谷樋の取り合いなど、多くのノウハウが必要です。
飯綱町で業者を選ぶ際には以下のポイントを押さえましょう。
実績と施工事例の確認
実際に飯綱町や周辺地域で屋根カバー工法を手掛けた事例をチェックし、どのメーカーの屋根材を使用しているか、工期や費用感はどうだったかを事前に把握します。
保証内容とアフターサポート
施工後に万が一雨漏りが発生した際に無償で点検・補修してくれる保証期間があるかどうかを確認します。
地元の気候への理解
飯綱町の豪雪や強風、寒暖差に対応できる施工ノウハウがあるかを確認します。特に雪止め金具の設置や通気層の確保などが適切かどうかがポイントです。

耐震性への配慮

屋根重量が増すことで、建物の重心位置や揺れの特性が変化し、地震時に建物が大きく振れるリスクがあります。
飯綱町は震度5弱クラスの地震が発生しやすい地域でもあるため、以下のような対策を検討しましょう。
耐震診断の実施
築年数や構造(木造軸組み工法、2×4工法など)をもとに、専門家が屋根荷重を算出し、耐力壁や金物接合部の状態を調査します。
下地補強と耐震補強工事
必要に応じて梁(はり)や金物、筋交いを追加して耐震補強を行い、荷重増加後でも建物全体が十分な強度を保てるようにします。
これらを怠ると、大地震発生時に屋根が建物の揺れを助長し、最悪の場合は屋根が崩落するリスクが生じます。

下地の状態把握と補修

カバー工法を成功させるには、既存屋根下地の状態を詳細に把握し、必要な補修を行うことが不可欠です。
専門業者に依頼して以下のポイントを確認しましょう。
野地板の腐食・雨漏り痕跡
野地板に腐食や雨染み、虫食いがある場合は部分的に張り替えが必要です。
棟換気・谷樋の劣化
換気口や谷樋が劣化していると、そこから雨水が浸入しやすくなります。
雨仕舞い(あまじまい)の再点検と補修を行います。
下地の歪みやたわみ
たわみがあると、新しい屋根材をまっすぐ張ることができず、仕上がりが美しくないうえに雨水が流れ込みやすくなります。たわみがある場合は補強が必要です。
これらを見落としたまま重ねると、せっかくリフォームしても数年後には再度雨漏りが発生するリスクがあるため、入念な下地チェックが重要です。

アスベスト対策

昭和期に建てられた建物にはアスベスト含有のスレート屋根やトタン屋根が使われていた場合があります。
カバー工法を選ぶと剥がさずに重ねるため、アスベストの飛散リスクを抑制できますが、施工中に屋根材を踏み割ったり、屋根裏で作業したりすると粉じんが舞う可能性があります。
必ず以下の点を確認しましょう。
事前調査の実施
建築当時の資料や屋根材サンプルの分析により、アスベスト含有の有無を確認します。
飛散防止措置
足場にシートを張り、作業員は防塵マスクや専用防護服を着用して作業します。
適切な廃棄方法の確認
たとえ剥がさない場合でも、法令に基づいた廃棄物管理基準を守り、粉じんが飛散しないように対策を講じます。
これらの対策を怠ると、施工中にアスベスト粉じんが周囲に飛散し、健康被害のリスクが高まるため、業者と十分に相談して進めることが大切です。

屋根カバー工法に適した屋根材

屋根カバー工法でよく用いられる屋根材は、以下のように「既存スレート屋根(コロニアル等)」「金属屋根」「自治体によっては瓦屋根(軽量瓦の場合)」などが一般的です。
ここでは飯綱町で主に選ばれる組み合わせを例に、わかりやすく解説します。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛の合金を鋼板にコーティングした金属屋根材で、耐食性や耐久性に優れています。軽量であるため既存屋根の上に重ねても建物への荷重が比較的少なく、飯綱町のように雪の重みが加わる地域でも耐久性を維持しやすい素材です。

また、遮熱塗膜が施されたタイプを選ぶと、夏の強い日差しを反射して室内温度上昇を抑制し、断熱性能もプラスされます。塩害リスクがある市街地でも錆びにくいため、長期にわたりメンテナンスコストを削減できます。
塗り替えはおおむね15~20年おきが目安ですが、その際は既存ガルバリウム鋼板の状態を確認しつつ再塗装を行うと良いでしょう。

SGL鋼板

エスジーエル鋼板は、コストパフォーマンスに優れており、。耐久性も高く、飯綱町でよく見かける既存のトタン屋根や板金屋根の上に重ねても軽量かつ施工性が高い素材です。ただし、熱伝導率がやや高い特徴があるため、遮熱塗膜付きの製品を選ぶか、屋根裏に断熱材を追加すると快適性が向上します。
また、通気層をしっかり確保しないと結露や錆につながりやすいので、施工の際は業者と相談しながら通気口の配置を意識しておきましょう。

化粧スレート(コロニアル等)

約20〜30年ほど前から多く採用されている化粧スレート屋根は、軽量で耐水性に優れ、施工性が高いのが特徴です。
既存の化粧スレート屋根の上に新たに化粧スレートを重ねることもできますが、既存屋根の劣化状況が進んでいる場合は、部分的にスレートを差し替えたり塗装で補修したりしてからカバー工法を行うのが適切です。

また、スレート同士を重ねる際には、屋根勾配や棟板金、谷樋の取り合い部分を細かく調整する必要があり、施工技術が高い業者を選ぶことが重要です。
飯綱町の降雪を考慮し、積雪対策として雪止め金具を併用することで雪崩落防止や屋根保護につながります。

屋根カバー工法と葺き替えの違い比較

以下の表では、屋根カバー工法と従来の葺き替えを主要なポイントで比較しています。各項目を参照しながら、自宅の状況や優先するポイントに合わせて最適な工法を検討してください。

比較項目屋根カバー工法葺き替え
既存屋根材の扱い残してその上に重ねるすべて撤去して新設
廃材処分コストほぼ不要(既存材を残すため)発生する(古い屋根をすべて処分)
工期短い(3~5日程度)長い(5~7日以上)
騒音・粉じん少ない(剥がす作業がないため)多い(屋根材を剥がすときに騒音・粉じん発生)
耐震性影響あり(屋根重量が増える)影響なし(新材は軽量化できるケースあり)
断熱・遮音性能向上する場合あり(二重構造で空気層が生まれる)通常レベル(断熱材を併用しない場合)
アスベスト対策剥がさないので飛散リスク低減剥がす工程で飛散防止対策が必要

飯綱町でカバー工法を選ぶ際のポイント

屋根カバー工法は、既存の屋根を活かしつつコストと工期を抑え、断熱性や防音性を高められる魅力的なリフォーム方法です。
とくに、アスベスト含有の古いスレートやトタン屋根を剥がす際の飛散リスクを回避できる点は、大きなアドバンテージと言えます。
しかし、以下のポイントをしっかり押さえないと、せっかくのリフォームが短期間でトラブルを招く原因となってしまいます。

・事前調査と下地補修:野地板や棟換気、谷樋などの劣化状況を専門業者に調査してもらい、必要な補修を行うこと。
・耐震診断と補強:屋根重量が増える分、建物の耐震性に与える影響を確認し、必要があれば梁や筋交い、金物接合部の強化を行うこと。
・適切な屋根材選び:飯綱町の降雪や寒暖差に対応できるガルバリウム鋼板やエスジーエル鋼板、化粧スレートなどから、通気層確保や雪止め金具を含めて最適な組み合わせを検討すること。
・信頼できる業者選び:飯綱町内や近隣地域で実績のある施工業者を選び、保証やアフターサポートの有無、アスベスト対策のノウハウが十分かを確認すること。
これらを踏まえたうえで、屋根カバー工法がご自宅に適していると判断できれば、安心して短期間・低コストで屋根リフォームを進められます。
飯綱町にお住まいの方は、ぜひ地元の施工実績が豊富な業者に相談し、最適なリフォームプランを立てましょう。
快適で長持ちする屋根を手に入れ、冬の寒さや夏の厳しい日差しにも負けない住まいづくりを実現してください。

banner

ページの先頭へ戻る

0120-460-461

無料外壁 屋根診断